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映画『悪霊館(2018)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『悪霊館(2018)』の概要:事実に基づき制作されたホラー映画。母親が突然、失踪し暴力的な父に育てられた姉妹。姉の大学進学を機に故郷へ戻って来た妹は、叔母の家へ住むことに。だが、引っ越してから徐々に妹の様子がおかしくなっていく。

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映画『悪霊館』の作品情報

悪霊館

製作年:2018年
上映時間:88分
ジャンル:ホラー
監督:ジェイソン・ドゥヴァン
キャスト:シドニー・スウィーニー、カイラ・ディーヴァー、ジェシカ・バース、マット・ダラス etc

映画『悪霊館』の登場人物(キャスト)

アシュリー(シドニー・スウィーニー)
控えめな女子高生。故郷から姉ジョーダンと脱して北の方に住んでいたが、ジョーダンの大学進学を機に叔母ターニャの元へ戻って来る。何らかの異変を察してはいるものの、自分の身に何が起こっているか分からず、強い不安を感じている。
ジョーダン(カイラ・ディーバー)
アシュリーの姉。妹のアシュリーを一心に庇護してきた。大学に進学するまで、姉妹で共に暮らしていたが、進学をきっかけに妹だけを故郷へ帰す決意をする。
ターニャ(ジェシカ・バース)
アシュリーとジョーダンの叔母。母親の妹で金髪の美しい女性。アシュリーの母親である姉が悪魔に憑依され姿を消したことで、マイケル神父に不審を抱いている。信心深く愛情も深い。アシュリーを心から心配している。
マイケル神父(ブルース・デイビソン)
教会にて信仰を説きつつも長い間、悪魔祓いを行ってきた老齢な神父。過去にアシュリーの母親を救うことができず、敗北を確信。再び、娘のアシュリーが悪魔に憑依されたことを知り、奮起する。
ハンナ(マディソン・リンツ)
アシュリーの幼馴染。霊界や超常現象に興味を抱き、アシュリーと共に召喚の儀式を行ってしまう。

映画『悪霊館』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『悪霊館(2018)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『悪霊館』のあらすじ【起】

幼い頃に母親が失踪し、暴力的な父親に育てられたアシュリーとジョーダン姉妹。ジョーダンが大学へ進学したことを機に、アシュリーは母の妹である叔母ターニャに引き取られることになった。
10年振りに故郷へ戻り、引っ越しの荷物片づけと転校の準備をしていたアシュリー。彼女はベッドが揺れるので、眠れないと言い居間のソファーで寝起きしていた。だが、ターニャはそんな姪を叱ることはせず、穏やかに見守っている。

転校前日、もう誰も住んでいない実家を見に行ったアシュリー。そこでかつての友人ハンナと再会する。ハンナは現在、天使や悪霊の存在に興味を抱いており、素人ながら儀式の研究や資料を漁っていた。翌日にはハンナも通う高校へ登校するアシュリーは、昔の思い出と近況を語り合い、友人のパーティへ参加することにする。

ターニャにも了解を得て、湖畔の別荘へ。同年代の友人とも再会を果たし、楽しいひと時を過ごす。そして日が暮れた頃、ハンナが死者と交信することができる電子音声現象(EVP)というアプリを起動。霊界の声や超常現象に反応を示すらしい。ところが、友人達が冗談を言い合う中、ただ一人アシュリーにだけは別のビジョンが見える。

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映画『悪霊館』のあらすじ【承】

その場から立ち去ったアシュリーは薄暗い森の中を歩み、こちらを窺う存在がいることに気付く。相手は女性のようで、容貌が母親にそっくりだった。急いで家へと帰ったが、故郷へ戻ってから何かと不気味な存在を感じている。しかも、その夜もベッドが激しく揺れ、目が覚めてしまうのだった。

翌朝の転校初日、登校前に立ち寄ったストアーで新任の神父だという青年から声をかけられる。写真が趣味で神父が持っているカメラに興味を示したアシュリーは、神父から教会の写真係をしないかと誘われる。そこへハンナが現れ学校へ。
しかし、授業中に悲鳴を上げてしまったアシュリーは、学校を早退して帰宅。ハンナや友人達、ターニャも心配してくれたが、自分に何が起きているか判然とせず、アシュリー自身にも説明ができない。

その日の夜、自宅のドアを叩く音が聞こえ玄関へ向かったが、ドアを開けても誰もいなかった。それでも、またドアをノックする音が聞こえる。しかも、音は2階からも聞こえ不審を募らせたアシュリー。心配して来てくれたハンナが、アシュリーのために特定の死者を呼び出す、昔ながらの方法を試そうと言い出す。アシュリーを襲っている不可思議な現象が、本当に母親が起こしていることなのかを突き止めるつもりだった。

映画『悪霊館』のあらすじ【転】

蝋燭の明かりだけを点し、鏡の前で話しかける。すると、呼びかけに応じた何者かが、鏡に姿を現した。室内はたちまち息も凍るような寒さに見舞われ、辺りを酷い匂いが漂う。鏡の中の人物は母親のようであったが、良く見ると似ても似つかない異様な姿をしている。それは、一目で悪魔と分かる影だった。

儀式の途中でターニャが帰宅。辛うじて、何かが起こる前に防がれたが、ハンナは本能的な恐怖を抱き慌てて逃げ帰って行く。ターニャは姪を心底、心配していたが、アシュリーは年頃の女の子でもある。大人に言えない隠し事もあるに違いなく、深く追求することはしなかった。

アシュリーが寝入った後、ターニャは失踪する前の姉とのやり取りを夢に見る。アシュリーの母親だった姉は、悪魔に魅入られ意思とは関係なく子供を宿した。それがアシュリーだったのである。姉は酷く怯えていて、妹のターニャに秘密を明かそうとした。だが、そこで悪魔から横やりが入り、追い返されたのである。

