映画『マリア・ブラウンの結婚』の概要:敗戦前夜のベルリンで結婚した女。すぐに前線に向かった夫の生存を信じ続けた女は、米兵相手の水商売をしたり、実業家の愛人になってどんどんと成り上がっていく。それでも女は、夫を愛し続ける。
映画『マリア・ブラウンの結婚』の作品情報
上映時間:120分
ジャンル:ラブストーリー、戦争
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
キャスト:ハンナ・シグラ、クラウス・レーヴィッチェ、イヴァン・デニ etc
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映画『マリア・ブラウンの結婚』の登場人物(キャスト)
- マリア・ブラウン(ハンナ・シグラ)
- 戦争の最中にヘルマンと結婚する。前線へと向かった夫の死を告げられ、米兵との子供を妊娠するが、夫が突然姿を現したためにその米兵を殺す。マリアの罪を被って投獄された夫のために、どんどんと成り上がっていく。お金持ちになり、優しかった性格が変わってしまう。
- ヘルマン・ブラウン(クラウス・レーヴィッチュ)
- マリアの夫。前線に駆り出されるも、無事帰国。マリアの罪を被って自ら牢獄へと入る。マリアとは出所後に一緒になる約束をしたが、成り上がったマリアに追いつきたいという思いから旅立ってしまう。
- ベティ(エリザベト・トリッセナー)
- マリアの友人。成り上がっていくマリアを見て、悲しい表情を浮かべる。しかし、自身もどんどんとお金持ちになっていく。マリアの唯一の親友。
- ビル(ジョージ・バード)
- 米兵。マリアに一目惚れして子供を作るが、帰還したヘルマンに殺されてしまう。体の大きい黒人。性格は優しい。
- オスワルト(イヴァン・デニー)
- 会社の社長。夜汽車で出会ったマリアを、自身の会社で雇う。マリアに惹かれ、愛人としてマリアを愛する。しかし、マリアのヘルマンへの愛に気づいてしまう。遺書に、全額をマリア夫妻に渡すと書く。
- ウィリー(ゴットフリート・ヨーン)
- ベティの妻。ヘルマンと共に前線へと駆り出されるが、無事帰還。マリアに、ヘルマンの死を伝える。成り上がったベティとは離婚してしまう。
映画『マリア・ブラウンの結婚』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マリア・ブラウンの結婚』のあらすじ【起】
1943年、敗戦前夜のベルリンでマリアとヘルマン・ブラウンは結婚式を挙げた。式の行われた戸籍登記所は、爆撃被害に遭っていた。しかし、半日と一夜を過ごした後、ヘルマンは東部戦線へと出発してしまう。
戦争が終わったが、夫のヘルマンが帰ってくることはなかった。夫の生存を信じていたマリアは、尋ね人の看板を掲げて駅へと通っていた。駅の休憩所で、下品な話をしていた米軍に不快感をあらわにするマリア。米軍の一人が詫びを入れ、マリアにタバコを渡す。
そんなマリアを両親も心配していた。マリアは母にタバコを渡し、その代わりに立派なブローチを手に入れる。さらにそれを売って、商売用の衣装を手に入れる。
その衣装を着て占領軍のバーで働き始めたマリア。彼女は店から言われ、子供の頃からかかりつけの医者のところへ健康診断書をもらいに行く。医者は、米軍に体を売って生活するたくさんの娘達を見て疲弊していた。マリアのことだけは信じていると医者は言う。
映画『マリア・ブラウンの結婚』のあらすじ【承】
お店にビルという黒人兵が来店する。ビルはマリアのことを気に入る。マリアが家に帰ると、親友のベティの夫ウィリーが帰還していた。彼は帰還兵最後のグループの人間で、ヘルマンは死んだとマリアに告げる。
ビルとマリアは体の関係を持ち、ビルは何度もマリアに求愛していた。しかし、結婚しているからと言ってマリアはそれを断っていた。しかし、とうとう彼の愛を受け入れ、二人は結婚することになる。
幸せに暮らす二人。マリアは妊娠をする。それをビルに報告したとき、突然死んだと思っていたヘルマンが姿を現す。ヘルマンとビルは殴り合いを始め、マリアがビルを瓶で殴り殺してしまう。
ヘルマンはマリアの罪を被り、入獄する。マリアはヘルマンと面会し、仕事をしてヘルマンの帰りを待つと伝える。
マリアは流産してしまう。神様は与えかつ奪ったのだと医者は言い、これで良かったのだとマリアに言う。
マリアは、乗り込んだ夜汽車で実業家のオスワルトという男に出会う。そして、オスワルトの会社の接待課で働くことになる。
映画『マリア・ブラウンの結婚』のあらすじ【転】
家族やベティに仕事を得たことを告げるマリア。マリアは、私は変わるのとベティに言う。ベティはどこか悲しい表情を浮かべる。
牢獄にいるヘルマンのもとを訪れたマリアは、ヘルマンのために人生を変えると伝える。
マリアのおかげでオスワルトの会社も成長した。そして、マリアはオスワルトの愛人になる。
マリアは毎週末ヘルマンとの面会をしていた。そしてマリアはヘルマンに、オスワルトとの関係について素直に話をする。弁護士に、なんとしてもヘルマンを救い出したいと訴える。
毎週末出かけて行くマリアを疑ったオスワルトは、マリアがヘルマンに会っていることを突き止める。そしてある日、オスワルトはヘルマンのもとを訪れる。マリアはその日、出世した親友のベティと共に思い出の場所を巡っていた。
翌日マリアは実家を訪れ、家族とベティ夫妻とオスワルトと共に夕食を摂る。母には男ができていた。
ある日、ヘルマンのもとを訪れたマリア。しかし、ヘルマンの様子はおかしく、マリアを突き返すような態度をとる。
映画『マリア・ブラウンの結婚』の結末・ラスト(ネタバレ)
後日、ヘルマンが出所することが決まる。マリアはそれを知り、ヘルマンを迎えに行く。しかし、ヘルマンはすでに出所していた。そこにはマリアへと置き手紙があった。ヘルマンは一人前の男になるため、オーストラリアかカナダへと旅立った。そして、生きている証に毎月バラを一本ずつ贈ると書いてあった。手紙は、一人前になるまで待とうと書いて締めくくられていた。
一人暮らしをするため新しく家を買ったマリア。お金持ちになった彼女の性格は激変し、なんでもお金で解決することが楽だと思っていた。母に対しても冷たく、すぐに人に怒鳴り散らすようになってしまった。
マリアがウィリーと一緒に、ベティとの思い出の場所を巡る。ウィリーはベティと離婚していたのだ。ベティは相変わらず仕事が順調だとマリアはウィリーに伝える。
オスワルトが死んだ。するとその後すぐにヘルマンがマリアの前に突然姿を現す。ヘルマンは、マリアのように偉くなりたかったと言い出す。そこへ弁護士が現れ、オスワルトの遺言状を読み出す。そこには、財産の半分をマリアへ、半分を刑務所で結んだ契約通りにヘルマンへ渡すと書いてあった。
弁護士が家を出て行った後、家が突然爆発してマリアは死んでしまう。
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