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映画『アフターショック』あらすじネタバレ結末と感想

映画『アフターショック』の概要:突然のチリを襲った地震パニックを描いたスリラーパニック映画。アフターショックのタイトルは「余震」「余波」を表す。2012年製作のアメリカ映画で、地震後の緊迫感の中次第に追い詰められていく。R15。

映画『アフターショック』 作品情報

アフターショック

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:89分
  • ジャンル:サスペンス、アクション、ホラー
  • 監督:ニコラス・ロペス
  • キャスト:イーライ・ロス、アンドレア・オズヴァルト、ナターシャ・ヤロヴェンコ、アリエル・レビ etc

映画『アフターショック』 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『アフターショック』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『アフターショック』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『アフターショック』 あらすじ【起・承】

南米チリのサンチャゴを観光で訪れるアメリカ人観光客のグリンゴ(イーライ・ロス)。
一緒にチリ人の地元ガイドである友人、アリエル(アリエル・レビ)とポヨ(ニコラス・マルティネス)と旅行を満喫していた。
グリンゴたちはワインを飲んだり、楽しみながら街へ繰り出す。
目的はナンパだ。
美女といちゃつく中、娘から電話があり「あさってに帰るよ」など言うが、「ママの彼氏がきたからバイバイ」など言われてしまいヤケ気味になる。

どんどん女性に声をかけ出すグリンゴだが「彼氏いるから」などあしらわれてしまう。
入口でなかなかナイトクラブに入れないでいた、モニカ(アンドレア・オズヴァルト) イリーナ(ナターシャ・ヤロヴェンコ)カイリー(ロレンツァ・イッツォ)だが、グリンゴ達が顔パスを希望し一緒に飲む事になる。

次第に意気投合していくモニカ達は、帰国予定を変更し一緒に街を観光し始める。
アイスを食べたり買い物をしたり皆で満喫していく中、地下のナイトクラブへと繰り出す。

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映画『アフターショック』 結末・ラスト(ネタバレ)

お守り並みに監視する姉のモニカを嫌がるカイリー。
お手洗いに行ったモニカは人にぶつかられて掃除用具を落とした掃除婦を手伝う。

各々が本気で女性陣を口説き始める。最高潮に盛り上がってくるクラブだが、マリファナを吸ってハイになっているカイリーにイラついたモニカは帰ろうと促す。
反抗したカイリーは、ひどい罵り合いの姉妹喧嘩に発展する。

その時大きな地震が起こり、天井も崩れ出した。
なって逃げ出す客達。
挟まれた顔見知りのカルメンを助ける際にありえるは手を切断されてしまう。
皆と合流し入口に向かうも、天井が崩れ店内に取り残されていた客は下敷きになってしまい。
呆然とする一同だが、先に手伝った掃除婦に誘導され出口へと向う。

出た先が車の走行路だった為、掃除婦は轢かれて死んでしまうが、車で逃げる為皆で支えながら歩き出す。
車は瓦礫で潰されており、携帯は圏外。
ヒッチハイクをするが出血のひどいアリエルとうろたえる女性陣を残し道路を見に行くも道路は遮断されていた。

津波を予告する警告サイレンが鳴り出し、ケーブルカーに急いで乗り込もうとするがアリエルは出血多量で気を失ってしまう。
けが人と言うことで優先され先に乗り込んだアリエルを人に任せ、乗り場で待つグリンゴ達。
しかし重さに耐え兼ねたケーブルカーは途中で落下してしまう。
落下したケーブルカー内での悲惨な友の死を見たポヨは意気消沈、呆然となる。

津波から逃げようと促すグリンゴだが親友を亡くしたショックで、動こうとしないポヨ。

乗れそうな車を探すモニカだが車内で亡くなっている人だらけの車しか見当たらない、その上街は略奪者や逃げ惑う人々の地獄絵図と化していた。

パニックで過呼吸になってしまうモニカ、カイリーがなだめ逃げようとするが、刑務所から逃げたと言う脱獄者達が警察官たちと応戦を始めてしまっていた。

近道があると墓地の道を急ぐグリンゴ達だが、女性をみかけた脱獄者達が追ってくる。

脱獄者達だけでなく余震からも逃げる一同だが、グリンゴは余震で崩れた壁板で足を挟まれてしまう。
グリンゴを残し、助けを呼びに行くポヨ達。
人を探す間に脱獄者達が追いつき、女性の行く先を執拗に脅し始める。

