映画『タイガー・ハウス』の概要:2015年に製作されたサスペンスアクションムービー。主演は「メイズ・ランナー」シリーズに出演中の若手女優カヤ・スコデラーリオ、監督はトム・デイリー。原題は「Tiger House」。
映画『タイガー・ハウス』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:85分
- ジャンル:サスペンス、アクション
- 監督:トーマス・デイリー
- キャスト:カヤ・スコデラーリオ、ダグレイ・スコット、エド・スクライン、ブランドン・オーレ etc
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映画『タイガー・ハウス』 評価
- 点数:55点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★☆☆☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
映画『タイガー・ハウス』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『タイガー・ハウス』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『タイガー・ハウス』 あらすじ【起・承】
裕福な家庭に暮らすマークは、神経質な母親リンから恋人ケリーとの交際を反対されている。
マークの18歳の誕生日の夜、ケリーはマークの部屋に忍び込んで、妊娠したと打ち明けていた。
その日の深夜、マークの家に4人の強盗が押し入ってきた。
とっさにベッドの下に隠れたケリーだったが、強盗の一人、シェーンが大怪我をしてベッドに運ばれてくる。
携帯電話で助けを呼ぼうとするが、バッテリーが切れてしまい、完全に身動きが取れなくなったケリー。
リンが医者だったため、彼女がシェーンの応急処置をする。
そのまま朝を迎え、強盗たちの本来の目的、マークの父を使って銀行から大金を盗むという計画が開始される。
そしてシェーンと情緒不安定な男が、マークたちの見張り役として残された。
新体操をしていて体が柔らかいケリーは、隙をついてベッドの下から廊下に移動、マークとリンを助けようとする。
しかしリンの不倫相手が家を訪問し、強盗に見つかって無残に殺されたことで、大きなショックを受ける。
映画『タイガー・ハウス』 結末・ラスト(ネタバレ)
窓から逃げることもできたが、ケリーは強盗を倒そうとする。
失敗し、マークの部屋の屋根裏に逃げ込むと、かつてふざけたマークがケリーに怪我を負わせたボウガンがあった。
しかし、矢がないので使うこともできず、逃げ場も無いケリー。
再び隙をついて強盗を屋根裏に閉じ込めるが、瀕死のシェーンに銃を向けられる。
しかしシェーンはケリーの事を気に入り、彼女を見逃す。
マークとリンを助け、家から逃げ出そうとした3人の前に、大金をせしめた強盗たちが戻ってくる。
再び囚われたマークとリンを救うため、ケリーは反撃に出る。
マークが自分に放った矢をバッグから取り出して、屋根裏にあったボウガンで強盗を倒していくケリー。
しかし、証拠隠滅のために強盗が放った火が、家中にまわろうとしていた。
車に閉じ込められていたマークの父も助け出したケリーだったが、黒幕だった彼と残った1人の強盗に殺されそうになる。
瀕死のシェーンに再び助けられたケリー。
黒幕だとわかった夫を殺害するリン。
残ったマーク、リン、ケリーは口裏を合わせ、ケリーの将来のために大金を持ち逃げする事にした。
映画『タイガー・ハウス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『タイガー・ハウス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
「サプライズ」と「ハンガーゲーム」カットニスの劣化版
アダム・ウィンガード監督、サイモン・バレット脚本の「サプライズ」を連想させるような作品。
パッケージに写る主人公ケリーは、「ハンガーゲーム」シリーズ主人公のカットニスを連想させるかのような、ボウガンを持った女の子。
しかし「サプライズ」の劣化版のようなストーリーであり、盛り上がりに欠ける。
ケリーがベッドの下から飛び出し、強盗に占拠された彼氏マークの家の中を動き回るまで30分以上かかるので飽きてしまう。
真の黒幕がマークの父親というどんでん返しも、簡単に予想がついてしまう展開のため、すべてにおいてイマイチな作品。
設定が生かされないヒロインにガッカリ
新体操の経験から体が柔らかい、という設定を全く生かせておらず、パッケージのボウガンも2回しか使っていない。
妊娠しているという設定だが、お腹を気にするシーンもほとんどなく、無理な動きや激しい動きが多いので説得力は皆無。
犯人グループのひとり、シェーンがケリーを守るなど良い面ばかりを見せるため、犯人グループは悪人だからやっつけるというストーリーに違和感ばかりが目立つ。
また、犯人グループをやっつけようとするケリーに、感情移入できなくなってしまう。
ケリーにケガを負わせ、捨てると約束したボウガンを隠し持ち、ドラッグはやるし妊娠の責任を取ろうともしないマークの方が悪人に見えてくる。
これからが楽しみな女優カヤ・スコデラーリオ
ケリーを演じた、主演カヤ・スコデラーリオのキュートな魅力と、演技力は素晴らしい。
「メイズ・ランナー」、「メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮」に出演し、「パイレーツ・オブ・カリビアン」次回作への出演も決まっている彼女。
ストーリーは盛り上がりに欠けるが、カヤ・スコデラーリオの様々な表情を楽しむだけなら十分な作品。
危機的な状況でもめげずに、自分の力で敵を倒そうとする強い女性が主人公の作品って沢山ありますよね。今作もそういう強い女性を描きたかったのだと思いますが、どうにも物足りなくてわざわざこれを見る必要はないかなと感じてしまいました。
ケリーが勇敢なのは分かるし応援したいのですが、ケリーが助けようとするマークとリンのキャラクターが好きになれず、2人を助けるならシェーンを助ける方がいいんじゃないかと感じてしまいました。(女性 30代)
映画『タイガー・ハウス』 まとめ
「サプライズ」の予想外の展開や残酷描写が苦手だったり、ヒロインには脅えて泣き出すシーンも必要だと考える人にとっては、面白いであろう作品。
しかし「サプライズ」のテンポや意外性、ボウガンを使うたくましいヒロイン代表ともいえる「ハンガーゲーム」のカットニスが好きな場合は、全く楽しめない作品。
声優キャストの名前は大きく公表されていないが、吹き替え版のセリフが棒読みでガッカリしてしまうので、字幕版で見ることをオススメしたい。
ジョニー・デップ主演の「パイレーツ・オブ・カリビアン」次回作にも出演する、カヤ・スコデラーリオの演技は見もの。
みんなの感想・レビュー
確かにカヤ・スコデラーリオの魅力で見せるヒッチコック・タッチのサスペンス!