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映画『サンゲリア』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『サンゲリア』の概要:ロメロの『ゾンビ』のヒットを受け、フルチ監督がじゃあ俺も!とばかりに便乗した、孤島を舞台にしたゾンビホラー。蛆やらゴカイまみれの腐乱ゾンビが汚すぎて目を背けたくなる、フルチ監督の変態ぶりがここに開花するッ!

映画『サンゲリア』の作品情報

サンゲリア

製作年:1979年
上映時間:91分
ジャンル:ホラー
監督:ルチオ・フルチ
キャスト:イアン・マカロック、ティサ・ファロー、リチャード・ジョンソン、オルガ・カルラトス etc

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映画『サンゲリア』の登場人物(キャスト)

アン・ボールズ(ティサ・ファロー)
N.Y湾上を漂っていたクルーザーの持ち主の娘。なお、このクルーザーには全身腐乱した男がおり、調べに入った警察官が襲われて死亡してしまう。事件の真相を探すため、父を追いかけることとなる。
ピーター・ウエスト(イアン・マカロック)
新聞記者の青年。上司の命令で、今回のクルーザー事件について調査を言い渡されアンに同行する。途中でアンの父がカリブ海にある地図にない島、マトゥール島にいることを突き止める。
ブライアン・ハル(アル・クライヴァー)
アン達が道中出会うアメリカ人カップルの彼氏。島に向かおうとするアンとピーターにヨットを提供し、共に向かうこととなる。
スーザン・バレット(アウレッタ・ゲイ)
ブライアンの恋人。途中、スキューバダイビングと称して全裸で海の中を泳いでいるところを鮫とサング(※この映画における『ゾンビ』の通称)に同時に襲われるという何とも不運な夫人。
デビッド・メナード医師(リチャード・ジョンソン)
マトゥール島の医者。島では何故か島民がサングと化してしまうため、その原因を突き止める研究に明け暮れるが、謎は解けないままである。アンの父の友人でもある。
ポーラ・メナード夫人(オルガ・カルラトス)
メナード医師の妻で、シャワーシーンをお披露目してくれるホラーには必須のお色気担当。……が、何と家に突然侵入してきたサングにより大変ショッキングな目に遭ってしまう。ある意味この『サンゲリア』という作品を語るには外せないキャラクターであるだろう。
夫の死体蘇生の研究にやや病み気味であり、島を出たがっている。
看護婦ミッセイ(ステファニア・ダマリオ)
メナードの元で働く看護婦。毎日のように島に溢れる死体を、憂鬱そうに土の中に埋めている。
使用人ルーカス(ダカール)
メナードに仕える使用人。死体が蘇生する謎をメナードと共に解明しようとする。

映画『サンゲリア』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『サンゲリア』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『サンゲリア』のあらすじ【起】

N.Y.湾上を漂う一隻のクルーザー。警察官が2人、探索のためにクルーザー内へと入り込む。
無人かと思われたクルーザー内に不意に姿を見せたのは全身が腐乱した男であった。この腐乱男は何と歩く死体であり、ゾンビなのである。……が、この作品ではゾンビとは呼ばずサングという通称があるので以下、便宜上サングとさせていただく。
突如現れたサングに襲われ死亡する警官。残る警官も拳銃を発砲するが、海に飛び込み逃げられてしまう。

たちまち事件として報道され、新聞社の編集長はこいつぁネタになるとばかりに部下のピーター・ウエスト記者に調査へと向かわせる。

事件のあったクルーザーの持ち主の娘であるアンも取り調べを受け、そんな中ピーターが彼女に接触を図る。2人が得た情報はアンの父がカリブ海にあるマトゥール島にいるということ。そして父が奇病に冒され、島から出られないということ。すぐに島へ向かうことに決める2人だが、どうもこの島は『呪われた島』と呼ばれ地図にさえ載っていないらしい。

不穏な空気が漂う中、バカンス中のカップル・ブライアンとスーザンに出会い、2人の乗るヨットに乗せてもらい島へと同行させてもらうこととなる。

映画『サンゲリア』のあらすじ【承】

島へと向かう途中、スーザンが突然水中で写真を撮りたいと言い出す。何故か大胆にもトップレス姿になり、海の中へと飛び込んでいくスーザン。海の中を撮影していると、突然鮫が現れる。鮫から逃れるために岩陰に隠れていると、今度は何と腐乱死体・サングが突如その手を掴んでくる!
今度はサングから逃げるために水中を泳ぎまわるスーザンだったが、サングは何故か鮫と格闘を開始する。お陰でスーザンは2体の脅威から逃れることが叶うが、鮫が暴れたおかげでヨットのスクリューが壊れてしまい、そのまま例の島へと辿り着くのだった。

