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映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』の概要:江戸川コナンのライバルであり、大人気キャラクターである怪盗キッドが死亡!?ロマノフ王朝時代の秘宝、『インペリアル・イースター・エッグ』を狙って、指名手配犯スコーピオンが動き出す!

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』の作品情報

名探偵コナン 世紀末の魔術師

製作年:1999年
上映時間:100分
ジャンル:アニメ、サスペンス
監督:こだま兼嗣
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林 etc

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』の登場人物(キャスト)

江戸川コナン(高山みなみ)
本当の姿は、高校生探偵工藤新一。黒の組織に飲まされた謎の薬物によって頭脳はそのままに体が小学生へと戻ってしまった。その天才的頭脳を使い、あらゆる難事件を解決してきた。
毛利蘭(山崎和佳奈)
工藤新一の幼馴染。彼に一途な恋心を寄せている。ありえないと思いつつも、どこか工藤新一の面影を漂わせるコナンに、彼が新一なのではないかという疑惑の目を向けている。
毛利小五郎(神谷明)
毛利蘭の父親。コナンの陰からの活躍によって、名探偵として世間にその名を知られるようになった。エッグの護衛を依頼される。
服部平次(堀川りょう)
工藤新一と同じく、高校生探偵として有名な関西人。コナンが新一であることを知っている、数少ない人間の一人。
怪盗キッド(山口勝平)
その美学と華麗な手際によって、幅広い世代から支持を受ける怪盗。コナンとは因縁があり、ライバルのような関係。
香坂夏美(篠原恵美)
エッグを東京へと運ぶ豪華客船に乗り合わせていたパティシエール。実は、エッグを作成した香坂喜市の子孫。
浦思青蘭(藤田淑子)
ロマノフ王朝について研究を続ける研究家。エッグに対して強い興味を示している。実は、とある人物の血を継いでいる。
寒川竜(大塚芳忠)
映像作家。インペリアル・イースター・エッグに強い興味を持つ一人。豪華客船の中で、何者かに目を撃ち抜かれ殺害されてしまう。

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』のあらすじ【起】

日本が誇る大財閥、鈴木財閥の蔵から、『インペリアル・イースター・エッグ』という、ロマノフ王朝時代の遺産が発見された。そして、そのエッグを盗み出すという、怪盗キッドからの挑戦状が届いたのだった。怪盗キッドとは、若者から絶大な支持を受ける神出鬼没の大泥棒だった。そして、鈴木財閥の会長である鈴木史郎は、眠りの小五郎と呼ばれる探偵、毛利小五郎にもエッグ護衛の依頼を出すのだった。

そして、現在毛利小五郎の元で居候をしている江戸川コナンは、怪盗キッドの兼ねてからのライバルだった。小五郎やコナン、そして蘭は、共にエッグが展示されることとなった大阪へと向かう。そこには、工藤新一と同じく高校生探偵として名高い服部平次、そして、彼の幼馴染である遠山和葉の姿もあった。しかし、そのエッグを狙うのは怪盗キッドだけではなかった。そのエッグは歴史的に非常に価値のある物であり、転売すれば数億はくだらないというものだったためである。

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映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』のあらすじ【承】

ロマノフ王朝について研究をしている浦思、美術商の乾、映像作家の寒川、そして、ロシア大使館に勤務するセイルゲイの4人は、特にエッグに強い関心を示していた。ライバルであり友人でもあるコナンと平次は、共にキッドが送りつけてきた暗号解読に乗り出した。

しかし、コナンはその犯行声明に対して、どこか違和感を覚えていた。キッドは今まで宝石を専門としてきた泥棒であり、なぜ今回エッグを狙うかが分からなかったのだ。また、予告カードに書かれていた「世紀末の魔術師」という言葉にも、コナンは引っ掛かりを感じていた。それでも、名探偵と謳われる工藤新一ことコナンと服部平次は、見事その暗号を解いてみせた。

しかし、それはキッドが示した犯行時刻の直前だったのだ。キッドは催眠ガスで警察官を眠らせると、まんまとエッグを盗み出してみせた。キッドはハングライダーで逃走する。しかし、その時だった。何者かがキッドに向けて発砲したのだ。銃弾はキッドの右目にあたり、キッドはそのまま海へと転落していくのだった。

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』のあらすじ【転】

エッグは取り戻したものの、そのままキッドは行方不明となってしまう。また、狙撃手の行方も分からない。再度エッグを守るため、コナン達は豪華客船に乗り込み東京へと向かうこととなる。しかし、なんとその客船で、寒川が何者かに右目を狙撃され殺害されてしまったのだ。

