映画『ANNIE/アニー』の概要:日本でも有名なミュージカル「アニー」を、現代のアメリカNYを舞台に移して描いたミュージカル映画。監督はウィル・グラック、アニー役はクヮヴェンジャネ・ウォレス、ウィル役はジェイミー・フォックス。
映画『ANNIE/アニー』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:118分
- ジャンル:ヒューマンドラマ、ミュージカル、コメディ
- 監督:ウィル・グラック
- キャスト:ジェイミー・フォックス、クヮヴェンジャネ・ウォレス、ローズ・バーン、ボビー・カナヴェイル etc
映画『ANNIE/アニー』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★☆☆☆☆
映画『ANNIE/アニー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ANNIE/アニー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ANNIE/アニー』 あらすじ【起・承】
アニー・ベネットは、同じような孤児たちと、コリーン・ハニガンの元で生活している明るい女の子。
ハートのペンダントと手紙を残した両親が迎えに来てくれるのを、ずっと待ち続けている。
“つながる携帯”を売るスタックス社の社長ウィル・スタックスは、NY市長選に出馬するが世間の評判はイマイチ。
ある時、車道に飛び出したアニーをウィルが助け、その瞬間の動画がインターネット上で広がると、ウィルの好感度は急上昇。
それに目を付けたウィルの選挙マネージャーのガイが、アニーを使って更なる支持率アップを計画する。
様子見と称した食事の席で、ウィルがアニーの里親代理になる流れに。
コリーンに夢中のスーパーの店長ルーはウィルを嫌うが、ウィルの部下グレース・ファレルに助けられながら、ウィルとアニーの共同生活が始まる。
そしてウィルに助けられたとき、アニーが助けようとしていた犬のサンディも引き取ることに。
一方で、ウィルの運転手ナッシュに頼み、アニーは両親を探してもらう。
しかし、アニーの両親探しは、スタックス社やナッシュの警官時代のコネを使っても難航するばかり。
映画『ANNIE/アニー』 結末・ラスト(ネタバレ)
アニーとウィルの共同生活が順調に進む中、仕事人間だったウィルの心境に変化が出てくる。
そして、ウィルとグレースが相思相愛だと気がつくアニー。
しかしとあるパーティーで、文字が読めないとウィルにバレてしまったアニーは落ち込む。
驚いたウィルは、自分が仕事人間になったきっかけをアニーに打ち明け、アニーを自分の養女にする事を考え始める。
その一方で、アニー効果はこれ以上期待できないと見切りをつけたガイは、アニーと両親の再会を演出しようとする。
コリーンからアニーの両親は存在しないと聞かされ、偽物を仕立てる計画に出るガイ。
偽のDNA鑑定まで持ち出して、アニーと両親の再会劇を演出するが、コリーンは自己嫌悪に陥る。
そして子供たちに付き添われ、ウィルに真相を打ち明ける。
だがアニーは、どこの誰ともしれない偽両親と共にウィルの元を離れた後だった。
ウィル、グレース、コリーン、ルー、そして子供たちはアニーを探し出す。
ガイはクビになり、ウィルは市長選を辞退してアニーを養女にする決意を固め、グレースに告白をした。
映画『ANNIE/アニー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ANNIE/アニー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ミュージカル好きなら楽しめる作品
日本でも1978年から毎年ミュージカル公演が行われ、キャスト募集のCMもよく見られるアニーの劇場版で、舞台を現代のアメリカニューヨークに変更したストーリー。
1982年に最初の映画化、1995年にはその続編映画、そして1999年にリメイク版が公開されており、内容としては3度目の映画化、「アニー」シリーズとしては4本目になる。
日本版ミュージカルのCMを見かけるせいか、違和感なく入り込める世界観。
ミュージカルを知らなくても曲は知っているという名曲が多く使われていて、ミュージカル好きなら口ずさんでしまうような、テンポの良さがある。
濃いキャラクターばかりだが、ギャグシーンもあれば感動して泣けるシーンもあるので、メリハリが効いている。
しかしアニーの両親が存在しないことなど、説明不足な部分も多い。
また、何度もリメイクされていて日本でもミュージカル公演が行われているせいか、新鮮さは無い。
ミュージカル初心者にはうってつけの作品だが、苦手な場合は長い2時間になるであろう作品。
豪華すぎるキャスト
6歳の時に主演した「ハッシュパピー バスタブ島の少女」で、最年少でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたクヮヴェンジャネ・ウォレスの、元気いっぱいのアニーの演技は素晴らしい。
ミス・ハニガンを演じたキャメロン・ディアスの、限界まで振り切った演技や歌唱力の高さには驚きを隠せないし、歌手でもあるジェイミー・フォックスの歌う姿は文句のつけようがない。
2009年には世界で最も美しいと称され、女優としても輝かしいキャリアを持つローズ・バーンが演じるグレースもキュートな魅力を発揮。
世界観をぶち壊すように急に歌い出したり、踊り出すミュージカルが本当に苦手で、ミュージカル映画も敬遠していましたが、今作は意外と違和感なく見ることが出来ました。『アニー』というミュージカルはもちろん知っていたものの、ストーリーを知らなかったのでこんなお話なんだと新鮮な気持ちで見られたと思います。
キャストもかなり豪華なメンバーが揃っているので見ていて飽きません。急に歌い出す世界はやはり好きにはなれませんが、ミュージカル映画の中では比較的リアルで見やすい作品では無いかなと思います。(女性 30代)
幼いころに観たミュージカル、代表曲「Tomorrow」が聴きたくてレンタルしました。音楽的には、かなり満足です。ストーリーは、1982年とは違う現代版となっています。アニーの前向きさはそのままに、インターネットやモバイルが多用されていました。生の舞台の感動には及びませんが、充分に楽しめました。
個人的には、「Opportunity」という曲が気に入りました。里子として生きてきたアニーが、お金持ちで優しいスタックスに出会い、その幸運に喜び感謝する曲です。王道のシンデレラ・ストーリーで、安心して観ることが出来ました。キャメロン・ディアス演じる悪役のハニガンも見事です!(女性 30代)
非常に愛されたミュージカルの設定をアップデートした映画版。
お馴染みのあの曲やあの曲が今の音にアレンジされていて気持ち良く楽しめるし、ポリティカル・コレクトネスもばっちり(?)の配役、SNS全盛の時代であることを上手に利用した展開等々、特別な何かはなくても普通に楽しめる。
なんてったってキャメロン・ディアス。若い頃から決して「かわいくてきれい」なだけではなかったが、ここまで振り切ってくれるのが清々しい。それにしても設定を現代にしても識字率の話になってくるというのは、それだけ根深い問題ということだろうか。(男性 40代)
映画『ANNIE/アニー』 まとめ
ヒップホップ界では有名なシンガーソングライターのジェイ・Zと、ラッパーであり俳優としても活躍するウィル・スミスの製作という作品。
出演者も豪華で、そうそうたるキャストの中でも“史上最年少でアカデミー賞主演女優賞にノミネート”という経歴を持つ、クヮヴェンジャネ・ウォレスの演技は秀逸。
ミュージカルが苦手な場合は世界観に入り込めずに苦戦するが、好きな人にとっては歌手としても活躍するジェイミー・フォックスの歌声などを楽しめるであろう作品。
何よりもすごいのは、キャメロン・ディアスのこれでもかというほど飛ばしたコメディシーンの数々だろう。
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