映画『カフェ・ソサエティ』の概要:ハリウッドにやってきた青年ボビーは、伯父で敏腕プロデューサーのフィルの所に仕事をもらいに行った。フィルの雑用係となったボビーはそこで彼の秘書ヴォニーと出会い、一目で恋に落ちたのだが……。
映画『カフェ・ソサエティ』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:ラブストーリー、コメディ
監督:ウディ・アレン
キャスト:ジーニー・バーリン、スティーヴ・カレル、ジェシー・アイゼンバーグ、ブレイク・ライヴリー etc
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映画『カフェ・ソサエティ』の登場人物(キャスト)
- ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)
- ニューヨークを離れてハリウッドにやってきた青年。ユダヤ人。父の仕事が肌に合わず、新しいことをしたくてハリウッドにきた。ヴォニーと出会い、一目惚れする。
- フィル(スティーブ・カレル)
- ハリウッドでプロデューサーをするボビーの伯父。数々のヒットを生み出すやり手。秘書のヴォニーと不倫している。
- ヴォニー(クリステン・スチュアート)
- フィルの秘書。ボビーと出会ったことで彼に惹かれていき、フィルと彼のどちらを選ぶか悩む。
- ヴェロニカ(ブレイク・ライヴリー)
- ボビーの妻。ハリウッドから戻ったボビーと出会い、結婚する。
映画『カフェ・ソサエティ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『カフェ・ソサエティ』のあらすじ【起】
1930年代、ハリウッドの大物プロデューサー・フィルの所に姉から電話が入った。その内容はフィルの甥であるボビー・ドーフマンが地元のニューヨークを離れてハリウッドに行ったので面倒を見てくれというものだった。
ボビーは父の仕事にうんざりし、漠然とした希望を胸にハリウッドにやってきた。フィルの所に仕事をもらいに行き、何でもすると言った彼は、フィルの雑用係を任されることになった。
町に詳しくないボビーのためにフィルは秘書のヴォニーに案内を命じた。美人で魅力的なヴォニーを見たボビーはあっという間に彼女に惹かれていく。しかし、ヴォニーにはジャーナリストの恋人がいた。
フィルと共に数々のパーティを訪れたボビーは役者や芸能界の大物たちとコネクションを作っていく。フィルの紹介で新しい仕事を得た彼は、そのお祝いにヴォニーを誘った。彼女は店に行くよりもボビーの家で手料理をご馳走すると言う。ボビーは喜び、約束の水曜日を心待ちにした。
実はヴォニーはフィルと不倫していた。フィルは一年前に彼女が事務所にやってきた時に恋に落ち、二人は関係を持ち始めた。何度も離婚を考えたが妻に不満はなく、子供のこともあって踏み切れずにいたのだ。
映画『カフェ・ソサエティ』のあらすじ【承】
ヴォニーはボビーとのお祝いのディナーをキャンセルし、フィルと密会しに行った。彼女はフィルが遂に離婚を決意したことに胸を躍らせていたが、やはり離婚はできないし、君とももう会えないと言われてショックを受けてしまう。
哀しくなったヴォニーはボビーの家へ。恋人に振られたことを知ったボビーは自分の気持ちをヴォニーに告げた。二人は友人として一緒に過ごすようになったが、ひたむきなボビーの優しさに心を動かされていったヴォニーは次第に彼に惹かれていき、いつしか恋人同士になっていった。
ハリウッドの生活に幻滅したボビーは、ヴォニーに結婚してニューヨークへ行こうと言う。浮かれるボビーとは対照的にフィルは落ち込み酒浸りだった。フィルから恋人のことや離婚のことを相談されたボビーは、何事も時間が解決すると返答した。その時、ヴォニーがフィルの恋人だと知らない彼は、結婚のことをフィルに話してしまう。フィルは冷静を装ったが胸中は穏やかではなかった。
ボビーを通じてフィルが離婚を真剣に考えていることを知ったヴォニーも、複雑な心境になってくる。フィルはヴォニーの新しい仕事場にやってくると、真剣に離婚を考えていることを告げて去って行った。
フィルは妻と正式に離婚した。そんな彼を見てボビーは慰めの言葉を掛けるが、ふとしたきっかけでフィルの恋人がヴォニーだと気がついてしまう。彼がヴォニーにフィルとのことを問い詰めると、フィルと結婚すると彼女は答えた。失意に落ちたボビーはひとりニューヨークへと戻って行った。
