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映画『ダーク・プレイス(2015)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ダーク・プレイス(2015)』の概要:2015年製作のイギリス・フランス・アメリカ合作映画。人気ミステリー小説「冥闇」を映像化した作品で、幼い頃家族を惨殺された少女が大人になり金の為、犯人として服役している兄のことを調べ直し真実にたどり着くヒューマン・サスペンス。

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映画『ダーク・プレイス』の作品情報

ダーク・プレイス

製作年:2015年
上映時間:113分
ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
監督:ジル・パケ=ブランネール
キャスト:シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツ、タイ・シェリダン etc

映画『ダーク・プレイス』の登場人物(キャスト)

リビー・デイ(シャリーズ・セロン)
幼少の頃姉妹二人と母を殺され、その後兄が警察に捕まった。
世間から注目され、寄付金で生きてきた。しかし金も底をつき、事件に興味があるクラブに顔を出し、真相を話して報酬金をもらう。
愛想が無く、事件の後遺症で人と距離を詰めることが苦手。
ライル(ニコラス・ホルト)
殺人クラブの会計係でリビーに招待状を出し知り合いになる。
優しく真面目で、何とか真実にたどり着けないか試行錯誤する。
ベン・デイ(コリー・ストール)
リビーの兄で元々は暗く内向的な子供。
不良で悪魔崇拝をしている女に夢中になり犯罪者だと勘違いされてしまう。
しかし服役しても真実を語らない。

映画『ダーク・プレイス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ダーク・プレイス(2013)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ダーク・プレイス』のあらすじ【起】

1985年カンザス州でその悲しい事件は起こった。
8歳だったリビーは助かったが、一家が何者かに襲われ姉妹2人と母親が殺されてしまう。
この事件で容疑者だと疑われたのが、リビーの兄のベンであった。
リビーは後にベンが起こした事件の一部始終を見ていたと証言している。

あれから28年後、リビーは既に36歳になった。
未だに定職に就かず、部屋は散らかり放題である。
当時幼い娘だけが残され、世間の同情を得たリビーには寄付金が集まり、その金で今まで十分に暮らすことが出来た。
しかしその金も尽きてきて、家賃を払うのも難しい生活を送り始めている。

そんなある日、一通の手紙が届いた。
差出人は殺人クラブという怪しいもので、28年前の事件の真相を突き止めるために会に協力して欲しいという要請である。
殺人クラブとは今まで未解決だった事件を再調査し、真実にたどり着きたいと言う民間の団体だったが、メンバーは至って本気の人間ばかりだった。
リビーの元に手紙が来たのも真面目な会合であり、メンバーのライルと会う。
すると話しの内容もさほど怪しくも無く、しかも出席して事件について話すだけで金銭報酬が出ると書いてあったこともありリビーは出席を決める。

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映画『ダーク・プレイス』のあらすじ【承】

この殺人クラブは本気の人間の集まりだった。
冷やかしで事件をぶり返したいという人間の集まりのように思えたが、実際には元刑事や探偵など実力のある人間が揃っていたのである。
彼らの見立てでは、現在服役しているリビーの兄ベンは無罪であるということ。
「何も知らないくせに」と心の叫びを押し殺し、リビーは金の為にこのクラブに協力することになっていく。

ライルはリビーにベンに面会することを提案する。
事件依頼会っていない兄弟の再会は、死刑囚用の面会部屋だった。
本当は普通の部屋で会うことが出来たのだが、恐怖心からか壁を隔てて電話でやり取りをする場所をリビー自身が選んだのである。

話すことも大して無かったが、リビーの訪問を喜んだベン。
簡単な雑談をする中でベンは改めて、無罪なのだと主張する。
しかしベンは公的な場所で無罪を主張したことは無く、そのことをリビーは疑問に思い始めた。
リビーはその面会でベンの腕に、女性の名前が彫られていることを見逃さなかった。

