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映画『ベイビー・ドライバー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ベイビー・ドライバー』の概要:犯罪組織に雇われた凄腕のドライバー。ウェイトレスに恋をして組織を抜け出そうとする彼に、ボスが脅しをかける。カーアクションと音楽が見事に融合した、爽快感溢れる一作。

映画『ベイビー・ドライバー』の作品情報

ベイビー・ドライバー

製作年:2017年
上映時間:113分
ジャンル:アクション、ラブストーリー
監督:エドガー・ライト
キャスト:アンセル・エルゴート、ケヴィン・スペイシー、リリー・ジェームズ、エイザ・ゴンザレス etc

映画『ベイビー・ドライバー』の登場人物(キャスト)

ベイビー(アンセル・エルゴート)
凄腕のドライバー。ドクに脅され、犯罪組織専門の運転手になる。幼少時に母が起こした事故の後遺症で、耳鳴りがする。そのためいつも音楽を聴いている。レストランで働くデボラに恋をする。人の声を録音し、音楽をリミックスするのが趣味。人が死ぬことをよく思っていない。
ドク(ケビン・スペイシー)
犯罪組織のボス。ベイビーを脅して運転手として雇う。ベイビーに助けを求められ、お金を渡して逃す。冷徹な男だが、最後にベイビーに対して優しさを見せる。
デボラ(リリー・ジェームズ)
レストランで働くウェイトレス。ドクに恋をする。捕まったドクの出所を待ち続ける。おしゃべりで、音楽が好き。
バッツ(ジェイミー・フォックス)
犯罪組織の実行犯。威勢が良く、常に相手を威嚇している。ベイビーの態度を気に入っていない。ベイビーに殺される。
バディ(ジョン・ハム)
犯罪組織の実行犯。同じ仲間のダーリンを恋人に持つ。ベイビーのせいでダーリンが死に、ベイビーを殺すために追いかける。ベイビーに殺されてしまう。ダーリンとはいつもイチャついている。
ダーリン(エイザ・ゴンザレス)
犯罪組織の実行犯。バディの恋人。警察に追い詰められ、銃殺されてしまう。色気のある女で、バディといつもイチャついている。

映画『ベイビー・ドライバー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ベイビー・ドライバー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ベイビー・ドライバー』のあらすじ【起】

ベイビーという名前の男は、銀行強盗専属のドライバーという特殊な仕事をしていた。それは、犯罪組織のボスであるドクという男の車を盗もうとしたベイビーが脅されて就いた仕事だった。ベイビーは驚異的な運転能力を持っていたのだ。

ベイビーは自宅で音楽を編集している。幼い時に母親の起こした事故の後遺症で耳鳴りがしてしまうのを、音楽を聴くことで誤魔化している。

ある日、レストランで食事を摂ったベイビーは、そこで働くデボラというウェイトレスに一目惚れをする。

ベイビーはいつものようにドクに言われ、次の仕事の打ち合わせに参加する。ドイビーはドクと、これが最後の仕事だと約束していた。それは現金輸送車を襲うという仕事。メンバーの一人であるバッツは、ベイビーの態度に腹を立てていた。

現金輸送車を襲ったバッツ達。ベイビーは彼らを運転席で待っていたが、バッツ達のミスでしつこい追跡に遭ってしまう。途中、追い詰められたベイビー達。バッツは相手の運転手に銃口を向けるが、人が死ぬことを嫌うベイビーはそれを払ってどうにか逃げることに成功する。しかし、バッツは銃を払われたことに腹を立てていた。

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映画『ベイビー・ドライバー』のあらすじ【承】

ドクから報酬を受け取るベイビー。さらに、逃走にしようした車をスクラップ工場に持っていく。スクラップにされている車を見ながら、ベイビーは過去の記憶に思いを巡らせていた。

デボラのいるレストランを訪れるベイビー。デボラと楽しく会話をし、レストランの外でも会うようになる。家族の話や音楽の話をして盛り上がり距離を縮めた二人は、いつか西海岸へ行こうと話し合う。