映画『カフェ・ソサエティ』のあらすじ【転】
ニューヨークに戻ったボビーは兄のベンが経営するナイトクラブで働きだした。ベンはギャングで人を殺すことをなんとも思わないような性格だった。オーナーとなったボビーの発案で店名を変え、ナイトクラブは瞬く間に有名人御用達の高級クラブへと変わっていった。
ハリウッド時代に知り合った友人夫婦からヴェロニカという女性を紹介されたボビー。夫が親友と駆け落ちして独り身になったばかりの彼女に、ボビーはすぐさま惹かれていく。二人は愛し合うようになり、ヴェロニカの妊娠を機に結婚した。
子供が生まれ、ヴェロニカが育児に付きっきりとなった頃、店にフィルとヴォニーがやってきた。二人の登場にボビーは驚いたが、中でもヴォニーの変わり様に彼は落胆を覚えた。以前の彼女が嫌っていたハリウッドに染まった女になってしまっていたからだ。
ボビーは店の常連から検事局がベンを調べていることを教えられる。今までの悪事が露呈すれば重罪となる。しばらく町を離れたほうがいとアドバイスを受けた。
そこへヴォニーがやってきた。ボビーは彼女とは話したくなかったが、ヴォニーは昔に戻って食事をしたいと言いだす。まだ心のどこかに彼女への思いが残っていたボビーは、それを断ることができなかった。
映画『カフェ・ソサエティ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヴォニーと食事をしたボビーは、次第に昔の気持ちを取り戻していく。忙しいフィルに代わってニューヨークの町を案内したことで、彼女への気持ちはますます強くなっていった。それはヴォニーも同じだったがお互いに今の生活が嫌という訳ではなく、微妙な距離感が保たれる。
ベンの所に警察が踏み込み、彼はとうとう逮捕されてしまった。ボビーとフィルは敏腕弁護士を付けたが結果は有罪となり、電気椅子での処刑となってしまう。その後、ボビーは支援者たちの手によりクラブの所有権を手に入れてますます大物になっていった。
ハリウッドに支店を出さないかという話も持ち上がったが名店がズラリと並ぶ場所で競合する気はなかった。ボビーはハリウッドを訪れた際、ヴォニーと密会する。年越しを共に過ごせないことを残念に思ったが、ヴォニーは心を乱されるからと会うことにためらいを感じ始めていた。
ボビーは二人目を妊娠中のヴェロニカと共にクラブへと向かった。年越しのカウントダウンが始まり、集まった人々は新年の到来を喜んだ。だが、ボビーの瞳は遠い所を見つめていた。それはヴォニーも同じだった。フィルやハリウッドの仲間たちに囲まれて素敵な年越しをしているにも関わらず、彼女もまた気持ちは遠くへと向いていた。
映画『カフェ・ソサエティ』の感想・評価・レビュー
ウディ・アレン作品の中では毒気が少ない。彼はどの作品でも主役を“自分”にしてしまう性格だが、今回も同じでジェシー・アイゼンバーグはすっかりアレンになってしまっていた。ただ、お喋りなジェシーはこの役にぴったりだったと思う。誰もが心当たりがありそうな、よくある男女の恋愛話を描いたらピカイチのアレン監督だが、80歳を越えてもこの感性で脚本を書けることに嫉妬すら覚える。(MIHOシネマ編集部)
本作は、1930年にハリウッドに仕事をもらいにやってきた青年ボビーが秘書のヴォニーに一目惚れし、恋と仕事に奮闘する姿を描いたラブコメディー作品。
ゴージャス、エレガント、スタイリッシュの三拍子がそろった、とにかく華やかでキラキラした世界にはとても憧れた。
また、ファッションやジャズも時代を感じられた。
コミカルでテンポの良い会話劇も聞いていて心地が良く、主人公が他の誰でもない一度きりの人生を大切に、前を向いて生きていく姿がとても美しかった。(女性 20代)
ウディ・アレンの作品と言うと、独特の雰囲気で何となく「つかみどころのない」、理解しようとすればするほど「逃げて行って」しまう様な作品が多いのですが今作は彼の作品の中でも比較的分かりやすく、感情移入しやすいものになっていました。
ハリウッドは「夢の国」と言うイメージありますよね。今作の主人公ボビーも「夢」を追い求めてハリウッドにやって来ます。しかし、そのハリウッドで感じたのは「夢」よりも「現実」だったようです。
理想と現実の狭間で揺れ動く心を、明るい雰囲気で描いているので気持ちよく見られました。(女性 30代)
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