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映画『アウェイクニング』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アウェイクニング』の概要:オカルトのインチキを証明し続ける女性が、調査に向かった全寮制の男子中学校で、本物の幽霊と自分の過去に出会うゴシックホラーミステリー。監督はニック・マーフィー。

映画『アウェイクニング』の作品情報

アウェイクニング

製作年:2011年
上映時間:107分
ジャンル:ミステリー、ホラー
監督:ニック・マーフィ
キャスト:レベッカ・ホール、ドミニク・ウェスト、イメルダ・スタウントン、ルーシー・コウ etc

映画『アウェイクニング』の登場人物(キャスト)

フローレンス・キャスコート(レベッカ・ホール)
19世紀には珍しい、教養を身につけた女性。「幽霊の正体」という本も書いている。科学で証明できることだけを信じている。霊能力者のインチキを暴き、心霊現象の謎を解いているが、感謝されることは少ない。戦争で恋人を失くし、心に傷を負っている。仕事を終えるたびに落ち込むが、養父母に支えられて生きている。
マロリー(ドミニク・ウェスト)
全寮制の男子中学校でラテン語を教えている教師。校長に命じられ、フローレンスに調査依頼をする。戦争の後遺症で、暗闇に恐怖を感じるようになった。戦争で負った足の傷跡を再び傷つける事で、日常をやり過ごしている。戦友たちの幽霊を見る事がある。
ジャッド(ジョセフ・マウリー)
学校の庭師。兵役逃れのためにメガネをかけたり、足を引きずったりしていた。戦争の英雄と呼ばれるマロリーを嫌っている。
モード・ヒル(イメルダ・スタウントン)
学校の寮母を14年間している老女。フローレンスの大ファンで、フローレンスの著書を聖書と同じくらい大切にしている。フローレンスに幽霊調査を依頼するよう、校長に助言した。
トム(アイザック・ヘンプステッド・ライト)
休暇中、一人だけ寮に残っていた生徒。両親はインドにいる。寮母のモードに懐いている。

映画『アウェイクニング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アウェイクニング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アウェイクニング』のあらすじ【起】

1921年、イギリスのロンドン。
幽霊の存在に救いを求める人が多いなか、フローレンス・キャスカートは自称霊能力者のインチキを暴いていた。
しかし真実を暴くたび、フローレンスの心は大きく傷ついていた。

そんなフローレンスの元に、全寮制の男子中学で教師をしているマロリーが訪ねてくる。
著名な一家が住んでいた屋敷の後に出来た学校だったが、屋敷では男の子が1人殺されていたらしい。
だが、その事件の記録はもみ消されていた。
毎年撮影している集合写真には、男の子の幽霊が写っていた。
そして幽霊を見たと言っていた、生徒のウォルターが死んだ。

幽霊の正体を暴いてほしいという依頼を受け、マロリーと共に学校へ向かう。
寮母のモードはフローレンスの大ファンだった。

ウォルターの寝室を借りて調査を始めるフローレンス。
他の部屋からの音が響き、壁の穴からは隣のバスルームが見えた。

フローレンスも怪奇現象に遭遇するが、翌朝、犯人は判明する。
いじめられっ子のパリーが、周囲に命令されてやっていた事だった。

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映画『アウェイクニング』のあらすじ【承】

ウォルターを死に追いやったのは、教師マクネアだった。
マクネアが使っている咳止め薬のにおいが、ウォルターのぬいぐるみにも付いていたのだった。
幽霊におびえるウォルターへの荒療治として外に出したが、喘息の発作を起こしてウォルターは死んでしまった。

調査は終わり、クリスマス休暇のためにほとんどの生徒は家に帰った。
シガレットケースを湖に落としたフローレンスは、そのまま自分も湖に落ちてしまう。
マロリーに助けられ、唯一残った生徒トムとモードからひどく心配される。

両親はインドにいるというトムに、アフリカに滞在していた経験があると話すフローレンス。
ライオンに襲われた傷があり、助けてくれた部族の長からは白人を意味する“マウジー”と呼ばれていた。

お風呂で温まっていたフローレンスは、思いついたように壁の穴を覗く。
そこには歪んだ顔があった。
走り去る生徒の後を追うと、精巧に作られたドールハウスがあった。
そこには、フローレンスたちの人形も置いてあった。

