この記事では、映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』の作品情報

上映時間:99分
ジャンル:アクション、戦争
監督:エド・エアレンベルク
キャスト:ラース・ドップラー、ジーモン・ハンガートナー、ドミニク・フェンスター、アンドレアス・ザーン etc
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』の登場人物(キャスト)
- マルクス(ラース・ドップラー)
- 小隊の兵士。手帳に日記を記すのが日課。村で起こったことも詳細に記している。最後まで正気を保ち、たった1人の生き残りである仲間のルディに真実を告げるよう遺言を残す。
- ブートヴィッヒ(ジーモン・ハンガートナ)
- ドイツ軍小隊を率いる少尉。4度も命の危機に遭いながらも、生き延びる。抑圧された欲望を内に秘めており、暴力によって性的興奮を得る。普段は紳士然としており、優秀な軍人。
- マータ(クラリサ・モロシャー)
- ソ連軍(赤軍)にドイツ軍がいることを知らせようと提案する。非情に好戦的で、保守的な姉に拘束される。少尉が村の娘を絞殺する場面に遭遇し、命を守るために少尉を殺害する。
- ウルスラ(アントニア・ランゲノール)
- 幼い息子を育てる女性。年老いた母と3人で暮らしている。兵士の1人と良い雰囲気になるものの、少尉殺しの罪を被せられ処刑される。
- ルディ(アンドレアス・ザーン)
- 最後に生き残ったナチス・ドイツ軍小隊の兵。軽口を叩くのが常でいつも冗談を口にしている。軽い雰囲気。マルクスの手帳を託されるも、山奥で証拠を焼き捨ててしまう。
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』のあらすじ【起】
1941年10月、ウクライナ。ナチス・ドイツ軍とソ連軍の戦争が激化する中、本隊とはぐれたドイツ軍の小隊が、敵地の奥深い山中にある寒村へ辿り着いた。
第二次世界大戦当時、ウクライナはソ連を構成する共和国であったが、寒村にはロシア系ドイツ人が住み、味方であるはずのソ連軍(赤軍)からドイツの工作員の村だと疑われ、下手をすれば村ごと滅ぼされるという微妙な状況にあった。その上、男達は戦争へ根こそぎ駆り出され、村には老人や女子供しか残っていない。
村人たちは抵抗するよりも受け入れた方が被害は少ないだろうと判断し、ドイツ軍小隊の言う通りに従うことにした。小隊を率いる少尉ブートヴィッヒは、まず村から武器を全て回収。更に小隊が滞在する屋敷に村の子供達を全て集め、寝食を共にする。こうすることで、大人たちの抵抗力を奪った。
兵たちには若者が多く、対して村にも年頃の人妻が多い。年寄りは生き残って村を守るためなら、自らの体を差し出す覚悟をしろと言う。そこで、女たちはそれぞれ若い敵兵と交流を持ち、あからさまな好意を示した。そんな中、村の若い娘マータは、赤軍へこのことを知らせようと訴え、単独で村からの脱出を図ろうと画策。だが、そんなことをしたら、ただでさえ疑われているというのに、どちらの軍からも村を滅ぼされてしまうかもれない。
マータの姉は妹を眠らせ、納屋に拘束することにした。
翌日、少尉は村にあったトラクターを部下に修理させ、荷車を改造させる。修理が完了すると、翌日には村を出ることを告げた。
その日の夜、村人たちは小隊の元をこぞって訪ね、最後の夜を歓待。
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』のあらすじ【承】
同じ頃、宿舎から外へ散歩に出ていた少尉は、自分へ好意を寄せる女性と納屋で良い雰囲気になり、彼女を絞殺してしまう。そこへ、拘束から逃れ通りかかったマータ。少尉は彼女をも手にかけようとしたが、マータは近くにあったピッチフォークで相手を一突きにしてしまうのだった。