家に帰ったベイビー。彼は、耳の聞こえない養父と暮らしていた。養父はベイビーにデボラのことを尋ねる。嬉しそうにしているベイビー。そして彼は、犯罪者の手伝いはもう終わったと伝える。

新しくピザの配達人という仕事を得たベイビー。普通の暮らしを始めたベイビーはある日、デボラと一緒にレストランで食事を摂っていた。そこへドクがやってくる。ドクは足を洗ったはずのベイビーに次の仕事の話をする。ドクは、もし断ればデボラ共々大切な人間が傷つくとベイビーを脅す。ベイビーは仕方なく仕事を受ける羽目になる。

映画『ベイビー・ドライバー』のあらすじ【転】

次の仕事のターゲットは郵便局。バッツと、前々回にベイビーと一緒に仕事をしたバディとダーリンの四人がメンバーとして参加。彼らはまず、武器を手に入れるために取引先へと向かう。

武器の取引中、バッツが取引先の相手に向けて発砲する。相手の中に警官が一人混じっていたと言うのだ。全員を撃ち殺したバッツ達はアジトへと戻るため車に乗り込む。話し合いをするためにバッツがレストランに寄るように指示する。しかし、そこはデボラの働くレストランだった。知り合いだとバレたらいけないと思っていたベイビーは、よそよそしい態度をとる。デボラも異変に気付き、同じような態度をとる。店を出る際にベイビーはデボラに、午前2時に街を逃げ出そうというメモを渡す。

アジトに戻ったベイビー達に、なぜ連絡しなかったと迫るドク。バッツ達は、相手が先に発砲してきたと嘘をつく。ドクは今回の仕事は白紙に戻そうと言い出し、ベイビーに意見を求める。ベイビーは、明日の仕事のために家に帰ると言ってその場を去る。

午前2時になり、ベイビーはデボラを迎えに行こうとする。しかし、車に乗りこんだときにバディとバッツが姿を現す。バッツはベイビーがいつも録音しているICレコーダーを突きつけ、警察の手先ではないかと疑う。

映画『ベイビー・ドライバー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドクのところへ連れて行かれ、尋問を受けるベイビー。そのICレコーダーはベイビーが音楽のリミックスに使う素材だった。それを正直に伝えるベイビー。ドクはベイビーを仕事から外すよう命ずるが、バッツ達やベイビー本人の強い希望で、予定通り翌日に決行されることになる。

決行日。計画通り郵便局を襲ったベイビー達。裏口に周ってバッツ達を待っていたベイビーだが、盗んだ車の運転手が男を連れてきてしまう。そこへバッツ達が強盗を終えて戻ってくると、バッツはその男を容赦なく銃殺する。そのことに腹を立てたベイビーは、目の前のトラックに突っ込んでバッツを殺す。

そこから逃走を図ったベイビー達。しかし、ダーリンが途中で警察に撃たれて死んでしまう。ベイビーは一人デボラのいるレストランへと向かう。しかし、そこには恋人のダーリンを失ったバディが待っていた。バディはベイビーを恨んでいたのだ。

ベイビーはバディの足を撃ち、デボラと共に逃げ出す。ベイビーはドクに電話をし、助けを求める。

ドクもとへ向かったベイビー。ドクはベイビー達にお金を渡し、逃げろと言う。そこへ、武器の取引相手だった組織が復習にやってきて、ドクと相討ちになる。さらにバディもやってきて、逃げるベイビーを追いかけ回す。ベイビーは燃え盛る車にバディを突き落として殺す。

警官に包囲されたベイビーとデボラ。ベイビーは自首する道を選ぶ。5年の刑期の後、仮出所したベイビー。それをデボラが出迎え、二人はキスをするのだった。

映画『ベイビー・ドライバー』の感想・評価・レビュー

ドライバーとしての類稀なる技術を持っていたベイビーが、ひょんな事から犯罪組織のドライバーとして雇用され、犯罪に巻き込まれていくという物語。人殺しを良く思っていないベイビーの意思とは裏腹に、ベイビーの周りでは犯罪組織同士の争いや、同組織の人間との確執など、中盤から後半にかけての展開は非常に濃厚な内容が楽しめるだろう。単純な善悪だけでは計れない交錯していく人間関係に目が離せないことだろう。音楽もテーマの一つになっているだけあり、他にはない非常に高揚感溢れる作品となっている。(男性 30代)


