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映画『ババドック 暗闇の魔物』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ババドック 暗闇の魔物』の概要:オーストラリアのホラー映画で、監督・脚本はジェニファー・ケント。主演はエッシー・デイヴィス。不気味な絵本を開いてしまった母子が、謎のモンスター「ババドック」に追いつめられる様子を描いた。

映画『ババドック 暗闇の魔物』 作品情報

ババドック 暗闇の魔物

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:ジェニファー・ケント
  • キャスト:エシー・デイヴィス、ノア・ワイズマン、ヘイリー・マケルヒニー、ダニエル・ヘンシュオール etc

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映画『ババドック 暗闇の魔物』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

映画『ババドック 暗闇の魔物』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ババドック 暗闇の魔物』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ババドック 暗闇の魔物』 あらすじ【起・承】

出産のために病院へ向かう途中、交通事故にあって夫を失ったアメリアは、女手ひとつで息子サミュエルを育てている。
家でも学校でも問題児のサミュエルは、問題を起こしすぎて学校へ行けなくなった。
妹クレアの娘ルビーと合同でやっていた誕生日パーティーも、今年からは別々に。

ある晩、見覚えの無い絵本を本棚から出し、読んでほしいとせがむサミュエル。
赤い表紙の「ババドック」という絵本は、あまりにも不気味な内容だった。

サミュエルがババドックを異様に怖がるので、アメリアは問題の絵本を処分する。
それでもババドックを怖がるサミュエルはひきつけを起こし、病院で診察を受け鎮静剤を処方してもらう。

やがて処分したはずの絵本が戻ってくる。
母親が犬と子供を殺し、自殺するという内容が付け足されていた。
絵本を再び処分したアメリアは、サミュエルが落ち着いていくのと正反対にババドックの影に怯え、ヒステリックになっていく。

映画『ババドック 暗闇の魔物』 結末・ラスト(ネタバレ)

そしてアメリアは、ババドックが口から入ってくる悪夢を見る。
サミュエルの行動が原因でクレアとは絶縁状態、仕事も失ったアメリアは、次第にサミュエルに当たるようになっていく。

そしてアメリアは正気を失っていく。

ババドックはアメリアの体を完全に乗っ取り、サミュエルの命を奪おうとする。
しかしサミュエルの方が一枚上手だった。

地下室へ向かったアメリアを拘束して、命がけでアメリアを救おうとし、アメリアも自分を取り戻す。
そしてアメリアは、サミュエルを守りながらババドックを地下室へ閉じ込めてしまった。

数日後、サミュエルの誕生日に、はじめて誕生日パーティーを開こうとしていた。
父親の命日でもあったため、今までは誕生日当日に祝ってこなかったのだ。
サミュエルの問題行動も、思ったことをすぐ口にしてしまうという性格だとわかれば、苦にはならないものだった。

そして庭の花壇を手入れして、ミミズなどの虫を、薄汚れたボウルに入れたアメリアとサミュエル。
それを持って地下室へ向かうアメリアは、大人になるまで地下室に入ってはいけないと、サミュエルに約束させる。

その家では、地下室の闇の中でババドックを生活させ、ボウルに入った虫を食事として与えるようになったのだ。

映画『ババドック 暗闇の魔物』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ババドック 暗闇の魔物』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

女性監督ならではの演出やストーリー

交通事故から始まる、様々な映画にありがちな始まり方。
出産に向かう途中で、夫を失った代わりに息子が生まれたという、皮肉めいた運命が描かれている。

しかも生まれた息子は問題児で、7歳になるのに聞き分けがない、思ったことはすぐに口に出す、癇癪を起こすという、ある意味ではモンスター。
そんなモンスターを抱える母アメリアは、大きな賞を取ったライター業から身を引いて老人ホームで働き、欲求不満を抱え、妹のクレアに対しても気を遣う始末。
女性監督ならではの目線が多く、アメリアがクレアの娘の誕生会に呼ばれるものの、裕福なママ友たちの嫌味に耐え切れなくなるというシーンもある。

現実か幻覚かわからないのも怖い

中盤からアメリアが追いつめられる様子が描かれているが、本当にババドックという怪物がいて母子を追いつめているのか、それとも環境に耐えられなくなって虐待を行うアメリアが都合のいい幻を見ているのかわからなくなってくる。
学校に行っていないサミュエルの様子を見に来た専門家の前で、「ママに薬を飲まされて・・・」と言われたら、虐待も疑うだろうという悪循環に陥る場面は見ていて辛くなる。

ババドックというモンスターは存在し、親子が助かるというエンディングだが、それだけではなく地下室にババドックを閉じ込めて餌を与える場面にはぎょっとさせられる。

凝った作りの飛び出す絵本

ババドックという飛び出す絵本が、不気味な文章だが精巧に作られているのは魅力的。
アメリアが見る幻覚の中で、亡き夫の頭がスパッと切れるシーンのCGも、うまくできていて驚かされる。

ここまで細かく作っておきながら、ババドックに乗っ取られたアメリアを助けようとしたサミュエルが、母親を縛るシーンは矛盾がありすぎる。
7歳の男の子が、「エクソシスト」のワンシーンのように手足を縛るのは、時間も労力もかかるし無理だろう、という大きなツッコミどころになってしまっている。

映画『ババドック 暗闇の魔物』 まとめ

親子の絆を描いたホラー映画は、ギレルモ・デル・トロ製作総指揮の「MAMA」などが有名だが、本作はただ親子の絆を描いただけではない。
もしかしたら、追い詰められた母親が虐待をしていて、感受性豊かな息子は怒った母を「ババドック」と呼んでいるのでは?ババドックなどいなくて、現実から逃げるために母が「ババドック」という言い訳を作っているのでは?
化け物はいるのか、全て幻覚なのか、わからなくなるという展開が待っている。
幻覚オチはホラー映画によくあるが、こういった展開の作品は珍しいだろう。

「ババドック」の正体を明らかにしない事で、好き嫌いが分かれそうな作品でもあるが、「MAMA」を見て物足りなさを感じた人は楽しめそうな作品。

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