BLEACHを連載し一世を風靡した漫画家、久保帯人が放つ最新作。読み切りとして発表された作品であるが、読み切りにしておくには勿体無い世界観とキャラクターの深みが売り。
映画『BURN THE WITCH』の作品情報
- タイトル
- BURN THE WITCH
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年10月2日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- アニメ
アクション
ファンタジー - 監督
- 川野達朗
- 脚本
- 涼村千夏
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 田野アサミ
山田唯菜
土屋神葉
平田広明
引坂理絵 - 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹ODS事業室
映画『BURN THE WITCH』の作品概要
ドラゴンや魔法と言えば、みんなが好きなジャンル。人気が故に、これまでにも同様のテーマで多くの作品が製作されてきた。つまり、他の作品といかに差をつけるか作者の腕が問われるのだ。その点、本作の原作者が久保帯人である時点で保証されたも同然。元々は読み切りとして発表された原作だが、本作の映画化、そして、BLEACH20周年を記念して短期集中連載が決定した。しかし、もっとこの世界観に浸っていたいところ。本作がヒットすれば、もしかすると今後さらにこの世界観が楽しめるようになるかもしれない。
映画『BURN THE WITCH』の予告動画
映画『BURN THE WITCH』の登場人物(キャスト)
- ニニー・スパンコール(田野アサミ)
- ウイング・バインドの2等保護官。表の世界では、アイドルグループに所属している。いずれは戦術隊に転属することが夢。
- 新橋のえる(山田唯菜)
- ウイング・バインドの1等保護官。日本人らしい名前、容貌をしているが生粋のイギリス人。現在の仕事を気に入っている。
映画『BURN THE WITCH』のあらすじ(ネタバレなし)
イギリスにある巨大都市、ロンドン。誰もが知るロンドンには、とある秘密があった。私達が普段見えているのは面のロンドンの姿。そして、ロンドンには裏側の世界である『リバース・ロンドン』が存在したのだ。そして、そのリバース・ロンドンの中でも選ばれし存在、それがウィッチ、もしくはウィザードだった。彼らは日々、異形の存在であるドラゴンとの戦いを強いられていた。ドラゴンは、一般人には見えないものの、実はロンドンの全死因の72%を占めるという恐ろしい存在。しかし、一方でドラゴンを守る存在もいた。それが、自然ドラゴン保護管理機関『ウイング・バインド』。機関の保護官である新橋のえるとニニー・スパンコールは、ドラゴンを守るべく今日も空を飛び回る。
映画『BURN THE WITCH』の感想・評価
師匠特有の言い回し
本作の作者である久保帯人は、代表作であるBLEACH連載時から、ファンから師匠と呼ばれ親しまれてきた。そのあだ名の理由は、久保帯人のあまりのオシャレっぷりからきている。キャラデザは勿論、登場人物の動かし方、技名、台詞などどれを取ってもとにかくオシャレ。「あまり強い言葉を使うなよ、弱く見えるぞ」や「命を刈り奪る形をしてるだろ?」など、連載と意地から現在に至るまで、読者から愛され続けている名言が沢山。そして、本作でも師匠のオシャレ度は健在!むしろ、パワーアップして帰ってきている様子が見て取れる。テーマが魔女、ドラゴン、そして、舞台がロンドンというのも、師匠のオシャレ度を発揮するにはもってこいの題材。今作も、圧倒的なセンスを持つ師匠の才能に酔いしれよう。
BLEACH20周年記念プロジェクト
BLEACHと言えば、日本を代表する有名漫画である。当時、同時期に連載されていたONE PIECEやNARUTOなどと共に、まさに天下をとっていたと言っても過言ではない人気を誇っていた。そんなBLEACHの連載が開始されたのは2001年のこと。なんと、あれからもう20年も経過しようとしているのだ。そして、そんなBLEACH20周年を祝うため、様々な企画が進行している。途中で終了していたアニメの続編の制作が決定し、新しいアプリゲームの発売も決定。そして、本作の公開もそのプロジェクトの一環なのだ。しかし、あくまでも記念プロジェクトの一環というだけで終わらせるには勿体無いほどの完成度。久保帯人にとっての、第二のBLEACHとなれるかどうかは、本作の成功にかかっているのだ。
洋風の世界観
久保帯人の前作であるBLEACHでは、死神と呼ばれる存在が死覇装という着物に身を包んでいる。そして、それぞれが特有の力を持った斬魄刀という日本刀を振るい敵と戦っていた。つまり、完全に和テイストな作品であったのだ。和風であるが古臭さを感じさせない作者の実力が話題となり、まさに時代を牽引するほどの大ヒットとなった。一方で、本作は舞台がロンドン、登場するのは魔女にドラゴン、と完全なる洋風な世界観。あまりに大きすぎる代表作があると、どうしてもその作品と比較されてしまう。そのイメージからの脱却のために、このように作品のテーマをガラッと変えてきたのではないだろうか。前作とは全く異なるテイストの作品に挑む久保帯人。果たして、世界観は変わっても変わらぬセンスの高さを見ることができるだろうか。