翌朝、兵達は出発の準備を整え宿舎の前で待機していたが、いつまで待っても少尉は現れない。そのうち、納屋の方から悲鳴が聞こえてきた。少尉に殺害された女性が発見されたためだ。更に、山奥の谷底から少尉の刺殺体が発見され、村人と小隊との間に不穏な空気が漂い始める。兵たちは少尉殺害の犯人を捜索し、怪しいと思われる人物を次々と拷問にかけた。
ところが、拷問に耐えかねた1人の女性が、咄嗟にウルスラが犯人だと口にしてしまう。しかも、ウルスラの幼い息子が興味本位で少尉の勲章を盗んでいたこともあり、彼女が犯人である線が濃厚となるのだった。
ウルスラが兵に連行された後、マータはトラクターを運転して来た兵を刺傷し、手投げ弾を爆発させて乗り物を破壊。このことで更に状況が悪化する。刺傷された兵にはまだ息があったため、治療ができる村人が呼ばれる。兵達は拘束したウルスラの首に縄を括り、公開処刑を行うことにした。
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』のあらすじ【転】
だが、ウルスラの処刑を兵達は誰もやろうとしない。躊躇しているうち、マータが敵兵を狙撃。たちまちのうちに、広場では銃撃戦が繰り広げられる。更に老人たちまでもが、抵抗しては殺されていく。兵達は1人で奮闘するマータをすぐに追い詰め、武器を手放し降伏すると言っているにも関わらず、容赦なく射殺してしまうのだった。
同じ頃、刺傷された兵が息を引き取り、狙撃された兵も死亡。その間、ウルスラは泣き叫んでいたが、仲間を殺された兵は苛立ちを隠せず、彼女の足元にあった椅子を蹴り捨ててしまう。ウルスラは支えをなくし、宙づりとなって亡くなった。
すると、小隊の兵の中でも特に神経が細く潔癖な兵は緊迫した空気に耐えられず、狂気の沙汰に陥ってしまい誤って仲間をも射殺してしまう。
このことで、正気を取り戻した彼らは兵士のマルクスを筆頭に荷物をまとめ、急いで村から出て行こうと考えるのだった。
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』の結末・ラスト(ネタバレ)
残された村人たちは、広場にて無残に転がる死体をそれぞれに確認し胸を痛める。
どうしてこうなってしまったのか。双方に手痛い犠牲を出しながら、それでも兵達を快く送り出そうとしてくれる娘もいる。彼女が出発前の腹ごしらえとしてスープを振る舞ってくれたが、それは殺鼠剤入りのスープで、食べた兵の1人と料理を出した娘も味見をさせられ泡を吹いて死んでしまう。
残った兵の3人と住民たちは更なる銃撃戦を開始。これで1人の兵が死亡。残りはマルクスとルディだけとなったが、村から出る際、マルクスが撃たれマータの姉も撃たれる。最後の1人ずつになったところで、手打ちとし村人は引いて行った。
その後、村からどうにか脱出したものの、撃たれたマルクスに限界がやってくる。通りをソ連軍のトラックが通り過ぎ、彼らは小屋の影に隠れた。マルクスは日記を書いた自分の手帳をルディへと渡し、自分達がやってしまった罪を世間に公表して欲しいと遺言を残して息を引き取った。
手帳を託されたルディは、たった1人で山へ戻り身を潜めながらマルクスの日記へと目を通す。そして、彼はそれを焚火へと投下してしまうのだった。
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ミュンヘン映画アカデミーの学生による卒業制作作品。登場人物はたくさんいたが、あまり名前が呼ばれないため、誰が誰だか分からなくなるというのが難点。小隊が占領した寒村にはロシア系ドイツ人が住んでいる。時代的には第二次世界大戦中で、旧ソ連とドイツが戦争をしているため、村人たちはどちらへも付くことができる。
だが、国としてはソ連の構成をしているので、実質ドイツ軍は敵兵となる。前半はかなり友好的で警戒心も薄れていくが、1人の村人と少尉が死んだことにより、後半は殺し合いが展開される。つまり、恨みの連鎖というやつで、どこかで堪えていれば助かる命もあっただろうと思う。結果的に村は廃村となってしまう。守るつもりでいたのなら、抵抗しなければ良かったのにと思わないでもない。(MIHOシネマ編集部)