無事、島に着いた一行だったが島では何と『死んだ人間が蘇り人肉を貪り歩く』という奇病が発生していた。教会を診療所にしながら、医者でありアンの父の親友でもあるメナードは、助手のルーカスや看護師ミッセイと共にこの奇病が何とかできないものか、と模索していた。

メナード達が出来ることと言えば、サング化した島民の頭を銃で撃ち殺すことくらいであった。憂鬱な表情で、今日も大量の遺体を土の中へと埋めるメナード達。

一方、メナードからアンは父が病気で死亡したことを伝えられる。彼は最後までいい科学者だった、と付け加えメナードとアンは彼の死を悲しんだ。

映画『サンゲリア』のあらすじ【転】

かくしてミッションは達成された。アンの父は、もういない。島を出ようとする4人だったが、メナードから「妻の様子を見てきてほしい」と頼まれごとをされたため、それを引き受ける。

そしてその頃、メナードの美人妻・ポーラは優雅にシャワータイム中だ。こちらも大胆にヌードを見せてくれるという徹底したサービスぶりであるが、文字通り目を覆いたくなるような悲劇はこの直後に起きてしまう。

そうこうしているうちに、サング達がどんどん数を増していきメナード達のいる診療所やポーラの家にも押し寄せてきてしまう。シャワーから出てきたポーラだったが、突如押し入ってきたサングに髪の毛をわしづかみにされてしまったかと思えば、そのままズルズルと力技で敵うわけもなく引きずられてゆく。ドアの前で、間に合わせのバリケードを張って頑張るも、尖った木の先端で眼球を串刺しにされてしまう。

そんな惨劇が起きているとも知らずにポーラ宅を訪れる一行、そこに広がっていたのは彼女がサング達に貪り食われるというあまりにも惨たらしい光景だった。
彼女の死を目の当たりにした一行は、診療所に引き返すことにする。が、診療所にもサング達の魔の手は刻々と忍び寄っていた。

それだけではなく、ドサクサに紛れて地中深くに埋まっていた400年前のスペイン人征服者のゾンビも復活してしまう。何故白骨化していないのか、というツッコミは野暮そのものであり、蛆やミミズまみれのグロテスクな姿で構わず襲い掛かってくるサング達。その途中で、スーザンが噛まれて命を落としてしまう。

何とか残る3人は診療所へ逃げこんだものの、既にサング達の巣窟と化していた。メナード医師も、看護婦ミッセイも、使用人ルーカスも皆犠牲になった後であった。

映画『サンゲリア』の結末・ラスト(ネタバレ)

覚悟を決めた3人は、籠城戦を決め込む。武器として火炎瓶と銃を使い、次々侵入してくるサング共へとそれらを浴びせるのだった。功を奏したのか裏口から何とか逃げ出すことができたものの、ブライアンがサング化していたスーザンに噛みつかれてしまう。慌ててスーザンを撃ち殺すピーター。ぼろぼろになりながらも、3人はヨットへと帰還したのであった。

惨劇の孤島を離れ、ニューヨークへと帰路を辿る3人。だが、その途中でブライアンがとうとう死んでしまう。このままではサング化するであろうブライアンの遺体を船室に閉じ込める、残されたアンとピーター。

いよいよニューヨークが近づいてきた、あの地獄のような場所から生還できる……そんな思いを胸にラジオを入れると、二人の耳に飛び込んできたのは信じがたいニュースであった。既にアメリカ中にはサング達が溢れかえっているというのだ。冒頭、クルーザー内で腐乱死体に襲われた警官が媒介となりサング達が増殖したのであろう――ブルックリンの橋の上を行きかう大量のサング達の後ろ姿を映し、物語はこれ以下はないだろうというくらい絶望的な形で終わるのであった。

映画『サンゲリア』の感想・評価・レビュー

多くの皆様がゾンビと聞いて思い浮かべるのは「腐乱してぐちゃどろな死体」であろう。だが、ゾンビの生みの親であるロメロが撮ったゾンビは単純に白塗りメイクをしただけのお手軽ゾンビでしかなかった。昨今のような腐乱したゾンビ、というモチーフを作り上げたのはこのルチオ・フルチと言う監督の変態性が詰まったこの作品があるからこそである。画面の向こうまで臭ってきそうなそのバッチさは意味芸術の域に達している。ゾンビ映画入門に、お一つ如何でしょう?(MIHOシネマ編集部)


ルチオ・フルチって本当にヤバいと感じた今作。ゾンビ映画だと思って見たらダメです。キモいし汚いしグロいのがずっとずっと続きます。しかもそれがなんかレトロでふざけてるみたいな雰囲気だからクセになる。
内臓丸出しにしたり目ん玉串刺しにしたり、とにかく過激なシーンが続くので心臓に悪いのですが何故か大好きなんですよね。これといったストーリーも無いし、ただやばい映像を見せられるだけなのに何度も見たくなる。
1度見たらこのキモさにハマってしまうはずです。(女性 30代)

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