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映画『エイリアン3』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『エイリアン3』の概要:人気SFパニック、『エイリアン』シリーズの第三作。前作で終着したかに見えたリプリーとエイリアンとの死闘は、新たな幕を開ける。今作が初監督映画となるディビッド・フィンチャーのクールな世界観や、坊主頭のシガニー・ウィーバーの体を張った熱演は見もの。

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映画『エイリアン3』の作品情報

エイリアン3

製作年:1992年
上映時間:115分
ジャンル:SF、アクション
監督:デヴィッド・フィンチャー
キャスト:シガーニー・ウィーヴァー、チャールズ・S・ダットン、チャールズ・ダンス、ポール・マッギャン etc

映画『エイリアン3』の登場人物(キャスト)

エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)
前二作からの主人公。エイリアンによって壊滅した惑星LV426からの脱出途中、流刑惑星フューリーに不時着する。エイリアンとの因縁の対決に決着をつけるべく、命をかけて戦う。
ジョナサン・クレメンス(チャールズ・ダンス)
フューリーの医師で、元囚人。理性的で誠実な人物で、リプリーの刑務所内での行動を助ける。
ハロルド・アンドリュース(ブライアン・グローヴァー)
フューリーの刑務所長。女のリプリーのせいで刑務所の秩序が乱れると考え、リプリーの行動を制限しようとする。
フランシス・アーロン(ラルフ・ブラウン)
刑務所副所長。アンドリュースに従順で、弱気な性格。地球に妻子がいる。知能テストの結果がIQ85だったため、囚人達からミスター85と呼ばれている。
レオナルド・ディロン(チャールズ・S・ダットン)
リーダー格の囚人。元凶悪犯罪者だが、現在は他の囚人達の人望を集める温厚な人物。宗教的な教えを説く。リプリーの戦いに助力する。
ウォルター・ゴリック(ポール・マッギャン)
不潔な囚人。他の囚人がエイリアンによって殺害された際、殺人容疑をかけられる。目撃したエイリアンの姿を「怪獣」と形容する。
ロバート・モース(ダニー・ウェッブ)
囚人。アーロンと馬が合わずよくもめている。最初はエイリアンとの戦いに消極的だが、終盤では積極的に動きを見せ、リプリーをフォローする。
ランス・ビショップ / マイケル・ビショップ(ランス・ヘンリクセン)
ランス・ビショップは前作でリプリー達と共にエイリアンと戦ったアンドロイド。半壊のままリプリーと脱出したが、フューリー不時着時に致命的に破損したため廃棄される。

マイケル・ビショップは、アンドロイドのビショップの開発者と名乗るユタニ社所属の男。アンドロイド版と全く同じ姿。

ニュート(マネキン)
前作のラストで、LV-426からリプリー達とともに脱出した少女。脱出ポッド着陸の際に、溺死する。
ドウェイン・ヒックス(マイケル・ビーン / 写真のみ)
前作にリプリーと共闘し、生存した海兵隊の伍長。LV-426から脱出するも、脱出ポッド墜落時に死亡した。

映画『エイリアン3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『エイリアン3』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エイリアン3』のあらすじ【起】

惑星LV-426でのエイリアン殲滅作戦の解決の後、生き残ったリプリー達は宇宙船スラコ号で冷凍睡眠に入り、地球へ帰還する予定であった。航海途中に船内で原因不明の事故が発生、リプリー達は脱出ポッドで搬出され、ある惑星に不時着する。

惑星の住人達がポッドを捜索するが、生存したのはリプリーのみであった。共に脱出したニュートとヒックスは着陸時に死亡、アンドロイドのビショップは機能停止していた。ポッドにはエイリアンの中間体のフェイスハガーが乗り込んでおり、惑星にいた犬に寄生する。
ポッドが着いたのは、流刑惑星フィオリーナ161、通称フューリー。スラコ号の持ち会社のユタニ社が運営する、極悪犯罪の男性囚人のみを収監する施設である。囚人達は放射性廃棄物の処理をしながら、宗教的戒律のもとで秩序を守って暮らしていた。