戦争映画というより、人権問題を真正面から描いた作品だと感じました。主人公の女性が、ボスニア紛争の中で行われていた女性への暴力の実態を追っていく展開はかなり重い内容です。特に収容所での証言を集める場面は、事実を突きつけられるようで胸が苦しくなりました。彼女が危険を承知で真実を明らかにしようとする姿には強い意志を感じます。派手な戦闘シーンは少ないですが、戦争の裏側で起きている悲劇を伝える力のある映画でした。(20代 男性)
この映画を観て、戦争の恐ろしさは戦闘だけではないのだと改めて思いました。ボスニア紛争の中で女性たちが受けた被害を描いており、内容はかなり重いです。主人公が証拠を集め、世界に真実を伝えようとする姿がとても印象的でした。途中で彼女自身も危険にさらされる展開は緊張感があります。最後に被害者たちの声が少しずつ世界に届いていく流れには、わずかな希望を感じました。(30代 女性)
戦争映画の中でもかなり社会的なテーマを扱った作品でした。ボスニア紛争で起きた女性への暴力をテーマにしており、観ていて非常に辛い場面も多いです。しかし主人公が真実を追い続ける姿が物語の軸になっているため、単なる悲劇で終わらないところが印象的でした。証言を集めていく過程はまるでドキュメンタリーのようで、現実の問題を考えさせられます。戦争の影にある人権問題を強く訴える映画だと思いました。(40代 男性)
とても重い内容の映画でしたが、最後まで目をそらさずに観るべき作品だと思いました。戦争の中で女性がどれほど深刻な被害を受けていたのかを描いていて、かなり衝撃的です。主人公が被害者の証言を聞き続けるシーンは胸が苦しくなりました。それでも彼女が諦めずに真実を伝えようとする姿には勇気を感じます。映画としての派手さはありませんが、強いメッセージを持った作品でした。(30代 女性)
戦争の裏側にある現実を描いた非常に重い映画でした。ボスニア紛争の中で起きた女性への暴力をテーマにしており、観ていて目を背けたくなる場面もあります。主人公が証拠を集めながら世界に真実を訴えようとする姿が印象的でした。被害者の声が少しずつ表に出ていく過程は、静かながらも強い力を感じます。娯楽作品というより、戦争の現実を伝える社会派ドラマだと思いました。(50代 男性)
この映画は戦争の残酷さを別の角度から描いている作品だと思います。銃撃戦ではなく、女性たちが受けた被害とその証言を中心に物語が進みます。主人公が真実を明らかにするために危険を冒して行動する姿がとても印象的でした。被害者たちが勇気を出して声を上げる場面には胸を打たれます。観ていて辛い部分も多いですが、こうした歴史を知ることの大切さを感じる映画でした。(20代 女性)
派手な戦争シーンは少ないですが、内容の重さはかなり強烈です。ボスニア紛争の中で女性がどれほど苦しんだのかを描いており、観ている間ずっと考えさせられました。主人公が証言を集めながら真実に近づいていく過程は緊張感があります。特に被害者が自分の経験を語る場面はとても心に残りました。戦争映画というより、人権問題を扱った社会派作品だと思います。(40代 女性)
この映画はエンターテインメントというより、歴史の一側面を描いた作品だと感じました。ボスニア紛争で起きた女性への暴力という重いテーマを扱っており、観ていてかなり衝撃を受けます。主人公が証言を集め、真実を明らかにしようとする姿には強い信念を感じました。最後に被害者たちの声が少しずつ広がっていく展開は、静かな希望を感じさせます。考えさせられる映画でした。(30代 男性)
戦争の悲劇を描いた映画は多いですが、この作品は特に人間の尊厳に焦点を当てていると感じました。女性たちの証言が積み重なっていくことで、隠されていた真実が明らかになっていきます。主人公が危険を承知で調査を続ける姿には強い意志を感じました。観ていて辛い場面も多いですが、こうした歴史を忘れてはいけないと思わせる映画です。(50代 女性)
映画『ビハインド・エネミーライン 女たちの戦場』を見た人におすすめの映画5選
ホテル・ルワンダ
この映画を一言で表すと?
