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映画『バイオハザードIII』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『バイオハザードIII』の概要:大人気ホラーゲーム、バイオハザードの実写映画化第三弾。アリスと謎の組織、アンブレラ社との戦いを描いたホラーアクション。前作から8年の時を経たアリスの新たな戦いがはじまる。

映画『バイオハザードIII』の作品情報

バイオハザードIII

製作年:2007年
上映時間:94分
ジャンル:ホラー、アクション
監督:ラッセル・マルケイ
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール、アリ・ラーター、イアン・グレン etc

映画『バイオハザードIII』の登場人物(キャスト)

アリス・アバーナーシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
T2ウイルスを体内に宿しながらもゾンビ化しない特異的存在。自分をこの体にしたアンブレラ社壊滅のために動いている。
クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)
生き残りのうちの1人。強気だが優しい心を持った女性。
カルロス・オリヴェイラ(オデッド・フェール)
前作でアリスを助け出した男性。現在はクレアと共に行動していた。
Kマート(スペンサー・ロック)
アリスが道すがら出会った生き残りのうちの1人。
サミュエル・アイザックス(イアン・グレン)
アリス研究の第一人者。アリスのクローンを次々と生み出している。

映画『バイオハザードIII』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バイオハザードIII』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バイオハザードIII』のあらすじ【起】

T2ウイルスという、感染者をゾンビにしてしまう恐ろしいウイルスを開発していたアンブレラ社でしたが、その研究所、ハイブでバイオハザードが起こったのが前作までの流れです。T2ウイルスがもし地球上に蔓延した場合、地球上に存在する生命体は全滅を免れません。そこで、アンブレラ社は証拠抹殺のため、そしてT2ウイルスの流出を防ぐために、そのウイルスが現在蔓延しているラクーンシティをその場に暮らす人々ごと焼却する方法を選択しました。

そしてラクーンシティは地図上から無くなりましたが、一歩遅く、T2ウイルスは更にその勢力を拡大した後でした。そしてT2ウイルスに感染した人間が更に感染者を増やすという悪循環を続け、とうとう地球上の生物の殆どがゾンビとなってしまいました。人間が全滅の危機に陥ってしまった為、今まで人間達が築いて来た文明をコントロールする人間がおらず、事実上、人間社会の崩壊が生じたのです。そして、そんな地獄絵図の様な出来事から8年の時が経過しました。

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映画『バイオハザードIII』のあらすじ【承】

しかし、その事件を起こしたアンブレラ社はまだ密かに活動を続けていました。現在東京にいるアルバート・ウェスカーという人物を筆頭に、世界の様々な場所の地下に研究施設などを設置し、身を隠しながら研究を続けていたのです。そんな研究者達のもっぱらの興味は、過去の記憶を失っているアリスに向いていました。

アリスはかつて体内にTウイルスを打ち込まれたにも関わらず、ゾンビになる事なく何とウイルスとの共存を果たした特異人物だったのです。アリス研究の第一人者、アイザックス博士はアリスのクローンを勝手に次々と作り出し、人体実験を行っていました。

当のアリスは、荒廃した世界を1人旅していました。自分の過去やアンブレラ社について、調査を進めながら放浪するアリスでしたが、そんな時”アラスカはT2ウイルスの影響を受けていない”という言葉が書かれたメモを発見します。アリスはそのメモを頼りに、アラスカに向かうこととしました。その道すがら、ゾンビ化したカラスに襲われている複数人の人間の集団に遭遇しました。

映画『バイオハザードIII』のあらすじ【転】

アリスはその集団をカラスから助け出します。その集団はクレアやTマート、カルロスといった面々から構成される少人数のグループで、統制のとれた動き、そしてそれぞれのサバイバル能力の高さからここまで生き残ることができたのでした。アリスは彼らに自分の仕入れたアラスカに関する情報を教え、彼らは共にアラスカに向けて旅する事となりました。

