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映画『アリーキャット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アリーキャット』の概要:警備員のバイトをしている朝秀晃は、元恋人との関係が拗れて困っている土屋冴子のボディーガードを行うことになった。喫茶店で冴子と元恋人の話し合いの様子を見守っていると、ひょんなことから知り合った梅津郁巳がやってくる。

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映画『アリーキャット』の作品情報

アリーキャット

製作年:2016年
上映時間:129分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:榊英雄
キャスト:窪塚洋介、降谷建志、市川由衣、品川祐 etc

映画『アリーキャット』の登場人物(キャスト)

マル / 朝秀晃(窪塚洋介)
元ボクサーで、東洋チャンピオンになったことがある。ボクサーをしていたときの後遺症で、ちょっとした衝撃で酷い頭痛を発症してしまう。現在は警備員のバイトをしている。猫にマルと名付けていることから、梅津からマルと呼ばれるようになる。
リリィ / 梅津郁巳(降谷建志)
自動車整備工場に勤めているが、あまり真面目に働いていない。陽気な性格。猫にリリィと名付けたことから、朝からリリィと呼ばれるようになる。
土屋冴子(市川由衣)
元夫が残した借金を返済するため、デリヘルで働いていた。シングルマザー。現在はクリーニング屋で働いている。
玉木敏郎(品川祐)
建設会社で働いている。冴子の元恋人。キレたら何をするか分からない人物。冴子の息子の隼人に暴力を振るったことがある。
柿沢美智也(三浦誠己)
冷酷な人物。肩書は経営コンサルタント。冴子を使って政治家の南雲を脅し、意のままに操っている。

映画『アリーキャット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アリーキャット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アリーキャット』のあらすじ【起】

朝秀晃はいなくなってしまった猫のマルを探した。そして、マルを抱き締めている梅津郁巳を見つける。梅津は保健所でマルを受け取ったところで、既に自分の猫としてリリィという名前をつけていた。朝は返せと訴えるが、梅津は聞き入れなかった。

朝は元ボクサーで、東洋チャンピオンにまでなった男だった。現在は警備員として働いていた。ある日、アイダ警備保障会社の篠崎から電話がかかってきて、頼みたい仕事があると言われる。朝が指定された場所に行くと、土屋冴子という名の若い女性がいた。

土屋は1ヶ月ほど前に別れた恋人との関係が拗れており、ボディーガードを頼んだのだった。土屋は元恋人の玉木敏郎から、会って話がしたいと言われていた。話し合いの間、朝は他人の振りをしながら土屋を見守ることになった。

喫茶店で玉木達は話し合った。玉木は冴子にプロポーズするが、冴子はそれを拒んだ。玉木が冴子の息子の隼人に暴力を振るったことがあり、隼人がまだ怯えているのが原因だった。冴子は隼人の気持ちを尊重することを決めていたのだ。しかし、玉木はその言葉に納得ができない様子だった。その時、喫茶店に梅津がやってきた。朝がマルのことで梅津と話している間に、玉木が冴子の腕を掴んで暴力を振るいそうになる。朝は玉木を外に連れ出そうとするが、梅津が玉木を殴ったため警察沙汰になった。

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映画『アリーキャット』のあらすじ【承】

冴子の下着姿などの写真が、アイダ警備保障会社や隼人が通う保育園に送りつけられた。玉木による嫌がらせだった。保育園の職員は母親と一緒にいるのは良くないと考え、隼人が養護施設に入れるよう手続きを行った。朝は隼人を養護施設に送るため、梅津に車を貸してくれと頼んだ。朝は免許を持っておらず、運転できなかったのだ。

梅津達は隼人を養護施設まで送った。隼人は母親と離れることを嫌がるが、冴子は息子を守るために別れを選ぶことしかできなかった。冴子は養護施設で育った朝に、母親を恨んだか尋ねた。朝は迎えに来ないと分かったときに恨んだことを話した。

梅津達は梅津が働いている自動車整備工場まで戻った。そこで休憩をした後、冴子は自宅に帰ることにした。だが、1人でいるときに突然玉木が現れ、襲われてしまう。騒動を聞きつけた朝は、冴子を救った。そして、梅津と共に逃げた玉木を追いかけた。

朝達は玉木を捕まえると、工場まで戻った。すると、警察を名乗る男達が、冴子を車に乗せようとしていた。朝は男達に不審を抱き、警察手帳を見せてもらおうとした。結局、男達は警察の者ではなかった。梅津は車を使って男を撥ね、朝と冴子を乗せて逃げ出した。

朝は男達の正体について尋ねるが、冴子は言おうとはしなかった。ただ、東京に行けば助けてくれる人がいるため、そこに1人で向かおうとしていた。朝と梅津は、冴子を東京まで送ることにした。

