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映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の概要:2000年のデンマークのヒューマンドラマです。本作は有名歌手のビョークが主演であり、音楽も担当しています。ラース・フォン・トリアー監督はこの作品においてカンヌ国際映画賞最高賞であるパルム・ドールを受賞しました。

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映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の作品情報

ダンサー・イン・ザ・ダーク

製作年:2000年
上映時間:140分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ラース・フォン・トリアー
キャスト:ビョーク、カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・モース、ピーター・ストーメア etc

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の登場人物(キャスト)

セルマ(ビョーク)
息子のジーンの目の治療の為に、チェコからアメリカに移住してきた。自身も先天性視覚障害者です。息子の為に貯金をして質素な暮らしをしている。
ジーン(ヴラディカ・コスティック)
母セルマと同じ先天性視覚障害者。13歳までに手術をしなければ、失明してしまうが、ジーンはその事を知らない。
ビル(デヴィット・モース)
町の警察官でセルマの住む家の大家。妻の浪費癖に悩み、セルマの財産を盗んでしまう。
キャシー(カトリーヌ・ドヌーヴ)
セルマと共に働く仲間。目の見えないセルマの為に色々と心配してくれている唯一の親友。
ジェフ(ピーター・ストーメア)
セルマに気があるようです。仕事が終わるといつも門の前で待っている男。いつも振られてしまう。

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあらすじ【起】

シングルマザーのセルマは、先天性の視覚障害をもっていました。今年中には失明してしまう運命でした。けれど、彼女はその事実を受け止め、決して恐れませんでした。彼女には、やり遂げなければならないことがあったからです。

セルマの息子ジーンもまた、先天性視覚障害者でした。彼は13歳になる前に、手術を受けなければ失明してしまいます。セルマはジーンに、この事実を何も告げませんでした。その理由は、精神的面が失明を早めてしまうからでした。

セルマとジーンは、二人でチェコに住んでいました。ジーンの目を治療することを決めたセルマでしたが、チェコの医療技術ではジーンの目を治すことはできませんでした。そこで、アメリカでならジーンの目を治すことが出来ると聞いて、チェコからの移民を決意したのです。

アメリカでは、警察官のビルという男性にお世話になりました。ビルは、自分の家の隣にあるトレーラーをセルマたちに貸してくれました。

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映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあらすじ【承】

セルマは、近所の工場で仕事をすることになりました。そこでは、キャシーという女性に出会いました。キャシーは、セルマのことを心配していました。セルマの目が悪いことに気付いたからです。

セルマが仕事を終えると、門の近くで男が待っていました。名前をジェフと名乗り、いつもセルマを迎えに来るのです。彼の行動に、セルマは感謝をしつつ断っていました。ジェフは残念そうな顔をしながら、自分の車に戻って行きました。

セルマはいつも感謝の気持ちを忘れませんでした。けれど、人に何かをしてもらうことは甘えだと感じていました。息子にも決して甘くすることはありません。

次の日のことです。セルマが仕事をしていると、職場にビルが来ていると言うのです。
セルマが怒った表情で外に出ると、ジーンがビルの車に乗っていました。ジーンは、学校を途中で抜け出してビルに発見されたのでした。

セルマは言い付けを聞かなかったことを叱ると、ジーンは暗い顔をしていました。セルマの仕事が終わるまで、あと2時間ありました。セルマは怒ったまま職場に戻り、ビルはジーンを学校に連れて行きました。

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあらすじ【転】

仕事が終わり帰宅すると、ジーンが待っていました。セルマは、学校に行かなかったことについて、それ以上怒ることはありませんでした。ジーンに、習いたてのダンスを披露するとニコニコと笑っていました。セルマは、人を笑顔にするミュージカルがとても好きでした。

仕事が終わると、ミュージカルを習いに行きました。セルマは、主役に選ばれていました。そこにはキャシーもいました。歌もダンスも上手い訳ではありませんが、ダンスを踊っていると嫌なことを忘れられます。昔見た映画の様に、自分も踊りたいと思っていました。

時は流れ、セルマは段々と目が見えなくなっていきました。セルマは、いつか自分の目が見えなくなってしまうことを、子どもの頃から知っていました。ジーンの手術代は、もうすぐ目標の金額に達成しそうでした。

とても晴れた日でした。セルマは仕事を終え、帰宅しようとするとビルが門の前にいました。近くにいたジェフに今日も断りを入れると、ビルの車に乗り込みました。

ビルはセルマにお金を貸して欲しいと頼んで来ました。ビルはつい最近親の遺産を継いだ筈なのにどうしてなのでしょう。セルマは疑問に感じていました。その表情を読み取ったのか、ビルは事を話し始めました。

ビルの妻は浪費家で、全ての財産を使ってしまったと言うのです。しかし、本当の事を話せずにいたのでした。妻が自分の元から去ってしまうことを予測していたからです。

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の結末・ラスト(ネタバレ)

