映画『ベストセラー』の概要:2010年製作の韓国映画。盗作疑惑のため執筆活動出来なくなったベストセラー作家が、再起をかけて訪れた湖畔の山荘で娘と共に謎の怪奇現象に巻き込まれていくサスペンス・ホラー作品。
映画『ベストセラー』の作品情報
上映時間:117分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:イ・ジョンホ
キャスト:オム・ジョンファ、リュ・スンリョン、チョ・ジンウン、イ・ドギョン etc
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映画『ベストセラー』の登場人物(キャスト)
- ペク・ヒス(オム・ジョンファ)
- ベストセラー作家だがある作品に盗作疑惑がかかり、活動出来ない状態に陥る。その後再起をかけ娘と湖畔の小さな村を訪れるがそこでとんでもない事件に巻き込まれていく。
- ヨニ(リュ・スンヨン)
- ヒスの娘。忙しいヒスに代わり父親が面倒見ることが多いが素直で可愛い娘。
映画『ベストセラー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ベストセラー』のあらすじ【起】
ベストセラー作家として君臨し続けていたヒスは、突然出版した新作小説について盗作疑惑を疑われてしまう。
ヒスには身に覚えの無い出来事ではあったが、自信が審査員を務める新人賞の選考中に、その原本と思われる小説を読んでいたことが発覚。
信用していた夫にも容疑を認めるように言われたヒスは、名声も無くし家族の優しさをも無くし心身共にボロボロになってしまう。
2年後、未だ付き合いのある編集者からのアドバイスもあり、ヒスは再起をかけて新作を書こうと思い始めた。
そこで彼女と娘のヨニは、ソウルから離れたある地方にある湖畔の村に滞在することにする。
滞在する村の入り口で自分の自己紹介をすると、役場の人間らしき村人達がベストセラー作家の滞在を喜んでいるようで垂れ幕まで作っていた。
そして提供してくれたのが、元々宣教師が使っていたという湖畔の別荘で、補修工事が入ってはいたが古くさく陰気くさい場所であった。
ヒスが到着するとそこには見ず知らずの老婆がいて、案内人に追い返される。
その老婆は幼稚園に住んでいるという変わり者と聞いた。
ただならぬ空気を感じているヒスだったが、さらに家の前で入歯のような何かを発見。
気味が悪くなったヒスはすぐに捨てる。
映画『ベストセラー』のあらすじ【承】
そこで暮らしているうち、ヨニが突然変なことを口走るようになる。
2階の部屋にお姉さんがいて、その人と遊んでいるというのだ。
ヒスは自分の娘が訳の分からない冗談を言っていると最初は流しているが、娘があまりに真面目に話しているためヒスも次第にお姉さんのことが気になってくる。
別荘に来たのは良いが中々小説の執筆がはかどらず、苛立ち始めたヒス。
しかもヒスは時折、何か女性が殺されるような幻覚を見るようになっていく。
そこでお姉さんの話を詳しく教えてくれとヨニに問いただしたヒスは、彼女から聞いた出来事や話しをそのまま小説に書き起こしていく。
その話しは滞在している別荘、村をモデルに、そこに暮らしている若い女性を描いていた。
別荘で起こったとされる殺人事件を細かく描き、この事件の犯人は村人全員ではないか?という最高のキャッチコピーで売り出される。
編集長も文句なしの小説。
彼女の本はベストセラーに帰り咲き、販売実績1位をたたき出した。
映画『ベストセラー』のあらすじ【転】
しかしそんなある日、彼女の小説「深渕」がまたも盗作疑惑の疑いがかけられてしまう。
92年出版の「悲劇の果て」に酷似していると言うのだ。
全く身に覚えの無いヒスは、全力で否定するが編集長からは絶縁を突きつけられた。
ヨニの話しを聞いて書いた小説なのだから、盗作などあり得ない。
急いで自宅に戻るとヨニがいない。
別居している夫の元に行き、ヨニを返せと叫ぶヒス。
彼女は勝手に夫が娘を連れて行ったと思ったのだった。
しかしその場でヒスは気を失い、病院に搬送される。
そこは精神病院の診察室。
2年前の盗作疑惑の時、自分に余裕の無いヒスは風呂に入っているヨニにあたり感電死させると言う事故を起こしていた。
