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映画『テラビシアにかける橋』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『テラビシアにかける橋』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『テラビシアにかける橋』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『テラビシアにかける橋』の結末までのストーリー
  • 『テラビシアにかける橋』を見た感想・レビュー
  • 『テラビシアにかける橋』を見た人におすすめの映画5選

映画『テラビシアにかける橋』の作品情報

テラビシアにかける橋

製作年:2007年
上映時間:95分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、青春
監督:ガボア・クスポ
キャスト:ジョシュ・ハッチャーソン、アナソフィア・ロブ、ゾーイ・デシャネル、ロバート・パトリック etc

映画『テラビシアにかける橋』の登場人物(キャスト)

ジェス・アーロンズ(ジョシュ・ハッチャーソン)
本編の主人公。愛称ジェシー。両親と姉二人、妹一人に赤ん坊の弟という大家族の長男。内気な性格。家が貧しいことが原因でクラスでいじめられている。たいてい一人で空想をしながら、絵を描いて過ごす。足が速い。
レスリー・バーク(アナソフィア・ロブ)
ジェスのクラスに転校し、彼の隣家に越してきた少女。両親は共に小説家で、豊かな想像力と自由な感性を持つ。一人っ子。クラスでは変わり者扱いされるが、ジェスと友情を育んでいく。
メイベル・アーロンズ(ベイリー・マディソン)
ジェスの妹でアーロンズ家の三女。バービー人形集め(遊び)に凝っている。学校で独りでいるジェスを気にかける。家の温室で紫の花を育てている。父親から惜しみない愛情を受けている。
ジャック・アーロンズ(ロバート・パトリック)
ジェスの父親。工務店に勤め、一家を支えている。娘ら(特にメイベル)には優しいが、ジェスには厳しく、両者の間には溝がある。
ミズエドマンズ(ズーイー・デネシャル)
音楽教諭。授業ではいつも子どもたちに楽器を扱わせ、一緒に歌(ポップス)を歌う。若く美しく、ジェスの憧れの女性。彼の絵の才能を認めている。
ジャニス・エイブリー(ローレン・クリントン)
8年生の少女。いつも取り巻きの女子を連れて、下級生をいびっている。スクールバスの最奥席は彼女の特等席で、誰も座ることが許されていない。

映画『テラビシアにかける橋』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『テラビシアにかける橋』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『テラビシアにかける橋』のあらすじ【起】

アメリカのとある田舎町。ジェス(以下ジェシー)は家庭にも学校にも居場所がなく、窮屈な日々を送っていた。唯一の息抜きは、絵を描くこと。

ある日クラスに、レスリーという少女が転校してくる。独特な雰囲気の彼女に、クラスメイトは好奇の目を向ける。だが、ジェシーは親近感を覚える。

男子だけの駆けっこで、実は俊足のジェシーは一着になる自信があった。だが、転校生レスリーにその座を奪われる。二人は初めて口を聞くが、せっかくの見せ場を奪られたジェシーは面白くなかった。

ジェシーとレスリーは同じバス停で降りる。隣家に越してきたのは、転校生のレスリーだったのだ。レスリーはジェシーに話しかけるが、ジェシーは意地を張って素直になれなかった。

国語の時間、先生から好評を得た詩をレスリーが披露する。レスリーの朗読に、ジェシーは想像をめぐらせる。二人の言葉とイメージは繋がっていた。

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映画『テラビシアにかける橋』のあらすじ【承】

打ち解けたジェシーとレスリーは、メイベルを先に帰らせた後、森を目指して競走した。途中ロープが吊るされた川辺にたどり着く。慎重なジェシーを後目に、レスリーは率先して川を飛び越える。森の奥は人っ子一人いなかった。

レスリーはこの森を二人だけの魔法の王国にしようと提案する。ジェシーは最初こそ戸惑うが、大木の上に廃屋を発見し、レスリーに大賛成する。その廃屋は、子どもたちの城にするには十分だった。さらにレスリーは、王国を繁栄させるには闇の魔導師から仲間を解放しなければならないと強調した。

材料を集めていると、醜いリスが襲いかかってきた。レスリーは敵をいじめっ子に見立てることで、恐怖のハードルを超えられると言った。ジェシーは恐れることも忘れて無我夢中で走る。

二人はリスをまくと、王国全体が見渡せる場所にたどり着く。レスリーは目を閉じて、心の目は開けろと促す。ジェシーの眼前に広がるのはただの山野だったが、意識を変えると途端に魔法の王国が現れた。レスリーは王国を「テラビシア」と名付ける。

映画『テラビシアにかける橋』のあらすじ【転】

巨人ハンターが必要という口実で、ジェシーは一人っ子のレスリーにシーズーをプレゼントする。大喜びのレスリーは、犬に「プリンス・テリーン」(以下PT)と名付けた。

矢先、大木の巨人が現れる。ジャニスに似たその巨人はつま先が弱点だった。それを見抜いたレスリーは見事打ち負かした。

人間のジャニスの弱点も考え、意中の男子を装ってラブレターを書く。それは功を奏し、ジャニスはまんまと騙される。あの強情な少女が恥をかいたことに、ジェシーたちはついほくそ笑む。

傷ついたジャニスはトイレにこもった。ジェシーたちは反省し、同性のレスリーが相談に乗ることにする。ジェシーは怖気づくレスリーの背中を押す。ジャニスは実父から虐待されていて、それがクラスに知れ渡り孤立したのだった。

日曜日の教会からの帰り道。レスリーとメイベルはキリストを話題にしていた。敬虔な信者のメイベルは、聖書の原罪やイエスの十字架刑に恐れを抱いていた。レスリーはそれが不思議でたまらない。

ジェシーはジャックの鍵束を失くしてしまう。故意でないことを知りつつ、ジャックは見つからなかったら金を作ってみせろと脅す。真相はメイベルが鍵を持ち出し、城の鐘造りをしていたレスリーに道具を貸していたのだった。しかし、鍵束の居所は不明なままだった。

映画『テラビシアにかける橋』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジェシーとレスリーが王国を探索するあいだ、ジェシーは初めて父への不満をこぼす。父は自分のことなど理解していないと、ジェシーは思っていた。

途中、闇の魔導師たちに妨害される。だが、ハチの兵士たちの助太刀もあり、何とか鍵束を見つけることができた。ジェシーは、弱きものが集まると、強者を超える力を発揮することを知った。

雨の帰り道。ジェシーは別れ際、レスリーの後姿に違和感を覚える。振り向いたレスリーは、いつものように微笑んでいた。

ジェシーはミズエドマンズから美術館に行こうと誘われる。憧れの人からの誘いを断る理由はない。出発の直前、ジェシーはふとレスリーの家を見やる。何かが引っかかりながらも、ジェシーは初めての美術館を大いに楽しんだ。

ジェシーは帰宅すると、ジャックからレスリーが死んだことを聞く。森の入り口でロープが千切れ、川で溺死したと。ジェシーはショックで寝室に閉じこもる。すると、スケッチブックから見覚えのない絵が見つかる。レスリーが密かに描いた自画像だった。

その後ジェシーは、両親とレスリーの葬儀に出かける。レスリーの父はジェシーを問い詰めることもせず、最高の友達でいてくれてありがとう、と感謝した。

レスリーの死を受け入れられないジェシーは、王国へ探しに行く。入口のロープは千切れていた。メイベルがジェシーを追ってくるが、怒声を浴びせて追い返した。

途中闇の魔導師に遭うが、それはジャックだった。崩れ落ちたジェシーは父の腕の中で悲嘆に暮れる。父は、レスリーがくれたたくさんのものを大事にすれば、彼女は生き続けると言った。夜、ジェシーはメイベルに誠実に謝るが、彼女はすっかり腹を立てていた。

