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映画『チャーチル ノルマンディーの決断』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

第二次世界大戦下。イギリス軍は北西ヨーロッパを占拠しているナチスドイツに急襲をかけるため、史上最大の作戦である「ノルマンディー上陸作戦」を決行しようとしていた。だが、チャーチル首相はその作戦に反対し、止めようと奔走した。

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』の作品情報

チャーチル ノルマンディーの決断

タイトル
チャーチル ノルマンディーの決断
原題
Churchill
製作年
2017年
日本公開日
2018年8月18日(土)
上映時間
105分
ジャンル
ヒューマンドラマ
歴史
戦争
監督
ジョナサン・テプリツキー
脚本
アレックス・フォン・チュンゼルマン
製作
クローディア・ブリュームフーバー
ピアース・テンペスト
製作総指揮
ティム・ハスラム
ヒューゴ・グランバー
ジョー・バムフォード
イアン・バーグ
ピーター・ハンプデン
フィル・ハント
イアン・ハッチンソン
ジギー・カマサ
ニック・マンジ
ノーマン・メリー
マイケル・ミリッロ
クリストファー・J・レイノルズ
アンドレア・レイノルズ
コンプトン・ロス
ロネル・ショー
マイク・スター
キャスト
ブライアン・コックス
ミランダ・リチャードソン
ジョン・スラッテリー
エラ・パーネル
ジェームズ・ピュアフォイ
製作国
イギリス
配給
彩プロ

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』の作品概要

第二次世界大戦。アドルフ・ヒトラー率いるナチスドイツ軍が、北西ヨーロッパを占拠していた。イギリスを含む連合軍は、ドイツ軍を止め占拠された国を奪還するため、「ノルマンディー上陸作戦」を決行しようとした。だが、第61代イギリス首相のウィンストン・チャーチルがそれを反対した。チャーチルの胸には第一次世界大戦で多くの若者が亡くなった深い悔恨が刻まれており、惨劇を繰り返したくないと願っていた。本作品ではそんな苦悩に満ちたチャーチルが、「ノルマンディー上陸作戦」を止めようと奔走する姿が描かれている。

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』の予告動画

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』の登場人物(キャスト)

ウィンストン・チャーチル(ブライアン・コックス)
第61代イギリス首相。人道主義者。現代では「歴史上、最も偉大な英国人」と呼ばれている。身分の低い者にも心を砕く、優しい心の持ち主。
クレメンティーン・チャーチル(ミランダ・リチャードソン)
ウィンストンの妻。「ノルマンディー上陸作戦」の破棄を推し進める夫を、深い愛でサポートする。
ドワイト・アイゼンハワー(ジョン・スラッテリー)
連合国軍最高司令官。「ノルマンディー上陸作戦」の決行を進める。

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』のあらすじ(ネタバレなし)

第二次世界大戦下。イギリス軍は北西ヨーロッパを占拠しているナチスドイツに急襲をかけるため、史上最大の作戦である「ノルマンディー上陸作戦」を決行しようとしていた。連合国軍最高司令官のアイゼンハワー将軍は、成功すれば勝利に近づけるとこの作戦に賭けていた。

作戦の決行まで残り96時間。首相のチャーチルはこの作戦が無謀だとし、アイゼンハワー将軍に意見を述べた。そして、早急に作戦を破棄するよう指示した。軍に所属する者達は今更変更などできないと喚き立てた。しかし、チャーチルはこの作戦をなんとしてでも止めようと、最後まで抗い続けた。それは、第一次世界大戦での悲劇を繰り返さず、若者達を救うためであった。チャーチルが如何にして困難に立ち向かい、勝利へと導いたのか、その全てがこの作品に詰まっている。

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映画『チャーチル ノルマンディーの決断』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『チャーチル ノルマンディーの決断』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』の感想・評価

ノルマンディー上陸作戦

ノルマンディー上陸作戦とは、1944年に連合軍が、ナチスドイツ占領下にあった北西ヨーロッパに向けて行った侵攻作戦である。正式な作戦の名は「ネプチューン作戦」だが、フランス・コタンタン半島のノルマンディー海岸から兵士の上陸を行ったことにより、その名がついた。

連合軍は占拠されていたフランスを取り戻し、ドイツ軍の勢力を削ぎ落とした。全体的に見ると、作戦は成功したと言える。だが、予定していたよりも奪還に手間取り、連合軍が立てていた目標も完全に達成できたわけではなかった。さらに、この戦いで大勢の死傷者が出てしまう。特にオマハ・ビーチでの戦いは過酷で、「ブラッディ(血まみれの)・オマハ」と呼ばれるほど凄惨な場所になってしまう。

第二次世界大戦

第二次世界大戦とは、1939年から45年の間に世界で起きた戦争である。主に枢軸国のドイツ・日本・イタリアと、連合国のイギリス・ソ連・アメリカが争った。戦争の始まりは、ドイツがポーランドに侵攻したことが原因とされている。出撃を命令したのは、アドルフ・ヒトラーである。