映画『アリーキャット』のあらすじ【転】

冴子が頼りにしようとしている人は、経営コンサルタントの肩書を持つ柿沢美智也という男だった。ただ、冴子は東京での人間関係を全て清算していたため、連絡先も居場所も分からなかった。柿沢の居場所を知っていそうなのは、冴子の元同僚のデリヘル嬢・多田瑞希だった。梅津はデリヘルの店に連絡を入れてみるが、瑞樹は店を移っていて居場所が分からなかった。そこで、スカウトマンに会いに行き、瑞樹の居場所を探すことになった。

朝達はスカウトマンから情報を聞き出し、瑞樹を発見する。そんな時、警察を名乗っていた男達に見つかってしまう。朝は男から奪った銃を持ったまま、冴子達と逃げ出した。そして、指紋を拭き、公園のごみ箱に捨てた。

朝は改めて男達が何者であるか冴子に尋ねた。冴子は政治家のSPであることを打ち明けた。2年前、冴子は柿沢に雇われ、政治家の南雲壮介を罠に嵌めていた。麻薬をしたり男女の関係である証拠の写真を撮ったりした。その写真は世間には出ず、柿沢が何か要求を通すために使っていた。南雲は冴子が証言することを恐れており、SPを使って誘拐しようとしたのだった。

瑞樹の部屋に冴子を追って玉木が現れる。瑞樹は玉木に殴られ、襲われてしまう。一方、瑞樹の部屋を去っていた朝達は、柿沢に会いに行った。柿沢はお金を渡し、これ以上首を突っ込まないよう朝達を遠回しに脅した。冴子はこれ以上朝達に迷惑をかけないため、お金を受け取ってもらって帰ってもらうことにした。その後、朝と梅津はラジオニュースを聞き、玉木が瑞樹を殺したことを知る。

映画『アリーキャット』の結末・ラスト(ネタバレ)

朝と梅津は冴子を放っておくことができず引き返すが、冴子の居場所は分からなくなっていた。そこで、ボクシング時代の後援会長だった羽柴を頼ることにした。かつて、怪我を負った朝はボクシングを続けることができなくなり、荒れていた。そして、羽柴の名前で借金を作り、行方を眩ませていた。朝は柿沢から貰った金を羽柴に渡し、土下座をして謝罪をした。羽柴が朝の頭を踏みつけるため、梅津は朝の上に覆い被さって守った。

柿沢は南雲を意のままに操るため、冴子を南雲の元に行かせた。冴子が部屋で待っていると、朝がやってきた。朝は全てを世間に公表し、海外に逃げるよう冴子に決断を迫った。冴子が迷っていると、南雲が訪ねてきた。朝は部屋に入ってきて油断している南雲を襲った。そして、冴子の助けを得て、南雲を倒した。

冴子は怪我を負った朝を支えながら逃げた。朝は自分を置いて梅津の元に行くよう諭すが、冴子は朝を放って行くことはできなかった。冴子は一緒に海外に行くのはどうかと提案し、朝にキスをした。朝は冴子の助けを借り、必死に体を動かした。一方、部屋にいた南雲は、冴子を探しに来た玉木に刺されて殺された。

冴子達は車に乗り込むが、梅津の姿が見当たらなかった。冴子は運転席に移動してエンジンをかけるが、SPの男に見つかってしまう。車を発進させてSPの男を撥ねるが、玉木に見つかって運転席から引き摺り降ろされる。冴子は玉木に殺されそうになる。すると、梅津が現れ、玉木の頭を撃ち抜いた。

冴子は梅津が運転する車で養護施設に行き、隼人と再会した。梅津は抱き締め合っている冴子達を置いて立ち去った。ラジオのニュースで、柿沢が水死体となって発見されたことが報道された。朝は病院から家に帰り、マルに餌を与えた。

映画『アリーキャット』の感想・評価・レビュー

どの作品とも違う、独特な雰囲気を持っている作品だった。とにかく玉木を演じた品川祐の演技が凄まじく、恋愛に狂っていく男を見事に演じていた。その狂気っぷりが不気味で気持ち悪くて、物語にほの暗さを与えていたと思う。物語のラストは何だか物足りなさを感じたが、それがこの作品には合っていたようにも思う。内容がとてもハードだったので、見終わった後体力と気力を奪われてグッタリした。あまり気軽な気持ちで見るのはお勧めしない作品である。(MIHOシネマ編集部)


降谷建志に窪塚洋介。大好きな2人の大好きな作品。とにかく見て欲しい。降谷建志といえば人気バンド「DragonAsh」のボーカル。歌が上手くて顔も良くて、演技もいける。しかもこのあんまり上手くない演技がまたいいんです。窪塚洋介は何かとお騒がせな一面がありますが、昔から「俳優」に対して真面目に向き合っている人ですよね。演技にその生き方が現れている気がします。
ストーリーももちろん面白いのですが、この作品はぜひ雰囲気を楽しんで欲しいです。服や車、飲み物に猫。強くて熱い男たちの、可愛くて優しい一面に癒されました。(女性 30代)

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