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映画『美女と野獣(1991)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『美女と野獣(1991)』の概要:ディズニーの長編アニメ。本好きの少女ベルが出会ったのは、呪いをかけられた野獣。呪いを解く唯一の方法は真の愛を知ることだが、野獣は心を閉ざしていた……。アニメ映画史上初、アカデミー賞作品賞にノミネート。

映画『美女と野獣』の作品情報

美女と野獣

製作年:1991年
上映時間:84分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、ミュージカル、アニメ
監督:ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ
キャスト:ペイジ・オハラ、ロビー・ベンソン、リチャード・ホワイト、レックス・エヴァーハート etc

映画『美女と野獣』の登場人物(キャスト)

ベル(ペイジ・オハラ)
本と空想が大好きな心優しい娘。周りからは町一番の美人だが少し変わり者と評判。父親と2人で暮らしている。その優しさで、次第に野獣の心を開いていく。
野獣(ロビー・ベンソン)
森の古城に住む恐ろしい野獣。実は傲慢さのために呪いで姿を変えられた王子だった。呪いを解くには、誰かを愛し愛されるようにならなければならない。希望を失い、心を閉ざしている。
ガストン(リチャード・ホワイト)
ベルに想いを寄せる町の若者。力自慢で容姿もよいため、町では人気者でリーダー的な存在。うぬぼれ屋で傲慢な性格。
ルミエール(ジェリー・オーバック)
ろうそくの姿に変えられた、野獣の住む城の給仕長。王子を野獣に変えた呪いで、一緒に姿を変えられてしまった。陽気な性格。
コグスワース(デヴィッド・オグデン・スティアーズ)
置時計の姿に変えられた、城の執事。気難しくまじめで、ルミエールとは正反対。
ポット夫人(アンジェラ・ランズベリー)
ティーポットの姿に変えられた、城のメイド頭。優しく穏やかな性格で、たびたびベルを元気づける。
チップ(ブラッドリー・ピアース)
ティーカップの姿に変えられた、ポット夫人の幼い息子。冒険といたずらが大好き。
モーリス(レックス・エヴァーハート)
ベルの父親。発明家だが、町の人々からはただの変わり者として見られている。娘のベルト2人暮らしをしている。森で道に迷い、野獣に捕まってしまった。

映画『美女と野獣』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『美女と野獣(1991)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『美女と野獣』のあらすじ【起】

昔あるお城に、とても傲慢な王子が住んでいました。ある冬、城に1人の老婆が訪れます。しかし王子は、醜い老婆を追い払ってしまいました。実はこの老婆は美しい魔法使いでした。彼女は罰として王子とその家来に呪いをかけました。王子は醜い野獣に姿を変えられ、召使たちも家具の姿になってしまいました。魔法使いは一輪のバラと外の世界を見られる鏡を残していきました。このバラが散る21歳の誕生日までに、王子が誰かを真に愛し愛されることを知らなければ、呪いは一生解けません。王子は希望を失い、城は荒れ果てました。

本と空想が大好きな娘ベルは、今日も本屋へ通います。彼女に恋する若者・ガストンのアプローチにも、見向きもしません。発明家の父と暮らす彼女は、町の人々から親子そろって変わり者だと思われていました。

ある日ベルの父・モーリスは、発明品を祭りのコンテストに出品しに出かけましたが、森で迷ってしまいました。馬に逃げられ、モーリスは城を見つけます。暖を取ろうと城に入ったモーリスは、ろうそくと時計がしゃべるのを見て驚きます。ここは野獣に変えられた王子の城だったのです。モーリスが出会ったのはろうそく姿の給仕長・ルミエールと時計姿の執事・コグスワースでした。召使たちはモーリスを歓迎しますが、野獣に見つかり、モーリスは捕えられてしまいます。