次の日、セルマの家に隠してあった金庫の中のお金が消えていました。犯人はビルです。セルマは、今まで息子の為に貯めてきたお金を盗られまいと、ビルの家に向かいます。

ビルは二階に居ました。セルマに銃を向けています。セルマは動けず、何故こんなことをするのだろうと悲しみでいっぱいになり、涙が止まりません。ビルの銃を奪おうとすると、一発の弾丸がビルの腹部に当たり、そのまま倒れました。殺すまでお金を返さないと脅されたセルマは、ビルを殺してしまいました。

強盗殺人罪で逮捕されたセルマは、死刑宣告を言い渡されました。そして、死刑当日になっても決して真実を語ることはありませんでした。彼女は独房で歌い出し、その歌声は死刑執行室にまで響きました。

セルマの息子、ジーンの手術は成功しました。セルマは、それを見届けることは出来なかったのです。セルマが死に、ジーンはキャシーに預けられることになりました。キャシーは、悲しみで涙が止まりませんでした。

映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の感想・評価・レビュー

あまりに理不尽で、涙が止まりませんでした。
なぜ、セルマはビルがお金を盗んだから仕方なく殺したと弁明しなかったのか、それが不思議です。
そうしなければ、大事な息子の視力、もとい将来も奪われてしまうかもしれないのに。

死刑執行直前に、キャシーがジーンの眼鏡をセルマに握らせて、息子の手術が成功したことを伝えるシーンが唯一の救いですが、本来の案ではそのシーンすらもなかったとか。
もし、そのような映画だったら、いくら主演がビョークでもヒットしなかったんじゃないでしょうか。(女性 20代)


歌手のビョークが主演し、今作の音楽も担当して話題となった作品。今作についてビョークが主演するという以外に、ストーリーについても賛否両論が飛び交い注目された。
主人公セルマが先天性の病で失明寸前であるにも関わらず、最愛の一人息子のため、人を殺してしまうという内容だが、あまりにも不遇過ぎるラストである。それまでの健気な親子が描かれているだけに、終盤の流れは不遇どころではなく衝撃だ。チェコからの移民であること、目が不自由であること、それらを逆手に取って騙し討ちする周囲の人間の醜悪さが際立っている。賛否両論の評価があるのも頷けるが、主人公側に立っても周囲の人々の側に立っても、どちらの言い分も理解できる。故に、個人的にはどちらとも言えないという評価しか下せず、高評価で賞を受賞したことにも納得できる。(女性 40代)


本作は、失明の運命にある先天性視覚障害者でシングルマザーのセルマの運命を描いたデンマークのヒューマンドラマ作品。
ほとんど目が見えていない状態でも周囲に助けられながら息子の手術代の為に働いていたが、そんな移民でほぼ盲目の彼女の弱さにつけ込んだビルがお金を盗んで彼女の運命が大きく変わってしまう。
ビルの神経を疑ってしまうが、セルマは何故死刑判決を受けても最後まで真実を語らなかったのかというところも疑問が残る。
何とも言えない後味の悪さに哀しくなったが観て良かったと思える作品だった。(女性 20代)


徐々に視力を失っていくセルマに不幸ばかりが続くという重々しいストーリー。ミュージカル作品としては最も暗いのではないのだろうか。妄想として描かれるミュージカルシーンと現実シーンとの対比が、より悲壮感を強調させていて胸が苦しくなる。死刑のシーンのショッキングだ。
あまりにも辛い内容だが、セルマにとっては息子ジーンを救うことが何よりも叶えたかったことで、最後にそれを成し遂げられたことが唯一の報いだったようにも思える。(女性 30代)


観終わった頃には胸が苦しくなるような映画ではあるが、時にはこのくらいのショックがあってもいいのではないだろうか。
綺麗事だけでは済まされないという現実を一気に考えさせられた気がした。

胸糞描写からは目を逸らしたくはなるが、一方で本作が描く親子愛は他のどんな作品よりも説得性があると感じる。目の不自由な母親が、同じ運命をたどろうとする我が子を命がけで守ろうとする姿には大きく心を揺さぶられた。私は嫌いではない。(女性 20代)


一言でいうと「ザ・陰鬱」。見終わった後にしばらく引きずる類の、重い感情を残してくれる。

ただ全く理解できないという事はなく、こういう事もあるかというリアルさは持ち合わせている。主人公は良くない方良くない方に行動してしまうが、そういうキャラにイライラしてしまう人は、見ない方がいい。映画の中こそ、ベストな選択をして大成功という筋書きはありふれているが、現実を知れば知るほど愚かな行動こそが人間のリアルだと気づかされる。

ちなみに自分は二度目を見るのは抵抗があるが、見ていない人は一度は見てもいいと思う。鑑賞後、きっと普段感じたことのない感情が湧き出してくる。(男性 30代)


暗い気持ちになるから落ち込んでいる時には絶対に見ないでと友達に勧められた今作。胸糞映画はどちらかと言うと好きなのですが、今作は暗さや重さ、そして理不尽すぎる展開が他の作品とは比べ物にならず物凄く惹き付けられました。
ただ息子のために生きて、働き、お金を貯めてきたのにそのお金を盗られそうになって人を殺してしまう。そのせいで息子の手術に立ち会うことも出来ず死刑となってしまう展開はもどかしくて、苦しくて自然と涙が零れてきました。何の不自由なく生きていることがどれだけ幸せか思い知らされます。(女性 30代)

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