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映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』あらすじ・ネタバレ結末と感想

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』の概要:2013年の日本映画。直木賞作家井上荒野の小説の映画化で、一人の女・艶によって振り回された一人の男と女たちの姿を描く。主演を阿部寛、女優たちは小泉今日子を始め日本を代表する女優が集まっている。

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』 作品情報

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:138分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:行定勲
  • キャスト:阿部寛、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン etc

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』のあらすじを紹介します。

大島でレストランを開いている松尾(阿部寛)は、自転車で病院に向かった。
病室には人工呼吸器につながれて生かされている艶が横たわっていた。
彼女は末期がんにより死の床につこうとしている。
夫である松尾は包丁で殺そうとするも、出来なかった。

艶は魔性の女である。
様々な男性と関係をもっていたようである。
まず出てくるのが小説家の従兄弟が12歳の艶をレイプしたという物語。
そのあとは元夫とのエピソード。
そして浮気相手とのエピソードで、艶のストーカー事件、そして妻子いる松尾との駆け落ち。

松尾は艶と関係のあった男性に連絡を取ろうとするが、誰も病院には来ない。
ただ1組の親子を除いては。
それは松尾の妻子だった。
2人は艶の病院を訪れ、艶と面会する。
そして様々思いを巡らせるのだった。

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映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』 結末・ラスト(ネタバレ)

艶は死んでしまった。
棺を覗き込む松尾をじっと見つめる艶の瞳。

長いようで短かったのだろうか。
病床の床についてから松尾を始め、通夜の周りにいた男女は彼女に振り回された。

その最後がようやく訪れたのだった。

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

艶の視線、演出効果

この映画は撮影技法がユニークである。
艶が主役ではあるが、肝心の艶の姿は全く出てこない。
最後までである。
魔性の女である艶が男と関係を持ちそのエピソードを辿ることで、その男と関係がある女たちをも巻き込んでいく。

大きく分けると5章に分かれる。
5人の艶を取り巻く群像劇に仕上がっているのだ。
それをつなぎ合わせていくことで艶の輪郭を浮き彫りにし、観客側に艶の想像をさせていく。
顔も姿も現さないヒロインを想像だけで描き、頭に作りこんでいくその作業は非常に面白い。
一体艶とはどんな人生を歩み、どのような女性像なのか。
他の女たちを主人公にしたオムニバス形式のドラマにしたことで昼ドラを見ているような楽しみ方が出来る。

ラストの秀逸さ

この映画は上記でも話した通り艶の姿は出てこない。
一方的に松尾たちが艶の顔を覗き込んでいるカメラで表現されているだけなのだ。
しかしラストシーン。
このシーンは非常に良く作られている。
それは艶が死に棺に入っている時、松尾が中を覗き込んでいる姿が映し出される。
それは艶からの目線であった。
身動き一つない艶をただ眺めているだけの観客が、艶側から松尾を確認することが出来る唯一のシーンなのだ。
このシーンは感心した。
外側から見ていただけであればただの回想シーンで終わってしまうところが、初めて艶の息を感じさせたことで物語に厚みが増し立体的に描かれている。
ラストでいっきに膨らみを持った作品はあまり経験が無い。
本作品は良くできた演出効果で観客を魅了するのがポイントである。


出演しているキャストが、全員素晴らしかった。演技が上手い人ばかりなのが良かった。
魔性の女性・艶。顔が出ないからこそ、彼女は一体どんな人なのだろうと興味深く見ることができた。艶を中心に様々な愛の形が描かれていて、登場人物達の思いに圧倒される作品だった。男女の関係って複雑だなと思った。
松生以外の艶を愛した男達が、通夜にやって来なかったのは少しだけ切なく感じた。でも、一人でも傍に居てくれたのだから、幸せな最期だと言えるのかもしれない。(女性 30代)


観客が自分自身で艶の人物像を作り上げ、イメージしながら鑑賞できるのでとても斬新で面白い作品だなと思いました。
様々な男と関係を持ってきた艶。それだけを聞くと下品でしょうもない女のように思えますが、彼女は男も女も翻弄してしまう魔性の女でした。彼女と関わった人たちの物語を解き明かしていくうちに、艶は何を考えどう生きていたのか観客である私たちも考えさせられることになり、いつの間にか艶に翻弄させられているのかもしれません。(女性 30代)

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』 まとめ

阿部寛は上手い。
いつからそのような印象が根付いたのだろうか。
誰もがこの人は演技派、さらに言うと個性的というイメージが強い。
彼の目力は凄く、演技にも相当な影響を与えている。
刑事の役からモテナイ男まで、彼が演じるとどれも俳優阿部寛が演じているようには思えない武骨で不器用な男を存在させることが出来る。
そういうことから彼の演技上手なイメージは定着したのもかもしれない。
録画してまで観ないが、出ていれば観る。
そのような俳優が日本で一番人気があると言っても良い。
映画ファンでもそうでない人もついつい観てしまう俳優。
それが阿部寛なのだ。
コミカルな演技でいやらしさも無く、嫌みもない。
ただ純粋に作品を楽しむことが出来るのが彼の最大の魅力である。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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