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映画『ぼくを葬る』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ぼくを葬る』の概要:フランソワ・オゾン監督の“死について”描いた作品の2作目。出演はメルビル・プポー、ジャンヌ・モロー。監督自身を投影したかのようなゲイの青年の物語。2005年製作のフランス映画。

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映画『ぼくを葬る』 作品情報

ぼくを葬る

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:81分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
  • 監督:フランソワ・オゾン
  • キャスト:メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ダニエル・デュヴァル etc

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映画『ぼくを葬る』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★☆☆

映画『ぼくを葬る』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ぼくを葬る』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ぼくを葬る』 あらすじ【起・承】

ロマン・ブロシヤン(メルヴィル・プポー)は、パリ在住の31歳のカメラマン。ゲイで、同棲中の恋人サシャ(クリスチャン・セルゲワルド)がいた。

ある日、ファッション雑誌のモデルを撮影中に、めまいを感じ倒れてしまう。入院し、精密検査を受けた結果、医師からガンであり余命が3カ月から1年以内だと宣告されたのだ。

病状は深刻で、ガンが転移しているため手術も無理だと言う。医師からは、化学療法を勧められたが、ロマンは拒否した。

突然の余命宣告に、ロマンはショックを隠し切れず、公園で泣いてしまう。
公園を訪れる人を写真に収めながら、彼は人生の終わりをどう迎えるか考えていた。

ロマンは仕事をするためにスタジオに戻ったが、スタッフの1人に体調の良くないことを気づかれてしまう。京都での取材旅行が予定されていたが、仕事を休むことに。

その後、ロマンが久しぶりに実家へ戻ると、姉ソフィ(ルイーズ=アン・ヒッポー)が娘を連れて里帰りしていた。ロマンは日頃から、姉ソフィと仲が悪く、いつも会うと悪態をついてしまう。

両親は離婚していないが、過去に父親が不倫したこともあり夫婦仲は冷え切っていた。
姉ソフィは娘を産んだ後、離婚を経験していた。

一方、ロマンは、自身がゲイであることを家族も知っており、嘘っぽい家族を演じることに疲れていたのかもしれない。

久しぶりに会った姉ソフィと娘を見ているうちに、“子供は姉貴の所有物だ!そんなんだから、夫に逃げられるんだよ!”とロマンは傷つけてしまう。
それを聞いた姉は泣き出してしまった。

映画『ぼくを葬る』 結末・ラスト(ネタバレ)

ロランが自宅に戻ると、同棲中の恋人サシャは、ゲームを楽しんでいた。そして、ロランが買ってきたコカインを吸入すると気分はハイテンションになるようだ。

2人は、そのままベッドに潜り込んで、互いを激しく求めた。しかし、愛するが故にロランは行為中に恋人の首を絞めそうになってしまう。

行為後に、ロランは恋人に“もう恋愛感情はない!”と冷たく告げた。
すると、恋人サシャも、ロランに“写真で売れたからといってうぬぼれるな!”と返すのだった。数時間後、ベッドですやすやと眠る恋人の寝顔を見ながら、彼の写真を撮った。

恋人サシャと別れたロランは、父方の祖母ラウラ(ジャンヌ・モロー)に会うために旅に出た。
その途中にあるカフェで一休みしていると、そのカフェのウェイトレスのジャニイ・シャロン(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)と出会った。

彼女は親し気にロランに話しかけてきた。なぜか、“結婚は?”とか“お子さんはいるの?”と聞くのだった。

祖母ラウラと再会し、病気の事を打ち明けるロラン。“両親には話してないの?”と祖母は彼をいたわるように聞いた。みんながパニックになると怖いから話さないと言う。

“なぜ、私に話したの?”と聞かれ、ロランは、“もうすぐ死期が近いから。”と皮肉とも同情とも取れる複雑な感情を答えるのだった。

“私達、よく似てるわね。”と祖母は微笑み、1人じゃ眠れないというロランと一晩、添い寝をしたのだった。

翌朝、別れの時。祖母は、“ロマン、私のために化学療法を受けてね!”とお願いしたが、ロマンは効かないからしないと答えた。祖母は別れ際、涙を流した。

ロマンは、祖母と別れた後、再びカフェを訪れた。すると、そのカフェのウェイトレスから意外なお願いをされてしまう。ウェイトレスのジャニイは、夫ブルーノ・シャロン(ウォルター・パガノ)とカフェを経営しているが、子供に恵まれないのだと言う。

そこで、ジャニイはロランを気に入り、ロランの種が欲しいらしい。
しかし、ゲイであるロマンは、子供が嫌いだからと言って断るのだった。

自宅に戻ったロランは、恋人のいなくなった部屋で1人、パスタを食べた。そして、これまで撮りためた写真の整理を始めた。病状は進み、翌朝、吐き気が収まらなかった。
そこで病院に行ったロランは、主治医とエッチする夢を見たと話した。