殺されかけるグリンゴを見かね、イリーナは飛び出してしまう。
囚われ乱暴されてしまうイリーナを救う為に石を投げたグリンゴは火を付けられ殺されてしまう。
逃げるカイリーは助けを連れたモニカと無事会い、乱暴されているイリーナを助け出すため脱獄者を斧で殺すが、見つかった仲間たちにイリーナが射殺されてしまう。

脱獄者から逃げるが、疑心暗鬼になった地元住民にポヨは撃たれてしまう。
余震と脱獄者の両方から逃げながら皆は教会に逃げ込み、神父の行為で地下道に逃げ込む。

梯子が落下し、神父は亡くなり、カイリーは足を負傷。
地下道を進み逃げるが、そこで一緒に逃げていた安全なはずの消防士がタトゥーに覆われているのを見たカイリーは殺されてしまう。

カイリーの死体を見つけショックを受けたモニカは消防士が囚人だと気が付き逃げる事となる。
消防士に殺されそうになるモニカだったが、余震で巻き込まれた隙に相手を殺める。

地下から一人で這い上がり、海辺へと逃げたモニカだったが背後には大きな津波が迫っていた。

映画『アフターショック』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『アフターショック』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

まずは地震が起きるまで見る

映画は地震が起こるまでが作中3分の1を占めているので、結構だれてしまう人はだれる内容。
しかも適度にいやらしさもあり、「能天気」と感じる部分も多いので、チャラチャラした男性の様を見たい人はつけっぱなしのまま過ごして欲しい。
地震が起こってしまってからは緊張感がある上に、怪我の痛々しさもあって目を背けたくなるシーンもある。
一番見せ所かもしれないが、一番気分が悪くなるのも瀕死の中で物色されるシーン。
それまでとは一気に違うお話の様に作風が変わってしまうので、のんびり安心した気持ちで観たいという人は前半部分を「この人物はイラつくわー」なんて批評しながら見てあげると良い。

ある意味人ごとではない

地震をはじめとした災害パニック映画は世の中に多くあるが、今作の様な「地震後」の人の変化を描いた物は少し珍しいかもしれない。
ドキュメンタリー映画ではないが、じわじわ極限に迫られていくまでの過程や、災害時の人間が起こしてしまいそうな過ち、人の恐怖はそれなりにリアルに出ていると思う。
地域によって治安の差はあれど、災害時に似たような行動に出てしまう人もどの地であってもいると思う。
ここから学べるべき事は少なくない。
また刑務所の壁が崩落してと言う設定は映画的には美味しいかもしれないが、全体的に前半部分がノリノリなら、もう少しコミカルに描いても良かったかもしれない。

怪我をしている瀕死の人間から金品を奪う、火を付けて殺してしまうなど、いくら起こりそうでも前半部分とのお気楽さとのギャップで気分が悪くなる人もいるはず。
脱獄者はこんなにしつこいかと違和感を持ってしまう部分もあるが、いきなり悲惨なシーンや死亡シーンに切り替わるので、気持ちの準備をしながら観る事をお勧めする。


イーライ・ロスの制作ということですが、いくらなんでも地震をテーマにした作品でそこまで「彼らしさ」を出すことはないだろうと思っていました。しかし、見始めるとかなりハードな展開で震災を経験している身としては、地獄のような物語でした。
イーライ・ロスが作るとどんな作品でもこんなにグロテスクに痛々しくなってしまうのかと思うほど過激なシーンが多く、地震の怖さよりも人間の闇や怖さの方が際立っていた気がします。
爽快なストーリーではありませんが、想像よりも楽しめました。(女性 30代)


前半30分以上、ナイトクラブでの派手な夜遊びが続きます。そして、地震発生後は人間の意地汚さや欲望、狂気がむき出しに表現されています。日本では考えられないくらいの無法地帯と化しており、只々胸が痛みました。登場人物全員に癖があり、皆一様に嫌な人であることが面白く感じました。さらには、誰が生き残るのか全く見当がつかない点も堪らなく楽しかったです。ラストの巨大津波にはかなり驚き、最後まで胸を撫で下ろす間がありません。(女性 30代)

映画『アフターショック』 まとめ

肝心の地震が起こるまではいかにも典型的に能天気な雰囲気で過ごす主人公一同に少しイラつく部分も出てくるかもしれない。
パニックになってからとなるまでの人間関係のちょっとした心の動きや変化を見つめるのがこの映画の中では一番重要だし、恐怖をそそる部分。
地震と言う災害は身近な物だが、そこからどう逃げて、どう過ごしていくか。
パニックになった時、安全でない地や自分の体の状態で、人はどう変化していくかを冷静に学ぶべきかもしれない。
目を背けたくなるシーンや一瞬で人が殺されてしまう悲惨なシーンも多いので気を付けながら見るべき。

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