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映画『人生はビギナーズ』あらすじとネタバレ感想

映画『人生はビギナーズ』の概要:ユアン・マクレガー主演の素敵な人生探しの物語。共演はクリストファー・プラマー、メラニー・ロラン。人間ドラマでもあり良質な犬映画。「サムサッカー」のマイク・ミルズ監督作品。2005年のアメリカ映画。

映画『人生はビギナーズ』 作品情報

人生はビギナーズ

  • 製作年:2010年
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、コメディ
  • 監督:マイク・ミルズ
  • キャスト:ユアン・マクレガー、クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン、ゴラン・ヴィシュニック etc

映画『人生はビギナーズ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『人生はビギナーズ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『人生はビギナーズ』のあらすじを紹介します。

38歳、独身。CDジャケットのデザインやイラストを描いている、オリバー(ユアン・マクレガー)。父の遺品を整理していると、父の忘れ形見であるヨークシャ・テリアのアーサーが嬉しそうにかけ寄ってきた。”僕と話して。”

オリバーは、父の事を思い出していた。母の死から半年が経った頃。75歳の父ハル(クリストファー・プラマー)が突然、”ゲイだ”と告白した。これからは自由に生きたいと、ゲイの恋人(ゴラン・ビシュニック)も出来たという。告白に戸惑うオリバーは、はじめはなかなか受け入れることができなかった。

ある日、犬のアーサーと出かけた仮装パーティで、アナ(メラニー・ロラン)と出会う。すぐに惹かれてゆくが、関係を深くすることに躊躇してしまう。

そんなオリバーを見て、犬のアーサーが励ます。”あんな女性は初めてだね””この気持ちが続くといいね”と。オリバーは勇気を出し、アナとの恋愛へ1歩踏み出した。

2003年、オリバーとアナは恋人同士になった。2人はオリバーの自宅で同棲を始めたが、すぐに別れてしまう。そんな時思い出すのは、やっぱり父の事。父とその恋人が笑い合っている様子を昨日の事のように感じた。

父がゲイである事を受け入れ、父の恋人とも家族ぐるみで会うようになった頃。しかし、父の死と共に父の恋人とは疎遠になってしまう。ゲイだから会えないの?と嘆く父の恋人と父の死を互いに悲しみあったこと。

オリバーは、アナともう1度やり直そうと決めた。犬アーサーを父の恋人に預けて、アナを追いLAへ。2人の恋はどうなる?父と息子、犬の素敵な人生探しの物語。

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映画『人生はビギナーズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『人生はビギナーズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

犬は最高の友達!人生を共に楽しむパートナー

あなたは犬派?それとも猫派ですか。筆者は断然、犬派です!1度飼うと、犬の与えてくれる安らぎに離れがたくなってしまいます。目は口ほどに物を言うと言いますが、そのとおりで犬は声が出ないだけでたくさんお話ししているんですよ。

本作では、そんなキュートな魅力あふれる犬のアーサーが主人公をはじめ、周りの人間を癒し、人生の大切なことを教えてくれる映画です。ユアン・マクレガーが演じる、主人公オリバーは、38才独身。内向的で女性と付き合うことに躊躇していた。

なぜなら、父親にゲイ告白されてしまったからなのだ。よく息子から言われる状況はあるが、まさか父親がそうだなんて!その父親はゲイの恋人もでき、ガンでありながら充実した最後の日々を過ごしたのです。俺は真剣に生きているのか?

そう悩むオリバーと父親の忘れ形見の犬アーサーとの会話が素晴らしい!気になる人を誘う時や落ち込んでいる時にアドバイスや励ましをアーサーがくれるんです!また寂しがり屋でパーティや旅行にも一緒じゃないと嫌だって鳴くんです。

犬との会話を通じて、主人公オリバーの心情描写を深く描いていると思います。その点に注目してご覧下さい。

ゲイの父親役を軽やかに演じた、クリストファー・プラマー

サウンド・オブ・ミュージック」(65)で、ファン・トラップ大佐を演じた俳優です。本作で、主人公オリバーの父親役を好演し、82歳という年齢で第84回アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。ガンを患いながらも前向きに人生を楽しもうとする姿勢は内向的なオリバーに勇気を与えてくれました。

それは観ている私達にも同様で、幾つになってもドキドキすることの素晴らしさや息子への温かい愛情にあふれていると感じました。競争社会にいると、自分の価値を見失いがちです。自己肯定することができなくて、夢や深い人間関係をあきらめてしまう。

しかし、失敗や痛みを恐れず、行動しようよと本作は教えてくれます。ゲイである事を告白した父親と内向的な息子、そんな2人に寄り添い励ましてくれる犬。この家族が温かく、何度も観たくなります。


主人公オリヴァーの感情を表すように作品全体は悲壮感が漂っているが、暗い印象はなく、疲れた心をそっと癒してくれるような穏やかさを感じる。
ゲイを告白した父、その父を受け入れて愛した母、いつも傍にいて時々話しかけてくれる愛犬アーサー、そして恋人のアナ。登場人物それぞれが生きづらさを抱えながらも、自分らしく生きようと前向きなのだ。言葉では言い表せないような感情を丁寧に描いているヒューマンドラマだ。(女性 30代)


わんちゃんが本当に可愛くて、とんでもなく癒される作品でした。父と息子の関係がメインのストーリーかと思っていましたが、今作の見所は挫折した時の立ち直り方だと思います。
今作の主人公の場合は、父の死からの立ち直り方。そこには父の恋人や愛犬など自分はひとりじゃないと感じられるような優しい支えが沢山ありました。
勇気や元気を貰えて、自分らしくていいんだ、感じたままでいいんだと自分に自信がつくような作品でした。心がものすごく暖かくなります。(女性 30代)

映画『人生はビギナーズ』 まとめ

内向的じゃダメですか?劣等感ばかりだし、大勢の人の輪に進んで入ってゆくのが苦手なんです!そんな悩みを抱え、人生に迷うあなたにこそ観てほしい「人生はビギナーズ」。

題名はかっこいいとは言えないけれど、人は幾つになっても学び成長してゆける存在なんだということに気づかされますよ。ゲイの父親に内向的な息子、そして寄り添い励ましてくれる愛犬がいれば、何度失敗しても大丈夫。

悩める38歳のオリバーを優しく体現させたユアン・マクレガーの表情がいい!平凡な役柄が実は1番演じることが難しいのです。柔らかく上品なのは、彼の内面から湧き上がる情熱も優しいからかも。

”この気持ちが続くといいね!”とか”もう結婚したの?”などさりげなく応援してくれる愛犬との会話にも癒されます。またゲイへの理解を試みようとする姿勢にも共感します。そうやって世界を少しずつ広げてゆこう。

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