映画『レディ・オア・ノット』の概要:大富豪ル・ドマス家に嫁いだグレースは、家族の一員となるために、曾祖父から伝わるというゲームに参加する。新婚初夜の真夜中、一族全員を相手にした命懸けの「かくれんぼ」が始まった。
映画『レディ・オア・ノット』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:ホラー
監督:マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット
キャスト:サマラ・ウィーヴィング、アダム・ブロディ、マーク・オブライエン、ヘンリー・ツェーニー etc
映画『レディ・オア・ノット』をフルで無料視聴できる動画配信一覧
U-NEXT | × |
---|---|
Hulu | × |
Amazonビデオ | ◯ |
dTV | ◯ |
TELASA | ◯ |
TSUTAYA DISCAS | ◯ |
ビデオマーケット | ◯ |
Netflix | × |
※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。
映画『レディ・オア・ノット』の登場人物(キャスト)
- グレース(サマラ・ウィーヴィング)
- 大富豪ル・ドマス家に嫁ぐ花嫁。里親で育ったため家族を持つのが夢だった。新婚初夜、一族の伝統に従って「ル・ベイルの箱」というくじ箱を引き、30年ぶりに「かくれんぼ」カードを引き当ててしまう。
- アレックス・ル・ドマス(マーク・オブライエン)
- 変人と呼ばれる富豪一族ル・ドマス家の次男。家族に伝統の儀式があることを、結婚当日の夜までグレースに隠していた。
- ダニエル・ル・ドマス(アダム・ブロディ)
- アレックスの兄。ル・ドマス家の一員としてグレースを追いながら、時々彼女を助ける行動を取る。かつて、妻のチャリティが引いたカードはチェスだった。
- トニー・ル・ドマス(ヘンリー・ツェーニー)
- ル・ドマス家の主人。アレックスたちの父。夜明けまでにグレースを殺さないと、一族が殺されると信じており、グレースを執拗に追う。
- ベッキー・ル・ドマス(アンディ・マクダウェル)
- トニーの妻。大富豪に嫁ぐことに不安がるグレースを優しく慰める一方で、かくれんぼが始まると豹変してグレースを襲う。
- エミリー・ル・ドマス(メラニー・スクロファーノ)
- アレックスの妹。コカイン中毒で常に手が震え、グレースと間違えて子守のクララを殺める。2人の息子ジョージーとゲイブがいる。夫のフィッチの時のゲームはババ抜きだった。
- エレーヌおばさん(ニッキー・グァダーニ)
- 30年前の自身の結婚式で、「かくれんぼ」を引いた夫を家族に殺され、未亡人となる。グレースを殺すことに一番燃えている。
映画『レディ・オア・ノット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『レディ・オア・ノット』のあらすじ【起】
30年前。富豪ル・ドマス家のアレックスは、兄のダニエルと広いお屋敷でかくれんぼをしていた。結婚したばかりのエレーヌの夫チャールズを見つけると、大声で「見つけたよ!」と叫ぶ。チャールズは命乞いを聞き入れられず、ル・ドマス一族に殺害された。
現在。青年となったアレックスは、美しい娘グレースと結婚することになり、ル・ドマス家の親族だけで結婚式が執り行われた。午前0時前、新郎新婦の寝室にエレーヌおばさんが現れ、早く下に降りて来いと言う。
グレースはウェディングドレス姿のまま広間に行くと、両親、兄夫婦、妹夫婦が勢揃いしていた。父のトニーはル・ドマス家の成功の歴史について語り始める。財を築いたのは曾祖父や祖父の力だけでなく、一族を見守り続けた偉大なる後援者ル・ベイル氏のおかげだと言い、曾祖父とル・ベイル氏が初めて出会った時に従い、ゲームを始めると宣言した。