森の岸辺に立ち、ジェシーはレスリーの自画像をいかだに載せて、川へ流す。そして日曜大工で培った技術と絵心で、「テラビシアにかける橋」を造った。すでに退居したバーンズ一家から、空き家の材木は使っていいと言われていた。

ジェシーは不機嫌なメイベルに、お姫様になる気はないかと投げかける。すぐさま興味を示した妹を連れて、立派な橋がかかった王国へ足を踏み入れる。ジェシーはメイベルに心の目を開くよう促す。すると、彼女の頭にきらめくティアラが現れる。兄妹は想像力で次々と王国に命を吹き込む。草花、妖精、白亜の城が創りだされた。テラビシアの住人たちが王と姫を歓迎する。ジェシーは銀色の王冠を被り、「建国」したばかりの自分の国を見渡すのだった。

映画『テラビシアにかける橋』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

個人的に現実とファンタジーが融合する世界観がとても好きであった。また、主人公2人の関係もいい。特にアナソフィア・ロブ演じるレスリーの奔放さは魅力的で、内気なジェスとの関係は、少し「エターナル・サンシャイン」のクレメンタインとジョエルを思い起こさせる。観終わった後、爽やかな感動に包まれ、辛い出来事を乗り越えて、ジェスが進む道を応援したくなる。老若男女関わらず、すべての人におすすめできる作品である。(男性 20代)


原作の児童文学を映画化した本作。子ども向けらしいファンタジックな演出が印象的です。
その中でも、現実的な問題に立ち向かう子ども達の悩みや葛藤がしっかりと表現されており、ただのファンタジー作品では終わりません。特に、「死」というキーワードをここで入れてくるのは文化の違いでしょうか。キリストの話も少し出てきて、神話のような雰囲気も感じられます。
大筋では難しい話はないので、映像だけでも楽しめるかと思います。
家族で観るのもオススメです。(女性 20代)


世界観に入り込めれば心から楽しめる作品だと思います。しかし、空想の物語なのに何故現実に…?などとリアルなことを考えてしまうと彼らの純粋な気持ちがつくりあげた「テラビシア」には入り込むことが出来ないでしょう。
ジョシュ・ハッチャーソンとアナソフィア・ロブが本当に可愛らしくて、内気な男の子と自由奔放な女の子の組み合わせが最高でした。
ただのファンタジー映画では無く、終盤にかけての展開は涙無しでは見られないでしょう。子供の頃の純粋で何の疑いもない気持ちを思い出させてくれる作品です。(女性 30代)


子供向けのファンタジーかと思って観始めたら、後半の展開に完全にやられました。レスリーの死は突然すぎて、現実の無情さを突きつけられた気分でした。それでもジェスが彼女との思い出を受け止め、成長していく姿には希望を感じました。(20代 男性)


レスリーとジェスの友情の描写が本当に繊細で、自然と二人を応援したくなりました。レスリーの死はショックでしたが、彼女が残してくれた「想像力」という財産が、ジェスを強くしたのだと気づき、涙が止まりませんでした。(30代 女性)


最初はファンタジー世界の冒険にワクワクしていましたが、物語は思いもよらぬ方向へ進み、深い喪失感を味わいました。レスリーとの出会いが、ジェスの心にかけがえのない橋をかけたのだと実感できるラストがとても美しかったです。(40代 男性)


子供たちが作り上げたテラビシアという世界が、現実の困難からの避難場所だったことに気付いたとき、胸がいっぱいになりました。想像の力と、別れを受け入れて前に進む強さを教えてくれる、とても優しい映画でした。(20代 女性)


レスリーという存在が、ただの「空想の友達」ではなく、ジェスにとって人生を変えるきっかけだったことに心打たれました。自然とファンタジー、現実と想像のバランスがとても絶妙で、大人にも深く刺さる物語だと思います。(30代 男性)


