映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』の概要:1970年代、人気を博した特撮ドラマ「シルバー仮面」と「スーパーロボット・レッドバロン」を1つの作品として再構成したリブート作品。宇宙人に侵略された未来から、人類を救うべくタイムスリップしてきた兄弟と、共に戦うこととなった一人の青年の運命を描く。
映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』の作品情報
上映時間:81分
ジャンル:ヒューマンドラマ、SF
監督:岡部淳也
キャスト:大東駿介、渡部秀、山本千尋、タモト清嵐 etc
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映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』の登場人物(キャスト)
- 春日光二(大東駿介)
- 春日兄妹の次男。強化されたシルバースーツの着用者。兄弟との約束を果たすべく、正義感を盾に戦いに挑む。
- 紅健(渡部秀)
- ボクシングの才能は認められながらも、実は地下格闘技場で賭けボクシングに参加している。兄の健一郎が作った巨大ロボット「レッドバロン」の操縦者に指定され、戦いに巻き込まれる。
- 春日はるか(山本千尋)
- 春日兄弟の次女。他の人の目には見えない世界を見たり感じたりすることができる能力を持っている。剣など武器を使うのも得意な武闘派。
- 春日光三(タモト清嵐)
- 春日兄弟の三男。光二が着用するシルバースーツの整備や改良を担当する。偽装した異星人を見破る眼鏡型デバイスの持ち主。
- 紅健一郎(吉沢悠)
- 「レッドバロン」の製作者。操縦者である健の実の兄。
映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』のあらすじ【起】
西暦2050年、東京。壊滅寸前の土地に鬼気迫る表情でシルバーの武装スーツを着た男が立ちすくむ。
舞台は変わり西暦2018年、東京。ボクシングジムでスパーリングをする健。相棒のシュウと怪しい会話をする二人に対して、危険なことは避けるよう忠告するジムのオーナー。嘘をついてオーナーをはぐらかした帰り道、見知らぬ美少女・はるかに「あなたは今日、死ぬ」と警告されたが、一切信じない健はいつも通り地下格闘技場へと向かってしまう。会場では、怪しい青年・光二と光三が快勝する健を見つめていた。そんな中、健は2戦目へ挑むが、相手は人間離れした強さで、ボロボロになった健を助けようとした相棒のシュウが殺されてしまう。会場にいた人間たちは咄嗟に逃げるも、さらに健を襲う数人の男たちがいた。光三は謎の眼鏡で男たちをスキャンし、全員がエイリアンであると確認する。光二はシルバーの強化スーツを着用し戦い、健を救い出すことに成功した。
光二達の基地となる建物に招かれた健。そこに現れたのは妻と子供を残して5年前に姿を消した健の兄・健一郎だった。荒ぶる健に対して、はるかは自分の力を使って2050年の現実を見せつける。それはキルギス星人という1体の侵略者によって創られた“ブラックバロン”と呼ばれる巨大ロボットの環境改変機能で滅亡の危機に瀕していた地球だった。キルギス星人はクローン増殖し、人間に偽装することで地球を埋め尽くし始めていた。その未来を回避するために、キルギス星人が襲来する前の時代へ長兄と長女を残し3人でタイムスリップしてきたという。
映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』のあらすじ【承】
ひかりは自分の記憶を使い、健にこれまでの出来事を伝える。まず3人が訪れたのは西暦2013年。ロボット工学者である兄・健一郎の元へ向かった彼らは、未来の惨状と自分たちが健一郎の子孫であることを伝え、地球侵略を防ぐべくロボット製作への協力を求めたという。一通り健への説明を終えたころ、目の前には完成間近の巨大ロボット「レッドバロン」があった。ブラックバロン襲撃までの猶予は3年。地球侵略開始前にキルギス星人を倒したいという光二。そして、健一郎は起死回生の切り札「レッドバロン」のパイロットに健を指定する。
その矢先、彼らの基地にキルギス星人が襲いかかる。シルバースーツを着て迎え撃つ光二。未来から持ってきたスーツだと気づかれ、戦いは白熱する。しかし、完成途中のシルバースーツではキルギス星人と互角に戦うことは難しく、地下格納庫のレッドバロンが破壊の危機に追われた。健一郎は必ず合流すると誓い、健にレッドバロンを託す。初めて操縦する健だったが、無事に生体認証による起動に成功し、春日兄妹と共に崩れ落ちる基地からの脱出に成功する。