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映画『美女と野獣』のあらすじ【承】

自分勝手なガストンは、勝手にベルとの結婚式を企画してしまいます。ベルにプロポーズを断られたガストンは怒り、さらに意地になるのでした。

馬だけが帰って来たのを見たベルは、父を探して野獣の城にたどり着きます。ベルは野獣に出会い、おそれおののきます。しかし彼女は、捕えられたモーリスの代わりに自分が捕虜になると提案するのでした。

酒場で飲むガストン達の元に、モーリスが助けを求めやってきます。しかし皆は野獣の存在を信じず、モーリスをばかにするだけでした。

二度と父に会えないと嘆くベルを、ティーポットの姿をしたメイド長のポット夫人が元気づけます。不器用な野獣はベルを夕食に誘いますが、ベルは部屋から出てきません。野獣は怒り、しかし内心では自分の醜さに絶望していました。夜中になり、おなかのすいたベルは部屋を出てきました。給仕長のルミエールたちはベルを手厚くもてなします。ベルはすぐに召使たちと仲良くなりました。

野獣の部屋に忍び込んだベルは、魔法のバラを見つけます。野獣はバラを守ろうと怒り狂い、ベルは城を飛び出してしまいました。森で狼に襲われたベルを助けに現れたのは野獣でした。傷を負ってまで自分を助けてくれた野獣を、ベルは城へ連れ帰り介抱するのでした。

映画『美女と野獣』のあらすじ【転】

ガストンはベルに結婚を了承させるため、モーリスを精神病院に入れる計画を立てます。

ベルは城に慣れ、次第に野獣の心もほどけてゆきます。野獣は本好きのベルに、城の図書館をプレゼントします。共に過ごすうち、ベルは野獣の中に優しさを見いだし、2人は少しずつ惹かれあってゆきます。召使たちは、呪いが解けるのではと期待をかけます。

父に一目会いたいと願うベルのために、野獣は外の世界が見える魔法の鏡でモーリスの姿を映します。病気になりながら森をさまよう父の姿を見て、ベルは心を痛めます。野獣はベルの気持ちを考え、彼女を家へ帰すのでした。

家へ帰って来たモーリスとベルの前に、ガストン達が現れます。モーリスは精神病院へ入れられそうになってしまいます。ベルは父が狂っていないことを証明するため、野獣からもらった鏡で野獣の姿を見せます。ベルが野獣に思いを寄せていることを知ったガストンは、鏡を奪い取り、野獣退治に人々を駆り立てます。

ベルとモーリスは家の地下室に閉じ込められてしまいます。こっそりベルについてきていたティーカップのチップが、2人を助け出しました。ガストン達は城にたどり着きます。しかしベルを失った野獣は、彼らを追い払おうともせず部屋に閉じこもってしまいました。

映画『美女と野獣』の結末・ラスト(ネタバレ)

召使たちは総力を挙げて町の人たちと戦い、追い払います。しかし、ガストンだけはこっそり城の奥へ向かっていました。野獣を見つけ弓矢を向けるガストンでしたが、野獣は生きる気力を失っていました。その時、ベルが城の前に駆けつけました。野獣はベルを見て、反撃に出ます。その猛攻に、ガストンは劣勢となり命乞いします。優しさを学んだ野獣は、ガストンを殺さず、ベルの待つバルコニーに向かいます。しかし卑怯なガストンは、そんな野獣にナイフを突き立てるのでした。

戦いの末、ガストンは高いバルコニーから落ちて死にました。ベルが野獣を抱き上げますが、野獣はひん死の状態でした。野獣が息を引き取り、ベルは「愛している」と涙を流します。その時、バラの最後の花びらが落ちました。

突然、野獣の体が光に包まれました。野獣の呪いが解けたのです。野獣は王子の姿に、召使たちも人間に戻りました。ベルと王子は改めて愛を誓い合い、キスをします。輝きを取り戻した城でダンスを踊る2人を、召使たちとモーリスは幸せそうに眺めるのでした。

