映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』の概要:タイトルが独立しているが正真正銘『死霊のはらわた』シリーズ三弾。今度は中世を舞台に、アッシュの片腕に仕込んだチェーンソーが死霊相手に唸りまくる。この悪ノリと血ノリに、果たして我々はついてこられるのか。
映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:ホラー、アクション、コメディ、ファンタジー
監督:サム・ライミ
キャスト:ブルース・キャンベル、エンベス・デイヴィッツ、マーカス・ギルバート、イアン・アバークロンビー etc
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映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』の登場人物(キャスト)
- アッシュ(ブルース・キャンベル)
- 前作にて死霊との戦いの末、時空の裂け目に吸い込まれた挙句にタイムリップしてしまった。本職はスーパーマーケットの店員。本作では冒頭からいきなり舞台が中世に飛ばされており、しかも奴隷扱いになっている。武器のチェーンソーもないせいで、いきなりピンチ。どうする、アッシュ。おまけに敵対国の人間と勘違いされ処刑にされそうになる。
- シーラ(エンベス・デイヴィッツ)
- アーサー王の治める国・ブリタニアに住む娘。兄が騎士をしていたようだが、戦いで命を落とす。アッシュのせいで兄が死んだと思い、誤解から彼を人殺しだと罵るが後にそれが解け恋へと発展。
- アーサー王(マーカス・ギルバート)
- ブリタニアの王様。隣国のヘンリー王と争っており、彼を捕虜にしたついでにアッシュも奴隷にした。アッシュに処刑を言い渡した。
- 賢者(イアン・アバークロンビー)
- アッシュを「天からやってきた使者」で闇の力から我々を救う者だと言い、彼にメインウエポンであるチェーンソーを渡した。アッシュが現世へ帰るために必要な『死者の書』を怪しい墓場へ取りに向かわせる。
- ヘンリー王(リチャード・グローヴ)
- ノースランドの国王。アーサー王に捕まりアッシュと共に捕虜として捕まっていたが、アッシュによって解放された。
- リンダ(ブリジット・フォンダ)
- アッシュの現代での彼女。回想シーンにて死霊に襲われる只それだけの役割なのだが、演じているのが何とブリジット・フォンダと無駄に大御所である。
- もう一人のアッシュ(ブルース・キャンベル)
- 物語の途中で生まれるアッシュの分身。本人曰くアッシュの悪い部分、だそうだが最終的に悪霊軍団のボスとして君臨する。つまり、ラスボス。
映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』のあらすじ【起】
時は1300年代の中世ヨーロッパ。首枷をはめられ鎖に繋がれ行進する捕虜たちの中、そこにいたのはかつて『死霊退治のヒーロー』となっていた男、アッシュだった……ハテ、どうしてこんなザマになっているのかというところで回想が始まる。
アッシュは、スーパーマーケットにつとめるしがない青年。恋人のリンダと共に山奥の小屋へとデートに来た時に悲劇は起こる。その先で見つけた『死者の書』をうっかり開いてしまい、何と森に住む死霊達が現代へと蘇り大暴れ。恋人リンダも襲われ、次に襲われたアッシュは右手を死霊に乗っ取られる。死霊を退治するため、アッシュはチェーンソーで右手ごと切断した。代わりにチェーンソーを嵌め、左手にはレミントン銃を持ち、死霊達との血みどろガチンコバトルを繰り広げるアッシュ。死闘の末勝利したアッシュだったが、その時である。時空が裂けたかと思うとそこから生まれた光の中にアッシュの身体が吸い込まれていくではないか!
