映画『バイバイマン』の概要:一軒家をシェアした3人の大学生。その家に備え付けられた家具から、バイバイマンという名前を知る。以降、幻覚によって惑わされる3人。考えても言っても、書いても奴はやって来る。バイバイマンの恐怖から逃れるべく、奮闘する姿とその悲劇を描く。
映画『バイバイマン』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ホラー
監督:ステイシー・タイトル
キャスト:ダグラス・スミス、ルシアン・ラヴィスカウント、クレシダ・ボナス、ダグ・ジョーンズ etc
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映画『バイバイマン』の登場人物(キャスト)
- エリオット(ダグラス・スミス)
- 恋人と親友と共に一軒家をシェア。両親を事故で亡くし、兄に育てられる。兄家族とはとても仲良しで賢く愛情深い。メンタルが強く連鎖を止めようと奮闘する。
- ジョン(ルシエン・ラヴィスカウント)
- エリオットの親友。浅黒い肌を持ちスポーツが得意。幻覚に惑わされ攻撃的になり、エリオットとも仲違いしそうになる。最後の生き残り。
- サシャ(クレシダ・ボナス)
- エリオットの恋人。金髪の可愛らしい女性。エリオットと共にバイバイマンのことを調べるも体調不良に陥り、幻覚に惑わされ寝込んでしまう。
- バイバイマン(ダグ・ジョーンズ)
- 怨霊のような存在で、名前を呼んでも考えてもやって来る。幻覚を見せて人を惑わし、狂気に陥らせた上で間接的に殺害する。猟犬を従えコインを弾く音で来訪を知らせる。悪魔に魅入られ手先となり連鎖を企む。
- キム(ジェナ・カネル)
- エリオット達と同じ大学生。霊視することができる。逸早くバイバイマンの存在に気付き警告を発し、連鎖を止めようとするも幻覚に惑わされ列車に轢かれて死んでしまう。黒髪の女性。
- ショー刑事(キャリー=アン・モス)
- 仕事に忠実で真摯な女性刑事。エリオットを連行し事情を聞こうとする。非常に賢く洞察力に優れている。1児の母親。
映画『バイバイマン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バイバイマン』のあらすじ【起】
マディソン郡ウィスコンシン州、季節は冬。BW大学に通うエリオットは恋人サシャと親友ジョンの3人で、一軒家をシェアしようと考えていた。
大学から約20分の距離にある立派な一軒家を紹介され、放課後に視察へ向かった3人。ざっと見てすぐに気に入り満場一致で借りることにする。
すぐさま引っ越した3人は新生活をスタート。生活を送る中で古いコインが落ちたり、ドアが勝手にしまったりと怪現象があるものの、引っ越し祝いのホームパーティを開催した3人。パーティにはエリオットの兄家族も駆けつけ祝ってくれる。兄弟仲はとても良く、エリオットは幼い姪をとても可愛がっていた。
パーティの最中、姪から2階の部屋に古いコインが落ちていたという話を聞いたエリオット。兄家族を見送った後、部屋へ向かって上着を着た際、その古いコインを発見する。そして、おもむろに側のナイトテーブルの引き出しを開けた。引き出しの中には「考えるな、言うな」という言葉がびっしりと書いてあり、内張を剥がすとそこには“バイバイマン”という名前が書いてあった。
パーティが終わった後、同窓生の女子キムに霊感があるとのことで、4人で除霊を試みてみる。エリオットとジョンはバカにしていたが、キムの霊感は本物で過去や隠しものを言い当てる。すると、彼女は次に何かが来ると言い更に「言うな、考えるな」と連呼。エリオットはつい、それはバイバイマンだと言ってしまう。途端、室内灯が消灯。一同は嫌な雰囲気を感じ、休むことにした。
異変はその日の夜から始まる。深夜、サシャが咳をし始め、外からは何かをひっかく音がする。翌朝、キムを送って行ったジョン。帰宅後にサシャに対し君は素晴らしいと謎の言動を発する。
映画『バイバイマン』のあらすじ【承】
サシャの体調不良は徐々に悪化。夜にはやはり何かをひっかく音が続く。ジョンとサシャの仲が異様に良いため、エリオットは2人の浮気を疑い始める。兄に相談の電話をしたが、宥められるエリオット。ひっかき音の原因を突き止めようとした彼は地下室で新たな古いコインを発見し、何者かの影を目撃。その上、地下室に閉じ込められそうになるのだった。
地下室から無事に戻ったエリオットは、サシャから身の潔白を聞きバイバイマンという名前を聞いた時から、何か悪いものが近づいており体調が悪いと訴えられる。その夜、またもコインを弾く音がしマントを深く被った男の姿を目撃したエリオット。
翌日、彼はサシャと相談しバイバイマンについて調べることにした。
授業の後、図書館へ向かったエリオット。古い文献に1件だけ記事を発見する。
同じ頃、サシャは大家の元へ向かい以前の持ち主について聞き込みを開始。
1969年の記事を見つけたエリオットは、記事を書いた記者が起こした事件を史書から聞き出すことに成功する。
記者はとある殺人事件について調査を行い記事を書いたが、記事をすぐに破棄し8人の男女を無差別に殺害。自殺していた。その後、記者が書いた書類は全て破棄され、バイバイマンという名前や存在をこの世から消し去ろうとした痕跡があると言う。エリオットが発見した記事が唯一、残った手がかりらしい。
エリオットはサシャとの待ち合わせまで時間があることを確認し、文献からバイバイマンという名前を塗り潰そうとする。書いても考えても、名前を口にしても奴はやって来る。
