映画『私の愛 私の花嫁』の概要:2014年公開の韓国ラブコメディ作品。故・チェ。ジンシルをヒロインにした1990年に製作・公開した同名作品のリメイクであり、現代の若者の恋愛らしく見事に変身させた秀逸作。
映画『私の愛 私の花嫁』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:111分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:イム・チャンサン
- キャスト:イム・チャンサン、チョ・ジョンソク、シン・ミナ、ユン・ジョンヒ etc
映画『私の愛 私の花嫁』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『私の愛 私の花嫁』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『私の愛 私の花嫁』のあらすじを紹介します。
4年間交際していたヨンミンとミヨン(シン・ミナ)。
ついに時期が来たとヨンミンはミヨンにプロポーズする。
誤解で喧嘩もありながら何とか新生活をスタートさせた2人。
とにかく仲が良く幸せな時間を過ごし、職場の休憩中にはお互いメールでやりとりをするほどだった。
しかしヨンミンの職場に美しい旧友のスンヒが現れる。
友人3人とスンヒを交えて飲み会を開くヨンミンだったが、夜は早めにミヨンのもとに帰りたかった。
しかし話の流れで二次会をヨンミンの家ですることになってしまう。
突然友人を連れてきたことで不機嫌なミヨン。
彼らが帰ったあと仲直りはするものの、小言は続いた。
その後も些細なことでライフスタイルの違いでぶつかり始める2人。
この結婚は正解だったのか?と疑問に思い始め、次第に生活も思いもすれ違っていく。
本当の愛情とは何か。
そのことを真剣に悩み始め、お互いの大切さ、結婚の意味を理解し始める2人。
最後にでた結論、それは大家さんが教えてくれた言葉。
「初恋は最初に好きになった男ではなく、今愛している人の初めて見た姿が初恋なんだ」。
この言葉はミヨンの思いをふっきれさせ、ハッピーエンドになるのだった。
映画『私の愛 私の花嫁』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『私の愛 私の花嫁』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
本物を越えたリメイク作品
かつてこの映画は1999年に故チェ・ジンシルをヒロインに迎え作られた作品。
人気女優であり、なおかつすでに他界しているということで一見前作を越えることができないと思われがちだがそうではない。
この可愛らしくて共謀な新妻をシン・ミナは見事にやりとげたのだ。
16年たってのリメイクということもあり昔のままの設定で演出すると相当古くさいが、本作はそこも文句のつけようもないくらい現代版に仕上げていて見やすいのもポイントである。
意識してのことだろう、シン・ミナ自体の演技がいまの若者をきちんととらえていて表情や行動一つ一つがリアルに描かれている。
リメイクさを感じさせず、何の違和感もなく作品にのめり込める仕上がりには気持ちが良い。
設定の現実味
この作品の良いところは現実味であろう。
4年間交際して結婚というなんともリアルな二人をうまく描いている。
さらに見所なのは結婚生活だ。
良いことばかりでもきれいなことばかりでもあるわけなく、他人同士が一緒に暮らす難しさを細かく演出している。
しかしながら、だから駄目だと言うわけではなく、だからこその結婚の素晴らしさを教えてくれる作品であるのだ。
まだ結婚を知らない人たちも、結婚している人も相手のことを見直し自分を見つめる機会を持たされてしまう、そんな作品である。
演技の上手さ
この映画の特徴は上記でのべた通りリアル。
それを表現する演技力を持った俳優が出ていなければそれも全く意味を為さない。
しかしここに出ている俳優は誰をとっても演技が魅力的でうまい。
まさにリアルな結婚生活を描くにはぴったりの人物たちである。
本作品は彼らでなければ説得力のない作品になっていたかもしれない。
シン・ミナの可愛さ
すぐ怒り、すぐ怒鳴り、すぐ笑うシン・ミナのヒロインっぷりが可愛すぎて笑ってしまう。
コロコロと変わる愛らしい表情はこの映画を明るく素敵なものにしていることは間違いない。
決して美人と言えないような顔立ちだが、映画を見終わるころにはすっかり彼女に魅せられてしまっているから不思議である。
映画『私の愛 私の花嫁』 まとめ
リメイク作品と言うのは過去の作品の評価を越えるのは非常に難しいものがある。
特に本作のように主役がすでに他界していたりするとなおのこと越えにくい。
しかしこの映画はその難しさを見事にやってのけた。
力のあるスタッフと役者陣が現代版のコミカルさを演出して結婚生活のリアルさを描いたのだ。
決して古くささを感じさせず、全く別のものとして甦らせた本作はリメイクであることすら忘れてしまう。
韓国映画の良いところをぎゅっと詰め込んだ可愛らしい作品。
見て損はせず、心が暖かくなるハートフルな映画である。
この作品を見て面白かったらぜひ前作のものも見て欲しい。
いかに今作が現代風に変えられているかがよくわかる。
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