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映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(2020)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(2020)』の概要:1987年制作の同名映画をリメイク。科挙試験を受けるため、旅をしていたニンは、ある村で美しい女性ニエと出会う。だが、彼女は人間の精気を奪う幽霊だった。2人は互いに惹かれ合い恋に落ちるが、ニンの精気を狙って1000年生きる大妖怪が襲い掛かるのだった。

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の作品情報

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー

製作年:2020年
上映時間:100分
ジャンル:ファンタジー、ホラー
監督:リン・ツェンハオ
キャスト:チェン・シンシュー、エレノア・リー、ノーマン・チュー、ユン・ワー etc

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の登場人物(キャスト)

ニン・ツァイサン(チェン・シンシュー)
科挙試験を受けるため、旅をする書生。トラブル体質で何かと揉め事に巻き込まれる。心優しく争い事が嫌いで純粋。シャオチェンに一目惚れし、幽霊でもいいと決意する。
ニエ・シャオチェン(エレノア・リー)
高級官僚の娘で現在はロウロウに束縛の鈴をつけられ、幽霊として人の精気を奪っている。ロウロウ一派の中では出来損ないと呼ばれているが、ロウロウには可愛がられている。ツァイサンの優しさに触れ恋をする。
ロウロウ(ノーマン・チュー)
蘭若寺に住む大妖怪。1000年もの間、精気を蓄え生き続けておりイエンとの攻防を繰り返している。失った精気を補充するため、ツァイサンを狙う。
イエン・チーアン(ユン・ワー)
蘭若寺に住む道士で書よりも剣だと豪語する達人。ロウロウと互いに干渉しないという盟約を結んでいる。幽霊と恋仲になったツァイサンを助けてくれる。

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(2020)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のあらすじ【起】

人を脅かす妖怪が蔓延り、妖怪ハンターが活躍する遥か昔の中国。旅の途中、郭北県へやって来た書生のニン・ツァイサンは一夜の宿を探し歩き、若い女性の家を訪れる。妖艶な女性は彼を誘惑しようとしたが、純朴なツァイサンは慌てふためき女性の家から逃げ出してしまう。

女性は幽霊でニエ・シャオチェン。彼女は人間の精気を得るため、男を物色していたが、ツァイサンのことが気に入った様子。彼女はトラブル体質でもある彼を今夜の獲物として目を付けた。

森へ逃げたツァイサンは妖怪ハンターと遭遇したが、そこへ大妖怪ロウロウが現れる。妖怪ハンターは拘束されてしまい、ツァイサンも妖怪の餌食にされそうになるが、そこへ妖怪の巣窟と言われる蘭若寺に住み、ロウロウと互いに干渉しないという盟約を交わしている凄腕の道士イエン・チーアンが登場。戦いによりツァイサンは投げ飛ばされるが、シャオチェンによって助かるのだった。
ロウロウが黒山の悪鬼の呼び出しで姿を消したため、一同は早々に解散。その場には失神したツァイサンだけが残される。

一方、黒山の悪鬼の呼び出しにより住処である蘭若寺へ戻ったロウロウは、悪鬼の配下が持参した結納の宝を目にし、3日後に花嫁を迎えに来いと言う。配下が去った後、シャオチェンを呼び出したロウロウは、彼女がツァイサンを襲わなかったことに激怒。3人の幽霊の内、シャオチェンは落ちこぼれであったが、殊更ロウロウから可愛がられていた。故に、もう一度チャンスを与えると言われ、失敗すれば悪鬼の花嫁にすると3日の猶予をもらうのだった。

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映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のあらすじ【承】

シャオチェンを含めた3人の美女幽霊は、ロウロウから束縛の鈴をつけられ逃げることができない。シャオチェンともう1人の幽霊は協力してどうにか逃げ出そうと考えていた。

翌日、森で目を覚ましたツァイサンは旅を再開したが、急な雨に降られ蘭若寺へと飛び込む。そこは廃寺であったが、イエンの住処でもあった。かつて、蘭若寺があった場所には官吏の邸があったが、ある晩に一家全員が謎の死を遂げる。一家を弔うために蘭若寺が建立されたものの、完工の日に住職がまたも謎の死を遂げたことから捨て置かれたらしい。寺には無縁仏が残され今も放置されている。ツァイサンは仏堂に案内され、魔除けの本と共に一晩を過ごすことに。

イエンは妖気を察知して妖怪退治に向かってしまい、寺にはツァイサンだけとなる。そこへ、シャオチェンが助けを求めてやって来る。彼女は彼が持つ魔除けの本によって本性を現し、ツァイサンは彼女が幽霊であることを知ってしまう。だが、魔除けの本で苦しむ彼女に好意を寄せていたツァイサンは彼女を逃がすことにした。

ツァイサンの優しさに触れたシャオチェンは、口では彼を襲うと言いながら密かに悩んでしまう。
一方、ロウロウは失われた精気を得るため、ツァイサンの陽の気が必要だと言う。奴は300年以上も生きる2人の天魔を起こし、ツァイサンを襲うことにした。