警察も駆けつける一大事となるが、捜査は中々進展しない。そんな中、キッドの事件との共通点である『右目への狙撃』に着目したコナンは、知り合いの阿笠博士に調査を依頼した。すると、ICPOから国際指名手配を受けている『スコーピオン』という犯罪者がいることが明らかになるのだった。

そのスコーピオンは、人を殺害する際必ず相手の右目を撃ち抜くという。そして、そんなスコーピオンは、これまで幾度もロマノフ王朝の財宝を狙い続けていた。このことから、スコーピオンがこの事件に関わっているとコナンは考えるのだった。一方、船にはエッグの作成者である香坂喜市の子孫、香坂夏美が乗り合わせていた。

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』の結末・ラスト(ネタバレ)

そして、夏美が見せてくれた設計図によると、エッグはなんともう一つ存在することが明らかになるのだった。コナン達は、エッグを守るため香坂邸へと急ぐ。コナンは見事エッグに秘められた謎を解いてみせるが、そこにはスコーピオンも駆けつけていた。

スコーピオンの正体は、研究家である浦思だった。彼女は、なんとかの有名なラスプーチンの子孫であり、先祖に代わりロマノフ王朝の財宝を集めていたのだった。彼女はコナンにも銃口を向けるが、コナンは予め自分の眼鏡を防弾仕様に加工していた。一瞬の隙を突き、浦思を気絶させたコナン。

しかし、一連の事件の中で、蘭はコナンこそが新一なのではないかという疑問を持ってしまう。そんな彼女に詰め寄られ、とうとう真実を明かそうとしたコナン。しかし、そこになんと新一が現れたのである。それは、キッドが変装した姿だった。実は、コナンは以前、キッドの傷ついた鳩を治療していた。そのことに恩義を感じたキッドが、彼を助けたのである。コナンに代わり疑惑を晴らしたキッドは、再び姿を消すのだった。

映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』の感想・評価・レビュー

幼い頃に今作を視聴した際は、事件のトリックや劇中で登場する装置の仕組みをよく理解出来ていなかったのですが、素晴らしい作品であることは感じ取っていました。大人になった今、今作を視聴すると、改めて偉大な作品であることを感じました。
特に印象に残っているシーンは、お城の地下室で2つのエッグが重なり、家族写真が壁に映し出されるシーンです。このシーンは何度見ても感動で鳥肌が立ちますし、その際に流れる音楽も美しく、シーン全体が幻想的でロマンティックに彩られています。
作画の面で見ても非常に優秀な作品で、コナンを始めとするキャラクター達全員がとても魅力的に描かれています。(女性 20代)


城の仕掛けも良かったけど、2つで1つのエッグになっている仕掛けが一番良かったです。「まるしぇにくかったべか」と覚えていた言葉がロシア語の「世紀末の魔術師」でしたが、そのキーワードは予告状ですでに出ていたのですね。
最後のシーンで新一としてキッドが現われ、正体がバレずに済みましたが、コナンの「謎でも何でもねぇよ」のセリフが、敵対しながらお互いのことを理解しているのがわかり、ちょっと好きです。(女性 40代)


劇場版作品の中で一番好きです。当時、バルシェニクカッタベカという聞き間違いがなぜか楽しくてずっと言ってました。ロシア語なんだ、と知ってから発音に興味を持ちました。エッグが映し出す家族も印象的で、演出も秀逸です。ここでマトリョーシカという物も覚えました。コナン作品を観ているといろいろ勉強になります。
今作は怪盗キッドが半分主役です。お決まりのようにコナンの正体が蘭にバレそうになりますが、キッドが手を貸してくれて今回も難を逃れます。このシーンがすごく好きでした。借りを返す、という義理堅さを持つ、実は良いやつキャラが確立されたと思います。
ミステリー、アクション、サスペンス、少しだけラブストーリーと、非常にバランスの取れた秀作でした。(女性 20代)


コナンの映画は毎年映画館へ足を運び観ていますが、今作は何よりストーリーが素晴らしく、コナンの映画のシリーズの中では脚本が断トツです。今作ではロマノフ王朝の史実に基づいて脚本が書かれているのですが、もし脚本が事実なのであれば、これ以上に素敵な作品はありません。近年のコナンの映画はアクションがメインでミステリアス性に欠けているのですが、今作は非の打ちどころがありません。アニメの映画の中で一番好きな作品です。(男性 20代)