一人の男の勇気が数百人の命を救った、実話に基づく衝撃の人間ドラマ。
どんな話?
1994年、アフリカのルワンダで民族対立による大量虐殺が発生する。ホテルの支配人ポールは、暴力が広がる街の中で避難してきた人々を守るため、自分の職場であるホテルに匿う決断をする。武装勢力が迫る緊迫した状況の中、彼は外交的な交渉や機転を使いながら人々の命を守ろうと奮闘する。
ここがおすすめ!
実際の出来事を基にした物語で、戦争や民族対立の恐ろしさをリアルに描いています。極限状況の中でも人間としての良心を貫こうとする主人公の姿が胸を打ちます。戦争の悲劇だけでなく、人間の勇気と希望を感じさせる強いメッセージを持った作品です。
ボスニアの少年
この映画を一言で表すと?
戦争に翻弄された少年の人生を描く、静かで痛切なヒューマンドラマ。
どんな話?
ボスニア紛争の中で家族や故郷を失った少年が、戦争によって大きく人生を変えられていく姿を描く。平穏な日常を奪われた子どもたちが、戦争の中でどのように生き延び、何を失っていくのかを静かに描いていく。
ここがおすすめ!
派手な戦闘シーンよりも、戦争が人の人生に与える影響を丁寧に描いている点が印象的です。特に子どもたちの視点から戦争の悲劇を見ることで、より強い現実感を感じることができます。重いテーマですが深く心に残る作品です。
それでも夜は明ける
この映画を一言で表すと?
自由を奪われた男の12年間を描く、実話に基づく壮絶な人間ドラマ。
どんな話?
自由黒人として暮らしていたソロモンは、ある日突然誘拐され奴隷として売られてしまう。過酷な労働と差別の中で生き延びながら、彼は自由を取り戻す機会を探し続ける。絶望的な状況の中でも希望を捨てない彼の姿が描かれる。
ここがおすすめ!
実際の歴史を基にした作品で、人間の尊厳と自由の価値を強く訴えかける映画です。残酷な現実が描かれながらも、主人公の強い意志が物語を支えています。観る人に歴史と人権について深く考えさせる重厚な作品です。
シンドラーのリスト
この映画を一言で表すと?
戦争の闇の中で命を救おうとした男の実話を描く歴史的大作。
どんな話?
第二次世界大戦中、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーはユダヤ人を雇い工場を運営していた。ナチスによる迫害を目の当たりにするうち、彼はユダヤ人を守るために自らの財産を使って命を救おうとする。戦争の残酷さと人間の良心が描かれる。
ここがおすすめ!
歴史映画の名作として知られ、ホロコーストの悲劇を強烈に描いた作品です。重いテーマながら、人間の勇気や良心が物語の中心にあります。戦争の残酷さと人の優しさを同時に感じさせる、映画史に残る作品です。
ホテル・ムンバイ
この映画を一言で表すと?
テロに襲われたホテルで命を守ろうとする人々を描く緊迫の実話ドラマ。
どんな話?
インドのムンバイで実際に起きたテロ事件を背景に、豪華ホテルに閉じ込められた宿泊客と従業員たちの奮闘を描く。突然の襲撃で混乱する中、ホテルスタッフは命の危険を冒しながら宿泊客を守ろうと行動する。
ここがおすすめ!
実話に基づく物語で、極限状態の中で人がどのように行動するのかがリアルに描かれています。緊張感のある展開と人間ドラマが融合しており、観る者に強い印象を残します。勇気や献身の大切さを感じさせる作品です。



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