映画『バイオハザードII アポカリプス』の概要:前作でT2ウイルスという未知のウイルスに感染した人間と、謎の女性アリスとの激しい戦いを描いたバイオハザードがパワーアップ。今作では更に規模が拡大、アリスの新たな戦いから目が離せない。
映画『バイオハザードII アポカリプス』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:ホラー、アクション
監督:アレクサンダー・ウィット
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ、シエンナ・ギロリー、ジャレッド・ハリス、オデッド・フェール etc
映画『バイオハザードII アポカリプス』の登場人物(キャスト)
- アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
- T2ウイルスを強制的に体内に投与された女性。しかしゾンビ化する事なく、代わりに超人的な力を手に入れることに成功した。
- カルロス・オリヴェイラ(オデット・フェール)
- アンブレラ社の名によってコクーンシティに送られたが、現状に疑問を感じ、アリスと共に行動を開始する。
- ネメシス(マシュー・G・テイラー)
- かつてアリスと共に捕まっていた男の成れの果て。途中でアリスに関する記憶を取り戻す。
- アンジェラ・アシュフォード(ソフィー・ヴァヴァサー)
- コクーンシティに取り残された少女。父親はアンブレラ社の研究員。
映画『バイオハザードII アポカリプス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バイオハザードII アポカリプス』のあらすじ【起】
Tウイルスというウイルスを独自に開発していたアンブレラ社でしたが、前作でその研究所、ハイブにウイルスが漏れ出て蔓延するという事件が起きました。そこで、蔓延したウイルスの影響を調査するために、アンブレラ社はハイブに調査員を派遣します。その調査員がハイブの入り口を開けると、何とハイブからゾンビが飛び出てきて、その調査員を食い殺してしまったのでした。
その事をきっかけにハイブ内に留められていたウイルスの影響は、近隣のラクーンシティにまで伸び、ラクーンシティにはTウイルスに感染したゾンビが跋扈する様になりました。この事をきっかけに、Tウイルスがゾンビを作り出す恐ろしいウイルスである事に研究者達は気付きます。
一連の事件の責任を問われる事を恐れたアンブレラ社は、街全体を封鎖してしまう事に決めました。アンブレラ社は警備部隊を町へと送り込み、まだゾンビ化していない住人すら一歩も外に出さない、監禁状態を作り出しました。しかし、Tウイルスに関与していた研修者のうちの1人の娘が、何とか研究の最中行方不明になるという事件が生じました。
映画『バイオハザードII アポカリプス』のあらすじ【承】
住民達を閉じ込める様に命じられているアンブレラ社の部隊でしたが、そのうちスターズという組織に所属しているカルロスという男は現状に疑問を感じていました。そしてカルロスは、町の警官であるジル・バレンタインと協力して住民を助けるべく教会へと向かいました。しかし、協会にはリッカーと呼ばれる敵が複数待ち伏せていました。
逃げることも叶わず、戦う覚悟を決めた2人の前に、1人の女性が現れます。教会のステンドグラスをぶち破って登場した彼女の名前はアリス、前作でアンブレラ社と戦った記憶喪失中の女性です。3人は行動を共にしますが、そんな彼らの元に一件の通信が入ってきます。それは、娘が行方不明になった博士からのもので、娘を探して欲しいという以来でした。そしてカルロスは見事その少女を見つけ、救出に成功するのでした。
一方その頃、研究をまだ諦めていないアンブレラ社によって、前作でアリスと共に捕まっていた男性をベースに作られたネメシスという怪物の実験が行われていました。ネメシスはカルロスの仲間であるスターズの面々を次々と殺害していきます。
映画『バイオハザードII アポカリプス』のあらすじ【転】