映画『美女と野獣』の感想・評価・レビュー

これまで王子様がお姫様を迎えに行くというおとぎ話を描いてきたディズニーが、初めて女性から男性の元に行くというラストで結んだ本作は、現代女性が自ら愛を勝ち取る世相反映の先駆けと言える。野獣とベルの出会いから二人の心の距離が近づいていく様を、繊細かつ丁寧に描いていて、最後は単なるハッピーエンド以上の感動をもたらしてくれる。
ポット婦人、ルミエール、ゴスワースといったキャラはディズニー史上の中でも最高レベルに魅力的で、この映画はすべてが完璧な名作中の名作。ベルを逃がすシーンで「愛してるから」逃がしたという野獣の優しさに何度も涙誘われる。女性も待っているだけではなく、愛する人を自分の手でつかみとることを教えてくれる作品。(女性 30代)


凶暴な野獣がベルと出会う事で少しずつ心に変化を起こし、ベルも最初こそ恐ろしく感じていた野獣へ心を少しずつ開き、やがて真実の愛を育み、野獣の呪いが解けていくというストーリー。ディズニーならではの身分の違う2人が結ばれるといった展開とは又違った切り口となっている。序盤の野獣の凶暴さを見せておく事で、ベルの優しさに影響され、人間らしさを取り戻し、要所要所で相手を思いやるシーンが胸に刺さる。ディズニー映画はある意味幸せが確約されたものが多いので安心して見れる事だろう。(男性 30代)


ディズニー映画史上最高級の至極の映画。
王子様が迎えに行く系プリンセス映画ではなく、ヒロインが迎えに行く映画。
何かに立ち向かえる強さだとか、でもちゃんと持っている女性的な繊細さだとかに憧れた女の子が多いはず。子供の頃はそんなことを感じずに見ていたけれど、今だからそう思えて今でも大好きになれる映画の一つです。

ミュージカル要素たっぷりな音楽に、ポップなキャラクターたち。アニメーションの細かさは随一で、何回見ても新たな発見に出会えます。子供ができたら絶対見せてあげたい映画です。(女性 30代)


ディズニー映画の中でも初期のものにあたるのではないだろうか。それでも今なお絶大な人気を誇る英版の映画だということが実写版からも伺える。
絶望の中に生きる野獣の元に、希望のひかるのように現れたベルが、少しずつ野獣の心を開いていく様には感動を覚える。人を変えるのは難しいのかと思いきや、野獣にも温かい心があったのだということを知るととても嬉しくなる。そんな映画ではないだろうか。ベルの温かい心に触れると、誰もが優しくなれそうな気がする。(女性 30代)


世界中の人が大好きであろうこの作品。プリンセスの中でもベルが一番好きな私。子供の頃から何度も観ていて、脳内再生できるほど。好きなシーンばかりで語り尽くせません。
本が好きなベルに野獣がプレゼントしたのはお部屋いっぱいの本。天井までたくさんの本が並べられたお部屋に感動するベルが可愛くてたまりません。そしてそんなベルを見て嬉しそうな野獣。言葉に出来なくても愛情が伝わるシーンで大好きです。
ストーリーが進むにつれて、少しずつ優しくなって愛情を持ってベルに接する野獣が本当に健気でいい。ルミエールやコグワースなど周りのキャラクターもみんな可愛くてとても癒されます。(女性 30代)


91年に公開された本作を持って、ウォルト・ディズニーアニメは、長い氷河期から完全復活したといえる名作。
ミュージカルシーンも満載な中、わかりやすいストーリーが小気味の良いテンポで展開され、その物語を当時最新鋭の映像が彩り、公開から30年経とうとする今も色あせない。
また、本作が作詞家ハワード・アッシュマンの遺作となったが、作曲のアラン・メンケンとの楽曲は非常に印象的で、その死後もその功績は後世まで残り続けている。(男性 20代)

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