その夜、アシュリーは自らの身体に覆いかぶさる悪魔の夢を見る。すると、翌朝から彼女の様子が一変。大量に朝食を摂った後、酷く扇情的な洋服を身に着け家を出る。彼女に気がある少年と学校をサボって時を過ごし誘惑。口づけをして少年の舌に噛みついてしまう。

学校に登校していないと連絡をもらったターニャは、帰宅したアシュリーを叱ろうとしたが、姪が血塗れであることに驚愕する。
一方、ハンナもまた危機感を覚え、資料を漁って召喚の儀式の折、悪霊を呼び寄せてしまうこともあるという注意書きに注目するのだった。

1リットルもの鼻血を出したアシュリーは、医師からストレスによるものだと診断され、数種の精神薬を処方される。薬を服用し、しばし静養することになったものの、頻繁に寝返りを繰り返す。眠っているのにとても活発的だった。
その夜、ハンナはアシュリーの元を訪れたが、2階の窓に悪魔と共にいる彼女の姿に驚いて逃げ出してしまう。その上、帰りの夜道で車に轢かれてしまうのだった。

映画『悪霊館』の結末・ラスト(ネタバレ)

日曜日。ターニャは教会の礼拝へアシュリーを連れて行った。だが、神父の説教中にアシュリーの様子が急変。老齢なマイケル神父はアシュリーの姿を目にし、彼女の母親と同じことが娘にも起きていると知る。ターニャにそのことを示唆し引き止めたものの、ターニャは神父の話を聞こうともしない。なぜなら、信じて託したはずが、マイケル神父は姉を助けることができなかったからだ。

若い神父は険悪な様子のマイケル神父とターニャを目にし、事情を聞き出すことにする。マイケル神父は悪魔にとり憑かれた人々を救おうと長い間、奮闘してきたが、アシュリーの母親を助けられなかったことで酷い敗北を感じ、これまでの信仰心が揺らいだと話した。

悪魔を退けるには、名前を知ることから始める。だが、アシュリーも母親と同様、自ら悪魔をその身に受け入れてしまったため、一刻の猶予も残されていない。マイケル神父は若い神父へと悪魔祓いの集中講習をすることにした。
憑依は三段階から成る。最初は出没、次に攻撃、そして最後に憑依する。アシュリーはすでに憑依されてしまっているため、救うには悪魔の名前を知る他に方法はない。

知り合いの医師が容態を診に自宅へ訪問してくれる。それに遅れて、マイケル神父と若い神父がターニャの家へとやって来た。
直後、人の声とは到底、思えない声が2階から響いてくる。医師は返り討ちに遭い、意識を奪われている。2人の神父はアシュリーの手足をベッドに拘束し早速、神の言葉を口にした。
室内は息が白くなるほどの寒さで、悪魔が汚い言葉を吐き出す。マイケル神父はアシュリーに鎮静剤を打ち、教会へ移動させた。

結界を作りその中にアシュリーを拘束。聖水で威嚇しつつ、すでに人としての姿を失った彼女を追い詰める。マイケル神父は確固たる意思でもって、悪魔から名前を聞き出そうとした。ところが、悪魔は拘束を引き千切り、神父へと襲い掛かろうとする。マイケル神父は冷静に聖水を振りかけ、一先ずは奴を部屋の奥へ追い詰めることに成功した。
アシュリーの額に逆さ十字が出現。彼女は天井から地面へ降り立ったが、軟弱な少女の腕は簡単に骨折してしまう。悪魔には痛みなど関係なく、マイケル神父の右手首をいとも簡単にへし折って、教会から逃げ出すのだった。

森へ逃げ込んだ姪を追って、ターニャも森へ。助けを求めるアシュリーを抱き寄せたターニャだったが、襲われてしまう。そこへ、2人の神父も駆け付け、アシュリーを再び拘束。教会へ戻ったものの、若い神父が悪魔によって命を奪われてしまう。

翌朝、ターニャはアシュリーの姉であるジョーダンへ連絡を入れる。アシュリーは教会の地下牢へ監禁されることになったが、すでに人としての姿ではなく、まるで死人のようであった。マイケル神父が隣の独房へ声を掛ける。ターニャは収容されている人物の名前を聞き、耳を疑う。姪の隣には失踪して行方をくらました姉が入っていたのだ。しかも、彼女は長い間、悪魔に憑依され別人と化していたのだった。

映画『悪霊館』の感想・評価・レビュー

1950年代、実際にあった事件を基に、現代風に制作された作品だが、内容的には全く救いがない。世界的にも有名な心霊現象研究家であるウォーレン夫妻が悪魔憑依について講義していた通り、悪魔に憑依される過程は三段階に分かれている。

室内温度の変化や悪臭がある出没、物理的な実害がある攻撃、最終的に弱った標的をものにする憑依である。今作も同様に三段階を経て、ヒロインは悪魔に憑依された。これが実際にあった事件だと言うのだから、驚きである。しかも、悪魔祓いを行う神父はあまり頼りにならず、奇跡とは稀に起こるから奇跡と言うのだと実感する内容となっている。(MIHOシネマ編集部)


実はこの作品『死霊館』と間違えて鑑賞しました。『悪霊館』というタイトルですが、冒頭で出てくるのは「悪魔は天使の顔で現れる」という言葉。この時点であれ?っとなりますよね。悪霊じゃなくて悪魔なのか…?と思っていましたが、なんともよく分からない展開でした。
存在するか、しないか。実話に基づいている作品でも実話通りに作ってしまうとこうなるのか…と感じる作品です。取り憑かれた時の細かい演出はとてもリアリティがありました。(女性 30代)

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