映画『コロンビアーナ』の概要:「レオン」のリュック・ベッソンが製作、脚本を手掛けた、美しくも残酷な女性の殺し屋の物語。監督はオリヴィエ・メガトン、主演は「アバター」で注目を集めたゾーイ・サルダナ。
映画『コロンビアーナ』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:108分
- ジャンル:アクション、サスペンス、フィルムノワール
- 監督:オリヴィエ・メガトン
- キャスト:ゾーイ・サルダナ、ジョルディ・モリャ、レニー・ジェームズ、アマンドラ・ステンバーグ etc
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映画『コロンビアーナ』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『コロンビアーナ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『コロンビアーナ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『コロンビアーナ』 あらすじ【起・承】
1992年。
コロンビアに住む少女カトレアは、両親を裏社会のボス、ドン・ルイスに殺されてしまった。
父からカトレアの花のペンダントと“パスポート”を託され、シカゴにいる叔父を頼るように言いつけられたカトレア。
アメリカ大使館を通してシカゴへ逃たカトレアは、息子を失った叔父エミリオに引き取られる。
両親の復讐を果たすために殺し屋にして欲しいと頼み込むカトレアだったが、エミリオは学校へ行って世間を学ぶように諭した。
15年後、美しく成長したカトレアは、美貌と容姿を武器にした殺し屋となった。
エミリオが受けた依頼を淡々とこなすカトレアだったが、現場にカトレアの花を残すことで、ドン・ルイスをおびき出そうとしていた。
飲酒運転を装い、偽名を使ってカリフォルニア警察に潜り込むと、移送途中の犯罪者リッツォを殺害。
彼女はそこでもカトレアの花を残した。
CIAのリチャード捜査官と取引をしてアメリカに移住していたドン・ルイス、そしてFBIのロス捜査官がカトレアの存在に気付き始める。
また、カトレアがメッセージを残している事を知ったエミリオは止めるように注意するが、彼女は聞く耳を持たなかった。
そして次の標的が決まり、カリブに向かったカトレアは、再び現場にカトレアの花を残した。
映画『コロンビアーナ』 結末・ラスト(ネタバレ)
FBIのロス捜査官は、カトレアの花がコロンビアにつながると気付くが、CIAのロックがかかった情報に不信感を抱く。
ロス捜査官からロック解除を頼まれたリチャード捜査官は、ドン・ルイスに犯人を探し出すよう急かす。
そしてエミリオの周囲にも危険が及び始め、彼はカトレアに引退を促す。
カトレアは殺し屋をする一方で、ジェニファーという偽名を使い画家のダニーと付き合っていた。
彼女はダニーに自分の事を話しすぎたと気が付き、別れを切り出す。
しかし彼女を忘れられないダニーは、隠し撮りしていたジェニファーの写真を友人に見せ、彼女を探してあげたいという友人の善意から写真が警察に流れる。
殺し屋カトレアの存在がFBIに明らかになり、エミリオの元へ逃げ込んだカトレア。
しかしそこには、ドン・ルイスの手下に殺害されたエミリオと家族が。
カトレアはロス捜査官の自宅に侵入し、彼の家族を人質にしてドン・ルイスを引き渡せと告げる。
ロス捜査官とリチャード捜査官を操り、ドン・ルイスの住所を聞き出したカトレアは、ドン・ルイスと手下たち、そしてルイスの右腕マルコに復讐を遂げた。
ロス捜査官から事情を聞かれるダニーの元に、1本の電話が。
本名を名乗り、ダニーを愛していると告げたカトレアは、行方をくらませた。
映画『コロンビアーナ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『コロンビアーナ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ツッコミどころ多めのストーリー
名作と言われる「レオン」のマチルダを連想せざるを得ない作品。
コロンビアのマフィアで汚れ仕事をしていた両親を殺され復讐を誓った少女が、美しい殺し屋に成長して復讐を遂げるというストーリーは、「レオン」のマチルダと重なる部分があまりにも多い。
その一方で、マフィアにかかわっていた父の影響なのか、大切なデータが入ったチップは一度飲み込んだり、おとなしいフリをしてナイフを突き立てるなど容赦のない少女の一面も見える。
幼いカトレアが飲み込んだのはマイクロSDカードに見えるが、1992年に普及していたのかは怪しいところがあるし、アメリカの叔父が道端で発砲して警察が来たのに、なぜか捕まらないという矛盾点を上げればきりがない作品。
一番復讐したかった相手のドン・ルイスは犬に襲わせて、自分は叫び声を聞いて満足するなど、それでいいのかというツッコミどころもある。
偽の指紋を残すための手袋を道端にポイっと捨ててしまったり、鋭い洞察力を持つように描かれているFBI捜査官のロスも、女性には無理な犯行だと言い切ってしまうので説得力や深みがないストーリー。
ゾーイ・サルダナの魅力たっぷり
コロンビアの町を走る少女カトレアの姿が印象的で、すぐに世界観に引き込まれる。
カトレア役のゾーイ・サルダナのハイヒールに体の線が出るようなセクシーな服装や、Tシャツにジーンズというラフな恰好も含め、別人と思わせる変装姿は魅力たっぷり。
仕事をする時のスッキリとした姿や、適度に鍛えられた姿も見とれてしまう。
アクションシーンもきちんと描かれていて、リッツォ殺害の時のハラハラ感や、カリブでの仕事の時の大胆さ、ドン・ルイスの屋敷で暴れまわる姿も美しい。
復讐のために殺し屋として生きるのは相当な覚悟が無ければ出来ないと思いますが、カトレアの場合は自ら望んでその道に足を踏み入れていたので、復讐の血が体内に流れていたのだろうと感じます。
また、現場に自分の正体を明かすような目印を残していたところを見ると、ターゲットを誘き出すだけでなく殺しを楽しんでいるようにも見えました。
そんな殺し屋でも男に心を許してしまうのは大きなミスだったと思います。アクションシーンもすごく派手で面白かったです。(女性 30代)
映画『コロンビアーナ』 まとめ
復讐を決意した女性の殺し屋のアクションムービーとして見れば、かなり完成度が高い作品。
詰めが甘い部分が多いものの、スタイルが良くて美人のカトレアが時に派手に、時に静かに仕事をこなしていく様子や復讐を遂げる様子は爽快感がある。
しかし、製作&脚本がリュック・ベッソンだとわかると、どうしても「レオン」や「ニキータ」と比較してしまい、名を名乗る殺し屋カトレアの物語が薄っぺらくなってしまう。
「レオン」のマチルダが殺し屋になったらこんなストーリーだと思ってしまう部分は多いものの、まったくの別作品として見たほうが魅力的に映るだろう。
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