映画『ダークスカイズ』の概要:怪現象に悩まされ孤立無援になっていく一家が、意外な原因を知って、それに立ち向かおうとするSFホラー。数々の人気ホラー映画に携わるジェイソン・ブラムが、製作にかかわっている作品。
映画『ダークスカイズ』 作品情報
- 製作年:2013年
- 上映時間:96分
- ジャンル:ホラー、SF、サスペンス
- 監督:スコット・スチュワート
- キャスト:ケリー・ラッセル、ジョシュ・ハミルトン、ダコタ・ゴヨ、ケイダン・ロケット etc
映画『ダークスカイズ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ダークスカイズ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ダークスカイズ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ダークスカイズ』 あらすじ【起・承】
リストラにあって職探し中の父ダニエル、不動産会社で働く母レイシー、年上の友達ラトナーと遊んでばかりいる兄ジェシー、サンドマンという想像上の友達に夢中の弟サミーのバレット家。
ある時、2晩続けて家に侵入者が。
警報装置をつけても誤作動を起こし、リビングにあったすべての写真が消える。
警察はダニエルとレイシーの喧嘩が原因で、子供たちがストレスを抱えているのではないかと告げる。
サンドマンの仕業だと言い張るサミーは、翌日公園に遊びに行って急に叫びだし、夜中には意識がないまま外に出ていた。
ダニエルとレイシーは、レイシーの親友カレンにセラピストを紹介してもらおうと相談するが、サミーのベッドの横に奇妙な影を見たことから違和感を感じ始める。
そしてダニエルは家じゅうに監視カメラを取り付け、不可思議な現象を解明しようとする。
しかし映っていたのは、謎のノイズだけだった。
一方、ダニエルがサミーを連れて公園にいた頃、家には鳥の群れが衝突して騒ぎになっていた。
病気も発見されず、原因は不明だった。
物件を紹介していたレイシーは、急に様子がおかしくなる。
しかし彼女には、途中からの意識がなかった。
映画『ダークスカイズ』 結末・ラスト(ネタバレ)
やがてダニエルの再就職が決まるが、その日の夜、ダニエルも無意識で外に立ち尽くしていて、大量の鼻血を出した。
レイシーはネットで調べ、鳥の大量死や侵入者が残した不思議な図から、エイリアンの専門家を訪ねることを提案。
ラトナーと遊んでいたジェシーが謎の発作を起こして病院に運ばれ、カレンの家族とプールに行ったサミーの体にも異変が起こったことから、ダニエルとレイシーはエイリアン専門家を頼ることに。
初老の男性ポラードは、ダニエルの耳の後ろにある発疹をエイリアンのグレイズに埋め込まれた機械の痕だと言い、自分にもそれがあるが摘出はできないと言う。
そして家族が一致団結して抵抗しろ、と告げた。
グレイズに対して敏感な犬を飼い、家じゅうの窓をふさぐダニエル。
反抗的だったジェシーも、ガールフレンドのシェリーに説得されて、狙われているサミーを守ることに。
夜になってグレイズがやってくるが、狙われていたのはサミーではなくジェシーだった。
ジェシーが消えてから3ヶ月が過ぎ、ダニエルとレイシーは容疑者として扱われながらもジェシーを探し続けていた。
サミーがジェシーと一緒に遊んでいた無線のおもちゃからは、ジェシーの助けを求める声が聞こえた。
映画『ダークスカイズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ダークスカイズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
Xファイルのような映画
一世を風靡した人気ドラマ「X-ファイル」を彷彿とさせるようなストーリーで、ゴーストハウスもののように見せながら、宇宙人の仕業だったという意外性をうまく描いた作品。
2度目に家が荒らされたときに室内に描かれていた幾何学模様は、この手の作品が好きな人にはわかりやすい伏線になってしまっている。
また、サミーのベッドサイドに見えた影の形も、とてもわかりやすい伏線で、いかにも宇宙人っぽい。
しかし空を見上げて口を大きく開き、奇声を上げ続けるサミーの姿や、夜中に空を見上げてで立ち尽くし、突然鼻血を出すダニエルの姿は不気味で恐ろしい。
明日にはセラピストを紹介してもらう、というセリフがあるにも関わらず、すっかり忘れ去られている展開はツッコミどころ。
警報装置をつける余裕もないと言いながら、監視カメラを何台も設置しているのも、ツッコミどころのひとつ。
本当の狙いがサミーではなくジェシーだというオチにはびっくりさせられるし、宇宙人の形も歪で不気味。
また、どうあがいても孤立していくダニエルたちの、言いようのない恐怖感もうまく描かれている。
不気味な演出
現実と夢の境目がわからなくなるような演出がされている。
サミーの目の部分が、黒い空洞のようになっている以外は現実そっくりの夢を見るダニエルや、夢を見たと思ったらアイメイクが残っていて現実だったとわかるレイシーなど、気味が悪い展開が多い。
監視カメラに一瞬だけ映るノイズや謎の影は、ホラー映画によくある手でガッカリさせられる。
宇宙人のことに詳しいポラードの話は、まるで「X-ファイル」から飛び出してきたかのようで、好きな人にとってはたまらないものだろう。
何をしてもツイてない可哀想な一家が実は宇宙人に狙われていたというストーリー。宇宙人やUMA的なにわかには信じ難い話が大好きな私はかなり楽しめた作品でした。
心霊現象的なものだと思ってみていたので、専門家が出てきた時にはそっちなの!?と驚きましたが、その後もまさかの展開が待っていてすっかり騙されてしまいました。
人間がいくら抵抗しても宇宙人には適わないのだと思い知らされる奇妙で不可解な作品です。クオリティがそれほど高くないのも妙なリアル感がありました。(女性 30代)
映画『ダークスカイズ』 まとめ
予告編を見てから映画本編を見ると、悪い意味で裏切られたような印象を与えられる作品なので、前知識無しで見て楽しみたい作品。
ドラマ「Xファイル」が好きな場合、壁一面に貼られた行方不明の子供たちの写真や耳の後ろの金属の話など、引き込まれる部分が多い。
ダニエルが「宇宙人などいるはずがない」というスタンスから、「宇宙人からサミーを守る」と激変するのには苦笑いしてしまうが、家族の絆を描くスパイスにもなっていて結果的には面白い。
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