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映画『ブレス しあわせの呼吸』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ブレス しあわせの呼吸』の概要:映画製作者ジョナサン・カヴェンディッシュの両親の実話を映画化。新婚で28歳のロビンがポリオに感染。首から下が麻痺し呼吸器なしでは生きられない身体となってしまう。だが、妻と子、友人達が彼を献身的に支えロビンに生きる希望を与える。

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映画『ブレス しあわせの呼吸』の作品情報

ブレス しあわせの呼吸

製作年:2017年
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:アンディ・サーキス
キャスト:アンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、トム・ホランダー、ヒュー・ボネヴィル etc

映画『ブレス しあわせの呼吸』の登場人物(キャスト)

ロビン・カヴェンディッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)
戦争後、茶葉の仲買人として世界を飛び回っている。ダイアナと出会い結婚。出産を前にポリオに感染してしまい、首から下が麻痺。呼吸器なしでは生きられない身体になってしまう。明るく行動的で、ひらめき力のある人物。
ダイアナ・カヴェンディッシュ(クレア・フォイ)
裕福な家の出のお嬢様。ロビン曰くゴージャスな美人。数多くの男性を袖にしてきたが、ロビンと逢瀬を交わし彼と結婚する。献身的に夫へと尽くし生涯を共にする。ロビン同様に行動的で海外へもよく同行し、時に気が強い面も見せる。一児の母。
ブロッグス・ブラッカー / デヴィッド・ブラッカー(トム・ホランダー)
ダイアナの双子の兄。初めのうちはロビンを得体の知れない男だと言っていたものの、長い付き合いの中で友人となる。ロビンを看護する妹を支え、ロビンとも友情を育む。
テディ(ヒュー・ボネヴィル)
オックスフォード大学の教授。ロビンからの要請により、自費で彼に合わせた車椅子を考案、開発してくれる。ロビンの長年の友人。
クレメント・エイトキン(ステファン・マンガン)
医師であり、障害研究財団の理事長。重度障害にて寝たきりの患者のため、車椅子の開発を行っておりロビンの友人となる。

映画『ブレス しあわせの呼吸』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブレス しあわせの呼吸』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブレス しあわせの呼吸』のあらすじ【起】

茶葉の仲買人であるロビン・カヴェンディッシュは、茶会で美しい女性ダイアナと出会う。互いに惹かれ合った2人は逢瀬を繰り返し、やがてダイアナはロビンの買い付けへも同行するようになる。ダイアナの双子の兄ブロッグスとデヴィッド・ブラッカーは、ロビンは得体の知れない男だと言っていたが、ダイアナは彼が自分の運命の相手だと耳を貸さなかった。

1958年、ケニア。茶葉の買い付けに同行したダイアナが妊娠を告白。ロビンは妊娠を喜び、ダイアナと結婚することにした。
翌年、ナイロビの英国大使館にてテニスを楽しんでいたロビン。彼は体の節々が痛むと訴え、異変が生じていることを自覚し検診を受けようと考えていた。ところが、その日の夜、症状が悪化。友人に助けを求め病院へ向かったが、高熱と全身の痺れにより呼吸も困難な状態であった。

翌朝、ダイアナが病院へ向かうと、ロビンは人工呼吸器を装着し意識も回復。医師によるとロビンは急性灰白髄炎、いわゆるポリオに感染し今後は一生、人工呼吸器を使って命を繋ぎ首から下が麻痺状態で過ごすことになるとのことだった。余命3カ月と宣告されたロビンだったが、ダイアナは出産後、彼と共にイギリスへ帰国することを決意。

1960年、英国。帰国後すぐに入院生活を送ることになったロビンは、ダイアナと生まれた息子との面会を断る。だが、彼女の双子の兄ブロッグスとデヴィッドとは面会したロビンは、死なせて欲しいと頼んだ。しかし、ダイアナは彼の意思を頑として受け入れなかった。
その後、飲み込みができたことで話せるまでに回復したロビンだったが、自らの境遇を嘆き人生に絶望。生きる屍のような生活を送る。

