12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『武器人間』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『武器人間』の概要:2013年のオランダ、アメリカ、チェコの合同製作アクションホラー映画です。本作の原題:Frankenstein’sArmyとあるように、フランケンシュタイン博士の孫が人体を用いて武器と人間の融合について描いています。視点は、ほぼFPS(一人称視点)で描かれているところも本作の持ち味です。

映画『武器人間』の作品情報

武器人間

製作年:2013年
上映時間:84分
ジャンル:アクション、ホラー
監督:リチャード・ラーフォースト
キャスト:カレル・ローデン、ジョシュア・ザッセ、ルーク・ニューベリー、ロバート・グウィリム etc

映画『武器人間』の登場人物(キャスト)

ヴィクター・フランケンシュタイン三世(カレル・ローゲン)
フランケンシュタイン博士の孫で人と武器との融合を主に研究しています。彼の作った武器人間は彼にしか従わず、他の人間は全て殺してしまいます。
セルゲイ(ジョシュア・ザッセ)
部隊を取りまとめているしっかり者だったが、ヴァシリとはリーダー争いをし、対立する関係になってしまいます。
ディミトリー・アスナ(アレクサンダー・マーキュリー)
ソ連の特別偵察隊の記録係に任命され、フィルムでのカメラ撮影をする。この映画では、始終彼の持つカメラの視点で見る事になります。
サシャ(ルーク・ニューベリー)
女性のような細身のシルエットをしている。弱々しい彼であったが最終的に生き残ったのは彼だけです。
ヴァシリ(アンドレイ・ザヤッツ)
セルゲイと対立してしまうが、部隊一番の古株です。気性が荒いのがたまに傷。

映画『武器人間』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『武器人間』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『武器人間』のあらすじ【起】

第二次世界大戦末期、ソ連の特殊偵察隊の行動を記録として残すように言われたディミトリー通称ディミは彼らと共に行動していました。

ある町の近く、救援信号が送られてきました。この辺の地域は電波状況が悪いようですが、何とか聞き取り、その場所まで援護に向かっていくことにしました。

そこ辿り着くが、誰もいませんでした。動物すら避けているように感じていました。
ここは危ないのではと、メンバーの一人が心配していました。メンバーは、そんな事を言っても助けに行かなければと困っていると、倉庫のような場所から動物の鳴き声が聞こえてきます。それは犬の声のようでした。

映画『武器人間』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『武器人間』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『武器人間』のあらすじ【承】

部隊は室内へ侵入し犬やウサギを発見すると食料にしようとウサギの頭をテーブルに打ち付けているところでした。すると、一人の老人がこちらへ向かって来ていました。私のウサギに何をしていると老人は怒り叫びます。ヴァシリは慌てて銃を構えます。そして撃ち殺そうとしていましたが、サシャのやめてと叫ぶ声が響きます。セルゲイは何か聞き出せるかもしれないとヴァシリを引き止める事にしました。

ヴァシリは納得が行かない様な顔をしていましたがここで何があったのか気になっていたので聞き出すことにしました。すると、この町の地域の人々は、虐殺されたと話し始めたのです。博士に連れ去られた者も居ると。博士の所へ俺たちを連れて行けと軍曹が脅します。老人は、どうなっても知らないと言いながらも案内してくれました。家の中の扉を開けると地下に繋がっているようでした。ゆっくり進みます。老人に、先に行いかせるようにとディミが言おうとすると、老人はどこかへ去っていったようで、見当たりませんでした。

映画『武器人間』のあらすじ【転】

あいつはどこへ行ったんだとヴァシリが騒いでいると、後ろから何やらやってきます。そして仲間の一人が殺されてしまいました。早く此処から出なくてはと、ディミとセルゲイは叫びます。

なんとか必死で走ってその場所から出る事が出来ました。一体何なんだあの怪物は、人間なのかとセルゲイは驚きを隠せません。体中に機械や武器が付けられている怪物を見たのですから驚くのも納得です。

するとゆっくりと背後から怪物が忍び寄り更に軍曹が死んでしましました。反対の扉にいた仲間も顔にヘルメットを付けられて血が吹き出ます。そのヘルメットは抜けなくなってしまいました。早く助けるんだ。絶対に死んではいけないとセルゲイが傷口を押さえます。そのまま怪物を倒しましたが、安心は出来ませんでした。

夜になり、無線をつけるが繋がらず、意図的に妨害されている事に気がつきました。そこでセルゲイとヴァシリはリーダー争いをしてしまいますが冷酷で自分勝手なヴァシリに着くものは居ませんでした。

映画『武器人間』の結末・ラスト(ネタバレ)

これからどうするか話していると、突然音が聞こえます。そしてドン!と言う音と共に町の住人らしき人々が入ってきてその中の一人がナースでした。もしかしたら仲間を治療できるかもしれないと期待していましたが失敗し、ヘルメットの仲間も死んでしまったので、怒りを感じたヴァシリは、そのナースを殺してしまいました。
残ったメンバーたちだけで博士の居場所を探すことにしました。

博士の居場所を突き止めたメンバー達は、実は記録係でなくディミが武器人間の研究をしている博士を捕まえる任務を任されている事を知ります。ディミは仲間から外され他のメンバーと共に博士に捕まってしまいます。博士との契約は上手く行かず殺されかけた瞬間、隠れていたサシャは博士を殺してしまいました。そして取り残されたディミは博士の居ない武器人間は制御できず、武器人間になってしまったセルゲイに殺されました。

サシャは国に博士の首と証拠フィルムを持って帰還し、スターリンに勲章を貰い英雄になりました。

映画『武器人間』の感想・評価・レビュー

もしこの映画のヴィクター・フランケンシュタイン博士が現実に存在していたら、ナチス・ドイツが第二次世界大戦を制覇していたのではないかと思う程、武器人間達の殺戮能力は高い。しかし、博士はナチスに協力的ではないので、ナチス・ドイツというよりは、彼自身が世界を混乱へ巻き込んでいたかもしれない。
カメラワークがドキュメンタリー風で、突然グロテスクな光景が映ったり、武器人間に襲撃される際の緊迫感もよく伝わってくる。
武器人間が急に画面内に現れると驚きはするものの、そのデザインの秀逸さに見とれてしまう面もある。個性的で凶暴な武器人間達は恐ろしくもあるが、魅力的でもある。(女性 20代)


フランケンシュタインの孫が、第2次大戦にて、人造人間兵器を作ったら、というストーリーで展開される、ロシア兵たちに襲い掛かる多種多様な人造人間達の恐怖。その容赦ない殺戮と、恐怖に駆られた兵士たちの暴走、フランケンシュタイン博士の狂気の人体実験は、ただひたすらに生々しく、直視するのも苦しいほどグロテスクなものだった。
描写のインパクトこそすごかったが、物語や人物描写に深みは少なめで、ドラマ性が希薄であったのが惜しい。(男性 20代)

みんなの感想・レビュー