医務室で目を覚ましたリプリーは、医師クレメンスから他の乗員の死亡を聞き、ショックを受ける。リプリーはニュートの体にエイリアンが寄生しているではないかと懸念し、クレメンスに解剖を依頼する。解剖の結果、ニュートの体内には何もおらず、ニュート達の遺体は廃棄炉で火葬される。

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映画『エイリアン3』のあらすじ【承】

刑務所の規則通りに、リプリーは坊主頭になる。長らく男のみの社会であった刑務所の中で、女のリプリーの存在は異物であり、囚人達を刺激していた。リプリーは親切に接してくれるクレメンスと親密になり、体を重ねる。

犬を連れている囚人マーフィーが、通風孔の掃除途中にエイリアンに襲われ、転倒して換気扇に巻き込まれ死亡する。囚人達はこの件は事故だと判断する。

リプリーは廃棄された脱出ポッドを一人で探り、壊れたビショップのボディーを発見し持ち帰ろうとする。突如現れた囚人の一味にレイプされそうになるが、囚人のリーダー格であるディロンに助けられる。

友人のマーフィーを弔うために通風孔へやってきた囚人のレインズ、エドワード、ゴリックは犬の形状のエイリアン・ドッグに襲われる。ゴリックのみが一人逃げ切る。

リプリーはビショップの蘇生に成功し、母船の中にはすでにエイリアンはいたこと、ユタニ社はその事実を知っていることを聞き出す。リプリーはビショップの望み通り、彼を完全停止させる。

生き残ったゴリックは、エイリアンを「怪獣」と形容した。他の二人の遺体は見つからず、所長はゴリックの犯罪だと疑うが、ディロンはゴリックの無罪を主張する。

映画『エイリアン3』のあらすじ【転】

医務室でのリプリーとの会話の最中、クレメンスがエイリアンに襲われ死亡。続けてエイリアンは、食堂で集会を開いていた所長を囚人達の目の前で殺害する。エイリアンの存在を認めた囚人達は、戦う決断をする。リプリーの指導のもと、刑務所内を走る通風菅を使って敵を核廃棄倉庫におびきよせ、爆薬で殺す作戦が立てられる。

作業中に、エイリアンはタバコをくわえた囚人を襲う。タバコの火が爆薬に引火し、多くの囚人達が死亡する。囚人達に動揺が走る。

リプリーは神経に不調を覚え、アーロンと共に自分の身体をスキャンする。リプリーの胸部に、エイリアンの幼生チェストバスターが寄生していることが判明する。リプリーは、ユタニ社は実はエイリアンを入手したがっていることを知っており、本社に救援要請をしようとするアーロンに反対する。アーロンが一人になった時、通信画面に、リプリーを保護せよとの本社からの連絡が届く。

リプリーはディロンに自分が寄生されていることを告げ、殺してくれるよう頼む。エイリアンは体内にチェストバスターを宿したリプリーは襲わないことを知ったディロンは、敵を倒すまで生きて戦うようリプリーを説得する。

映画『エイリアン3』の結末・ラスト(ネタバレ)

モースをはじめ、尻込みしていた囚人達はディロンの言葉で奮起する。エイリアンを鉛を精製するピストン室に誘導し、溶鉱炉に落とす作戦を立てる。誘導中、エイリアンによって囚人達は次々に殺害されていく。エイリアンを見失い、作戦は失敗しかけたが、他の囚人を襲っていたエイリアンをディロンが発見し、リプリーとともにピストン室に誘い込む。
ディロンは自ら溶鉱炉に入り、おとりとなってエイリアンに自分を襲わせる。リプリーとモースは熱した大量の鉛を注ぎ、エイリアンを封印する。成功したかに思えたのも束の間、エイリアンは炉から飛び出しリプリーに襲いかかる。リプリーはスプリンクラーを開き、熱い鉛まみれのエイリアンに浴びせる。身体が一気に冷えて硬化したエイリアンは破裂する。

本社より調査団が到着する。ビショップと同じ姿のマイケル・ビショップは、リプリーに体内のエイリアンを殺すと言い聞かせて連れて行こうとするが、真の目的はエイリアンを持ち帰ることである。見抜いたリプリーは自ら溶鉱炉に落ち、胸から飛び出してきたチェストバスターを握りしめたまま、命を断つ。

映画『エイリアン3』の感想・評価・レビュー

シリーズ1作品目から登場していた女性リプリーが又も登場する。
予期せぬ事故で男性囚人を収容する施設に辿り着いたリプリーだったが、同時にフェイスハガーも解き放たれてしまっており、又もエイリアンが誕生してしまう。
前回と違い、数は多くないが、限定された場所で次々と殺されていくという展開は、むしろエイリアン映画としては臨むところではないだろうか。
そして、ラストシーンではリプリーは自らがエイリアンに寄生されている事実を知り、又、それを軍事利用しようとする企みに気付き、共に溶鉱炉に落ちて自害するという終わり方となっていて、なんとも最後までかっこいいリプリーの姿は賞賛に値する。(男性 30代)


本作は後に名作『セブン』や『ファイト・クラブ』の監督を務めたデヴィッド・フィンチャーにとって映画監督デビュー作となります。

しかし、製作の段階から出演者や脚本の変更などのトラブルもあって、デヴィッド・フィンチャーだけじゃなく、シリーズのファンからも不満のある作品となってしまった。

それでも原点回帰として登場するエイリアンは一匹で、しかも、人間ではなく犬から生まれた事で四足歩行する新たなタイプとなります。

更に限られた空間での死闘を繰り広げる展開も悪くなく、強い女性である主人公がエイリアンとともに死を迎えるシーンも印象的でした。(男性 30代)


大ヒット映画のパート2を引き継いだのは、デビットフィンチャー監督。そのサスペンスに長けた演出は、ハラハラドキドキの連続である。
今回の見どころは、やはり主人公・リプリーのお腹に憎きエイリアンが寄生していた事実だろう。最悪の状態にも関わらず、リプリーは迫り来るエイリアンと勇敢に戦い続ける。そしてラストには自らの命と引き換えにエイリアンを全滅させるのだ。
しかしながら、観ているうちに、リプリーとエイリアンとの間に何か特別な関係が生まれているように見えてくるのが不思議である。(男性 40代)


エイリアンシリーズ第3作目である本作。今回も一作目からの登場人物であるリプリーがエイリアンと戦う。
リプリーの立場を思えば一作目で一匹のエイリアンと出逢い、命からがら助かったのち2作目ではニュートを救うために大量のエイリアンと女王と戦う、そして今回では知らぬ間にエイリアンに寄生されて自殺を選ぶという散々な半生である。
リプリーの最後は残念だったが、散々な目にあって諦めたくなるような絶望的な状況でも戦い続けて潔く終わったのはかっこよかった。
そして何度も思うのは、『会社』の最低っぷりである。幾度となく人の命を犠牲にしてエイリアンを持ち帰ることを失敗し続けたのに懲りないのはエイリアンよりはるかにタチが悪い。この『会社』は一度痛い目に遭わないと分からないんじゃないかな、と度々思ってしまう。(女性 20代)


シリーズ3作目。もうここまでくるとシガニー・ウィーバーはエイリアンに取り憑かれてますよね。因縁の決着をつけるためにということですが、開始5分で前作『エイリアン2』を否定する展開。アクション要素が多めのエイリアンが好きだった人にはちょっと残念な作品になってしまったかもしれません。
『エイリアン2』があまりにも魅力的な作品だったので今作は「これじゃない感」が否めませんが、単体として見れば楽しめる作品だと思います。(女性 30代)

関連作品

次作 エイリアン4
前作 エイリアン2

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