映画『BURN THE WITCH』の公開前に見ておきたい映画
劇場版BLEACH 地獄篇
一世を風靡した人気作であるBLEACHは、これまで何度か劇場版アニメーション化、さらには実写映画化がなされている。劇場版アニメーション作品は計4回制作されており、本作はその中でも最も新しいものに当たる。本作の公開後にアニメ本編が無事終了を迎えたため、本作がラストの劇場版になったのだ。死した人間を導く役目を持つ死神。しかし、そんな死神達も関与できない場所があった。それは、現世で滞在を犯した人間が行き着く地獄。そして、ある日そんな地獄の住人である咎人達が、現世を急襲したのだ。圧倒的な力を持つ咎人達によって、仲間のルキア、さらには妹の遊子まで捕らえられてしまう。2人を助け出すべく、恋次らと共に地獄へと挑む一護達。果たして、咎人達の真の目的とは。
詳細 劇場版BLEACH 地獄篇
甲鉄城のカバネリ 海門決戦
最新作の監督を務める川野達朗は、これまで数多くの作品に携わってきた現在注目中の人物。そんな彼が、最近関わった大きな作品が本シリーズ、『甲鉄城のカバネリ』。美麗なグラフィックと、熱く王道のストーリーが話題を呼び、瞬く間に大ヒットを記録した作品である。そんなカバネリシリーズは、これまで3本の劇場版が製作されており、本作はその3番目にあたる。前に発表された2作がアニメの総集編であったことに対し、本作は最終話から約半年後を描いたアフターストーリーとなっている。主人公達の活躍によって、金剛郭は崩壊した。しかし、カバネとの戦いは終わったわけではなかった。幾つかの勢力に分かれた人間は、引き続き、カバネとの激しい戦いに身を投じていた。
詳細 甲鉄城のカバネリ 海門決戦
魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語
どちらも一時期のアニメ界を牽引した作品、またはその関連であり、女子高校生が魔法を使う、という設定は最新作と同様。お洒落さを追求した最新作に対して、絵柄だけ見ればかなりほわほわとした可愛らしい様子の本作。両作品のタッチは全く異なるものの、どちらも他とは一線を画する独特の世界観を持っているという点は同じ。まどマギ劇場版シリーズは全3部作で構成されており、最初の二つはアニメの総集編、3作目が完全オリジナルストーリーとなっている。そして、本作はその3番目にあたる作品。鹿目まどかは、自身を犠牲にして、全ての魔法少女達をその負の連鎖から断ち切ることに成功した。しかし、まどかに強い執着を見せていたほむらは、一人、まどかとの再会を信じていた。
映画『BURN THE WITCH』の評判・口コミ・レビュー
『BURN THE WITCH』観た
原作4話を上手くまとめて久保帯人の世界観を作り上げていたのでよかった(そういう企画だったはずなんだけど)反面、ギャグを丁寧に入れすぎたせいで所々テンポが悪く、よくできたアニメ化にはちょっと届かなかったかな とはいえ満足はしたので次シリーズが早くも楽しみになった pic.twitter.com/rqKMlm2ALj— つくね (@tukunebako) October 3, 2020
『BURN THE WITCH』感想
いや流石としか言えなかったです…!
オサレが続きまくって終わるのがあっという間だった…!BGMが最 & 高。
ビジュアルも見事原作絵再現でき、作画も良く原作の名シーンが素晴らしい出来になってました!EDがマジで最最最高!!!!
DVD買おうか迷う!!!!!!! pic.twitter.com/F75oSByXL2— 鬼輝@ MOON GUN 制作中 (@Oniki7876) October 3, 2020
BURN THE WITCH 感想
安定したオサレ感
作画もいいし、登場人物のキャラ立ちも良かったですバトルに関しては合間合間にギャグが挟まるのが初期のBLEACHみがあって個人的にすこでした
あとニニーちゃんの太ももとのえるちゃんのおっぱいマジエロい
とりま明日原作買いに行こう pic.twitter.com/GcDRu0xsrc
— ハーミット (@atmdpgjwmg2580) October 3, 2020
映画『BURN THE WITCH』のまとめ
本作は、長年BLEACHが連載されていた週刊少年ジャンプの50周年を記念して掲載された読み切り作品。しかし、世界観やキャラ設定、ストーリー展開のあまりのレベルの高さから、読み切りではあまりに勿体無いと続きを希望する声が多かった。そして、そんな声に応えるように、BLEACH20周年記念プロジェクトとして短期連載が決定、さらには本作の公開が発表された。これには、続編を希望していたファンは大歓喜。多くの人々から愛された主人公達、そして、ドラゴンと魔法が渦巻く夢溢れる世界観がさらにパワーアップして帰ってくる。
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