28年前。
金に困り夫のライルは家を出て、たまに来れば金の無心ばかり。
母親はリビーとベン、あと2人の姉妹を貧しさの中懸命に育てていた。
ベンはその頃内向的な性格ではあったが真面目な子で、母親もさほど心配はしていなかい。
しかしベンが惚れた仲間の女性・ディオンドラが悪魔崇拝していたこともあり、ベンもまた彼女達に染まっていく。
髪を黒くしたり、夜中に牧場で生け贄と称して家畜を殺したり。

そのうちにディオンドラがベンの子供を妊娠したと言い、2人で街を出ようと言い始める。
だが彼女は元々金持ちの我が儘なお嬢様だったこともあり、人の話を聞き入れないやりたい放題な生活を送っていた。
そのためベンも彼女に振り回されていたのだった。

そこでさらにベンに幼い少女をレイプする犯罪者として疑われ、母親はベンの身を守るため弁護士を雇おうとする。
しかし金が必要になり母親は困り果てていた。
そんなある夜に、あの事件は起こったのだ。

映画『ダーク・プレイス』のあらすじ【転】

最初は金目当てだったリビーだったが、次第に兄のことを夢中で調べるようになっていく。
あと3週間でベンの事件の証拠が全て消えてしまうという法律があり、その期限に向けてクラブのメンバーが動いていることで自分も自然に兄のために何かし始めたのである。

リビーは当時レイプされたと主張した少女に会うことにした。
最初はクリシーというストリッパーの女性だったが、本当は昔ベンにレイプなどされていなかったと言うのである。
彼女がベンを好きになったが拒否され、嘘を広めたと言うのだ。
リビーはその真実に驚きを隠せなかったが、あの殺人事件の真犯人が誰かについては知ることが出来なかった。

その後リビーは失踪した父親を探すことにする。
彼は今鉄工所の空き地でホームレスとして暮らしていた。
しかし彼は殺人事件に関して自分は知らないと言い、昔ベンと関係していたディオンドラなら何か知っているかもしれないとヒントを出す。
ディオンドラは事件の後行方不明となり、未だに消息が不明なのである。

リビーはディオンドラの仲間だった男を訪ねると、彼女の本名はポリー・パームであると言うことを聞く。
一緒に聞き込みをしていたライルとネット検索すると、彼女の居場所がすぐに判明した。
そこは深く茂った森の近くにある家で、リビーが尋ねると年を取ったディオンドラが出てくる。
彼女はいつかリビーが来ると思っていたというのだ。

映画『ダーク・プレイス』の結末・ラスト(ネタバレ)

リビーは部屋に入ると、あの28年前の事件の真相について聞き出そうとする。
ディオンドラが言うにはあの日、ベンと2人で街を出ようとした。
しかしベンの貯金が部屋にあるため、ベンは1人で自宅に戻ったまま帰って来なかった。
そしてその後に事件の事を知ったのだと話す。

あの時妊娠していた子はどこかと聞くと、奥からクリスタルという彼女の娘が出てきた。
ベンの子供だった。
突然の事に動揺し2階のバスルームを借りたリビーは、1人で困惑している。
するとその洗面台に、見たことのあるネックレスを見つけた。
調度その時、ライルから真犯人を伝える電話が鳴った。

あの当時、破産管理人をしていたディールという男が自殺幇助をしていたという。
自殺希望者を殺人に見せかけ殺すことで、保険金を受け取らせようとする仕事だった。
ベンの事で金が必要だった母は、このディールに頼みあの晩決行予定だった。
しかしそこに娘が起きてきてしまうという予定外の事が起こり、一緒に殺してしまったのである。

ライルの話しを詳しく聞こうと、リビーは外に出ようとした。
帰り際ディオンドラは「娘のことは誰にも言わないで欲しい」と頼んだが、リビーは冷たくあしらう。
その瞬間、後ろから頭を殴られ気絶してしまったリビー。
彼女は28年前の出来事をはっきり思い出す。