結局、車ごとタイムスリップしたアッシュは早速怪しまれ捕らえられる。アッシュを捕まえたのはブリタニア国のアーサー王だった。賢者はアッシュを天からの使者だと訴えるも、アーサー王は聞き入れるわけもない。敵国でもあるノースランドの国王、ヘンリーと共に処刑を宣告されるアッシュ。ブリタニアの民達は彼らを人殺しと罵り石を投げ、それに大賛成する。処刑法は死霊の住む穴の中へと突き落とすというもの。早速一人の捕虜がその中へ放り込まれ、穴の中からは犠牲者のものと思われる大量の血が勢いよく放出する。いよいよ自分の番が迫り大ピンチのアッシュ。穴の中から早速現れた死霊その1は女性型で機敏に動き回るタイプであった。しかし、そこは前作・前々作で修羅場を潜り抜けただけあってか、殴る、蹴ると負けじと善戦。更には駆けつけてきた賢者が穴から放り投げたチェーンソーと合体し、もはや無敵と化してしまう。2匹目の太った死霊もさくっと蹴り落とし、処刑穴から生還するアッシュ。仕返しと言わんばかりにアーサー王の頬をぶん殴り、更には捕虜のヘンリーを解放する事を命じるのであった。
勿論これに怒ったアーサー王は、「貴様をたたっ切ってやる!」とその剣を抜くがすかさずアッシュのレミントン銃がそれを妨害。着弾した勢いで刃が消し飛んだ剣を見て、唖然とする王と民衆。更には穴から這い出てきた死霊その2も倒してしまう。これが未来から持ってきた力だ、と勝ち誇るアッシュはすぐさま一目置かれる存在となるのだった。
映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』のあらすじ【承】
ハーレムまで囲い、随分とご機嫌そうなアッシュ。当初、彼を兄の仇だと思い込み石を投げた女性・シーラは謝りに来るが、失礼な態度で突き返す。一方、賢者に現代へ戻る方法を探すよう頼んでいたアッシュの元へと入ってきたのは「死者の書にその方法が書かれている。おまけに、死者の書が悪霊の手に渡ると大変だ!それを探せるのは君しかいない!」……という情報であった。またもや死者の書に振り回される運命が決定づけられるアッシュ、これまで散々な目に遭ってきた彼が素直にうんと首を縦に振るわけもなく一度はそれを拒否する。が、タイミングよく死霊の取りついた老婆が一向に襲い掛かってくる。
「死者の書は渡さん!お前はここで死ぬのだ!」
再びレミントン銃で死霊をのしたアッシュに、賢者は「これで分かっただろう。悪霊に死者の書を渡してはいかん!」と訴える。結局、また危険な目に遭うかもしれないのに死者の書を取りに行くより他なくなってしまうのであった。
旅立ちの前夜、チェーンソーのついていた右手には鉄製の義手をはめ込むアッシュ。準備は念入りに越したことはないとばかりに義手のメンテナンスを行っているところへ、再びシーラが訪れる。シーラは謝罪と無事の祈りを込めて手製の織物を持ってくるが、やっぱり無礼な態度で返すアッシュ。流石に怒った彼女に平手の1発を食らわされると、何故かそんな強気な彼女の態度に、「ホレたぜ」。……かくして二人は結ばれ、ちゃっかり愛し合う仲になっていた。
映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』のあらすじ【転】
翌朝、アーサー王、賢者と共に旅立つアッシュ。賢者が教えたのは怪しげな墓場であった。不気味な森の中にあるその墓場に死者の書はあるのだと言い、更には「死者の書を取り戻す時は必ず呪文を唱えるように。絶対に呪文を間違えてはいけないぞ」と念を押すように、その呪文を繰り返す。
そこから先は1人で向かう羽目になるアッシュ。そんな彼を待っていたのは、再三に渡り彼を苦しめ続けた森の死霊達。アッシュは死霊達の気配から逃げ回り、小さな山小屋に転がり込むようにして入っていく。錯乱したアッシュは、小屋の中にあった姿見を壊してしまう。すると今度は、割れて床に散らばった姿見から何故か小さいアッシュ達が飛び出し始める。小人アッシュが総勢7名程で襲い掛かってきて、散々翻弄され小突き回されるアッシュ。縛り付けられたりして苦戦しつつも、その拘束を解きチビ・アッシュどもを全員やっつけることに成功した!……かに思えたが、今度は身体が分裂を始めた挙句にもう一人の自分が誕生する。何と、今度は二人になってしまったアッシュ。分身アッシュはケタケタと嘲笑いながら言う、「僕は悪い子のアッシュちゃんさ!」。本物のアッシュはというと、自分の分身だろうが何だろうが情け容赦なくレミントン・ショットガンを顔面にブチかまし分身を吹き飛ばす。倒れた分身の四肢をチェーンソーでバラバラにし、掘った墓穴へと放り込む。埋められ際、分身アッシュの生首がカッと目を見開き言った。
