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映画『ベラのワンダフル・ホーム』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ベラのワンダフル・ホーム』の概要:野良犬だったベラは、優しい青年ルーカスに保護され幸せに暮らしていたが、ある事情で600キロ離れた親戚に預けられる。ルーカスに会いたいベラは塀を乗り越え、デンバーに向けて走り出す!

映画『ベラのワンダフル・ホーム』の作品情報

ベラのワンダフル・ホーム

製作年:2019年
上映時間:96分
ジャンル:ヒューマンドラマ、アドベンチャー
監督:チャールズ・マーティン・スミス
キャスト:アシュレイ・ジャッド、ジョナ・ハウアー=キング、エドワード・ジェームズ・オルモス、アレクサンドラ・シップ etc

映画『ベラのワンダフル・ホーム』の登場人物(キャスト)

ベラ(声:ブライス・ダラス・ハワード)
住宅街の廃屋に住んでいた野良犬だったが、ルーカスの飼い犬になる。ピッドブルという闘犬であるため、デンバーでは条例で外出が禁止されている。600キロ離れた親戚に預けられるが、ルーカスに会いたくて逃げ出してしまう。
ルーカス(ジョナ・ハウアー=キング)
大学に行きながら、退役軍人病院で働く職員。母と二人暮らし。廃屋で見つけたベラを気に入り、飼い始める。
テリー(アシュレイ・ジャッド)
ルーカスの母。陸軍の帰還兵でとても気の強い性格。退役軍人病院で働きながら、PTSDのセラピーを受けている。
オリヴィア(アレクサンドラ・シップ)
ルーカスの恋人で、退役軍人で働く同僚。愛護団体のスタッフでもあり、ルーカスと一緒にベラを見つける。
アクセル(エドワード・ジェームズ・オルモス)
ベラが旅の途中で出会ったホームレス。退役軍人。ベラを溺愛し、死ぬ間際に自分のベルトとベラを鎖で繋いでしまう。

映画『ベラのワンダフル・ホーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ベラのワンダフル・ホーム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ベラのワンダフル・ホーム』のあらすじ【起】

コロラド州のデンバー。住宅街の廃屋で闘犬のピッドブルの赤ちゃんが生まれた。母犬は動物管理局に捕獲されたため、野良猫がママ代わり。ある日、動物好きのルーカスとオリヴィアが餌やりにやって来た。ルーカスはその子犬を気に入り、ベラと名付けて飼うことにした。

ルーカスの家族となったベラは、ごっこ遊びで毎日楽しく過ごす。彼の母テリーもベラを気に入った。彼女は陸軍の帰還兵だ。近所のクレーマー男が、闘犬を飼っていると文句を言いに来たが、テリーは追い返した。

大家が工事に来るため、ルーカスはベラを職場の退役軍人病院に連れて来た。スタッフのアイデアで、PTSDの集まりにゲストとして招くことに。愛くるしいベラに会うと、強面の軍人たちはたちまち笑顔に。ベラは軍人たちに寄り添ったり、一緒にごっこ遊びをして、すっかり人気者になった。

ある夜、自宅に動物管理局が訪問し、闘犬の外出は違法であると指摘する。次に屋外でベラを見つけた場合は収容すると警告した。翌日ルーカスはベラに、どんなに離れていても合図で自宅にダッシュする「ゴー・ホーム」を特訓。やんちゃなベラはすぐに出歩き、ゴー・ホームに失敗して管理局に収容された。

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映画『ベラのワンダフル・ホーム』のあらすじ【承】

ルーカスは違反金を払ってベラを取り戻すが、その際、次に見つかれば安楽死だと告げられる。ルーカスは闘犬を飼える市に引っ越すため、ベラを一時的にファーミントンの親類に預けることにした。

600キロ離れた広い一軒家で過ごすことになったベラ。しかし、ルーカスの所に行きたい一心で、塀を乗り越えて逃げ出してしまう。引っ越し先が決まりベラを迎えに行く途中だったルーカスとは、行き違いになってしまった。