ベンはあの日、街を出るために夜中にこっそり自宅に戻った。
その時、実はディオンドラも一緒だったのである。
ベンは家族にばれないように部屋に彼女を入れると、それに気がついた妹の1人が部屋に入ってきた。
ディオンドラは彼女を元々疎ましく思っていたこともあり、妹の首を絞める。
その時ディールが母親殺害の為に自宅に入ってきた。
物音がしたためベンは2人を残し、様子を見に行く。

ベンが帰って来てみると、妹は死んでいた。
ディオンドラが絞め殺したのである。
更に家の中の異常事態に気がついたもう1人の妹が廊下に出てしまい、ディールと鉢合わせ殺されてしまった。
これが真相だった。

目を覚ましたリビーは、そこはディオンドラの家だった。
クリスタルはリビーがネックレスを盗んだことに気がつき、リビーを殴ったのである。
このネックレスはリビーの母のものだった。
2人がリビーを殺そうと拳銃を探しているのを見計らい、リビーは外に逃げ出した。
森の中を必死で走るリビーは、助けに来てくれたライルと会うことが出来助かる。

こうして真相が明らかになり、ベンは28年ぶりに釈放された。
リビーはベンに嘘の証言をしたことを謝罪、ベンもまた今までの事を謝罪する。
その後リビーは、昔住んでいたあの牧場に立ち寄ってみる。
見ないようにしてきた過去から、一歩歩き出せるような気がした。

映画『ダーク・プレイス』の感想・評価・レビュー

一家惨殺事件の真相を追い求めていくと嘘が満載だった。
全体的に暗く落ち着いた映画。映像も暗くてなんだか鑑賞しづらい。
ラストにむけて静かに惹き込まれていくが、なんともテンポが悪く、出てくる登場人物が多いので、少しごちゃごちゃした印象。
サスペンス的にも後味が悪い。
シャリーズ・セロンはとても美しく演技も素晴らしかった。(女性 40代)


一家殺人事件で生き残った少女が、自らの生活費がそこを尽いたのをきっかけに、殺人クラブという殺人事件の真相を追い求める会合に参加するという物語。シャーリーズ・セロンが主演の他、クロエグレースモレッツなども出演している。母の死に関しては、母が自らの保険金を子供に託すための殺人に見せかけた依頼殺人であるという部分は理解できるが、なりゆきで殺害されてしまった娘にはちょっと同情してしまう。真相が見えても、あまりすっきりしないのは、展開的にちょっと雑な部分が感じられるからかもしれない。(男性 30代)


本作は、28年前の一家惨殺事件で生き残った当時8歳の娘が、28年後あることをきっかけに事件の真相を突き止める為に犯人として服役している兄に会いに行くヒューマンサスペンス映画。
ミステリー小説『冥闇』が原作となっているだけあって、事件が複雑に絡み合っていて充分に見応えがあった。
そして、クロエの性悪女の役どころも狂っていてとても印象深かった。
謎が解き明かされていく展開は面白いが、タイトルの通り終始どんよりと重たくて暗い物語である。(女性 20代)


シャリーズ・セロンを始め、出演している俳優が豪華だった。重厚感のある物語で、事件の真相は一体なんなのか、固唾を飲んで見ていた。
真相が明らかになったとき、予想できていた結末だったのであまり驚きはなかった。姉妹の死の真相は特にすっきりとした気持ちになれず、モヤモヤした気持ちが残ってしまったのが残念だった。唯一の救いと言えば、リビーが前向きになれたことだろうか。もう一度見たいとは思えない作品だった。(女性 30代)


全体的に盛り上がりの少ない静かな展開で、映像も暗めなので静かに作品の世界観に浸りたい時や、集中して見たい時にはぴったりでしょう。
家族を殺された事件に隠された真実を暴いていくストーリーなのですが、とにかく嘘だらけで何を信じれば良いのか分からなくなります。シャーリーズ・セロンが美しく謎めいた雰囲気なので作品の世界観にぴったりでした。
謎が少しずつ解き明かされ、主人公の心が明るい方向へ向かうラストはなんとも言えない優しい穏やかな気持ちになりました。(女性 30代)

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