世界中で騒がれた世紀末、1999年。この年世間を賑わせていたのは「怪盗キッド」そのキッドが次の盗みをするという予告状が届き、キッドを追い大阪へ向かうコナン。キッドの予告状の謎を解いたコナンと平次だったが、目の前でお宝を盗まれてしまう。
シリーズ3作目にして初の「怪盗キッド」の登場。彼は敵でありながら、ピンチの時にはコナンを助けたりなかなか謎の深い役どころ。だから余計に女性人気が高いのでしょう。
謎解きや、トリック、アクションも派手で観ていてとても面白かったです。(女性 30代)

関連作品

次作 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
前作 名探偵コナン 14番目の標的

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    この犯人は怪盗キッドが停電起こしたのをこれ幸いに自らを宇野鉦子(おとり捜査官北見志穂2)に見立てたんですね。キッドは視てなかったのかもしれませんね。

  2. 匿名 より:

    今作はいつもの殺人ミステリーに加え、歴史的ミステリーが加わって一味違う展開になりました。しかしどちらの要素も負けず劣らず生きているので、ミステリー好きとしてはどちらも楽しめる作品となっています。スコーピオンが誰なのかという犯人探しと、インペリアル・イースターエッグの美しさや数々の仕掛けに魅了された方も多いのではと思います。そしてもう一つ怪盗キッドという人気キャラクターが初登場し、今作の鍵を握ります。コナンの言う通りまさか白鳥刑事に変装して乗り込んでくるとは思いませんでしたし、最後新一として蘭の前に現れる演出も非常に盛り上がって良かったです。現レギュラーキャラクターの平次と和葉も劇場版初登場になりましたが、彼らの出番が前半のみだったのは少し寂しかったです。逆に、灰原哀は初登場ながらコナンを心配したり時には小五郎に喝を入れるなど印象的な役割を果たしました。

  3. 匿名 より:

    ①光の天気予報

    平次が導き出したキッドの現れる場所、通天閣。ここは夜になるとネオンの光で翌日の天気を知らせるためまさに「光る天の楼閣」なのです。警察は「光る」の部分の解釈を間違えていたため天守閣だと判断しました。

    ②灰色の瞳

    夏美と同じく灰色の瞳を持つ青蘭。園子は「中国の人も灰色なのかな」と発言しますが、これは青蘭にもロシア人の血が流れているという伏線でした。

    ③「あのゲーってまさか?!」

    写真に書かれていたラスプーチンのサインを思い出した際のコナンの発言。これはロシア語のアルファベット”г(ゲー)”が英語のGに相当すること、そして青蘭の写真立ての裏に書かれていた”grigorii”の頭文字と一致することから、青蘭がラスプーチンの末裔であると推理しました。

    ④マリアの写真

    夏美の曾祖母の唯一の写真がエッグには隠されていました。その女性が曾祖母だとコナンが分かったのは、ただ単に夏美に似ていたから、そして喜市と2人きりで写るその姿から夫婦だと感じ取ったのではと思います。そしてニコライ皇帝の4人の娘の写真と見比べてみると、三女マリア=曾祖母であることが分かります。「似てる…夏美さんと…」と言うコナンの発言はつまり彼女がニコライ皇帝の子孫であることを意味していました。

    ラストでキッドとコナンが「この謎は謎のままに…」と話すシーンがあります。喜市はロシア革命から逃れ匿うためにマリアを日本に連れてきました。そして彼女が病死したあとも、その遺体をロシアに引き渡すまいと日本の城に隠します。今回この謎を明らかにしてしまうと喜市の遺志が台無しになります。なので2人はあえてこの事実を黙っていることにしました。

    ⑤コナンがキッドに気づいた瞬間

    青蘭をボールで撃退する直前、トランプが飛んできて銃を跳ね飛ばしました。最初にエッグを奪った際にもキッドが撃ったように、トランプ銃は彼の代表的な武器です。燃えるトランプを見てコナンはそれを撃ったと思われる白鳥刑事をキッドだと断定しました。

  4. より:

    ラストシーンからの主題歌の流れが最高

  5. あんこ餅 より:

    キッド様の変装は最後までコナンくん以外にはバレずに…流石です。不死身でしょもう。あとあがさ博士の作ったメガネすごすぎ。銃のたまはね返すとか博士何故世界にいかないwww