そんなある朝、ダイアナと会話したロビンは、病院から出たいと希望を話した。妻は夫の希望を叶えるべく医師と相談。呼吸器がロビンから間違って外れてしまえば、彼は2分で絶命してしまう。故に、医師は自宅療養などできないと断言。だが、ダイアナは諦めず郊外の屋敷を安く購入した。

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映画『ブレス しあわせの呼吸』のあらすじ【承】

以来、ロビンは精神的に前向きとなり担当医の協力の元、ダイアナと共に病院を退院。ダイアナは看護師から処置方法などを学び、夫の看護をする心づもりだった。双子の兄や友人が手伝って彼を屋敷へと運び入れる。息子と対面したロビンの笑顔に誰もが喜んだ。

病院で無機質な生活を送るより、愛する家族と共に過ごす生活の方がいい。ロビンは幼い息子の姿を眺めながら微笑みを浮かべていたが、息子が飼い犬と部屋を去った折、呼吸器のプラグが抜けてしまう。そのせいで、満足に話すこともできないロビンは、妻に助けを求めることもできず、命の危険に晒される。寸前でダイアナが気付きプラグを差し入れたため、どうにか助かった。息を吹き返したロビンは妻子を責めることなく、面白かったと話すのだった。

ロビンの誕生日会にて友人でオックスフォード大学教授のテディが、もしもの時のために助けを呼ぶ道具を工作してくれる。それは頭を動かすだけでベルを鳴らせるという画期的なものだった。その後、ロビンは幼い息子が乳母車を押しているのを目にし、あるアイディアを発案。すぐさまテディに相談し、装置を作ってもらうことにした。
そうして、テディのお陰で呼吸器付きの車椅子が完成。これにより、外への移動が可能になり、ロビンと友人一同は大喜び。病院へも見舞いが可能となった。

1965年、父親のアルバムを発見した息子がアフリカへ行きたいと言い出す。そこで、ロビンは車に油圧式リフトを装備し、車での移動ができるようにする。後部席では外の景色が見えないため、助手席を改良して乗れるようにした。これにより、更に遠方へも家族で遠出が可能となる。

1970年、自宅にて仮装パーティーを開催。ロビンは専ら友人らの相談役となっていたが、このことでとうとう飛行機に乗って海外へ向かうことを決意。貨物機に車ごと乗って空へと飛び立った。

映画『ブレス しあわせの呼吸』のあらすじ【転】

1971年、スペインへ降り立ったものの、走行中に呼吸器の充電を行わなければならず、同行者のブロッグスにプラグの差し込みを頼む。ところが、プラグを差し込んだ途端、ショートしてしまい車内で火災が発生。急いで車を停車させ、呼吸を手動に切り替えた。充電装置の修理をしようとしたが、配線が焼け焦げており修理できず。通りかかったスペイン人の協力を得て、ブロッグスにテディを呼んでもらうよう頼んだ。

岩山ばかりが目立つその場にて時を過ごす。翌日、噂を聞いた地元の人々が彼らを訪ねてやって来る。夜になるとなぜか更に人が集まり、パーティーのような状態になっていた。
翌朝、ようやくテディが到着。呼吸器装置の修理が完了すると集まった人々は拍手喝采し喜んだ。

ようやく移動が可能になり、テディと共に障害研究財団の理事長、クレメント・エイトキン博士を訪ねる。エイトキンはロビンの車椅子に痛く感動し、この椅子を数百台は生産したいと言う。そこで、資金を得るべく保健省へと掛け合うことになった。ロビンは自分と同じポリオ患者向けに車椅子を提供したいと考えていたが、ポリオ患者は一般的にも寿命が短いため、保健省は資金援助してくれなかった。

そこでロビン夫妻は貴族の未亡人を頼ることに。夫人はロビンの姿を目にして、車椅子製作の資金を提供してくれるのだった。これにより、他のポリオ患者にも車椅子が提供され、外への移動が可能となった。ロビン以外の患者は病院のベッドから動くこともままならなかった。だが、今後はこの車椅子のお陰で人として有意義な生活を送ることができる。

