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映画『呪怨 ザ・ファイナル』あらすじネタバレ結末と感想

映画『呪怨 ザ・ファイナル』の概要:呪怨シリーズの完結編で、前作「呪怨 終わりの始まり」の続編でもある。主演は平愛梨で、前作主演の佐々木希の姉役として登場。前作も手掛けた落合正幸がメガホンを取った。

映画『呪怨 ザ・ファイナル』 作品情報

呪怨 ザ・ファイナル

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:89分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:落合正幸
  • キャスト:平愛梨、桐山漣、おのののか、柳ゆり菜 etc

映画『呪怨 ザ・ファイナル』 評価

  • 点数:40点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★☆☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

映画『呪怨 ザ・ファイナル』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『呪怨 ザ・ファイナル』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『呪怨 ザ・ファイナル』 あらすじ【起・承】

曰くつきの家に入った家族を失った不動産屋の店主は、その家を取り壊す事に決めた。
その家では、過去にネグレクトされていた俊雄という子供が、命を落とすという事件が起こっていた。
その後、引っ越してきた佐伯剛雄が妻の伽耶子を殺害、一人息子の俊雄が残された。

生野麻衣の夢に、俊雄という不気味な子供を連れた妹の結衣が出てきた。
翌日、結衣が失踪したと連絡が入る。
小学校の先生になる夢を叶えたばかりの妹が失踪するとは思えず、彼女の荷物から手がかりを探そうとする。
しかし、同棲中の彼氏、奏太と共に恐ろしい体験をするようになる。

女子高校生の玲央の家で、母の兄の子供を預かることになった。
母を亡くしたばかりだというその子供は、心を閉ざしていた。
家の中で不可解な現象が起こり始め、怖くなった玲央は、友人のまどかと緑に泊まりに来てほしいと頼む。
そこではじめて口をきいたいとこの俊雄。
碧は俊雄に対して、不穏な空気を感じ取っていた。

病院に入院中の少女絵菜は、スマホを使って玲央の家を覗くのが趣味になっていたが、玲央の家を覗いた時に恐ろしいものを見てしまう。

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映画『呪怨 ザ・ファイナル』 結末・ラスト(ネタバレ)

結衣の書いていた学級日誌に、俊雄という名前を見つける麻衣。
そして結衣の荷物の中に紛れ込んでいた、俊雄の母、伽耶子の日記を見てさらに驚く。
奏太はその日記に恐ろしいものを感じ、それを捨てるが戻ってきてしまう。

碧は行方不明になっていた姉に会い、そのまま命を落とす。
俊雄の母の事件を玲央に教えたまどかも謎の死を遂げる。
玲央は俊雄と伽耶子の霊に遭遇し、母から全てを聞かされるが、伽耶子と俊雄に殺されてしまった。

麻衣は佐伯家に向かうが取り壊された後で、玲央の家を訪ねるが留守だった。
心配して後をつけていた奏太は、絵菜の存在に気が付いて話を聞く。
そして玲央の家に入った奏太は俊雄に襲われ、誤って俊雄を殺してしまった。

麻衣が自宅へ戻ると、奏太は不可解な死を遂げていた。
玲央の家に向かった麻衣は、俊雄に乗っ取られた絵菜、玲央、玲央の母に遭遇し、逃げようとすると伽耶子に捕まってしまう。
伽耶子は結衣の姿に変わり、再び伽耶子の姿に戻ると麻衣に襲い掛かってきた。

映画『呪怨 ザ・ファイナル』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『呪怨 ザ・ファイナル』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

残念なリブート作品のような内容

「呪怨 終わりの始まり」の主人公である結衣の姉、麻衣が妹の失踪を探るうちに伽椰子や俊雄に関わってしまうというストーリー。
前作がシリーズ最新作というよりもリブート作品に近く、伽椰子が剛雄に殺害された理由や俊雄の出生などに変化があり、それをそのまま引き継いだリブート作品の続編、として見たほうがいい内容。
前作での主演の結衣役、佐々木希や、不動産屋として出演した袴田吉彦が続投している。

これまでは時間軸をバラバラにし、一見まとまりのない短編集のように見せかけてラストでまとめるという手法を使っていた呪怨シリーズだが、本作では登場人物ごとに視点を変えただけになっている。
時間軸をバラバラにする事で、登場人物たちのつながりや呪いの強力さがはっきり見えていたため、面白さも半減している。

前半では俊雄の姿や顔、名前を伏せておいて、後半で「俊雄」と名乗ってから今まで顔が映っていなかったシーンを繰り返しているが、この回想シーンは必要ないように思える。

特殊メイクで失敗

これまでのシリーズで伽椰子を演じていた藤貴子に代わり、前作で抜擢された最所美咲が本作でも、Jホラーの最恐キャラクターといえる佐伯伽椰子を演じた。
しかし終盤で特殊メイクを施し、口が裂けるなどの強烈なインパクトを残そうとしたのが失敗している。
不気味な声や全身の白さ、ギャグとも取れるほどに存在感を主張するからこそ恐ろしいキャラクターだったのにも関わらず、B級映画のモンスターに変化させてしまった。


前作の『呪怨 終わりの始まり』がかなり微妙だったので、今作にもあまり期待していませんでしたが、新しさは感じられないし、特別な見どころもなく、普通でした。
呪いに関わってしまったら、続編ではその家族や恋人が同じように…という展開は正直もう十分見てきました。
前作でも思いましたが、全く違う新しいもの見せて欲しいです。
多くの作品が作られているシリーズなので、他の作品も見てみようと思います。(女性 30代)

映画『呪怨 ザ・ファイナル』 まとめ

完結編と銘打っておきながら何も完結せず、家を失くしても自由に動き回って「呪いは終わらない」と言い切ってしまった問題作。
2000年にビデオ作品として発表され、その怖さが話題になってハリウッド進出までした「呪怨」シリーズだが、前作から呪いの元凶が俊雄に変わり、内容もリブート作品に近いものになった。

今年6月には「リング」シリーズの貞子と「呪怨」シリーズの伽椰子という、Jホラーの2大最恐キャラクターが共演するという作品「貞子VS伽椰子」の公開が決定したようだ。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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