この映画は「子供向け」では収まらない、誰もが経験する喪失と再生を描いた普遍的な物語だと感じました。レスリーが去ったあとも、ジェスが彼女の教えを胸に生きていこうとするラストに、涙が止まりませんでした。(50代 女性)


レスリーとジェスの関係性に、友情以上の大切な絆を感じました。突然の悲劇は本当に苦しかったですが、ジェスが悲しみに打ち勝ち、自分の世界を広げていく様子に希望を見出せました。心に残る映画です。(40代 女性)

映画『テラビシアにかける橋』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『テラビシアにかける橋』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ワンダー 君は太陽

この映画を一言で表すと?

小さな勇気が世界を変える、心温まる感動作。

どんな話?

顔に障害を持つ少年オギーが、初めて学校に通う中で出会う友情、いじめ、家族愛を描く物語。オギーだけでなく、周囲の人々の視点も丁寧に描かれ、それぞれの葛藤と成長を通じて、人と人とのつながりの大切さを伝えてくれます。

ここがおすすめ!

子供の目線から世界を見つめることで、純粋な思いやりと勇気がリアルに心に響きます。涙と笑顔を同時に引き出す温かいストーリーで、『テラビシアにかける橋』が好きな人にはきっと刺さる一作です。

スタンド・バイ・ミー

この映画を一言で表すと?

少年たちのひと夏の冒険と成長を描いた永遠の名作。

どんな話?

1950年代の小さな町を舞台に、4人の少年たちが行方不明になった少年の遺体を探す旅に出る物語。旅の中で彼らが直面する葛藤や友情、成長が繊細に描かれ、少年時代特有の輝きと切なさが心に残ります。

ここがおすすめ!

子供から大人へと移り変わる、かけがえのない瞬間を鮮やかに切り取った作品です。友情や冒険、そして喪失感を描いた点で『テラビシアにかける橋』と通じるものがあり、胸を打つ名作です。

ミラクル・ニール!

この映画を一言で表すと?

想像力が人生を救う、笑って泣けるファンタジーコメディ。

どんな話?

普通の教師ニールが、ある日突然「何でも願いが叶う力」を手に入れたことから巻き起こる騒動を描く物語。奇想天外な展開の中で、何気ない日常の大切さや人間の欲望、愛情について考えさせられる一作です。

ここがおすすめ!

ユーモアたっぷりながら、最後には心がじんわり温かくなる展開が魅力。想像力を信じること、世界を見る目を変えることの大切さが、『テラビシアにかける橋』と重なる要素を持っています。

ネバーエンディング・ストーリー

この映画を一言で表すと?

想像力が世界を救う、冒険と成長のファンタジー超大作。

どんな話?

いじめられっ子の少年バスチアンが、不思議な本「ネバーエンディング・ストーリー」を読み進めるうちに、自ら物語の中に入り込んでしまうファンタジーアドベンチャー。彼自身の成長と勇気が鍵を握ります。

ここがおすすめ!

美しい世界観と子供の成長物語が絶妙に融合した不朽の名作です。想像力の力、喪失と再生のテーマが『テラビシアにかける橋』と共鳴し、観る人に深い感動を与えます。ファンタジー好きには必見の一本です。

リトル・ミス・サンシャイン

この映画を一言で表すと?

不器用な家族の旅路が教えてくれる、希望と絆の物語。

どんな話?

ちょっと問題を抱えた家族が、末っ子オリーブの美少女コンテスト出場のためにボロ車で旅に出るロードムービー。様々なトラブルを乗り越えながら、それぞれが自分自身と向き合い、家族の絆を深めていきます。

ここがおすすめ!

家族や人生の挫折を温かいユーモアで包みながら、しっかりと感動させる名作です。成長と喪失、そして再生を描くテーマが『テラビシアにかける橋』と通じるため、心温まる映画を求める方に強くおすすめします。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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