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映画『大脱出』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『大脱出』の概要:アーノルド・シュワルツェネガーとシルベスター・スタローンというアクション界の至宝が共演を果たした話題作。しかしこの二人だけでなく、今回悪役を務めたジェームズ・カヴィーゼルの演技が光った。

映画『大脱出』の作品情報

大脱出

製作年:2013年
上映時間:116分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ミカエル・ハフストローム
キャスト:シルヴェスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジム・カヴィーゼル、カーティス・“50 Cent”・ジャクソン etc

映画『大脱出』の登場人物(キャスト)

レイ・ブレスリン(シルベスター・スタローン)
脱獄の専門家。依頼を受けた刑務所に自ら潜入し、その警備の穴をつき脱獄をする事で警備システムの強化に交換している。
エミル・ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)
“脱獄不可能”な刑務所の囚人。囚人達を取りまとめるボス的な立ち位置で、ブレスリンの脱獄の協力を買って出る。
ホブス所長(ジェームズ・カヴィーゼル)
“脱獄不可能”な刑務所の所長。脱獄の専門家であるブレスリンを捉え続ける事で、セキュリティの硬さを証明しようとしている。

映画『大脱出』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『大脱出』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『大脱出』のあらすじ【起】

とある刑務所に、1人の男が捕まっていました。彼は一見大人しく囚人生活を送っているようでしたが、実は看守達の行動やその警備システムを注意深く観察していました。そしてある日、とうとう彼は行動を起こします。今まで観察してきた中で見つけた警備の穴をつき、脱獄に成功したのです。

その男の名前はブレスリンといいます。ブレスリンはそのまま迎えにきた車に乗り込み、とある会社に入っていきます。実はブレスリンは悪行をして牢獄に入れられたのではなく、仕事の為にわざと潜入していたのでした。ブレスリンの仕事は重犯罪刑務所のセキュリティシステムを構築、そしてより強固にするための調査を行う、”脱獄の専門家”です。

そんな彼の元に、一見の依頼が舞い込んできます。それは世間一般には非公開にされているという極秘刑務所の調査でした。聞いたこともない刑務所の名前、怪しい依頼にブレスリンの部下達は依頼を断るように言いますが、その報酬のあまりの多額さに目が眩んだブレスリンの上司、クラークは勝手にその仕事を引き受けてしまうのでした。

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映画『大脱出』のあらすじ【承】

しかしその直後、会社を出たブレスリンは何者かに襲われ拉致されてしまいます。次に目を覚ましたブレスリンは、とある建物の中にいました。それは先程依頼された通称「墓場」と呼ばれる極秘刑務所の内部だったのです。

ブレスリンは突如拉致された事に憤り、契約違反の為仕事を降りると叫びます。しかしどれだけ自分の身分を明かし、自分の無実を訴えたところで看守達にはブレスリンを自由にする気はありませんでした。この刑務所は所長であるホブスが、以前ブレスリンが執筆した専門書をもとに制作された刑務所で、ブレスリンが脱獄出来ない、という事実でこの監獄の堅固っぷりを示したかったのです。何とかホブスの思惑を阻もうと、ブレスリンは脱獄の為の計画を練り始めます。

そんな時、ブレスリンに1人の男が近づいてきます。その男の名前はロットマイヤー、この刑務所におけるボス的な存在の人物で、彼はブレスリンの脱獄の協力を買って出たのでした。そして、ブレスリンとロットマイヤーは脱獄の為、この刑務所に関する情報を集め始めるのでした。

映画『大脱出』のあらすじ【転】

しかしその途中、ブレスリンとロットマイヤーはこの刑務所が”脱獄不可能”と称される所以である驚愕の事実を知る事になります。何とこの刑務所は巨大な船の中に設備されており、常に海上を行くため例えこの監獄から脱獄出来たとして、それから地上に移動することが出来ないのでした。一定の場所にとどまらない刑務所である為、今まで地図に乗ることもなかったのです。

しかし、そこで諦めるブレスリンではありません。ブレスリンはその話術で次々と同じ囚人内、医師など仲間を増やしていきます。そして彼らの力も借り現在地を特定したブレスリンは、刑務所内のネットワークから、地上の仲間に向けてSOSを送るのでした。

そして地上の仲間が迎えに来る算段となっているその日、ブレスリンとロットマイヤー、そして仲間の囚人達は行動を起こしました。まず彼らは刑務所内で大きな騒ぎを起こし、囚人達の目を逸らします。そして看守達がその暴動を食い止めている隙を狙い、予め調べていたルートを使い、こっそりと移動を開始したのでした。

映画『大脱出』の結末・ラスト(ネタバレ)

激しい看守の追跡を受け、途中仲間の1人がロットマイヤーとブレスリンを庇い、命を落としてしまいます。その仲間の捨て身の覚悟もあり、2人は何とか船上へとたどり着きました。ホブスはここが海の上であること、脱獄は不可能である事を告げて高笑いをしますが、そんな事は既に把握していた2人は狼狽えることはありません。