ウォルター・ヒル監督作『ザ・ドライバー』にリスペクトを捧げた作品で、第90回アカデミー賞では音響編集賞、録音賞、編集賞にノミネートされている。
今作の魅力は音楽のメロディーとリズム、ドライバーテクとスピード感、そしてストーリーでの危機感である。冒頭から7分間のオープニングは、まるでPVを観ているかのようなマッチ感があり素晴らしい。何度でも観たい。批評家の評価はほぼ満点でセンスの良さが絶賛されている。主人公のベイビーは非常に純朴な青年で、幼少期の事故の後遺症に悩まされている。彼は生活の糧を車の盗難で稼ぎ、そのおまけとしてiPodとサングラスを蒐集している。作中では音楽のリズムに乗って運転できているが、実際は運転に自信があったとしても難しいのではないだろうか。だからこそ、面白さを感じるのだと思う。(女性 40代)


天才的なドライビングテクニックで、犯罪組織の逃がし屋として活躍する通称「ベイビー」を、演じるのは若手注目俳優アンセル・エルゴート。彼は幼い頃の交通事故の後遺症で耳鳴りを感じているが、最高のプレイリストが揃ったiPodで音楽を聴きながら運転することで、耳鳴りが消え、天才ドライバーへと変身します。
とにかく音楽が最高なこの作品。音楽に合わせて狂った運転をするベイビー。迫力満点で、そのドライビングテクニックは惚れ惚れするほどでした。
一度悪い世界に足を踏み入れてしまうと、そこから抜け出すのは本当に大変なんだと感じました。(女性 30代)


とにかく運転シーンの疾走感と気持ちよさが素晴らしい作品でした。ベイビーという天才的な技術を持つドライバーは、仕事(銀行強盗のドライバー)をするときに音楽を聞きつつ運転をします。この音楽と合わせた運転シーンがとにかくスピーディーで気持ちよく、何度でも見たくなりました。
また、ヒロインがとても魅力的で、ベイビーとの恋愛ストーリーも楽しめました。
きっと見終わった後はサウンドトラックを買ってしまいたくなるような映画です。(女性 30代)


音楽も車のシーンもとにかくスピード感があり、疾走感という言葉がぴったりな作品でした。あまりカーチェイスや派手なアクション映画は好まない方ですが、この作品はとにかく勢いとドキドキ感が終始音楽とマッチしていて、退屈に感じる瞬間が一度もありませんでした。単純ですが、車の運転が上手い人ってやっぱりかっこいいんだなと感じました。
また、ストーリーに関しても、重すぎず軽すぎずテンポもちょうど良く、どの観点から捉えてもかっこいい作品でした。(女性 20代)


本作は、幼少期の事故による後遺症で耳鳴りに悩みながらも、自らセットした完璧なipodのプレイリストを流すことでとんでもない運転テクニックを発揮することができるドライバーの男を描いたアクション作品。
プレイリストの音楽が全てカッコよくて、カーチェイスは見応え充分だった。
特に、冒頭シーンのカーアクションはとてもかっこよかった。
そして、色とりどりの洗濯機が並ぶコインランドリーでのシーンもロマンティックで印象的で好みだった。(女性 20代)


幼少期のトラウマを抱えた若き”逃がし屋”成長の物語。カーアクションのレベルが高く、逃走中は主人公の心境をBGMに載せたことが相まって没入感が凄かったです。この製作陣にミュージカル映画作らせたら、傑作ができるのではないでしょうか。理不尽を強いられてきた主人公は心が未熟でまさしくベイビーです。が、彼の周りの犯罪者たちも大概でしたね。特にボス。主人公を悪道に引き戻した冷酷無慈悲な男なのに、最後に庇うのはどういう心情なんでしょうか。雇う人間も二流だし、物語が進むにつれて凄味が薄れるのが残念です。(男性 20代)

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