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映画『ブラック・ウォーター』あらすじとネタバレ感想

映画『ブラック・ウォーター』の概要:「ブラック・ウォーター」(原題:Black Water)は、1965年の2008年のオーストラリア映画。監督・脚本はアンドリュー・トラウキとデヴィッド・ネルリッヒ。出演はダイアナ・グレン、メイヴ・ダーモディ、アンディ・ロドレーダ、ベン・オクセンボールドなど。本作は2003年に実際に起こった事件を基にしており、撮影には本物のクロコダイルが使われている。

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映画『ブラック・ウォーター』 作品情報

ブラック・ウォーター

  • 製作年:2007年
  • 上映時間:89分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:アンドリュー・トラウキ、デヴィッド・ネルリッヒ
  • キャスト:ダイアナ・グレン、メイヴ・ダーモディ、アンディ・ロドレーダ etc

映画『ブラック・ウォーター』 評価

  • 点数:20点/100点
  • オススメ度:★☆☆☆☆
  • ストーリー:★☆☆☆☆
  • キャスト起用:★☆☆☆☆
  • 映像技術:★☆☆☆☆
  • 演出:★☆☆☆☆
  • 設定:★☆☆☆☆

映画『ブラック・ウォーター』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ブラック・ウォーター』のあらすじを紹介します。

休暇でオーストラリア北部に出掛けたリー(メイヴ・ダーモディ)と姉のグレース(ダイアナ・グレン)、そしてその恋人アダム(アンディー・ロドレーダ)の三人は、ワニ園で飼育されているイリエワニを見学した後、今後のツアーを巨大魚を釣るというプランに決定した。そして翌日、原生林の中を流れる川の釣り場へ辿り着いた。ツアーガイドであるジムの運転する小型ボートでマングローブが生い茂るポイントへ到着し、釣りを楽しもうとした矢先に突然巨大な物体がボートを直撃する。ボートは転覆し水中に投げ出される四人だったが、その目の前に姿を現したのは人間を襲う巨大なイリエワニだった。ツアーの三人は何とか木の上に避難するが、ジムは既に死体となって川に浮いていた。深い森の中、彼らがここにいることを知る人間は誰一人としておらず、リーの携帯電話は水に浸かって使い物にならない。救助が来る可能性も極めて低い中、唯一の脱出方法は彼らがここまで乗ってきた小さなボートのみである。しかしそのボートはクロコダイルが潜む川面に逆さまになったまま浮いている。クロコダイルがいつ襲ってくるとも分からない濁った川に取り残された三人は、身動きの取れないマングローブの樹上で脱出する方法を模索し、ボートを元通りに戻すため恐る恐る川の中へ足を踏み入れたが、そこに再び大きな黒い影が忍び寄る。

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映画『ブラック・ウォーター』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ブラック・ウォーター』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

興味本位で自然の中へ入る愚かな人たち

アニマルパニックの映画としては幾分マシな方だろうか。緊迫感の描き方がじわじわと襲ってくるスリリングな展開で迫力はある。しかしながらこの手のB級アニマルパニックに足らないのは、自然と人間のせめぎ合いという必然から来るものである。本作の場合はレジャーで訪れた観光客が何の防護策もせずに、オーストラリアの自然の中へ無頓着に入ってゆく姿がいただけない。悲劇を描くならそれなりの背景という必然性があってこそ、その悲劇性は高まってくるものなのであるが、巨大なイリエワニがいるようなところへタンクトップと短パン一丁で出かけてゆく時点で、同情すら変えない設定になってしまうのである。案内するガイドにしても小型のボートでワニにひっくり返されるようなお粗末さである。いかんせんこの手の話は恐怖だけが強調されてしまいがちであるが、スピルバーグ監督の「ジョーズ」が恐ろしいのは、そこが人間の住む生活環境で起こる話であるから恐怖感が増すのである。イリエワニが住むところへ半裸状態で出かけていって襲われても「だから言わんこっちゃない」として処理されるのが妥当なところだ。

ワニだけじゃないだろと言いたい

オーストラリアの原生林に出かけると、ワニだけの恐怖では収まらないだろう。毒グモや毒ヘビ、ヒルや毒虫なんかウヨウヨしているはずなので、ワニだけの恐怖では留まらない筈だ。それをツアーガイドも含めてロクな準備もしておらず、そのガイドが真っ先にワニにやられてしまう。同行した三人も虫除けスプレーしか持っていないというシチュエーションが、ちょっとこの人らアホなんだろうかと思ってしまう。まぁ映画を作るスタッフのリアリティを追求するという姿勢が感じられない部分が多かった。

映画『ブラック・ウォーター』 まとめ

いくら実話を元にして作られた話だとしても、ただ闇雲にワニに襲われるシーンをリアルに描いてもどうにもなるまいと思うのだ。人の浅はかさを誇張して描くとか、自然の危険さをクローズアップして説明的に描くとかがなくては、映画としての機能を果たしていない気がするのである。冒頭のテロップではイリエワニの増加と、人間の生活環境の自然への侵害も謳われてもいるが、映画である限りテロップで説明するより、作品の中でそれを万人に感じさせるような作りをしなければならない。ワニの生活圏へ足を踏み入れて襲われたのだから仕方がないとしか言いようがなく、ただ単にワニが怖いだけの映画として存在するのなら観る価値がない。B級だろうと何だろうと、この手の映画がいつまで作り続けられるのだろうと、新しいものが出てくる度に首をひねるのだが、このような映画を観るのなら、ナショナル・ジオグラフィックの「バー教授アワー」を観ている方がよほど役に立つし、ドキュメントとしてのリアリティがある。

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