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映画『ダークマン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ダークマン』の概要:ペイトンは恋人のジュリーにプロポーズをするが、いい返事をもらえなかった。ジュリーは弁護士の仕事が波に乗っており、忙しかったのだ。そんな時、ジュリーはクライアントのストラックが、不正を行っているのを知ってしまう。

映画『ダークマン』の作品情報

ダークマン

製作年:1990年
上映時間:96分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:サム・ライミ
キャスト:リーアム・ニーソン、フランシス・マクドーマンド、ラリー・ドレイク、コリン・フリールズ etc

映画『ダークマン』の登場人物(キャスト)

ペイトン・ウェストレイク / ダークマン(リーアム・ニーソン)
人工皮膚の研究を行っている。ジュリーと同棲をしており、結婚を考えている。デュランに襲われ、全身の40%の火傷を負ってしまう。
ジュリー・ヘイスティングス(フランシス・マクドーマンド)
弁護士。ペイトンの恋人。仕事に遣り甲斐を感じており、プロポーズの返事を保留にしている。
ルイス・ストラック・Jr(コリン・フリールズ)
ジュリーのクライアント。土地開発を行っており、ビル区画を作るため、地域委員会に賄賂を贈る。自身の不正を隠ぺいすることと、愛するジュリーを手に入れるため、デュランを使いペイトンを襲う。
ロバート・G・デュラント(ラリー・ドレイク)
マフィアのボス。麻薬や殺人などあらゆる犯罪に手を染めている。裏でストラックと通じている。

映画『ダークマン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ダークマン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ダークマン』のあらすじ【起】

マフィアのエディの倉庫に、マフィアのデュランが数人の部下を連れて訪ねてきた。エディの部下達はデュラン達の身体検査を行い、武器を取り上げた。しかし、デュランの部下の義足に銃を仕込んでおり、一瞬の隙を突いてエディの部下達は殺されてしまう。エディは為す術もなくデュランに捕らえられた。

ペイトンは人工皮膚の研究を行っていた。実験を繰り返すが、最長でも99分しか細胞の原型を留めることができなかった。それでも、ペイトンは研究を諦めるつもりはなかった。その夜、ペイトンは恋人のジュリーの家を訪ねた。ジュリーはペイトンの研究を応援しており、いつかは完成すると励ました。

次の日、ペイトンはジュリーにプロポーズした。しかし、ジュリーは浮かない表情をした。弁護士の仕事が軌道に乗ったばかりで忙しかったのだ。ジュリーははっきりと返事をしないまま、クライアントに会いにいった。

ジュリーはクライアントのストラックに会い、不審な明細が出てきたことを告げた。すると、ストラックは悪びれる様子もなく、地域委員会に賄賂を贈ったことを認めた。 “リバーフロント”という名のビル区画を作ろうとしているのだ。ストラックはジュリーに明細のメモを渡すよう迫るが、ジュリーはメモを持ってきていなかった。ストラックはデュランもリバーフロントを狙っているため、メモを渡さないと危険だと教え、遠回しに脅しをかけた。

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映画『ダークマン』のあらすじ【承】

ペイトンが停電の中実験を行うと、人口皮膚の細胞が100分以上原型を留めていた。暗闇の中なら細胞が崩れないのだ。しかし、なぜ暗闇なら大丈夫なのか、その理由がはっきりと分からなかった。そこに突然デュラン達が現れ、メモを渡せと脅してきた。ペイトンには何のことか分からなかったが、ジュリーが置いていたメモが机に置かれていた。デュラン達はメモを奪うと、研究助手を殺し、ペイトンを薬剤に沈めて痛めつけた。デュラン達が去った後、研究室に置いていたガスに火が引火してしまい、大爆発が起こってしまう。

ペイトンの遺体は耳しか残らなかった。ジュリーはショックを受け、呆然とお墓の前に立ち尽くした。だが、ペイトンは生きており、身元不明の男性として病院に運ばれていた。全身の40%の火傷を負っており、全身に包帯が巻かれている状態だった。担当医の判断により、痛みを遮断するために脊髄視床路を切断されていた。副作用は感覚を感じないことを精神が耐えられず、疎外感や怒りなどの負の感情が制御不能に陥る可能性があることだった。しかも、アドレナリンの大量放出で驚くべき力が発揮される恐れもあり、病院では常に拘束されていた。

映画『ダークマン』のあらすじ【転】

ペイトンは拘束を破り、病院を抜け出した。ジュリーに会いに行くが、包帯が巻かれている状態だったため気づいてもらえなかった。その後、ペイトンは寂れた倉庫を自分の新しい家にして、再び人工皮膚の研究を始めた。そして、焼け落ちた研究所から写真を持ってきて、自分の顔をコンピューターに読み込ませた。しかし、写真が少し欠けてしまっていたため、復元するのに時間が必要だった。

ジュリーは“ストラック産業・未来都市パーティー”を訪れるが、まだペイトンのことを忘れられず、浮かない表情でお酒を飲んでいた。ストラックはジュリーを慰め、ダンスに誘った。その姿をペイトンが窓の外から見ていた。しかも、そのパーティー会場には、デュランの手下のリック姿もあった。ペイトンは外に出てきたリックを捕まえ、拷問してデュランの情報を聞き出した。そして、マンホールから上半身だけ出した状態で放置した。リックは車に轢かれて死んでしまう