ドイツは攻撃の手を止めず、ノルウェーやフランスなども侵略していった。ここに日本などが加わり、戦いが激化したのである。ヨーロッパやアフリカアジアなど、あらゆる場所で戦いが繰り広げられた。そんな中、1945年に連合軍がドイツに侵攻し、ヒトラーが自殺したことでドイツ軍が降伏することになる。日本も沖縄の陥落や原子爆弾投下の惨劇を経て、降伏することを決定する。そして、ようやく戦いが終結したのである。

ウィンストン・チャーチル

サンドハースト王立陸軍士官学校に入学し、実際に戦争で従軍している。1900年のイギリス総選挙で当選してからは、植民地省政務次官として中国人奴隷問題に取り組んだ。その後、通商大臣・内務大臣を経験し、暴動などの問題に直面することになった。それ以降、社会主義に対して、反対する意思を強める。

第一次世界大戦時では、海軍大臣・軍需大臣として戦争を指導する立場にあった。しかし、ガリポリ上陸作戦などで惨敗し、辞任することになる。その後、再入閣を果たし、紆余曲折を経て1940年に首相に任命される。そして、1945年の終戦まで、国を主導することになる。チャーチルはガリポリ上陸作戦で若い兵士達を死なせてしまったことをずっと悔やんでおり、ノルマンディー上陸作戦を止めようと奔走する。

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』の公開前に見ておきたい映画

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『チャーチル ノルマンディーの決断』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

猿の惑星:創世記(ジェネシス)

ブライアン・コックスが動物保護施設の所長役で出演している。1968年に公開された『猿の惑星』の前日譚であり、新たな物語の始まりとも言える作品になっている。本作品は旧シリーズのリメイクではなく、オリジナルストーリーである。2014年には続編となる『猿の惑星: 新世紀』が公開された。

製薬会社に勤めるウィル・ロッドマンは、アルツハイマー用の遺伝子治療薬の開発を熱心に行っていた。実はウィルの父が痴呆症を患っており、一刻も早く薬を完成させる必要があったのだ。ある日、ウィルは脳細胞が自ら再生する、「ALZ-112」という名の薬を開発する。チンパンジーに投薬実験すると、チンパンジーの知能が向上した。しかし、会社の幹部達を集めた報告会で、ある事件が起こってしまう。

詳細 猿の惑星:創世記(ジェネシス)

レイルウェイ 運命の旅路

ジョナサン・テプリツキー監督作品。イギリス軍の将校だったエリック・ローマクスの自叙伝、『The Railway Man』を元に作られている。日本人俳優真田広之が、日本人通訳の永瀬隆の役で登場している。

これは実話に基づく話である。1980年イギリスの退役軍人であるエリック・ローマクスは列車に乗っていた。そこで、偶然出会ったパトリシアに心を惹かれ、2人は恋に落ちる。そして、結婚して夫婦になった。2人は幸せに暮らしていたが、その頃からエリックが戦争中の記憶に苦しむようになる。実はエリックは大日本帝国軍の捕虜になり、鉄道の建設工事をやらされていたことがあった。その時、拷問を受け、心に深い傷を負っていたのだ。看護婦だったパトリシアは、苦しむ夫をとても心配した。

詳細 レイルウェイ 運命の旅路

英国王のスピーチ

歴史×ヒューマンドラマ作品。「英国史上、最も内気な王」と言われる、ジョージ6世について描かれた作品。脚本家のデヴィッド・サイドラーは自分自身も吃音症で悩んだ時期があり、いつかジョージ6世の物語を映画化しようと考えていた。デヴィッドはライオネル・ローグが残した記録を実際に確認し、脚本を書き上げている。

これは現エリザベス女王の父、ジョージ6世についての真実の物語である。ジョージ6世は父王の代わりとして、民衆の前で演説を行うことになった。だが、ジョージ6世は吃音症で言葉が上手く出てこず、演説は散々たる結果に終わってしまう。エリザベス妃は吃音症を治そうと、ジョージ6世を医者に診せることにした。その中で、言語療法士のライオネル・ローグと出会う。

詳細 英国王のスピーチ

映画『チャーチル ノルマンディー』の評判・口コミ・レビュー

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』のまとめ

連合軍がドイツを止める戦いでもあるが、連合軍の中でも意見の相違があったことをこの映画を通して初めて知った。チャーチル首相の胸に深い悲しみを残した第一次世界大戦での戦いは、約50万人もの若い兵士が死傷したと言われている。人が亡くなったことに対しての深い悲しみと、自分が指揮したことで死なせてしまった後悔。それは、首相という立場に立とうが無くならない、人間として当たり前に感じる感情だと思う。チャーチル首相が悩み苦しみながらもどう戦争に立ち向かっていったのか、確認したい作品である。

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