調べ残しを確信したフローレンスは調査を続けることにした。

映画『アウェイクニング』のあらすじ【転】

古い屋敷にはよくある、隠し扉を発見するフローレンス。
そこに隠されていた人形を見たトムは、ひどく怯える。

調査のための機械をいじりながら、恋人を失ったことをトムに話した。
マロリーは偶然、その話を聞いてしまう。

再び怪奇現象に遭遇したフローレンスは、ショットガンを持った男の幽霊を目撃する。
トムがやったと責めるフローレンス。
トムとモードは、フローレンスの変わりようにショックを受ける。

マロリーと一緒に、男の幽霊が写ったはずの写真を現像するフローレンス。
だが、そこには何も写っていなかった。

そしてマロリーとフローレンスは愛し合った。

その後、クッションの中にあったシガレットケースを見つけたフローレンスは、学校から飛び出す。
しかしジャッドに襲われ、レイプされそうになる。
突然現れた生徒の幽霊に怯えたジャッドを、フローレンスは殴り殺してしまった。

マロリーとモードに助けを求め、トムには秘密にして欲しいと頼む。
しかしマロリーは、トムを知らなかった。
生徒は全員帰宅していたのだった。

映画『アウェイクニング』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドールハウスを開ければ友達に戻れると言うトム。
そこには“マウシー”という愛称で呼ばれていた、フローレンスの過去があった。

男の子が欲しかった父は、フローレンスの乳母を愛人にして男の子を産ませた。
母をショットガンで撃ち殺し、フローレンスも殺そうとした。
しかし間違って、隣にいた息子トムを撃ってしまった。
フローレンスは肩に傷を負い、父は自殺した。
モードはフローレンスの乳母で、トムの母だった。

ショックで忘れていた過去を思い出したフローレンス。
そしてジャッドの遺体を隠してきたマロリーに、すべてを打ち明けた。

モードとフローレンスはお酒を飲み始める。
トムとフローレンスを永遠に一緒にいさせようと考え、モードは毒を盛っていた。

異変に気付いたマロリーに解毒剤を頼むが、見つけ出せない。
フローレンスに説得されたトムは壁をすり抜け、解毒剤を飲ませた。
そのままフローレンスは意識を失う。
モードは助からなかった。

休暇が終わり、学校には生徒が戻ってきた。
マロリーと週末に会う約束をしたフローレンスは、かつて自分の家だった場所を去った。

映画『アウェイクニング』の感想・評価・レビュー

カテゴリーはホラーやミステリーの作品なので予想しながら観ていたが、私の推理能力が低いからか見事に外れていたので驚きながら楽しんで観ることが出来きてよかった。
怖くなる部分が少なかったので私は大変助かったが、ホラー要素が沢山ある作品を観たい人にはあまりおすすめできない。

ラストは驚きと切ないような悲しいような感じで、なんだか複雑な気分になって映画が終わったがとても美しい終わり方だと思った。(女性 20代)


本作は、1921年の第一次世界大戦終戦後のイギリスを舞台としたゴシックホラー。
心霊現象の嘘を見抜くスペシャリストのフローレンスが、とある寄宿学校の校内で時折目撃される少年の幽霊の調査依頼を受け、現場に向かうところから物語が始まる。
静かでゆっくりとした時間が流れるが、サスペンス調で後から段々怖さが滲み出てくるのが本作の特徴だ。
そして、最後まで予測不可能な展開なので飽くことなく楽しめた。
どんでん返しが好きな人には是非おすすめしたい作品である。(女性 20代)


1921年のイギリス。第一次世界大戦で婚約者を失ったフローレンスは超常現象を論理的に説明し、その嘘を暴くことに生きがいを感じていました。オカルトとか超常現象、都市伝説的なものが好きな人からすると、こういう人って本当に厄介です。謎だらけだから面白いのに、論理的に説明されちゃうと…ねえ。
そんなリアルを追求する彼女が「何かがおかしい」と感じ突き詰めていく先には何があるのか。ハラハラドキドキする展開に、少しのホラー要素もありとても楽しい作品でした。(女性 30代)


イギリスらしい紳士なホラー映画と言った感じです。風景とかセットとかが隅々まで良い雰囲気を出しています。ハリー・ポッターに近い雰囲気です。物語は良く練られています。導入部の作品全体の説明がしっかりしていて、伏線も沢山散りばめられるので、観ていて退屈しません。後半は謎解きに集中しすぎて、ホラー感は大分薄まりますが個人的にはアリだと思います。ラストは切なく泣けますし、上品なホラーミステリーを観たい人にはお勧めです。(男性 20代)

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