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映画『ブルータル・ジャスティス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ブルータル・ジャスティス』の概要:ベテラン刑事のブレットとその相棒トニーは、行き過ぎた捜査が原因で6週間無給の停職処分を受ける。ブレットは麻薬取引の金を強奪する計画を思い付くが、狙いを付けた男は、銀行強盗を目論む凶悪犯だった。

映画『ブルータル・ジャスティス』の作品情報

ブルータル・ジャスティス

製作年:2018年
上映時間:159分
ジャンル:アクション、フィルムノワール
監督:S・クレイグ・ザラー
キャスト:メル・ギブソン、ヴィンス・ヴォーン、トリー・キトルズ、マイケル・ジェイ・ホワイト etc

映画『ブルータル・ジャスティス』の登場人物(キャスト)

ブレット・リッジマン(メル・ギブソン)
60歳間近のベテラン刑事。出世できずに安月給。危険な地域に住んでいるため、娘は下校中に5回も危険な目に遭っている。妻は多発性硬化症で薬を欠かせない。大金を手に入れるため、麻薬取引の金を奪うことを計画する。「%」で確率を表すのが口癖。
アンソニー・ルセッティ(ヴィンス・ヴォーン)
愛称トニー。ブレットとは20歳近く年が離れているが相性が良い相棒。恋人のデニースにプロポーズするため、婚約指輪を購入する。「Fuck」や「Shit」と言うところを、「アンチョビ」と言うのが口癖。元陸軍兵士で狙撃の経験がある。
ヘンリー・ジョンズ(トリー・キトルズ)
刑務所から出たばかりの黒人青年。母は娼婦として働き、弟のイーサンは足が不自由。友人のビスケットに誘われて、大物犯罪者ボーゲルマン一味の手伝いを引き受ける。
ビスケット(マイケル・ジェイ・ホワイト)
出所したばかりのヘンリーを、ボーゲルマンの銀行強盗の手伝いに誘う。銀行強盗は多くの死者を出す展開となり、ヘンリーを巻き込んだことを悔やむ。
ケリー・サマー(ジェニファー・カーペンター)
銀行の行員。産休明けの朝、泣く泣く愛する息子と別れて出社した直後に、ボーゲルマン一味の銀行強盗に遭遇する。

映画『ブルータル・ジャスティス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブルータル・ジャスティス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブルータル・ジャスティス』のあらすじ【起】

ベテラン刑事ブレットと相棒のトニーは、メキシコ人犯罪者に対する行き過ぎた捜査が原因で、6週間無給の停職処分を受ける。署長は容疑者に暴行を加える動画がテレビで放送される前に、早々と2人の処分を決めたのだった。

一方、出所したばかりの黒人青年ヘンリーは、売春婦の母と車椅子の弟が待つアパートに帰宅する。生活を立て直そうとしていた矢先、友人のビスケットからある仕事に誘われた。一方とあるコンビニでは、店員と客を惨殺する冷酷無残な強盗事件が発生する。

ブレット刑事が帰宅すると、病弱な妻から娘のサラが下校途中で危険な目に遭ったことを知らされる。安月給で治安の悪い地域に住んでいるせいだ。そう思ったブレットは、ある行動に出る。麻薬取引に詳しい店主を訪れ、あるレンタルルームの633号室を2週間借りている男がいることを聞き出した。ブレットはトニーを呼び出し、2人で張り込みを始める。部屋を借りているのはボーゲルマンという男で、ブレットは高い確率で麻薬取引か何かが起きると予想した。

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映画『ブルータル・ジャスティス』のあらすじ【承】

ブレットはこれまでの刑事人生を振り返った。がむしゃらに働いて検挙率も高いのに、27歳から階級が変わらないという虚しい現実。昇進話もあったが、今回の処分で白紙となった。このまま評価されずに終わるのならば、自分の手で適切な報酬を手に入れるしかない。そこで、売人の金を奪うことを思い付いたのだ。

トニーは躊躇ったものの、とりあえず付き合うことに同意する。車中で633号室を張り込む2人。張り込みの楽しみは食事だと言うトニーは、ハンバーガーを98分もかけて食べてブレットから嫌がられた。その日は成果がないまま、それぞれ帰宅する。