無事に命を繋いだ彼らは、第二の基地に身を潜めた。健はその場から逃げ出そうとする。しかし、シルバースーツを着た光二に力でねじ伏せられ止められる。気を失った健は、朦朧とした意識の中で、幼い時に兄と約束した「ロボットを作ってもらう」という約束を思い返す。そしてはるかから、健一郎はレッドバロンを作る条件として「操縦士は健に」ということを提示したと知らされる。兄の思いを知った矢先、レッドバロンのスクリーンに健一郎の疑似人格が現れた。健一郎の疑似人格は月面でレッドバロンの操縦練習を行うようアドバイスをし、健とはるかは月面へと向かう。光三はシルバースーツのバージョンアップを進め、対キルギス星人に備えて準備を着々と進める。その一方で本物の健一郎はキルギス星人に囚われ、地球侵略に手を貸すように脅されていた。
映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』のあらすじ【転】
キルギス星人は歴史よりも3年も早くブラックバロンを完成させていた。それは春日兄妹の基地から回収した巨大ロボットの設計データを参考にして進めたものだった。東京湾から上陸したブラックバロン。完成は早まったものの歴史同様、惑星改造装置を稼働させるため移動を開始していた。光三のおかげで新型シルバースーツは無事に完成。新たな装備を手にした光二はブラックバロンの思惑を阻止すべく戦闘へと向かう。
舞台は白昼の銀座。強化された装備とはいえ巨大すぎるブラックバロンに苦戦する光二。そこへ月面での練習から帰還したレッドバロンと操縦士・健が助けに現れる。巨大ロボット同士が激しくぶつかり合う足元では、光二と擬態化したエイリアンが対峙しあう。並外れた戦闘能力の相手に苦戦する光二だが、光三の新たな加工のおかげで相手を大破する。
一方でブラックバロンのバリアシステムに苦戦する健とレッドバロン。はるかのサイキック能力を使って光二とはるかはブラックバロンのアジトである小笠原諸島の孤島へと向かい、アジトから発信される転送タグの破壊を目論む。剣を駆使して目の前のエイリアンを次々と倒していくはるか。その隙に光二が見事バリアを破壊、彼らの戦闘は順調に進行しているように思えた矢先、ブラックバロンの操縦士が兄・健一郎であると気づく。健一郎の疑似人格は、本物の健一郎はキルギス星人に奴隷人間化されたのではないかと憶測し、健はブラックバロンを破壊することは兄にも手をかけることになると動揺を隠せずにいた。
映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』の結末・ラスト(ネタバレ)
アジトを探る光二。ここにはキルギス星人はおらずアジト自体がダミーだと気づく。ブラックバロンの惑星壊滅装置が作動寸前となる頃、はるかはアジトで健一郎を発見する。さらに光三のスキャン能力で、ブラックバロンの操縦士はキルギス星人であるとわかり、健は練習の成果を発揮。無事にブラックバロンを大破することができた。光二とはるかが健一郎を救い出し、地球存亡をかけた戦いは終戦を迎えた。
力尽きる寸前のキルギス星人に「なぜ地球を選んだのか」と問う光二。彼らは平和で調和のとれた星ではなく、争いと破壊で溢れいずれ自滅するであろう地球ならばキルギス星人が侵略した方が未来は明るいと考えていた。「未来は俺たちが変える」力強く放つ光二は2050年に置いてきてしまった長男・長女との約束を果たすことができた。
荒れ果てた東京の街を見下ろしながら、「正義の力を持って地球を守り続ける」ことを誓い合う5人。
一方で、未来に残った長男・長女の元にテンガロンハットの男が「不知火(しらぬい)が暴れているから逃げろ」と忠告しに訪れる。外に逃げるべくドアを開けると、そこには2体の巨大ロボットが闘っていた…
映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』の感想・評価・レビュー
「To be continued」次作は何と何が戦うんだろうと続編を期待させる終わりに、胸弾ませる大人も多いであろう一作。当時を知らずとも、戦隊ものやロボットシリーズが好きな人間には作り手の愛情が伝わる80分。「地球存亡」という大きなテーマに対して作品自体の規模は少し小さめではあるが、戦いのキーパーソンに自分を重ねて楽しむには程よい軽さであった。(MIHOシネマ編集部)
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