ベラは山を越えて小さな街へ。犬の群れに加わり仲良く遊ぶが、夕方になると犬たちはそれぞれの飼い主の元へ帰ってしまった。ベラはゴー・ホームを続行すべく、デンバーを目指して再び走り出した。山中でハンターに殺されたピューマの母親を見つけると、その子供が怯えていたため、ベラは母親代わりになろうと決意。ビッグ・キトンと名付けて可愛がることにした。

ベラはキャンプ場でバーベキューの肉を盗んだり、釣り人からは魚を盗んだりしてビッグ・キトンに与えた。野犬に襲われそうになると、必死に吠えて守った。通りすがりのハイカーがベラの首輪に電話番号があるのに気付いて電話をかけるが、留守電で繋がらずその場を去ってしまった。

映画『ベラのワンダフル・ホーム』のあらすじ【転】

ベラとビッグ・キトンは旅を続けた。季節は冬になり雪が積もると、2匹は雪原でじゃれ合った。ベラは雪崩に巻き込まれる男を目撃し、男の飼い犬のダッチと一緒に助けようとした。そこに居合わせた男性カップルが男を救出する。彼らは男を救助ヘリに乗せた後、ベラとダッチを自宅に連れ帰った。ビッグ・キトンは置き去りのまま。

男性カップルの家は庭も広く、ご馳走も与えられ、ベラとダッチにはこの上ない環境。一緒の写真も飾り、すっかり家族の一員となった。数日後、男が退院したとの連絡が入る。彼らはダッチを返しに行くが、男は犬を邪魔者扱いした。ダッチは正式に彼らの飼い犬となった。ベラは自分の本当の居場所に戻るため、彼らの元から立ち去った。

ベラは湖のほとりを歩いた後、小さな街のスーパーでフライドチキンを盗んだ。そこにホームレスのアクセルが近寄ってくる。彼は退役軍人で、路上でベラを隣に座らせて寄付金を募った。可哀そうな彼に同情するベラ。川のほとりに住むアクセルは体がみるみる弱り、ベラと自分の体を鎖で繋いだ後、眠るように死んでしまう。

映画『ベラのワンダフル・ホーム』の結末・ラスト(ネタバレ)

鎖で繋がれたベラは、水も飲めずに日に日に弱っていった。ある日、通りがかった少年が鎖を外してようやく自由の身に。ベラは川の水を飲み、山に戻った。

旅に出てから2度目の冬。山中でベラは、野犬の群れに襲われた。殺されそうになった時、大きく成長したビッグ・キトンが崖の上から飛び降りて、ベラを助ける。久しぶりに会った2匹は、体を寄せ合い喜んだ。

丘の上からデンバーの街が見えた。ビッグ・キトンと別れたベラは、高速道路で車にぶつかり怪我をする。右足を引きずりながら住宅街を歩き、懐かしい我が家に入った。しかしそこはもう他人の家。ルーカスの匂いは残っていなかった。

ベラは退役軍人病院に向かう。セラピー犬としてお世話をした軍人たちと再会した後、ルーカスを見つけた。足を引きずりながら彼にジャンプするベラ。2年半越しの再会で、彼の顔中を舐めて喜んだ。

テリーとオリヴィアも駆けつけて再会を喜ぶ。そこへ動物管理局と警官がベラの捕獲に現れた。警官が「責任者は誰だ」と言うと、その場にいた全員が挙手。退役軍人病院は国有だから、デンバー市の条例は適用しないとルーカスたちが反論すると、警官たちは納得して帰って行った。

自分の居場所に戻ったベラ。デンバーの郊外で、ルーカスとオリヴィアと一緒に仲良く暮らすのだった。

映画『ベラのワンダフル・ホーム』の感想・評価・レビュー

とにかくベラが愛らしい。垂れ下がった耳、キョトンとした上目使い、「ゴー・ホーム」ができずに落ち込む顔。そそっかしいベラは、一時的に遠くに預けられただけなのに、ルーカスに会いたくて逃げ出し、2年半も旅をする羽目になる。様々な困難に立ち向かいながら、強い心で家に帰ることを決して諦めない。人にも犬にもピューマにも愛情を注ぎ、常に前向きに頑張る。そして感動のフィナーレ。心を温めたい時におすすめの作品だ。(MIHOシネマ編集部)

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