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映画『ブラック・ハッカー』あらすじ・ネタバレ結末と感想

映画『ブラック・ハッカー』の概要:イライジャ・ウッド主演、ナチョ・ビガロンド監督・脚本のスリラー映画。原題は「Open Windows」。有名女優の私生活をパソコンから覗けるようになった青年が、事件に巻き込まれていく様子を描いた。

映画『ブラック・ハッカー』 作品情報

ブラック・ハッカー

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:ナチョ・ビガロンド
  • キャスト:イライジャ・ウッド、サーシャ・グレイ、ニール・マスケル etc…

映画『ブラック・ハッカー』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『ブラック・ハッカー』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ブラック・ハッカー』のあらすじを紹介します。

映画「ダークスカイ 第3の波」の主演女優ジルの追っかけサイトを運営している、ニック・チェンバース。
映画のプロモーションであるブログコンテストに入賞し、ジルとディナーを共にする権利を得る。

滞在しているホテルで映画のイベントのネット生中継を楽しんでいると、ディナーの担当者を名乗る人物からのネット通話が入り「ジルのわがままでコンテストとディナーは中止になった」と告げられる。
そしてブログのネタを提供すると言い、携帯電話をハッキングした映像や、エージェントのトニーと密会しているホテルを覗かせる。
異変に気が付いたトニーがニックの部屋に入ってくると、スタンガンで気絶させ拘束するよう指示し、その映像をネタにニックを脅迫してくる。

一方で、ニックを“ネバタ”と間違えてコンタクトを送るハッカー3人組がいた。

コードと名乗った相手は、ニックのパソコンをハッキングして監視しつつ、拘束されたトニーを利用してジルの全裸姿を記録して彼女を誘拐する。
ニックは、自分をネバダと勘違いしたままのハッカーたちに協力を仰ぎ、ジルの行方を探す。

ニックがネバダではないと発覚し、ネバダは誰にでもなれる犯罪者で天才的なハッカーだと伝え、協力を止めようとする3人。
それでも無理やり協力させるのだが、ネバダはコードに殺害されていた、という情報を知らされる。

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映画『ブラック・ハッカー』 結末・ラスト(ネタバレ)

ハッカーたちは協力をストップし、不意を突かれたニックはコードに撃たれる。
ジルの熱狂的ファンであるコードは、ハッキングして乗っ取ったサイトとジルの全裸動画を使い、サイトを見ている人数が減らなければ彼女を殺害するという犯行予告を出す。

そしてジルが爆発で死んだように見せかけ、彼女を監禁しようとする。

しかし、ネバダとニックは生きていた。

コードに襲撃された際、防弾ベストをつけていて助かったネバダは、ニックになりすましてコードに操られるフリをしていたのだった。
本物のニックは車のトランクでずっと眠っていた。

裏をかかれたコードは命を落とし、ネバダに救われたジルは、ネバダのように消えてしまいたいと望む。

映画『ブラック・ハッカー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ブラック・ハッカー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

どんでん返しに凝りすぎて失敗したストーリー

ネット上で作られる人間関係の不確かさ、技術と環境があればプライバシーがなくなるというインターネット上の怖さなど、現代ならではの設定が多く使われている。
メールに添付されたURLを不用意にクリックしたり、素性のわからない相手の言うことを聞くと、こんな大変なことになるという怖さを描くのも今だけのもの。

本物のニックと、コードに殺されたはずの犯罪者で天才ハッカー“ネバダ”が扮したニックを使い、大どんでん返しのストーリーに仕立て上げている。
だが、“ネバダ”が殺されていたことがわかるのがコードと対面する直線で、とって付けたような急展開だったり、2人のニックというどんでん返しのヒントも適当なイメージを受ける。
それまでの展開がしっかりしていてこそ、どんでん返しのストーリーが生きてくるのに、本作ではそういった楽しみが全く感じられない。

イライジャ・ウッドのみがメインで出演し、3人のハッカー、自分を罠にはめたコード、助ける相手のジルもパソコンや電話を通じての登場がメインのため、すべてが同時進行に見えてごちゃごちゃした印象を受ける。

映像の使い方が面白い

警察とニックのカーチェイスや、見ている人数が減らなかったらジルは死ぬという大胆不敵な殺人予告にはハラハラさせられる。
実際のカーチェイスシーンは少ないものの、カーナビを上手く利用して緊迫感を出している。
トランクに閉じ込められたジルの動きを、ハッキングしたカメラ映像を利用して見せる部分も、面白い映像になっている。

ラストまで“ネバダ”の素顔を見せないのは、ありきたりな演出だろう。
だが、カメラに映った顔が崩れるシーンにはあっと言わされる。

全てパソコンの画面上の映像を使っていて、webカメラ映像も駆使した画期的な映像には、驚かされる。

映画『ブラック・ハッカー』 まとめ

パソコン画面上の映像だけを使って展開していく、実験的な要素も含まれたスリラー映画。

ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのフロド役として成功したイライジャ・ウッドが主演で、人気女優のおっかけファンサイトを運営しているオタク青年、それに変装した天才ハッカーという意外な役どころ。
フロド役のイメージは払拭しきれていないが、本作のニック役はオタクであり、低い身長もイメージにピッタリで似合っている。

肌を露出しない人気女優ジル役が、ポルノ映画出身のサーシャ・グレイというキャスティングは面白い。

ニック(ネバダ)が車内で聞いていたCDが、自殺という意味の「スーサイド」というバンドという設定には、ブラックジョークが効いている。

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