その後、姉ソフィからの手紙を読んだ。“私の何がそんなに気に入らないの?”と怒りと悲しみが滲んでいた手紙。ロマンは姉に電話をし、“会いに行きたいけどできない。姉さんは何も悪くない!僕の調子が良くないんだ。”と精一杯の気持ちを伝えた。

姉ソフィは公園に娘といて、木の陰からロマンはそっとその様子を見つめ、写真を撮るのだった。
ある日、カフェで久しぶりに元恋人サシャに会ったロマン。サシャは就職が決まり、喜んでいた。“恋人がいるのか?”という問いに“いない”と答えたサシャだったが、ロマンは寂しさを感じていた。

そこで、“君が恋しい・・最後にエッチがしたい”と誘うが、サシャからもうそんな気分になれないと断られてしまう。

ロマンは、ついにジャニイ&ブルーノ夫妻の願いを叶えるべく、協力することを決めた。
そのかいあってか、2か月後にロマンの子が宿ったのだ!

ロマンとジャニイ&ブルーノ夫妻は、公証人の前で遺言書にサインをした。これで、正式にジャニイ&ブルーノ夫妻の子供として育てられることに。

ロマンの病気を知り、不安になるジャニイ。ふつうのガンだから、問題ないとロマンは言い切るのだった。

余命3ヶ月まで、もう時間がなかった。
最後にロマンは、少年時代に訪れた海辺の街へ出かけた。ビーチは海を楽しむ、恋人たちや家族連れでいっぱいだった。ロマンも泳いだ。

そして、砂浜でのんびりしていると、少年時代の自分によく似た少年がボールを投げてきた。少年にボールを渡すのだった。

その後、ロマンは砂浜に寝転び、瞳を閉じた。やがて、夕暮れが訪れても、ロマンは目覚めることはなかった。波音だけがただ、永遠に続いていた。

映画『ぼくを葬る』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ぼくを葬る』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

孤独死にならないギリギリの生き方を求めて~マイノリティーの終活映画

本作は、フランソワ・オゾン監督が死について描いた作品の第2作目です。
ちなみに第1作目は、シャーロット・ランプリングが主演した「まぼろし」(00)です。

「まぼろし」は、50年連れ添っていた夫婦の物語。ある日、大切な人(夫)を喪った妻は、彼の面影を探し続けるが・・。夫が抱えていた心の病など夫婦間の秘められた謎が暴かれてゆく衝撃的な秀作です!

「ぼくを葬(おく)る」は、第1作と比べると、ゲイである監督自身の半生が投影され、親や姉との微妙な距離感があります。別れの場面や祖母に病気を打ち明けるシーンなど少なめで、しんみりとした別れの情感がないのがかえって切ない。

主人公はゲイという生き方に負い目があるからこそ、最後は孤独を選んだのでしょうか?
ただ、子供に恵まれない夫婦のために自分の精子を提供し、受胎させるというファンタジーはとても安易に思えてなりません。加えて、自分の病気を隠して実行するなんて大きな問題になりそう。

また主人公が姉やその子供に対して、嫌悪感を激しくぶつけるのも、彼なりの愛情の裏返しに思えてならない。
人生の最期を扱った映画はたくさんありますが、どう死ぬべきかおおいに悩める作品です。

フランス映画には美魔女がいっぱい!

「死刑台のエレベーター」や「恋人たち」、「危険な関係」など多くの名作に出演し、濃密な色気を放ってきた女優、ジャンヌ・モロー。

本作では、主人公の祖母ラウラ役を演じ、最期の時を過ごす彼の支えになる、重要な役どころを演じています。

現在、88歳でいる彼女は、日々老いと格闘し、美に変える魔法を発動中です。

彼女の経歴について少し説明すると、彼女の評価を押し上げた「雨のしのび愛」でのカンヌ女優賞や2003年のパルムドール名誉賞を、受賞しています。常に自分が納得する演技をし、老いさえも尊んでいるのだからスゴイ!

ジャンヌ・モローをはじめ、シャーロット・ランプリングやジュリエット・ビノシュに至るまで、フランス映画には美魔女の魅力が溢れています。

なぜ、これほどまでに美しく輝けるのでしょうか?
それは、恋多きフランス女性の生き方に秘密が隠されているのでは考えています。
これからの活動にも注目です!

映画『ぼくを葬る』 まとめ

“よく生きることは、よく死ぬこと”という言葉があります。1度きりの人生を後悔しないように過ごしたい。

フランソワ・オゾン監督の“死について”描かれたシリーズのうちの2作目ですが、主人公であるゲイの青年は、自分らしい“世界”の愛し方で家族や恋人に別れを告げるのです。
皮肉にも死への恐怖や悲しみが、新しい命の誕生のきっかけにもなります。

フランス人の、バカがつくほどの恋愛へのハマりかたや愛するが故の姉への反抗心も、愛おしく思えてきます。

この映画を観て、人生の最期をどう迎えるかも大事ですが、その前に自分自身や人生、家族を好きになってみませんか?

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