一方、国の上層部はラクーンシティの現状が自分たちの手に負えないところまで来たと判断、ラクーンシティを住民ごと焼き払う決定をするのでした。その決断を知ったアリスは達、市庁舎に停められていたヘリコプターに乗り込みラクーンシティから脱出しようとします。しかし、そんなアリス達の行く手を遮ったのがネメシスでした。
超人であるアリスと自分たちの作った最高傑作であるネメシスの戦いを、アンブレラ社の研究者達は画面越しにかたずをのんでみまもります。人知を超えた戦いを繰り広げる両者でしたが、それぞれが戦いの中で互いが同じ時に研究者に捕まっていたアリスと男であるという事を思い出します。そしてアリスとネメシスは、自分たちの戦うべき相手はアンブレラ社であるという共通認識を持ちます。
ネメシスはアリスを助けるために、アンブレラ社が送り込んできた傭兵に自ら立ち向かっていきます。しかし、自分たちの思い描いた結果とは全く違う展開に憤慨した研究者達によって、ネメシスは殺されてしまうのでした。
映画『バイオハザードII アポカリプス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ネメシスの必死の援護もあり、アリス達はヘリコプターで何とかラクーンシティから逃げ出す事に成功します。そしてアリス達の瞳に、遠く離れたラクーンシティに政府が放ったロケットが追撃、核爆発が起きた様子が映るのでした。しかし、その爆発による爆風は凄まじく、アリス達の乗るヘリコプターはその爆風に巻き込まれてしまいます。そしてヘリコプターは制御を失い、そのまま山奥へと墜落して行くのでした。
次にアリスが目覚めたのはとある研究施設の中でした。混乱するアリスでしたが、徐々にハイブやラクーンシティでの出来事を思い出したアリスは、自らを捉え拘束具を壊し、研究施設内にいた職員達を次々と戦闘不能に陥れ外へと逃げ出すのでした。
一方、カルロスやアリスの仲間達もアリス奪還のために動いていました。カルロス達はアリスを車に乗せ、その研究施設を立ち去ります。しかし、実はアリスが脱走した事に研究者達は気づいていました。気づいた上で、アリスをあえて外の世界に出したのです。そして研究者達は、「アリス計画始動」という謎の言葉を残すのでした。
映画『バイオハザードII アポカリプス』の感想・評価・レビュー
前回のエンディングで、感染者として確保された男性が、今回はネメシスという怪物に変貌して襲い掛かってくる。
ゲーム版では追跡者と呼ばれる存在なのだが、なかなかの再現度である。
前回はハイブの中で完結していたが、今回はラクーンシティという市街にまでTウィルスが蔓延しており、街全体にゾンビが徘徊しているという規模感。
特殊部隊スターズにも新たにカルロスというキャラクターが登場する。
相変わらず、ミラジョヴォビッチのアクションはキレキレで、特にビルを縦に駆け下りるシーンなどは非常に爽快である。(男性 30代)
前作のオリジナルのストーリーを受けて、密室空間から今度は街全体が舞台となる続編。
冒頭からアリスの痛々しい姿の強烈なインパクトから、破壊されたラクーンシティの衝撃的なシーンは圧巻である。
そこからショットガンを片手に立ち向かおうとするアリスの強さが良く表現されている。
覚醒したアリスはゾンビどころか、前作で苦戦していたリッカーすら余裕で倒してしまう姿は単純にカッコいいの一言に尽きる。
そして、本作で注目するべきは原作にも登場して人気の高い主人公の一人、ジル・バレンタインをシエンナ・ギロリーが演じた事です。
まるでゲームから飛び出したかのようにソックリであり、その強さもアリスに引けを取らないほどのパワフルさと、当然のような美しさで虜になる人は多いだろう。(男性 30代)
ミラ・ジョボビッチ主演SFアクションシリーズ第2弾。ほぼ、前作の直後から続く物語となっており、主人公・アリスの過去が明らかになる。
本作は舞台を市街地に移しており、前作の地下研究所での逃げ場の無い圧迫感とは対照的に開放的な市街地でのアクロバティックなアクションや街を覆いつくすゾンビと人々の対立が見どころ。
作中の大半が夜間に起こっており、ラストで夜が明けるという設定は上映時間と相まって経過時間の短さを演出している。(男性 20代)
