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映画『センターステージ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『センターステージ』の概要:プロのバレエダンサーを目指すヒロインは、ダンサーの登竜門と言われるアメリカン・バレエ・アカデミーへの入団を果たす。プリンシバルとなるべく、厳しいレッスンやライバルとの競い合い、まぶしい青春を描いたヒューマンドラマ。

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映画『センターステージ』の作品情報

センターステージ

製作年:2000年
上映時間:115分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:ニコラス・ハイトナー
キャスト:アマンダ・シュル、ピーター・ギャラガー、ドナ・マーフィ、イーサン・スティーフェル etc

映画『センターステージ』の登場人物(キャスト)

ジョディ・ソーヤー(アマンダ・シュル)
アカデミーに憧れ、新入生として入学を果たす。人を惹きつける何かを持ってはいるものの、技術的には周囲に大分劣る。金髪の可愛らしい容貌をしており、クーパーに憧れている。
エヴァ・ロドリゲス(ゾーイ・サルダナ)
アカデミーに新入生として入学。ダンスの技術は素晴らしいが、素行に問題がある。ジョディとは寮の部屋で同室となり、一番の親友となる。言葉遣いは悪いが、友達思い。
モーリーン・カミングス(スーザン・メイ・プラット)
9歳からアカデミーにおり、高飛車な面が目立つ。黒髪の美女で、ダンス技術は最高峰。直接的であるため、友達が1人もいない。
チャーリー(サシャ・ラデツキー)
ジョディと同じ新入生で、抜きん出たバレエの素質を持っている。天真爛漫なジョディに惹かれ恋をするも、クーパーとの仲を見抜きジョディを支え続ける。
エリック(シャキーム・エバンス)
ジョディと同じ新入生でチャーリーの次に素質のある青年。実はゲイで、リフトするよりも自分がリフトされたいと望んでいる。エヴァと親友になり、彼女を励ます頼もしい存在。
ジョナサン(ピーター・ギャラガー)
アメリカン・バレエ・カンパニーの舞台監督。伝統的なバレエを引き継いで振り付けを行うが、革新的なダンスを目指すクーパーとは対立している。頑固でエゴイスト。
クーパー(イーサン・スティーフィル)
アカデミーのプリンシバル。ジョナサンと対立し、自らが振り付けを行い新たな演目を考案。ジョディの素質を見抜き主役に抜擢する。

映画『センターステージ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『センターステージ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『センターステージ』のあらすじ【起】

バレエダンサーの登竜門、アメリカン・バレエ・カンパニーへ合格したジョディ・ソーヤー。寮で同室になったエヴァ・ロドリゲスとすぐに仲良くなり、他にも9歳から学校にいるというモーリーン・カミングスやチャーリー、他の新入生達と仲良くなる。

ジョディのバレリーナとしての技術は差ほど上手いというわけではない。だが、彼女には存在感があるため、合格したようなものである。エヴァはバレリーナとしての技術は素晴らしいが、素行に問題があった。
アカデミーの劇団には、誰もが憧れるプリシンバルダンサー、クーパーがいる。新入生たちは彼らのダンスを観劇して益々憧れを強くするのだった。

連日、ダンスのレッスンに明け暮れる研究生たちだったが、なぜかエヴァはいつも遅刻してくる。ジョディはいつも同じことを注意され、殊更厳しくレッスンされる。技術が劣っているため、彼女はいつも居残りをして技術向上に努めた。だが、その様子に苛立っていたエヴァが講師に噛みついてしまう。そのせいでレッスン場から退室させられてしまうのだった。

しかしその後、ジョディは講師と舞台監督であるジョナサンに呼び出され、技術に関して向上が見られないため、進退を考えるよう言われる。彼女は基礎中の基礎も完成しておらず、更には足の形も悪い。バレリーナには向いていない体形をしているのだ。それでも、周囲を巻き込むほどの花があるならば、話は別である。だが、ジョディは連日のレッスンで緊張してしまい、そのせいで花も失われ本来の力量を発揮できていないのだった。