「お前に死者の書は渡さんぞ。お前は墓場で死ぬ運命だ。この借りは返してやる!」
知ったことかと言わんばかりに土を被せ墓標を突き刺し、その場を去るアッシュ。ようやくアッシュは件の墓場へと辿り着くことができたのであった。
道中本当に色んな事が起きたが、やっとの思いで死者の書の元へと近づくアッシュ。しかし、誰が置いたのやら、死者の書が全部で3冊あるではないか。間違えて偽物を取ってしまい死者の書に噛みつかれる、という小学生のやりそうな謎トラップにはまりつつも本物の死者の書を何とか手に入れる。しかし、ここで忘れてはいけない決まりがあった筈だ。そう、賢者は言っていた。死者の書を取る時には呪文が必要だと……。ばつの悪そうな表情が示す通り、アッシュは賢者から口酸っぱく聞かされていた呪文の肝心な部分を忘れてしまっていた。適当な呪文を唱え誤魔化そうとするアッシュだが、そうは問屋が卸さない。彼の放ったデタラメな呪文のせいで地中に眠っていた死者達が次々に蘇り出す。死者にとっつかまれ襲われるアッシュだがいつもの調子で蹴散らし、死者の書を手に入れた後はお構いなしにさっさと撤収してしまう。復活した死者達の中には先程の分身アッシュもいた。しかも死者達のボスとなり、死者軍団を率いてアーサー王の元へと総攻撃をけしかけ始めるのだった。
映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』の結末・ラスト(ネタバレ)
城へと帰還し、死者の書を賢者に渡すアッシュ。賢者に呪文を正しく唱えたかどうかを問われ、「俺は本を持ってきたんだからその務めは果たした」と逆切れ気味に返す。賢者は顔色を変え叫んだ、「何てことだ!呪文を間違えると、この本を取り返すために死者の軍団がここへやってくるぞ!」。が、後はそっちの問題だ、自分を元の時代へ帰せと居直るアッシュ。アーサー王は呆れたと言わんばかりに「お前のことを信じた我らが馬鹿だった」と、彼を帰すことを許すのであった。王だけではなく民衆達も唖然とし、次々にその場を去ってゆく……そんな中、愛を契りあったシーラだけはアッシュを信じて言葉をかけてくる。しかし、何と言われようが俺は帰ると頑なに意志を変えないアッシュ。
そんな中、進軍を始めていた死者の大群が押し寄せてきたかと思うと、シーラを攫って行く。更にシーラは、死者軍団のボスであるもう1人のアッシュに見初められてしまい死霊化させられてしまう。シーラのピンチに、先ほどまでは「俺知らないもんね」と逃げ腰だったアッシュが突然の手の平返し――いやいや、もとい覚醒をした。家来のほとんどが逃げ出してしまったという王国の兵達を集め、「俺は最後まで戦うぞ!」と奮起する。沸き返す兵士と民衆達に、更にアッシュは作戦を立てる。只戦うのではなく現代の兵器を使ってこちらも迎え撃つのだと。一緒にタイムスリップしてきた車から部品を取り出し、何やら新たな武器をこさえ始める。来たる死者の軍団たちとの戦いに備え、少ない手勢で一泡吹かせるべく日々を重ねるアッシュ達。
いよいよ、死者の軍団が城へと襲い掛かってくる。数の差で言えば圧倒的に敵側の方が多い。しかしアッシュは怯む事なく、まずは爆薬付きの矢で迎え撃つ。盾に刺さった矢が爆発し、次々燃え尽きていく死者の兵士達。第1陣目を破られた死者軍団は、第2部隊目を投下し南側から攻め入ることに。こちらも、発射台から手製の爆弾を投げ込みアッシュ軍が優勢かに思われたがやはり数の暴力。倒せども倒せども沸いて出てくる死者の軍勢達の手により正面の門を破られてしまう。一斉に突撃をかましてきた死者達に形勢を逆転されてしまうアッシュ軍。勇敢に戦っていた王も諦めかけたその時、アッシュが門を破り突撃してきます。
「21世紀の力を見ろ!」