しかし、生身である彼らが生き延びて行くためには食料、そして車を走らせるための燃料が必要となります。そして、アラスカを目指す道の途中にあった大都市、ラスベガスに寄る事となりました。しかし、ラスベガスには既に敵、アンブレラ社の手が伸びていました。特にその中心となっているのが、アリスのクローンを生み出しているアイザックス博士です。

人体実験をするためにクローンを製作していたアイザックス博士でしたが、彼の最高峰の知識を持ってしても何故か本体のアリスを超えるクローンを作り出すことが出来なかったのでした。そこで、オリジナルのアリスを捕獲し、直接彼女を使って人体実験をしようと考えていたのです。

映画『バイオハザードIII』の結末・ラスト(ネタバレ)

そして、アリスを捉えるためアイザックス博士が用意した大量のゾンビがラスベガスに雪崩れ込んできます。多勢に無勢、為すすべもなくアリス達は撤退を余儀なくされます。しかしそれぞれの決死の働きのもと、ラスベガスに隠されていたアンブレラ社支部への潜入に成功、そして停めてあったヘリコプターの強奪に成功するのでした。

ラスベガスから脱出するべくヘリコプターに乗り込んだ面々でしたが、アリスはアイザックス博士との戦いに決着をつける、とその場に残る決意をします。そして彼らはアラスカでまた会うという約束をし、別れるのでした。一方のアイザックス博士は、アリスを捕まえるべく自ら開発したウイルスを打ち込み強力化していました。

タイラント、と呼ばれる存在になったアイザックス博士に推されるアリスでしたが、何とその時、クローンであるアリスが覚醒、オリジナルアリスと共にアイザックス博士を倒すべく共闘を始めたのです。クローンの力も借り何とかアイザックス博士を倒したアリスは、大量に眠っている自分のクローンを次々と目覚めさせます。そして、本格的にアンブレラ社を倒すべく立ち上がるのでした。

映画『バイオハザードIII』の感想・評価・レビュー

バイオハザードでは欠かす事の出来ない敵、アルバートウェスカーが登場するシリーズ3作品目。回を重ねる毎にバイオハザードの規模は拡大していき、本作品ではもはや地球全体がゾンビで満たされてしまっている程の状態である。
又、アリスという存在にもさらに深く迫っていくのだが、アリスのクローンが次々と実験で殺され、積み重なっていくシーンは、なかなかにショッキングな映像である。
こういったシリーズものはどんどん流れが一辺倒になるか、変に方向性を捻じ曲げ、面白味に欠けるものが多いが、バイオシリーズはつねに新鮮さを感じる所が素晴らしい。(男性 30代)


1作目は密室空間、2作目は街全体、そして本作は荒廃した世界となる。

まるで『マッドマックス』を彷彿とさせる乾いた地平線が広がり、どこにでもゾンビがいる危険な世界である。

アリスは仲間と別れて一人で旅をしていますが、相変わらずゾンビ相手には無敵とも言える戦闘力を持ち、そこに覚醒した超能力もあって手が付けられません。

荒廃した世界の中で希望を持つ生存者と合流したアリスだが、あくまで自分は平和な世界に彼らを導く役として充分に魅せてくれています。

原作から離れた世界観になってしまったが、オリジナルのストーリーとして正統派の展開を見せており、中でも感染したカラスたちを炎で焼き尽くすシーンは凄まじい。(男性 30代)


ミラ・ジョボビッチ主演SFアクションシリーズ第3弾。これまでのポール・W・S・アンダーソンから『ハイランダー』などで知られるラッセル・マルケイに監督が変更。
前作から8年が経過、荒廃した世界で戦いを続ける主人公・アリスの姿を描く。

物語の冒頭でアリスクローンが死亡するシーンでは状況の説明がないため、本人かと思わせ驚かせる演出が見事、後に重要になってくるクローンの存在を意識付けている。
また、本作では銃撃戦もさることながら格闘シーンに力を入れており、ミラの体当たりのアクションにも注目。(男性 20代)


