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映画『ジョーズ3』あらすじ&ネタバレ感想

大ヒットパニック映画の3作目。オープン初日の大型水族館を襲う人食い鮫が引き起こすパニックと、それに立ち向かう人々の姿を描く。デニス・クエイド主演。

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映画『ジョーズ3』 作品情報

  • 製作年:1983年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:ホラー、アクション
  • 監督:ジョー・アルブス
  • キャスト:デニス・クエイド、ベス・アームストロング、サイモン・マッコーキンデール、ルイス・ゴセット・Jr.、ジョン・パッチ etc…

映画『ジョーズ3』 評価

  • 点数:25点/100点
  • オススメ度:★☆☆☆☆
  • ストーリー:★☆☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『ジョーズ3』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ジョーズ3』のあらすじを紹介します。

前作から逞しく成長したマイク・ブロディ(デニス・クエイド)は、海上に作られたオープン間近の大型水族館、シーワールドにいた。彼はそこでエンジニアとして、恋人で海洋学者のキャスリンと共に勤務していたのだ。オープン前日になると弟のショーンや、記録映画監督のフィリップら来賓がやってきて盛り上がりを見えるが、オープン初日から事件が起こってしまう。水槽の中からスタッフの無惨な死体が見つかったのだ。検死の結果人食い鮫の仕業と分かると、カルヴァン所長の命令でサメの捕獲作戦が開始される。フィリップの協力で何とか生け捕りに成功するのだが、無理にショーに出したせいで鮫は衰弱死してしまう。
事件は終わったかに思えたが、マイクは遺体の損傷からして捕まえた鮫は小さ過ぎると思っていた。そして悪い予感は的中し、死んだ鮫の親が水族館に襲撃を始める。海中トンネルが破壊されると浸水が始まり、所長はトンネルを封鎖させるが、そのせいで観客たちがトンネルに閉じ込められてしまう。捕獲にやってきたフィリップを食い殺すと、人食い鮫はトンネルの修理に向かうマイクとキャサリンを襲う。なんとか司令室まで逃げ帰り一安心する二人だが、人食い鮫はガラスを突き破って襲いかかる。追いつめられたマイクは決死の覚悟で鮫の口に手榴弾を投げ込み、ようやく人食い鮫の襲撃に幕を下ろすのだった。

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映画『ジョーズ3』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ジョーズ3』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

逃れられないマンネリ化

この手のシリーズものにおいてマンネリ化は避けにくいものだ。2作目ならまだ前作のバージョンアップとして作れば観客を呼べるだろうが(実際ジョーズ2は興行的にはそれなりの結果を出している)、3作目ともなるとそうはいかない。ある程度のマイナーチェンジをしなければいけない。そこで今作では主人公を前作の息子へと変え、舞台も大型水族館へ移された。だが折角変更した設定を今作ではイマイチ活かし切れていないように思う。水族館ならではのギミックは殆ど用いられず、海の中に閉じ込められるという設定もどうも描き方に緊迫感が欠ける。飼育されていたイルカも結局ハッピーエンドを演出するための小道具に成り下がってしまっている。

魅力に欠けるキャラクター

当然今作の真の主役は人食い鮫なわけだが、彼の脇を固めるキャラクター達がどうも弱い。中でも弟のショーンは序盤の出番は多いに関わらず、物語の本筋には殆ど関わらないという肩すかし。水を極端に怖がる設定を物語に還元することも出来たはずだ。私欲に走り安全面を考慮しない館長も、1作目の市長の上っ面をコピーしたようで人間味には欠ける。市長のように心境の変化といったドラマ性を全く付与されていないのだ。おまけにデニス・クエイド演じる肝心の主役マイクすら、影がうすく強い意志を感じられない。パニック映画の冒頭は人間ドラマで構成されており、それは後半の怪物との死闘で感情移入をしやすくするためだ。だがこんな魅力に欠けたキャラクターたちでは、後半になってもなかなか手に汗握る展開にはなりにくい。


サメが登場するパニックムービーとして1番に思い出すのが『ジョーズ』だという人も少なくないはず。しかし、私たちが思い出すのは1作目のジョーズなんですよね。シリーズ3作目となる今作は正直、作らなくても良かったんじゃ…と思ってしまうほど微妙な作品でした。
今作のようなパニックムービーを見る時に観客が味わいたいのは迫り来る恐怖とスリルですよね。ドキドキしながら鑑賞できるのが醍醐味なんです。しかし、今作は恐怖もスリルもドキドキ感もどれも物足りず、中途半端なんです。
3作目となりネタ切れ気味なのかなと感じてしまうほど、不発に終わってしまった作品でした。(女性 30代)

映画『ジョーズ3』 まとめ

シリーズ3作目のてこ入れは概ね失敗に終わったと思える。いくら登場人物や舞台を一新した所で、それをどう見せるかという肝心の演出の部分が欠落してしまっては意味がない。また今作は公開時3D作品として上映されている(3作目と3Dをかける安易さ)。残念ながら3Dで観る機会には恵まれていないが、仮に観る機会があったとしても本作の評価は変わらないだろう。3D効果を狙った演出は悉くチープだし、中でもラストで鮫がガラスをぶち破るシーンは失笑ものだ。当初の技術力の程度を考慮に入れてもちょっと酷い。
ちなみに今作の反省を活かして完結編となる次回作では、なかなかとんでもないてこ入れを試みている。興味のある方はどうぞ。私はもう一度1作目を観る方が有意義だと思いますが。

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