映画『ザ・ナイトメア』の概要:キューブリック監督の「シャイニング」の謎をテーマにした「ROOM237」の監督、ロドニー・アッシャーの最新作。2015年に製作された、悪夢や金縛りの謎に迫るドキュメンタリー映画。
映画『ザ・ナイトメア』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:91分
- ジャンル:ホラー、ドキュメンタリー
- 監督:ロドニー・アッシャー
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映画『ザ・ナイトメア』 評価
- 点数:10点/100点
- オススメ度:★☆☆☆☆
- ストーリー:★☆☆☆☆
- キャスト起用:★☆☆☆☆
- 映像技術:★☆☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
[miho21]
映画『ザ・ナイトメア』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ザ・ナイトメア』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ザ・ナイトメア』 あらすじ【起・承】
8人の男女が体験した、悪夢の物語。
ニューヨーク州に住むクリスは、5歳の頃、ニュース番組のキャスターに話しかけられた。
やがてドアが直接見えるくらいに傾いたベッドで、3人の影男を見たり、金縛りが起こるようになっていった。
ミシガン州に住むジェフは、当時のガールフレンドから金縛りの体験談を聞かされうんざりしていた。
しかし彼自身が毎晩金縛りに遭うようになり、病院に行く決意をする。
ニュージャージー州に住むアナは、29歳の時に金縛りに遭い、窓をノックする音や邪悪な存在を感じるように。
それは妊娠中にひどくなり、彼女は子供を守るために必死だったと語る。
ニューヨーク州に住むケイトは、仕事を始めたばかりで疲れきっていた頃に金縛りになり、影男を侵入者だと思って恐怖を感じた。
ケンタッキー州に住むコリーンは、金縛りになると部屋中が真っ赤な光に包まるのを見たり、大勢の人の叫び声を聞いたりしていた。
そして、彼女も影男を見ていた。
イギリス、マンチェスターに住むスティーヴンは、金縛り中に影男が3人やってくると語る。
カリフォルニア州に住むコニーは、10代の荒れていた頃に突然金縛りにあい、影男の存在に恐怖した。
カリフォルニア州に住むフォレストは、ベビーベッドの中から謎の2人組を見た。
テレビの砂嵐のような肌に宇宙人のような見た目のそれを「ZINE」(ザイン)と呼んでいた。
映画『ザ・ナイトメア』 結末・ラスト(ネタバレ)
いち早くネットを使っていたケイトやコリーンは、とりあえずググったと語る。
クリスやジェフは病院に助けを求めたが、原因はわからなかった。
コリーンは自分に起こる現象が「エルム街の悪夢」そっくりだと驚き、フォレストは「コミュニオン 遭遇」や「ナチュラル・ボーン・キラーズ」、クリスの場合は「インシディアス」だった。
クリスやフォレストは、姿形が違っても同じ人物だとわかる男が、何度も夢に現れていると語る。
アナとクリスは、夢の中で痛みを感じたこともあるという。
金縛りの原因を悪魔だと信じるアナやクリス、宇宙人説を語るフォレスト、ケイトは教師らしく科学的解釈を考えていた。
アナは不思議な体験をすることがあった。
母が亡くなって落ち込んでいた頃、金縛り中に母に抱きしめられるぬくもりと声を聞いた。
偽物が現れることもあるが、今でも時々会いに来てくれるのだという。
スティーヴンは幽体離脱を経験し、3人の影男と格闘したことがあった。
コニーは金縛り中に悪魔がいると感じ、イエス・キリストの名前を口に出したという。
それがきっかけで、大の宗教嫌いだった彼女はキリスト教徒になった。
コニーやスティーヴンは、ネットで同じような体験をしている人を探すこともあると語る。
コニーは金縛りにあうことが無くなり、他の7人もそれぞれの解釈を見つけている。
しかしクリスは、子供の頃に呼びかけられたニュースキャスターに連れられ、死を迎えるのではないかと思っている。
映画『ザ・ナイトメア』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ザ・ナイトメア』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
テレビだったらまだ面白い
ドキュメンタリー番組を映画にしたような作品で、出演者は悪夢や金縛りに悩む本人、再現映像も本人が出演している。
30~40分のテレビで放送されるようなドキュメンタリー番組としてなら面白いだろうが、それが90分の映画になっただけで、だらだらと長いだけの作品。
8人分のインタビュー映像と再現VTRが延々と続き、これといった見せ場も無い。
宇宙人の仕業だったに違いない、絶対に悪魔の仕業だった、医療でどうにかなるものではないと淡々と続くだけで、日本人にはなじみのない部分も多く、つまらなさしか感じない。
また、悪夢という意味の「ザ・ナイトメア」という邦題なのにも関わらず、金縛りにあう人たちへのインタビューになっているので、タイトルやパッケージだけで選ぶと失敗する作品の典型。
ドキュメンタリー番組そのもののストーリー
8人の男女の体験談が、ほぼ脈略もなく入れ替わっては進んでいくストーリーに、開始10分程度でついていけなくなる。
「それは戻ってくる」「1回だけの出来事」などというサブタイトルが付いて進んでいくが、それとは関係ない内容が多い。
また、ニュージャージー州に住むアナが母親の霊と再会するのは、1度だけではないというツッコミどころもある。
テレビのニューススタジオ風な場面から始まり、テレビを見ていて不思議体験をしたクリスがそのキャスターと共に去っていくというラストは面白いが、起伏も無いストーリーに飽きてしまって最後まで見れるかどうか、というところ。
素人が演じているのでリアリティはあるが、90分耐えられるほどの演技の上手さや引き込まれるようなシーンは存在しない。
金縛りには2種類あると言います。疲れやストレスから来るものと霊的なもの。今作で描かれている金縛りはほとんどが後者だと思いますが、何故起こるのか、どうして繰り返されるのかなど理由の解明は一切されません。
ドキュメンタリーテイストなのでテレビ番組として見れば『世界まる見え』や『アンビリーバボー』のように楽しめると思うのですが、延々と彼らの話を聞くだけの映画はとても退屈です。
見終わって感じるのは、こんな人たちもいるんだ…ということくらいで、特に面白い展開はありませんでした。(女性 30代)
映画『ザ・ナイトメア』 まとめ
30分~40分の、「アンビリーバボー」のようなテレビ番組の特集や、ケーブル局の「ディスカバリーチャンネル」などで放送されたら、面白いであろう作品。
また、出演者たちと同じような金縛り体験をしたことがあれば、そこそこ楽しめる内容。
しかし体験したこともなく、ただ90分間もの間、映画として見るにはあまりにもつまらない。
山場や見せ場もなければ淡々と進むだけの8人の男女のインタビューと再現映像に、アメリカにありがちな宇宙人誘拐説、日本ではなじみの薄い悪魔の告げられるだけ。
「ROOM237」のような面白さを期待すると、痛い目にあう映画。
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