新しいメンバーであるグレースが「ル・ベイルの箱」からカードを引くと、それは30年ぶりの「かくれんぼ」だった。夜明けまで逃げ切れたら勝ちだと言われると、グレースは小笑いしながらかくれんぼを始める。
映画『レディ・オア・ノット』のあらすじ【承】
グレースが100を数えている間、一族は猟銃や斧、クロスボウなど、曾祖父時代と同じ武器を準備していた。グレースはゲームが始まって間もなく、隠れることに飽きて廊下に出てしまう。そこにアレックスが血相を変えて現れた。2人でベッドの裏に隠れていると、妹のエミリーが使用人のクララをグレースだと勘違いして銃殺する。グレースはこの時初めて、夜明けまでに見つけられると殺されるゲームなのだと知った。アレックスはグレースを外に逃がすため警備室に行き、鍵の解除を試みる。
一族に襲われながらも逃げ切ったグレースは、ダニエルが10秒見逃した間に台所に身を潜めた。鍵はまだ解除されておらずに留まっていたところ、使用人に見つかって乱闘となる。一方、アレックスは警備室で家族に捕まってしまった。エミリーは再び使用人をクロスボウで殺害し、グレースの居場所を通報しようとした使用人はエレベーターで首を挟まれるなどして、屋敷の中の死体はどんどん増えていった。
映画『レディ・オア・ノット』のあらすじ【転】
アレックスは寝室に拘束され、グレースを助けることが出来なくなる。グレースはベランダから飛び降りて庭を突っ切ろうとしたが、人の気配を感じて馬小屋に隠れる。その人影は甥っ子のジョージーだった。グレースは子供だと思って油断して近づくと、ジョージーは発砲。弾は彼女の掌を貫通した。グレースはゴミ捨て場に落ちてしまうと、そこには30年前のチャールズの骸骨など、ゲームで死んだ者たちの死体が捨てられていた。
グレースは泥まみれになりながら、ゴミ捨て場をよじ登って脱出し、柵を破って道路に出た後、森の中に逃げ込んだ。父のトニーは失敗すれば自分たちが死ぬのだと信じており、ゲームを途中で止める考えは毛頭なかった。
使用人が車でグレースを追跡する。乱闘で車を奪うグレースだったが、警備システムの通報でロックが掛けられ、走行が停止してしまう。再び使用人に捕まるが、後部座席から襲って車を横転させるなど反撃を止めなかった。しかし最後は、ダニエルに捕まってしまう。
映画『レディ・オア・ノット』の結末・ラスト(ネタバレ)
一族は揃いのマントを着てグレースを囲んだ。誓約の儀式で杯を回し飲みしていると、全員が次々と嘔吐し始める。ダニエルが仕込んだ微量の塩酸のせいだった。一方アレックスは、自力で手錠を外した。
ダニエルはグレースを逃がそうとして、妻に撃たれてしまう。アレックスは兄の最期を看取った。グレースは母親のベッキーの顔面を、ル・ベイルの箱で何度も殴って撲殺する。そこに現れたアレックスは正気の状態ではなくなっており、グレースを捕まえてしまう。
一族は速やかにサタンを呼ぶ儀式を始めた。グレースは再び抵抗したため、ついに夜が明けてしまう。しかし、朝日に当たっても一族が死ぬことはなかった。ひとまず安堵する一族だったが、再びグレースを襲おうとしたエレーヌおばさんが爆死する。続いて父や妹夫婦も、次々と爆死。最後に残ったアレックスも、グレースが「離婚よ」と結婚指輪を投げつけた瞬間に爆死した。
やがて屋敷は炎に包まれ、救急車が到着する。グレースは燃え上がる屋敷を背に、ゆっくり煙草をふかすのだった。
映画『レディ・オア・ノット』の感想・評価・レビュー
グロテスクなのにスカっとするという、見事なエンディングのホラー映画だ。タイトルの「Ready or not」は、日本語で言うところの「もう、いいかい?」。レコード盤の男性の高らかに歌い上げる歌声が恐ろしく、背筋がゾクゾクした。全員でひとりを探すという、何とも恐ろしいルールのかくれんぼで、一族の攻撃にも怯まず立ち向かう最強の花嫁をサマラ・ウィーヴィングが好演していた。終盤のビブラートが掛かった叫び声はこれまで聞いた中でナンバーワンの絶叫だった。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー