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映画『アドレナリン・ドライブ』あらすじとネタバレ感想

映画『アドレナリン・ドライブ』の概要:「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」などの矢口史靖監督で1999年に製作された作品。出演は石田ひかり、安藤政信。暴力団のお金を盗んでしまった男女の、恋愛アクションコメディ。

映画『アドレナリン・ドライブ』 作品情報

アドレナリン・ドライブ

  • 製作年:1999年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:コメディ、アクション
  • 監督:矢口史靖
  • キャスト:石田ひかり、安藤政信、ジョビジョバ、角替和枝 etc

映画『アドレナリン・ドライブ』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『アドレナリン・ドライブ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『アドレナリン・ドライブ』のあらすじを紹介します。

ハッキリしない性格の鈴木悟は、ヤクザの車にぶつかった責任を会社の上司に押し付けられて、暴力団事務所に連れて行かれる。
だがそこでガス爆発事故に巻き込まれてしまう。
冴えない看護師の佐藤静子は、偶然事故現場の近くに来ていて、悟と救急車に乗り込んだ。
悟は軽症だったが、彼を連れてきたヤクザの黒岩は重傷、にも関わらず救急車から脱出しようとして事故を起こしてしまう。

黒岩が持っていた”裏の金”を衝動的に盗んでしまう2人。
大金を手にした事を素直に喜ぶが、救急車と一緒に川に沈んでいた黒岩が救出され、手下のチンピラ6人組が大金を取り戻しに来る。
病院で6人の話を耳にした静子は悟のアパートへ向かい、2人は逃亡を図る。

悟と静子は結婚したフリをして贅沢三昧を楽しむが、ひったくり犯に大金を盗まれそうになった事から、黒岩とチンピラたちに居場所が見つかってしまう。
静子は黒岩に、悟はチンピラたちに捕まるが、静子は隙を見てチンピラたちを買収して助けてもらおうとする。
悟も見つけた黒岩だったが、暴走したチンピラのひとりによって2人とも殺されそうになる。
そして悟は、お金を返すことを条件に逃がしてもらえる約束をする。

大金に目がくらんで追いかけてくるチンピラ6人、静子と悟、そして黒岩の3人を乗せた車はカーチェイスの果てに事故を起こし、大金は全て燃えてしまう。
だが、静子は悟にも秘密にしている事があった。

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映画『アドレナリン・ドライブ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『アドレナリン・ドライブ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

のんびりとしたストーリー

淡々と進むストーリーで、大きなどんでん返しやあからさまに笑いを誘うシーンは少なく、全体的にシュール。
開始10分足らずで暴力団員の車にぶつかり、20分もせずにガス爆発が起こる。
これだけで急展開のはずなのだが、効果音もほぼ使われずにテーマソングが車のラジオから流れるだけなので、ぼんやりとした気分のまま展開していく。

主演の2人の冴えないキャラクター性も、展開に大きく関係している。
感情の起伏が少なく、おっとりしている主人公たちなので、ハラハラドキドキのコメディというよりはのんびりとしたコメディなのだ。

全く覇気が全くない悟を演じる安藤政信が、もともとの事故の原因でもあり見ている側もイライラさせる上司に対し、どこまでも素直に従い続ける姿には、事なかれ主義の象徴が垣間見える。
垢抜けないメガネ姿からコンタクトにし、髪をばっさり切って派手な服装になった静子役の石田ひかりは、性格も明るくなったように思えるが、自分の荷物を盗んだひったくり犯を助けるというお人好し加減までは変わらないものになっている。
だが、静子の機転で全て燃えたと思われた大金が、実は泡風呂の中に隠されていたというエンディングにはびっくりさせられる。

メインはキャストの演技力

現在は活動を中止している、ジョビジョバという6人組のコント集団がチンピラ役で出演しており、その6人の息のあったやり取りは完成されたものでシュールな笑いを誘う。

暴力団とはいえど、大怪我をして動けなくなれば看護師に怒られる、という当たり前のはずなのにどこか面白い場面もある。
黒岩が婦長の車を借りて置き去りにし、その場で文句を言いながらも黒岩を待ち続ける婦長の姿はどこか笑える。

凝ったカメラワークや音楽はほとんど無く、出演者の演技力がこの映画の全てになっている。


大笑いをすると言うよりもクスッと笑ってしまうようなシーンが多くてなかなかツボにハマった作品です。ヤクザの金を盗むなんて一般的には絶対に考えられませんが、咄嗟の判断で盗んでしまう悟と静子。正反対の2人が何とか助かろうと奮闘する姿が一生懸命なのに笑えてしまいました。
登場するヤクザもなんだかコメディチックで憎めないキャラクターなので全体的にのんびりした雰囲気になっています。松重豊は『孤独のグルメ』のイメージしかないのですが、やっぱり強面なのでしょうか、こういう役が似合います。(女性 30代)


大金を盗み逃避行する、分かりやすすぎる程の直球ストーリーは、すんなり頭に入り最高に楽しめました。コインランドリーで2億円を洗うシーン等、びっくり仰天してしまうような展開が多いです。ファンキーな空気感に思わず虜になりました。また、この映画は会話がシュールで独創的なんです。他愛のない、奇妙な会話を常にしていて、聞いているうちに肩の力が抜けてストレス発散できます。どのキャストも相当魅力的で、親近感が湧くため物語に入り込みやすいです。(女性 30代)

映画『アドレナリン・ドライブ』 まとめ

大ヒットした映画「ウォーターボーイズ」より前に作られた、矢口史靖の恋愛コメディ映画だが、どこか垢抜けない荒削りなイメージの映画。
製作当時は多忙を極めるような役者が揃っているので、その演技力に支えられてストーリーが成り立っている。

チンピラ6人組役で出演していて、現在は活動中止しているジョビジョバのメンバーのひとり坂田聡は、北野武監督作品の「アウトレイジ」で本格的な悪人を演じた。
チンピラからの大出世だ。

悟が指輪のサイズをフリーサイズと言うシーンには、何度見ても笑いがこみ上げてくる。
また、松重豊の暴力団員役が、はまり役になっている。

「これから見るぞ」と意気込んで見るよりも、のんびりと気楽に見ることができる映画になっている。

みんなの感想・レビュー

  1. ふきのとう より:

    今 見ても
    あまり古く感じずに
    見れました。
    内容としては
    あり得ない事ですが
    久しぶりな内容のあらすじで
    面白く観れて良かった。
    最後のどんでん返しの部分も
    面白くまとめてあり
    完結している。
    料金を支払ってまでの内容?かと
    言えば、難しいです。

  2. ふうき より:

    消防用の水→洗車用の高圧洗浄機
    ロッカーに死体→ヤクザの金

    感想を書くならもう少ししっかりと観て欲しい

    ずっと地味な生活をしてきた二人だから、高級ホテルのスイートに泊まりたくなる気持ちは(展開上も)理解できる

  3. 淀川長秋 より:

    展開が面白いが、ヤバイ金を持って逃げているなら高級ホテルに宿泊せず、ラブホテルでよかったはず。それに逃げれた時道路で仰向きになり消防用の水をかける意味がない。それより着替えの服を何処かで買って身を潜めることが先決。それに宿泊しているホテルを家族にれんらくするのもおかしい。一番の問題はホテル側が他人からの問い合わせに泊まっていることを教えた事。プライバシー云々の事は一番理解しているはずである。結局は金を風呂に沈めていて金を奪えることに成功しているが、、そもそも病院のロッカーに死体?を入れていた件があやふやでおかしい。いずれにしてもコメディー映画と言ってしまえばそれまでだが、もう少し事実らしい内容にして欲しい。