丁度その頃、ブレスリンが要請していたヘリコプターが彼らを助けに現れます。一斉射撃を受けながら何とかヘリコプターに乗り込んだ2人はそれに応戦、途中積んでいた爆発物が爆発し、ホブスは命を落としました。地上へと戻った2人を待ち受けていたのは、最初にブレスリンにこの依頼を持ちかけてきた女性でした。するとロットマイヤーはその女性の方に歩み寄っていきます。実は彼女はロットマイヤーの娘で、そもそも彼女は父親を脱獄させる為にブレスリンをこの監獄へと送り込んだのでした。

一方この仕事を受託した上司クラークは、実は刑務所の人間に買収され、ブレスリンを売ったことが判明します。そしてクラークは、ブレスリンを慕う部下達によって粛清されるのでした。

映画『大脱出』の感想・評価・レビュー

シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツネッガー2大スター共演のアクション作品。脱獄不可能な刑務所から脱獄しようとする男たちの姿を描く。

本作は2大スター共演にう目が行きがちであるが、常識を超える警備の刑務所で主人公・ブレスリンの思いもよらない行動で活路を開いていく姿は痛快であり、あちらこちらで光るクレバーな演出が見事。時折見せるユーモアも冴える作品。(男性 20代)


豪華二代俳優と言うだけで、かなりの宣伝にはなったでしょう。最初は仲が悪かった2人だけど協力し合って刑務所を抜け出す作戦には驚かされました。上手く周りの人間や看守を巻き込んでいました。

アクションの中に娯楽も少し含まれていて、観ている人を飽きさせない工夫が所々に散りばめられていました。(女性 30代)


アーノルド・シュワルツェネッガーと、シルベスター・スタローンのダブル主演という、豪華すぎるキャスト。二人ともベテランの風格が色濃く出ていて、良くも悪くも安心して観れてしまった。決して退屈なわけではなく、監獄を突破するアイディアが賢くて驚かされる。

個人的に監獄が少々ザルなのではと思えた。たった1枚のゲージを突破しただけで、機関室までたどり着けてしまうはどうかと思う。隔離房も床一枚剥いだだけで外に出れてしまうし…(男性 20代)


脱獄映画は今までたくさん観てきたが、本作はその中でもけっこう難易度高めの刑務所で、脱獄方法が新しく斬新で面白い。実際に刑務所に入ってセキュリティーの不備を見つけようとする職業は本当にあるのだろうか。とにかくゲームのような脱獄で見事にハマっていった。

そしてシルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーという80年代の顔とも言えるアクションスターが共演するというところが何より凄いのではないか。結末に関しても、二人の俳優をより魅力的に見せるよう工夫されていた印象だ。(女性 20代)


囚人として刑務所に入り、そこから脱獄することで警備システムやセキュリティの不備を指摘する仕事って面白すぎませんか?しかもそれをやるのがシルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーだからハズレるはずがないんですよね。
自分自身が設計した脱獄不可能な墓場と呼ばれる刑務所に入れられてしまってからの展開が、意外としっかり作り込まれていて複雑なので見応えがありました。
2人だからこそのアクションはもちろんのこと、ベテランならではのテンポの良さやクスッと笑えるシーンににやにやしながら鑑賞してしまいました。大満足の1本です。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーのファンはそれぞれが多く居ると思うのだが、どちらのファンが見ても今回の作中の役柄はバランスが良いと感じる事が出来る。
    囚人と言うともう少し暴力的なイメージがあるかもしれないが、
    この映画に至ってはあくまで知恵や知識を使っての脱獄がテーマに描かれている。
    その為若さだけ溢れる様な表現をすると逆に浮いてしまっていただろう。
    その分、年月は経ていようと、年齢を重ねてきた者達の良い魅力がじんわりしみてくる。
    今回に至っては、思慮深い面など、少しだけキャラクターの性格がかぶっている部分もあるので、それぞれの俳優達の魅力に注目しながら静かに見守ると楽しい映画である。

  2. 匿名 より:

    冒頭の脱獄をスマートにこなしていくブレスリンの姿が、見ていてため息が出てしまう見事さがある。
    囚人として、支給された食料やかすめていった道具のそれぞれの使い方が、仰天しつつも目から鱗なので注目に値する。
    全てがすごいと感じるが、特にうなるのはメガネを利用しての北緯や場所の特定の仕方である。
    どの様にその様な知識、テクニックを身につけてきたかなども詳しく作中で演じて欲しかった。
    今回はビックスターのW出演に注目があつまっているかもしれないが、脱獄法自体も頭をひねるので見ていて飽きない。
    自分だったらどうするかなど、考えさせられる。
    答えが見えない刑務所の中で、彼らの脱獄法と、絶望的と思えてしまい変化していく心理状態からどう這い上がって行くかが注目である。

  3. 匿名 より:

    シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの夢のW主演は、なかなか迫力がある。
    正直、2大俳優の老いも感じてしまう部分はあるのだが、逆に30年越しと言われる共演で、落ち着いた魅力が出ていると言える。
    受刑者として、ギラギラして暴力的に訴えるだけでなく、あくまで思慮していく部分に焦点が当たっており、アクションスリラーとしてうまく成り立っている。
    大人としての魅力を静かに醸し出す2人には、やはり注目である。