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のあらすじ【転】

その夜、イエンの前に2人の天魔が現れる。激しい戦闘を繰り広げるイエンと天魔たち。
同じ頃、ツァイサンの前にシャオチェンが現れ、ロウロウに殺される前に逃げろと言われる。彼女は最初の出会いから命を狙っていたと暴露するが、ツァイサンは微かに聞こえる戦闘音を聞きつけ、イエンを助けに向かってしまう。

さすがのイエンも天魔を2人も相手にして苦戦している。ツァイサンは彼に言われる通りに突き刺さった剣を抜く。そして、彼の後を追って来たシャオチェンと共に戦うイエンを置いて逃げることにした。

ところが、逃げる2人の前にロウロウと幽霊2人が立ち塞がる。ツァイサンは怯えて逃げてしまったが、窮地に陥った彼女を助けに戻ってくれた。2人は互いに惹かれ合っていることを自覚し、共に立ち向かおうとする。

そこへ、天魔を倒したイエンも登場。イエンの一撃をくらったロウロウは更に精気を失い、幽霊の1人を吸収してしまう。その間にシャオチェンはツァイサンを連れて絵の中へ逃走。イエンはロウロウと対峙し、とうとう1000年も生きる大妖怪を討伐するのだった。

絵の中へ逃げた2人。そこで、シャオチェンが身の上話を明かす。高級官僚の娘だったシャオチェンは、大きな恨みを買い多くの人の命を犠牲にした。彼女はロウロウに攫われ、幽霊となり束縛の鈴をつけられたのである。

外で悲鳴が聞こえたため、飛び出したシャオチェンを追ったツァイサン。とうとう3日目がやって来て、シャオチェンは黒山の悪鬼の花嫁として連れて行かれてしまう。ツァイサンは必死に黒山へ向かったが、イエンに止められる。黒山に生きた人間は入れない。ツァイサンが死んででも助けに行くと言い張るため、イエンは一計を案じることにした。

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

霊場にてイエンが黒山へ送り込んでくれることに。ツァイサンはイエンから借りた木剣を手に黒山へ向かった。道中はイエンの友が導いてくれる。イエンの友からちょうちんを1つ受け取り、黒山の門前へ。

道を進むと悪鬼の配下を見かけ身を潜めたツァイサン。赤い衣を身に纏った者が道を示してくれる。建物の扉を開けると、そこにも赤い衣を身に纏った者が大勢いたが、その先に囚われたシャオチェンがいる。ツァイサンは木剣で鎖を斬り、シャオチェンを連れて逃げ出した。

即座に追手がかかったもののシャオチェンの仲間だった幽霊が現れ、追手を足止めしてくれる。ツァイサンは木剣の力で黒山から脱出。
イエンとも無事に合流できたが、花嫁を奪われた悪鬼が自ら追いかけて来る。巨大な石像となった悪鬼と対峙し、恋人たちを逃がしたイエン。

悪鬼は恐ろしいほどの妖気を振り撒きロウロウなど目ではない。イエンを助けるため、若い妖怪ハンターが駆け付けてくれる。イエンは悪鬼の体内へと自ら飛び込み、内から攻撃することにした。

悪鬼の包囲陣によって逃げられないと分かったツァイサンとシャオチェンが戻って来る。イエンはツァイサンに渡した魔除けの本を使えと言うが、激しい戦いによってツァイサンが吹き飛ばされてしまう。シャオチェンは彼のために自ら魔除けの本を手にし、イエンへと送り届けるのだった。

そのお陰で、悪鬼を討伐することができる。だが、悪鬼は多くの人を殺したとして妖怪転生の扉が開いてしまう。シャオチェンも魔除けの本で魂が弱っていたため、妖怪転生の輪へと吸い込まれてしまうのだった。

一夜明け、イエンに別れを告げたツァイサンは本来の科挙試験を受けるという目的にて、いつかシャオチェンと再会できることを胸に旅を続ける。
それからしばらく後。科挙試験に受かり役人となったツァイサンは市場で偶然、シャオチェンと再会するのだった。

映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の感想・評価・レビュー

1987年制作の作品も観たはずなのだが、よく覚えていなかったので今作はリメイクながら初心のつもりで鑑賞した。ストーリー自体に大きな変化はないが、映像はとても美しい。アクションシーンも迫力があって面白かったし、黒山のシーンでの音楽や衣装などがとても独特で良かった。ただし、主人公とヒロインの恋模様が若干分かりづらい感じがした。リメイクだから端折ったのだろうかと思ってしまう。(MIHOシネマ編集部)


中国映画特有のファンタジーで色鮮やかな世界に、これまた中国っぽい悪霊?幽霊?が登場する今作。タイトルのダサさにびっくりしましたが、オリジナル版は3まで制作されている人気作品なんですね。
人間とゴーストの恋と言われて思い出すのはあのロマンチックな作品だと思いますが、今作はリアルなゴーストとの恋なので怨念や情のようなものを強く感じます。
個人的には1度見れば十分ですが、オリジナル版が好きな方は見比べながら鑑賞するのも面白いかもしれません。(女性 30代)

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