車椅子はエイトキン博士による改良も行われ非常に乗り心地の良いものになっていた。この喜ばしい功績は新聞の一面にも掲載され、今後も需要が期待される。そこで、エイトキンはロビンにドイツの欧州会議へ出てくれないかと話す。会議での議題は重度障害者の生き方で、専門家ばかりが集まるらしい。

1973年、ドイツ。欧州会議へと姿を現したロビンは、妻と友人のお陰で今の自分がある。故に同じように重度障害で苦しみ病院に拘束されている患者へと人生を生きるため、問いかけて欲しいと語りかけた。会議に集まった人々はロビンの話に感動し、一斉に立ち上がって拍手を送った。

映画『ブレス しあわせの呼吸』の結末・ラスト(ネタバレ)

1981年、夜。自宅ベッドにて呼吸器を繋げる喉頭部から大量に出血したロビン。出血が治まりどうにか事なきを得たが翌朝、エイトキンの往診にて長年、呼吸器を使用している患者にはよくある現象だと言われる。肺の組織が炎症を起こし僅かな摩擦で出血するらしい。今後は出血する頻度も量も増え、窒息する恐れもあると言う。ダイアナと成長した息子は、父が亡くなる可能性を深く受け止め励まし合った。

ロビンもまた死を受け入れる覚悟だったが、これにはダイアナが黙ってはいない。彼女は最後まで生きて欲しいと願っており、ロビンの姿勢に激怒。
そうして、ロビン主催のお別れ会を開催。パーティーには大勢の友人たちが集まってくれ、彼との別れを惜しんだ。

夜になると再び出血。ダイアナは冷静かつ必死に夫の処置を行う。ロビンはこれまで献身的に支えてくれた妻へと心を込めて愛と礼を告げた。
翌朝、覚悟を決めたロビンは、以前からエイトキンと秘密裏に話し合っていたことを決行しようと考える。彼は妻と息子を呼び自分がこれから行うことに立ち会わせないため、出かけるよう話した。そして、エイトキンが訪問し去って行く。自宅へと戻った妻子は父の元へ向かい、涙ながらに別れを告げた。その後、ロビンは妻子に見守られながら、まるで眠るように息を引き取るのだった。

ロビンが亡くなった時点で、彼は英国で最も呼吸器で長く生きた人であった。彼とテディが考案した車椅子は寝たきりだった患者の生活を一変させ、人生を変えた。ダイアナは夫亡き後、再婚せず今では三つ子の孫がいる。

映画『ブレス しあわせの呼吸』の感想・評価・レビュー

映画製作者で本作のプロデューサーあるジョナサン・カヴェンディッシュの両親の実話を描いた作品。ロビン役にアンドリュー・ガーフィールドが演じているが、実際に妻ダイアナや息子のジョナサン、ロビンの友人らと過ごしロビンの性格を吸収したと話している。

作中にてロビンはポリオに罹った後、妻に何度も自分を見限って新たな人生を歩むよう話しているが、妻は決して諦めない。そこにあるのは、ただの愛だけで同情も何もない。ダイアナ役のクレア・フォイは感傷的に演じるのではなく、その愛を演じたかったと話している。彼女の演技は見事に成功しており、看護の苦悩ではなく愛情溢れる作品となっている。(MIHOシネマ編集部)


一目惚れからの結婚で、奥さんの妊娠、自分の仕事も波に乗ってきて、希望に満ち溢れていた矢先のウイルス感染。まさに急転直下。希望を見出せと言う方が無理です。それでも彼は幸せな人生を過ごせたと思います。現状を受け入れ、思考し錯誤してもらい、少しずつ生活に楽しさが戻ってきて、気が付いたら幸せに。特にスペイン旅行の場面が印象的でした。羨ましいとさえ感じてしまいます。

何よりも主人公を支えた奥さんや息子、友人たちも素敵でした。表で笑って、裏で泣いている姿に、胸を締め付けられました。(男性 20代)

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