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映画『センターステージ』のあらすじ【承】

4か月後には発表会がある。アカデミーに残れるのは男女ともに3名だけ。観客はおよそ3000人。その中には全米から新人をスカウトするため、劇団関係者も大勢やって来る。アカデミーの発表会は大型オーディションでもあるのだ。だが、現在のジョディの技術では、発表会への出演すら危うい。発表会のステージに上がれなければ、どこのバレエ団にも採用されず、バレリーナとしての人生は閉ざされたも同然であった。

この件について、ジョディはエヴァとモーリーンに話をするも、両者の意見は真っ向から対立。エヴァは励ましてくれるも、モーリーンは当たり前のことだと言う。バレエでプリンシバルになるには、誰よりも努力し持って生まれた人を惹きつけるものがなければならない。ある意味、厳しい勝負の世界でもあるのだ。

このことで気落ちしてしまったジョディを元気づけるため、エヴァは彼女とチャーリーや仲間達を誘って遊びに向かう。クラブでそれぞれにダンスをすることで、ジョディはチャーリーと良い雰囲気に。
一方、モーリーンはコロンビア大の医学生からデートを申し込まれ、彼の友人達とボウリングへ。カロリーを気にしていた彼女は、たまには良いかとピザやアイスクリームを口にして医学生と楽しいひと時を過ごすのだった。

後日、ジョディは巷のダンスレッスンへ参加。バレエ以外のダンスを習おうとする。すると、そのダンススタジオにクーパーが現れ、一緒にレッスンを受けことに。次第にリラックスしたジョディは、ダンスを楽しむことで本来の力量を発揮。レッスン後、意外なことに世俗的なクーパーからデートへと誘われるのであった。そうして、ジョディはクーパーと一夜を共にしてしまう。

その後、クーパーが振り付けを行う新作にジョディとチャーリーとエリックが準主役に大抜擢。対してエヴァとモーリーンはジョナサンが演出を行う作品に選ばれるのだった。

映画『センターステージ』のあらすじ【転】

エリックの誕生日を皆で祝うことになり、ジョディはモーリーンにも声をかける。すると、彼女は意外なことに誘いへ乗り、恋人になった医学生を連れて参加。青春を謳歌した。
その際、チャーリーはジョディをデートに誘うも、恋人がいるからと断られる。

後日、レッスン場にてジョディとクーパーの関係を察したチャーリーは、現役プリンシバルにダンスのアレンジで対抗するも、やはり技で敵うはずもなく敗北を期してしまう。

クーパーと付き合った気になっていたジョディだったがあれ以来、彼からは冷たくあしらわれていた。更にレッスンでは毎回、振り付けが変わって覚えるのにひと苦労。彼女がそれを訴えると、ただのダンサー風情が文句を言うのかと怒鳴られてしまう。ジョディはショックを受けるも、チャーリーの励ましによって元気を取り戻すのだった。

そんな折、ジョナサン組に入っていたダンサーが1人脱落。体形維持できないのが原因だった。これを受けたジョディとエヴァとモーリーン。それぞれにダンサーとして必要なことを心に留めより一層、自らを研鑽していく。

そうして、舞台リハーサル。新聞ではクーパー振り付けによる新作が発表されると騒がれており、浮き足立つ研究生達。しかし、リハーサル中にエリックが足を痛めてしまう。それを目にしたモーリーンは、自分が思った感情にショックを受け恋人の医学生に助けを求めた。彼女は体形を維持するため、食べたものを吐いてまでバレエを続けようとしていたのだ。

映画『センターステージ』の結末・ラスト(ネタバレ)

エリックの怪我により、モーリーンは精神的に参ってしまい、代役としてクーパーが踊ることになったため、ジョディは踊りたくないと言い張る。そんな2人を前にエヴァは、本番がどうあれ自分は踊るためにここにいると言い、早々に身体を休めることを2人にも勧めるのだった。