一方、コンビニ強盗はさらに殺人を繰り返した後、特注車を手に入れた。それは、「ブルワーク警備会社」とペイントされた偽の現金輸送車。防弾仕様のボディでタイヤはエアレス。銃弾を跳ね返す頑丈な車だった。

翌日、633号室から2人の黒人男性(ヘンリーとビスケット)とボーゲルマンらしき男と現れ、SUV車に乗り込んだ。ブレットたちは尾行を開始。ボーゲルマンは金融街の一角に入ると仲間と合流し、偽の現金輸送車に乗り換えて再び出発する。麻薬取引ではないとようやく気付くブレットだった。

映画『ブルータル・ジャスティス』のあらすじ【転】

同じ頃、銀行員のケリーは産休明け後の初出勤の朝を迎えていた。愛する我が子と離れたくない彼女だったが、夫に説得され、息子の小さな足にキスをし、ようやく出社する。支店長や同僚がケニーを拍手で迎え入れ、和やかな雰囲気に包まれる店内だったが、ボーゲルマン一味が現金輸送車を横付けして押し入ったことで、事態が一変する。一味は冷酷非道なやり方でケリーや行員を殺害すると、金庫から金塊をあっという間に奪い、車に乗って去って行った。

犯行が行われている間、ブレットたちは助けることも通報することもせず、銀行から少し離れた車中で様子を眺めるだけだった。助けられたかも知れないと悔しがるトニーに、ブレットは助けられる確率は極めて低かったと断言して、犯人の車を追跡する。

現金輸送車はビスケットが運転し、助手席のヘンリーは後ろにいるビスケットの言いなりに動いていた。2人は白いメイクを落とした後、ボーゲルマンの指示通りに遠方まで車を走らせた。ラジオのニュース速報では、銀行強盗の死者は5名、人質1名で、現金と金塊が盗まれたと報道される。

映画『ブルータル・ジャスティス』の結末・ラスト(ネタバレ)

車は夜更けに廃工場に到着。ヘンリーとビスケットは口封じに抹殺されそうになる。ヘンリーは逃げ切るが、ビスケットは瀕死となり、死ぬ間際に車のキーを飲み込んで死ぬ。ブレットたちは廃工場に入り、トニーは輸送車に向けて狙撃をするが、全て跳ね返されてしまった。

ボーゲルマン一味はビスケットの死体の胃袋から鍵を取り出し、車を発進させようとしたが、そこにブレットの車が激突して輸送車を横転させる。その後、解放された人質によってトニーは殺害された。トニーは死ぬ間際、恋人へのプロポーズの返事がNOだったことを留守電で聞き、静かに息を引き取るのだった。

相棒を殺されたブレットは怒りに任せて大暴れをし、犯人グループを皆殺しにする。そこへ、その様子を一部始終録画していたヘンリーが近づいて、金塊を寄こせと言う。話し合いの結果、6:4で分け合うことになった。2人はビスケットとトニーの死体を車に積み移動する。車を湖に沈めた後、ブレットはヘンリーに携帯の動画を寄こせと銃を突き付けた。撃ち合いの結果、ブレットが死んでしまう。ヘンリーはビスケットとトニー、ブレットの死体を埋葬して湖を去った。

その後、母と弟を連れて海の見える豪邸に引っ越したヘンリーは、ブレットの妻宛にも、金塊の一部を送るのだった。

映画『ブルータル・ジャスティス』の感想・評価・レビュー

ハクソー・リッジ」では監督と俳優として顔を合わせたメル・ギブソンとヴィンス・ヴォーンが、相棒役でタッグを組んだクライムアクション映画。2人のシャレの効いた掛け合いは心地良く、相性の良さを感じた。

上映時間は158分と長めだが、登場人物は少なめでストーリーは分かりやすい。落ち着いた演出で疲れないし、思いもよらぬ展開なので最後まで飽きることなく楽しめる。静かな演出によって残酷な暴力シーンが際立っているとも感じた。チョイ役のジェニファー・カーペンターも強烈なインパクトを残していた。(MIHOシネマ編集部)

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