その際、自分の席から一番端にマントを被った男を目撃したエリオット。奴がきっとバイバイマンである。文献から名前を消す度に男が近付く。あと1席となった時、史書に声をかけられたエリオットは、いつの間にか時間が経過していることに驚愕。しかもスマホの充電も残っていない。
映画『バイバイマン』のあらすじ【転】
急いで待ち合わせ場所へ向かったエリオットだったが、駐車場でサシャとジョンが抱き合っている姿を発見。2人は仲睦まじい様子でジョンの車へ乗り込み去って行った。その姿を近くのショップに隠れ見守っていたエリオット。ショップの硝子にひびが入るのを見て、バイバイマンの仕業だと考える。
エリオットはキムに助けを求めることにした。キム曰く、これまでのことは全てバイバイマンの仕業だと言う。幻覚を見せ人を惑わし名前を知る者を全て呪い殺すのだ。最終的には全ての者が死に絶えるという壮絶な最期を遂げるのである。故に、どこかで断ち切らなければ不幸の連鎖はとめどなく広がるだろう。
かく言う彼女もルームメイトにバイバイマンのことを話し、すでに殺した後だった。
エリオットとキムが踏切近くを通りかかると彼女が突如、車を停めろと叫ぶ。キムは踏切内で交通事故が起こっていると言うが、エリオットには何も見えない。彼女は踏切内へ立ち入り、やって来た貨物列車に轢かれてしまった。
日が暮れ辺りが暗くなる頃、目撃者として身柄を確保されていたエリオットの元へサシャとジョンが駆け付ける。エリオットは2人にキムのことを話し、奴の名前を誰にも知らせるなと言うが、ジョンがそれに強い抵抗を示す。危うく喧嘩沙汰になる寸前でショー刑事に止められる。言うなと頻りに止めるエリオットに対し、疑惑を深める刑事。
ショー刑事の話では、エリオットがキムを殺害しようと追いかけたことになっている。事実とはまるで異なる話にエリオットも驚きを隠せない。彼もジョンもサシャもバイバイマンの手中に囚われ、それぞれに幻覚を見せられている。そのせいでショー刑事の前でおかしな言動や行動を見せてしまう。疑惑は深まるばかり。エリオットは警察署へと連行されることになった。
映画『バイバイマン』の結末・ラスト(ネタバレ)
調べによりキムがルーメイトを殺害し、更にエリオット達をも殺害しようとしていたことが判明する。恐らく、彼女は連鎖を止めようとしていたのだ。
ショー刑事は真実を話せと促し続けるも、エリオットは例え話をして真実を話せないことを知らせた。
兄のお陰で警察署から解放されたエリオット。兄は弟を酷く心配していたが、幸せを満喫中の兄家族を巻き込むことはできない。エリオットは兄に何も言わず早々に自宅へ。
家に帰るとエリオットは恋人と親友の浮気現場を幻覚として見せられ、ジョンを殴ってしまう。その時、史書から連絡が入り会話中に記者の住所を書いたメモを発見。彼はジョンの手足を縛り、始まりとなったナイトテーブルを破棄。連鎖を止めるべく記者の家族が住む家へと向かった。
記者の妻だったという女性から当時の話を聞くことに成功。記者が調べていた事件の犯人である少年は、恐らく悪魔に魅入られ殺害を行ったのだ。少年を手先に従えた悪魔は更に記者へと手を伸ばし、幻覚を見せて犯行を促した。記者は連鎖を止めるべく名前を知る者を全て殺害し自らも自殺。連鎖を止めたのである。そこで、エリオットは幻覚に囚われず恐れないことで勝利することを確信。
サシャを助けるべく自宅へ戻ろうとしたエリオット。しかし、その途中でまたも幻覚を見せられ打ち勝つことができるも、通りかかった史書を轢き殺してしまう。それでも彼は急いで自宅へと向かった。
同じ頃、意識を取り戻した自宅ではサシャとジョンが互いに幻覚を見て争い合っている。その場面へ遭遇したエリオットは咄嗟に争い止めようと乱入し、ジョンだと思った人物を撃ち殺してしまう。しかし、撃った相手はサシャ。愕然とするエリオットの前に異様な姿をした猟犬が通り過ぎ、その場にバイバイマンが姿を現す。
奴はエリオットから更に触手を伸ばそうと彼の兄家族を狙おうとしている。その上、弟を心配した兄家族が自宅を訪ねて来てしまい、エリオットは兄に危害が及ばないよう玄関口を封鎖。自らに迫るバイバイマンを前に連鎖を止めるため、自殺するのだった。
映画『バイバイマン』の感想・評価・レビュー
思いの外の拾い物。この映画を観た率直な感想はそんなところだ。ホラー映画の定番ともいえる、引っ越しからの化け物との遭遇、混乱と恐怖の流れで一見アイデアがないと感じそうだが、主役たるバイバイマンというモンスターの造詣・設定が新鮮で面白かった。不幸な過去や言い伝えを変に用意せず、徹底的に謎の怪異とした点も潔くて好感が持てる。続編もあるようで楽しみにしている。このまま由来不明の圧倒的な存在でいてくれると嬉しいのだが。(男性 30代)
ロバート・デイモン・シュネックが2004年に発した『The President’s Vampire』に収録された『The Bridge to Body Island』を原作に制作されたホラー映画。
考えても口にしても、書いても死ぬ。名前を知っただけで助かる見込みはなく、死ぬしかないという酷い呪いである。評価としてはかなり低いものだったらしいが、個人的には設定や情報の出し方、救いのない追い詰められ感が素晴らしくマッチした作品だと思う。タイトルだけを見ると興味をそそらないが、実際に見てみると引き込まれる。作中にはバイバイマンもきちんと姿を現すが、不気味ではあるものの視覚的な恐怖はない。だが、マントを深く被り、顔が見えないというだけで迫る脅威はなかなかに良かった。(女性 40代)
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