何とアッシュは、自分の車にプロペラドリルをつけた装甲車を作り上げていたのである。突き進む戦車に吹っ飛ばされていく死者の軍団達、沸き返す兵士達。しかし、シーラを囮にしている隙を突いていよいよ死霊達のボスが城に乗り込んでくる。アッシュも引き返し、城の中でアッシュ対ボスの一騎打ちが始まる。劣勢になりつつあったアッシュ軍であったが、そこへヘンリー達の援軍が駆けつけ、弱まりつつあったアッシュ軍の士気が再び高まる。ボスとの勝負でピンチであったアッシュだったが、手製の爆弾で起死回生を図り勝利を得るのだった。
かくして死者達の軍勢を見事うち倒し、アッシュ達は死者の書を守り抜いた。呪いが解けたのかシーラも無事元に戻り、アーサーとヘンリーも和解し抱擁を交わしあう。こうして真の英雄となったアッシュだったが、勿論元の世界へ戻ることが彼の本来の目的だ。賢者は死者の書に載っていたという1滴で1世紀分眠れる薬を作り出します。6滴飲めば六世紀分時が進みこれで元の世界へ戻れる、との事。薬を手にし、愛した女シーラと最後の接吻を交わし車へと引き返すアッシュ。さて、では言われた通りに薬を6滴飲んで眠りに就こうではないか。再び目が覚めた時には全てはきっと元に戻る――そう信じながら、車の中で目を閉じるアッシュ。時が進んでいき、やがて目を開けるアッシュ。……しかし様子がおかしい……、顔中にはりついた蜘蛛の巣を払いのけ外へと出て見れば――そこはもう1世紀分時が進み、戦争で荒廃し切った崩壊した都市だった。そう、アッシュは1滴分多く薬を飲んでしまっていたのである。
「眠りすぎたんだ!」
髪もヒゲも伸びきったアッシュはその場に愕然と崩れ落ちながら嘆き始める。やがて泣き声が狂ったような笑い声に変わり、エンドロール……。
と、いうのがDVD版のみに付け足されたというオリジナル・エンディングである。そう、何とこの作品、エンディングが2つ存在しているのだ。劇場公開時の真のエンディングは、以下に記す。
眠り薬の効果で、無事に晴れて現代へと帰還を果たしたアッシュ。元のようにスーパーで働いているようだが、同僚に「俺は過去の世界で王にだってなれたんだぜ!」と自慢げに話し、冷めた目を向けられている。が、その話を聞きながら「素敵じゃない」なんて乗ってきてくれる女性が現れ、いい感じ?が、その矢先にまたあの嫌な予感がよぎる。振り返ってみるとアッシュの背後にいた客に、死霊が乗り移っているではないか!死霊に吹き飛ばされるアッシュ。死霊は女性に狙いを定めるが、アッシュはすかさず売り物のレミントン銃を手にする。あわやというところで、女性をピンチから華麗に救うアッシュ。死霊が「お前は何者だ」と尋ねると、カウンター上でグリップを鮮やかに回転させながら彼は答える。
「名はアッシュ。家庭用品係だ」
襲い掛かってきた死霊に、かっこよく銃を投げキャッチしながら連射しまくるアッシュ。死霊を倒し、助けた女性と抱き合う、そして……。
「今の俺も王だ」
女性と熱いキスをかわしながら、エンドロールへと突入する。
映画『死霊のはらわた3/キャプテン・スーパーマーケット』の感想・評価・レビュー
流石は後に巨匠になるサム・ライミ監督なだけあり1作品目から突き抜けていたこのシリーズ。愛すべき馬鹿、という言葉があるがまさしくこの作品のためにあるのではないか。ホラー色は薄れたが、突っ込みを入れる理性も吹き飛ばすまさにキング・オブ・頭空っぽにして楽しもうぜ映画。小学生の時、馬鹿ないたずらをして楽しんだ後の感覚によく似ている。かっこよかったりヘタレだったり憎めないダークヒーローなアッシュも最高にクールだ!(MIHOシネマ編集部)
パッケージの雰囲気もガラッと変わって完全なおふざけ映画になっている今作ですが、正真正銘の『死霊のはらわた』シリーズ3作目です。
『死霊のはらわた』が大好きな私は、3作目もあのなんでもありのスプラッター映画が見られると思っていたのですが、やはりサム・ライミは天才です。今作は別の意味でなんでもあり。頭を空っぽにしてただ面白く見られました。
ブルース・キャンベルが演じるアッシュ。1作目ではあんなに心優しくて弱虫な感じだったのに、今作ではやばいぐらい振り切っていて狂気じみていました。
ホラーでは無いので、子供がみても楽しめるのではないかなと思います。(女性 30代)
関連作品
前作 死霊のはらわた2
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