シリーズものの宿命として必ず前作と比べられてしまうが、前作よりもホラー要素を減らしてより万人受けするストーリーに変化したという印象。キャラクターを増やしたことや、人間ドラマを付け加えたことで、前作よりもエンターテインメント性が加わったと思う。前作同様謎は謎のまま終わってしまうので、引き続き続編を見なければモヤモヤ感は拭えない。個人的には前作よりもパワーアップしていて面白かったという印象がある。3も必ず観ようと思う。(男性 20代)
原作である『バイオハザード 』をプレイしたことがある人には、是非とも見て欲しい作品だ。『バイオハザード』にプレイヤーキャラクターとして登場した「ジル・バレンタイン」が、作中で活躍する姿がとても魅力的だ。映画『バイオハザード』の主人公は「アリス」だが、この映画に限っては「ジル」も主人公と言えるだろう。戦闘シーンは勿論のこと、彼女がメインで撮られている場面も多く、原作ファンには堪らない。「ジル」の魅力を存分に引き出した、良い作品だ。(女性 20代)
アクションも映像も前作よりもパワーアップしていました。ミラ演じるアリスがやっぱり強くてカッコ良い!!特に教会にバイクで突っ込んでくるシーンはめちゃくちゃカッコ良くて、ネメシスと戦うシーンも圧巻でした。前作は序章といった感じで、今作からやっと物語が始まり、この作品まで見たらラストのシリーズまで見ないと勿体ないです。今回からはゲームでのお馴染みのジル・バレンタインやカルロスなども登場するのでゲームファンの人にもおススメです。(女性 30代)
2作目となる今作では、よりアクションが派手になっています。
バイクで教会のステンドグラスを割ってアリスが登場するシーンと、タバコで着火して犬ゾンビを倒すシーンはかっこよすぎて何度も見てしまいます。
アクションとホラー要素が高まった一方、サスペンス要素は薄れたように感じます。ただ、随所に1作目からの流れを感じさせるのは上手いです。
新しいキャラクター、カルロスとジルもとても魅力的です。ゲームをプレイしていなくてもしっかり楽しめる作品です。(女性 30代)
関連作品
次作 バイオハザードIII
前作 バイオハザード
みんなの感想・レビュー
シリーズのファンでなければわからない、といった点は少ない。しかし前作を知らないことにはわからないことだらけなので、いきなり今作から観ることはお勧めしない。マットとアリスの関係を知っているからこそ、またマットのキャラクターを知っているからこそ、アリス対ネメシスのシーンは心躍る。
また、シリーズ通して基本的に荒唐無稽なストーリーではあるが、今作は比較的よくまとまっている。設定としては前作が必要だが、シナリオ的にはきちんと収束する。ただ、最後のシーンだけはやりすぎ感がいなめない。アリスがやたらとかっこいい、といったことを押すためだけのシーン、かと思いきやかなり3にリンクしているので、「?」と思った方はそのまま3を観るといいだろう。
何がなんでもとにかくミラ演じるアリスがかっこいい。決して人情あふれる優しいヒロインではないし、どちらかというとバッタバッタとゾンビをやっつけていく冷徹さが魅力的だ。だからこそ、時折見られる人間らしい発言や表情が際立つ。
私はもともとバイオハザードのゲームが好きで、その流れで映画も観ているけれど、世界観が好きということよりも、ミラ演じるアリスのファンだから観続けているといったほうが正しいくらい、アリスは格好いい。
特に魅了されるのが、「助けてあげる感」が全然ない事だ。実際アリスに助けられた人だらけなのだけれど、彼女自身が誰かを助けることを目的としている態度ではない。もちろん性格的にはどちらかというと見捨てられないタイプなのはわかるのだが、それが表に出ないクールさが、一番の魅力だと思う。
ファンでもファンでなくても楽しめる娯楽映画である。ただ、前作を観ていないとわからない設定があるのは注意。ただただひたすら強いミラ演じるアリスがゾンビをがんがん倒していく様を見ているだけでも爽快感を得られる。余談だけれどゾンビ映画としてはあまりグロさがない方だと思う。ホラー映画、というよりはアクション映画である。それだけでなく、きちんと人間ドラマもちりばめられているのも見どころの一つ。マットとアリス、ジルとその同僚、アシュフォードと娘など。
最後のシーンが意味不明だと思うなら続けて3を観るのをお勧めする。