そうして、いよいよ本番当日。先にジョナサンの演目から発表することになった。しかし、本番になって主役がモーリーンからエヴァに変わっている。これは講師陣も知らないことであった。モーリーンの母親は娘にバレエを強要して、プロのダンサーにしようと熱心だった。だが、それは間違っていると気付いたモーリーン。彼女は自ら主役をエヴァに譲り、バレエを踊ることを拒否したのである。バレリーナの夢は母親の夢であって、自分の夢ではない。彼女は教育ママであった母親と対立し、親離れするのであった。

演目はエヴァを主役に進む。彼女は密かに単独でレッスンを続けており、素行とは裏腹に素晴らしいダンスを披露。演目は大盛況で終了した。
次はクーパーの新作である。クーパーはバレエを組み込み、現代音楽とのコラボを試みようとしていた。主役はジョディで恋人役にクーパーが踊る。バレエというよりも、どちらかと言うとモダンダンスの要素も多分に含み、ストーリー性を重視した柔軟な演目だった。
ジョディは無事に主役を踊りきり、演目はこれもまた大盛況。観客の誰もがスタンディングオベーションをするほどだった。

発表会終了後、ジョナサンはすぐさま研究生の面接を開始。エヴァは無事にアカデミーへの入団を果たした。対して、クーパーはアカデミーから独立し、自分のバレエ団を設立することが決定。ジョディはジョナサンとの面接で、クーパーのバレエ団へ入団することを告げるのであった。

それぞれの進退が決定する中、チャーリーとエリックも無事にアカデミーへ入団。道は違えど、ダンスに傾ける情熱は皆同じである。そうして、彼らはこれからプロのバレエダンサーとして、自らを磨き上げていくのだった。

映画『センターステージ』の感想・評価・レビュー

アメリカの一流バレエ団のダンサーになり、群舞ではなく舞台のセンターで踊るプリンシパルになることを夢見る若きダンサー達。ダンスシーンが多く、実際にプロのバレエダンサーが出演しているということもあり、その場面を観るだけでもダンス好きにはたまらない映画です。

主人公は技術的にも身体的にも一流のバレエ団で踊ることは難しいと判断されますが、彼女のダンスにはそれを補うだけの人を魅了する力がありました。ダンサーだけでなく、夢に向かって挑戦している人の背中を押してくれるような作品です。情熱が何よりの才能だと教えてもらえた気がします。(女性 40代)


バレエという世界で奮闘する若いダンサーたちを描いた作品。
優雅で美しい所作とダンスを披露する裏側では、身体や精神を蝕む訓練や練習をひたすらに行っており、加えてライバルとのし烈な争いが繰り広げられている。若者達の苦悩や苦難を余すところなく描いている。この世界では才能や技術、天賦の才などが今後を左右する。そして、そんな中でも夢を決して諦めない強い心が大事になる。諦めない根性を持った者だけが、次のステップへ進めるという厳しい世界なのだと思う。根性だけではだめなことも多いとは思うが、夢を諦めずに突き進んで欲しいと応援したくなる作品となっている。(女性 40代)


ジョディが天才型ではないので感情移入がしやすいです。恋愛模様はクーパーに遊ばれているだけに見えてイマイチですが、バレエのシーンはとても見応えがあります。
脇役の学生たちや講師陣のキャラクターも立っています。エヴァ、モーリーンがそれぞれ問題を抱えながらバレエに打ち込んでいるのも魅力的です。モーリーンのお母さんは現実でもいるだろうなと感じ、かなりリアルでした。エヴァが主役になって登場したときの相手役の子の顔が印象的です。
それほどドロドロしておらず青春ものなので楽しく観れる作品です。(女性 30代)


バレエの世界で頂点を目指す男女の物語。好きなこと、得意なことを職業にすると嫌いになるなんてよく言いますが、今作に登場する彼らは好きや得意なんてレベルではなくて、バレエに命を懸けていて全てを捧げていました。
だからこそ、観客はその熱量に感動できるのでしょう。
バレエの世界は本当に厳しいのだなと感じると同時に、今活躍している人たちの血のにじむような努力を考えると本当に素晴らしいなと思います。
バレエだけでなく、若者ならではの恋愛もあり終始楽しんで見られました。(女性 30代)

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