バイオハザードⅡではⅠよりもホラー要素がなくなりエンターテインメント性が増したのだが、Ⅲではその流れがさらに勢いづき、ホラー要素はほぼなくなったのではないだろうか。シリーズが進むにつれてより万人に受けるような、ファンが増えるような流れになっている。原案であるゲームのバイオハザードはあくまでも全シリーズホラーなので、映画は今作ではっきりと違う方向に進んだという印象を受ける。違う方向とはいってもゲームと同じキャラクターは出てくるため、ゲームファンにとっては嬉しい。(男性 20代)


過去作品に比べると、ホラー映画というよりはアクション映画色が強くなった気がする。アリスが超人になり、クローンが作られ、ゾンビはアクロバティックになったりなど色々変わってしまった。しかし過去の設定やステージが、しっかり引き継がれているのは嬉しい。特に1作品目のトラウマでもある、レーザートラップが敵を倒す重要な役割を果たしたシーンは胸が熱くなった。

ただ前作に比べ、ただグロテスクなシーンが増えただけでなく胸糞が悪くなるような場面が多い。ホラー映画としてはとても良い演出だが、苦手な人は注意して欲しい。(女性 20代)

関連作品

次作 バイオハザードIV アフターライフ
前作 バイオハザードII アポカリプス

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    前作と同様、シリーズとしても楽しめるし、単品でも十分に楽しめるよくできた作りになっている。ゾンビ慣れしてきた観客を驚かせる刺激もきちんと用意されているし、相変わらず泣ける人間ドラマも存分にある。アリスの魅力も性格、戦闘シーン含め余すところなく描かれており、続きが楽しみだと純粋に思える映画だ。

    ただ、ゲームを知っていた方が、前作まできちんと見ていた方が楽しめる部分も多いのも事実である。それでも2作目よりは単純明快なストーリー構成であるため、2に比べると新しいファンも増える作品だろう。

  2. 匿名 より:

    ゲームファンなら、恐らくウェスカーが出てきた時点でテンションが上がったはずだ。私もその一人である。ウェスカーと言えば基本的にラスボスポジション。今回の様にチラ見せで終わるわけがない。ということは次作で出番があるのでは、と。

    しかし、それがなくても続きが非常に気になる終わり方になっている。それも終わらないことにイライラするのではなく、アリスが大量にいるなんてどうやってにっくきアンブレラ社を叩き潰してくれるのだろう、とうわくわく感だ。安定した人気シリーズだからこそできるシメ方かもしれない。

  3. 匿名 より:

    この映画シリーズ、1作目のほうがインパクトが大きい。ゾンビ、ミンチ、見たことのないクリーチャー。しかし2作目ではゾンビがそんなにクローズアップされていないし、ネメシスも人間の変異とはいえショッキングな見た目ではない。どちらかというと、あの優しいマットが!というストーリーを背負ったキャラクターだった。

    しかし、今作で出てくるクローン達は、見事に使い捨てにされる。何度も殺され、何度も捨てられるのだ。あっけなく死んだクローンアリスは、まるでゴミのように処分される。その遺棄シーンから始まるなんて、なんともインパクト大である。ゾンビ慣れした観客に、まだまだショックを与える余地はいくらでもあるのだと言わんばかりの演出がにくい。

  4. 匿名 より:

    たいていシリーズ物は3作目で運命が決まる。といか、大コケする場合が多い。しかしこの『バイオハザード』シリーズの3作目は、ちゃんと面白い。もちろん、前作と同様、設定としては知らなければ理解しがたい部分もあるかもしれない。しかし、ストーリーそのものはやはりこの作品の中だけできちんと始まって、終わる。

    アリスの良さである「助けてやる感」を出さずに、しかし目の前の人には必ず手を差し伸べるクールな優しさもしっかり描かれているし、カルロスが散っていくシーンのように、人間ドラマの盛り上がりも詰め込まれている。