あまりのショックでその事実を受け入れることの出来ないヒスは、彼女が生きていると信じていたのである。
精神科医はこの小説の盗作を、娘のせいにして逃げていると診断。
しかしその小説のラストが盗作どころか、まるでそのままコピーしたかのようなもので夫は逆に何かあったのではと疑い始める。
彼女ほどの小説家なら、盗作をするのでもうまく書き直しただろうと推測したのである。
その後もヒスは1988年に失踪した村の女性のことをヨニに聞いたと言い張り、「その遺体が別荘に隠されている、本は読んでいない」と改めて主張した。
そしてヒスは事件の真相を突き止めるため、「悲劇の果て」の著書の自宅を訪れることにする。
そこにいたのは娘で著書は死んでいるという。
再び村を訪れることにする。
娘の話では、彼は死んだ妻と湖畔の別荘にいたといい、本を書いて戻ってきたと言う。
ヒスが彼のメモ書きを見せてもらうと、そこにはヒスが本に書いた1988年の失踪事件が書かれていた。
何かあると思ったヒスは、もう1度あの別荘を訪れることにした。
映画『ベストセラー』の結末・ラスト(ネタバレ)
村に着いたヒスは幼稚園に住んでいるという女性を探した。
古く廃校になった幼稚園に暮らしていた女性は、紛れもなく失踪した女性の母親だった。
ヒスは話しを詳しく聞こうと逃げ出す彼女を追い、事故死させてしまう。
その後別荘に行ったヒスは何かの証拠を捜し始めた。
しかしそこに突然誰かが入ってくる。
男3人だった。
彼らは隠れたヒスには気がつかず、何かを捜し始める。
そう、失踪した女性の遺体だった。
だが彼らが埋めた床下には遺体は無かった。
どこに誰が遺体を移したのか動揺する彼らは、物音でヒスを見つける。
逃げた彼女はたまたま別荘の様子を見に来た所長の息子に助けを求めた。
しかし彼も仲間だった。
真実はこうである。
所長の息子は失踪した女性に片思いをしていた。
しかしソウルに旅立つと知った彼は、仲間3人に頼み痛めつけてもらう。
だがはずみで殺してしまい、床下に埋めたのだった。
だがその遺体はどこにも無かった。
てっきりヒスが遺体を動かしたのだと思った彼らがヒスを捉え、逃げないように監禁する。
だがその中の1人、所長の息子だけはヒスを捕まえることに反対。
仲間内でもめ事が起こり始めてしまう。
それは殺人にまでなり、恐ろしくなったヒスは何とか自分の手首のロープを切り逃げ出した。
ヒスを追う男達は自分たちで怪我をしたり、いがみあい、最終的には所長の息子だけが追ってきた。
話しをしたいと言う彼に聞く耳を持たない。
ヒスはトラックをバックさせ、車につかまる彼を壁に挟み殺害した。
そこに所長がやってきて息子の変わり果てた姿を見て、ヒスを捕まえた所長はボートに乗せ湖に行く。
所長は村に戻ってきたヒスに、自分が息子達の殺人を知っていたことを話す。
あの日息子達が殺害し、2階の床下に埋めた後、自分は観光地の別荘改装工事のためにやってきた。
そこで2階の床下の色がおかしかったことで、開けると彼女が埋められていたという。
しかし彼女はその時まだ生きていた。
息子達の悪業がばれると困る所長は、自分が彼女を殺害し湖に投げたのだった。
ヒスと所長はボートで揉み合いになり、所長は持っていた銃で彼女を撃とうとする。
発砲は当たらず、所長は銃を湖に落とし今度は素手でヒスを湖に落とした。
暗く深い湖の中で、ヒスは死んだ彼女のガイコツを発見する。
そこで彼女の手の骨に、さっき落とした所長の銃を見つけたヒスは下からボートめがけて発砲。
所長に当たった。
一方でヒスの足には海藻が巻き付いて、海面に上がれない。
もうダメかと思った時、ヒスの夫が助けに来てくれた。
夫はヒスの仕事用のボイスレコーダーにヨニの声が入っていることを聞き、ヒスを信じて助けに来たのだった。
こうして事件は解決。
ヒスが書いた小説は事実だったため、盗作にはならないのでは無いかと編集長が奮闘する。
ヒスは最初の盗作疑惑の時、確かに原稿は読んだが意識して盗作はしていないと審議会で意見を言い、新たな気持ちで出発した。
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