映画『バイオハザード ディジェネレーション』の概要:いわずと知れた大ヒットサバイバルホラーゲームの「バイオハザード」。その作品が原案になっているフルCGのアニメ映画。ラクーンシティの「アンブレラ事件」から7年、バイオウィルスの惨劇が再びアメリカで起こる。
映画『バイオハザード ディジェネレーション』 作品情報
- 製作年:2008年
- 上映時間:97分
- ジャンル:アクション、SF、ホラー
- 監督:神谷誠
- キャスト:ポール・メルシエ、アリソン・コート、ローラ・ベイリー、スティーヴ・ブラム etc
映画『バイオハザード ディジェネレーション』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『バイオハザード ディジェネレーション』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『バイオハザード ディジェネレーション』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『バイオハザード ディジェネレーション』 あらすじ【起・承】
1998年夏にアメリカの工業都市である「ラクーンシティ」でバイオハザードが発生。
原因は国際的巨大製薬企業アンブレラが開発したウィルスによる漏洩だった。
感染した市民が次々とソンビ化してしまい、収集不可能と判断したアメリカ政府は「滅菌作戦」と称し核ミサイルで攻撃。
ラクーンシティは消滅してしまった。
事実上破綻したアンブレラ、その後ウィルスがテロリスト達の手に渡り、バイオテロに利用されてしまう事となる。
アンブレラに代わり、製薬業界では製薬企業ウィルファーマ社が台頭してきていた。
上院議員であるロン・デイビスは、ウィルファーマ在中の研究所をハーバードヴィルへ誘致する。
ハーバードヴィルの地元住民たちはラクーンシティの悲劇の再来を危惧し、デイビスに対し、誘致反対の激しいデモ講義を行っていた。
2005年にラクーンシティから無事生き延びた2人がそこにいた。
レオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドである。
2人は各々が「バイオテロ撲滅」の信念の元尽力する生活を送っていた。
レオンは大統領直轄エージェントとして日々任務をこなす。
クレアはNPOに所属しながらバイオテロと向き合っていた。
ある日、ハーバードヴィル空港のロビーで知人の姪ラーニーと共に人を待っていたクレアは1人のゾンビを発見。
咬まれた空港警察官を皮切りに、ロンのSPを始め、感染が広がってしまう。
パニック状態となり、次々と咬まれ感染者が広がっていくロビー。
クレアは混乱の中、はぐれてしまったラーニーを探していた。
その時、施設建設に反対しているカーティス・ミラー医師の姿を目にする。
映画『バイオハザード ディジェネレーション』 結末・ラスト(ネタバレ)
場所が変わった、ハーバードヴィルへ向かっていた飛行機の中でも感染者が発生する。
旅客機は緊急着陸に失敗し、機体は空港ロビーへと激突してくる。
ロビーに流れ出て来たゾンビ化した旅客機の乗員、乗客から逃れる為、クレア、ラーニー、デイビスら生存者達は空港の一室に立て篭る。
時を同じくして、アメリカ政府にはテロリストからの犯行声明が届いていた。
「ラクーンシティの真相を公表せよ」と。
要求を拒否した場合には、ウィルスをアメリカ中にまくと言う。
自体を重く見た大統領は直轄エージェントであるレオンを向かわせる。
レオンは地元警察の特殊部隊であるSRT隊員のアンジェラ・ミラーやグレッグ・グレンと合流し生存者救出作戦を練る。
ヘリで空港の屋上から侵入するも、中はゾンビの巣窟と化していた。
レオンと合流したクレアは部隊によって助け出されるが、爆発と共にワクチンが燃やされる。
テロリストの首謀者が、カーティス・ミラーではと睨んだレオン達はカーティスの妹であるアンジェラ・ミラーと共に捜索に向かうもカーティスの家は燃やされた後だった。
一方クレアはワクチンを作ったフレデリック・ダウニングと共にワクチンのデータを確認。デイビスの隠しておいたG-ウィルスの存在を知る。
その際に爆発が起こり、バイオハザードが起こる。
アンジェラはカーティスと会い、真実を打ち明けられる。
ウィルスにより変化したカーティスは部隊を次々と襲撃。
駆けつけたレオンとの戦いになるが、スプリンクラーから無水エタノールがまかれ、5分以内の建物焼却予告がされる。
部隊の生存者を集めたレオン達だが、さらに進化し凶悪化したカーティスにより逃げる事に苦戦を強いられる。
危機一髪水の中に逃げ込み爆破を免れる。
中央制御室へと向かったクレアはシステムを止めようと奮闘する。
事件がフレデリックによる物だと知ったレオンとクレアは彼を追い詰め拘束する。
映画『バイオハザード ディジェネレーション』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『バイオハザード ディジェネレーション』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
元々のゲームファンに嬉しい
原作のあるゲームや漫画の映像化は、元々の原作ファンの賛否両論で意見が分かれる事が多い。
しかし、この映画はフルCGアニメ映画なので、ゲームの登場人物もゲームそのままの質感。
実写化された様な違和感や原作との差が無い。
この映画は、ゲームの「バイオハザード2」以降の話の続きである。
時系列では「バイオハザード4」と「バイオハザード5」の位置に相当する。
「5」に登場する新企業の「トライセル」も少し登場するので、シリーズファンとしては大事な伏線も垣間見る事が出来る。
ゲームをプレイしていた人にもゲームの延長線上として観られる作品。
特にゲーム操作が苦手、キャラクターは好きだし、ムービーやストーリー重視、と言う人にはムービー部分の集結した様な今作は敵との応戦中も慌てず観る事が出来て嬉しい物になっている。
暗い場面での見方に注意
少し残念な点は、サバイバルアクションには多くて仕方ないが「暗い空間」でのシーンが多い為、少し明るく画面設定をしないと見にくいシーンも多い。
暗がりの中、スローモーションなどを使っての見せ場のアクションシーンも多い。
人物の動きも早いので、誰がどうゾンビと戦うかなど気をつけて観る事がポイント。
次の展開への理解度につながるし、キャラクターの持つ戦闘力の魅力を知る事が出来る。
全体的に話の流れ自体はゲームからして定番でもあるのだが、
最後のカーティスとアンジェラの対峙のシーンはやはり涙をさそうし、危ないシーンでもハッとさせられる。
一旦逃げきったかと思いきや、助かっても何度も追って危険なシーンが訪れるので飽きが来ないで見ていられる。
レオンの密かな恋模様も出てくるので、キャラクターファンにとってはくすぐったくも見守りたい気持ちになる。
きちんとラストのラストで次作に繋がるような点を見せる為、エンドレスストーリーの様な雰囲気の続編への期待感も生まれる。
映画『バイオハザード ディジェネレーション』 まとめ
ゾンビの襲撃シーンや応戦シーンのスリルはゲーム同様。
人物やゾンビの質感のリアルさもフルCGアニメで、アニメと実写の中間の様な加減でとても見やすい。
キャラクター達の顔立ちを始め、腹の質感など各自の持つ色気や魅力が自然に作られている。
ゲームの映像慣れしている人には違和感なく観られる映画。
特にゲームの既存キャラクターで好きな人物などいれば、そのキャラクターが活躍するシーンはゲーム以上にじっくり鑑賞出来るのでテンションが上がるだろう。
今までのゲームのストーリーを知らない人が観ても分からない点はそこまで多くはないので、バイオファン以外の人はホラーアクション映画としての鑑賞をオススメする。
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