ペイトンはデュランの手下を監視して、情報を集めた。そして、人工皮膚を使い、デュランの手下のポーリーに成りすました。ペイトンは部屋に侵入してポーリーを眠らせると、ポーリーとリックのリオまでの旅券を置いて外に出た。その後、ペイトンはポーリーの振りをして金の受け取り場所まで行き、金を受け取って何食わぬ顔で立ち去った。デュランは金を取り戻すため、ポーリーの部屋を訪ねた。部屋にあった旅券を見て、ポーリーとリックが裏切ったと誤解し、部屋で寝ていたポーリーを突き落して殺した。

ペイトンは実験を行うが、人工皮膚は99分しか持たなかった。何度研究しても同じで、ペイトンは絶望した。イライラが募り、倉庫の中を暴れまくった。しばらくして、水に写る自分の顔を見て、我に返った。その時、アラームが鳴り、ペイトンの顔の復元が終わったことを知らせた。

映画『ダークマン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ペイトンは自身の顔の形をした人工皮膚をつけ、ジュリーに会いにいった。ジュリーは驚き、戸惑った表情をした。ペイトンは昏睡状態で会いに行けなかったと嘘を吐き、優しく抱きしめた。結局、全身火傷を負い、デュランに復讐していることは言えなかった。

ペイトンはデュランの顔の皮膚を作成し、それを身につけて強盗を行った。監視カメラが決め手となり、デュランは逮捕された。その隙にペイトンはデュランの振りをしてチャイナタウンを訪れ、金を受け取ろうとした、しかし、金は用意されていなかった。ペイトンは自身の手を火で炙り、金を出せと脅した。ペイトンが金を持って店を出ると、本物のデュランが現れる。皮膚が溶け出してきたため、ペイトンは慌ててその場を離れた。デュランが後を追いかけると、道路には溶けた皮膚が残されていた。

ペイトンはジュリーと遊園地にデートに出かけた。ジュリーに景品を贈るためにボール当てのゲームを行うが、白線から出ていたと言われ景品がもらえなかった。ペイトンは怒りを抑えることができず、店主の指を折ってしまう。その直後、99分を過ぎているのに気づかず、ジュリーの目の前で顔の皮膚が溶けてしまう。

ジュリーは逃げ出したペイトンの後を追った。倉庫で溶け出した皮膚を見て、ペイトンが酷い火傷を負っていることを知る。その後、ジュリーはストラックに会い、助けを求めた。その時、机の上にジュリーが持っていた賄賂のメモが置いてあるのが見えた。ストラックがジュリーを手に入れるため、デュランに頼みペイトンを襲ったのだ。

ジュリーはペイトンに会いに行くが、デュラン達に後をつけられていた。ジュリーは連れ去られ、ペイトンは命を狙われる。ペイトンは倉庫内に逃げ、追ってきた手下達を殺した。そして、デュランが乗っていたヘリコプターに飛び乗った。ペイトンはヘリコプターから伸びた紐を、道路を走っている車に引っ掛けた。ヘリコプターは車に引っ張られ、トンネルに当たって爆発した。

ジュリーはストラックに、ビルの屋上に連れていかれる。ペイトンもデュランの振りをしてついていくが、変装を見破られる。激しい戦闘の末、ペイトンはストラックを倒し、ジュリーを助けた。だが、ペイトンはジュリーの元を去ることを決め、街へと飛び出した。ジュリーは涙を溜めながら、ペイトンの姿を探した。

映画『ダークマン』の感想・評価・レビュー

突然の襲撃により、全身やけどを負ってしまったペイトンによる復讐劇。やけどの痛みを感じさせないための処置が結果的にペイトンの精神を蝕んでいくところが何とも痛ましい。見るも無惨な姿となってしまったペイトンが、陰からジュリーを眺めているシーンの悲壮感はとても胸が苦しくなってしまった。結果復讐は遂げられるのだが、ペイトンの中での様々な葛藤から、ジュリーの元を去る事を選択し、エンディングを迎えるという最初から最後まで、ダークな雰囲気をまとった作品であった。(男性 30代)


リーアム・ニーソン主演のアメコミ映画。『バットマン』と同じかそれ以上に暗い作品なので、アメコミヒーローのストーリーが見たい場合はサム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズを見た方が良さそうです。
とは言え、リーアム・ニーソン演じるダークマンは復讐に燃えるダークヒーローなのでこういうジャンルが好きな方にはたまらないでしょう。
ペイトンに訪れる災難の数々が本当に可哀想になってしまいますが、ダークヒーローは皆、一度地獄を経験した後強くなるのだと感じました。
かなり大人向けの作品で火傷したペイトンの衝撃的なシーンもあるので、小さいお子さんにはあまりオススメしません。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    物語にはあまり関係がないのですが、ペイトンが病院で治療を受けている時の担当女医が本当に怖かったです。人を人とも思わず完全に物扱いで研修医たちに“苦痛を感じないからこんなことをしても何も感じないのよ”と言ってペイトンの足に太いピンをブスッと笑いながら刺していました。こんなことが平気でできるなんてどんな神経をしているんだと映画を見ている間ずっとそのことが引っかかって集中できませんでした。さらにペイトンが受けるリンチがとんでもなくひどいのでアメコミ調な映画ではありますがお子さんと一緒に観たりしない方がいいです。ですが正にダークヒーローという言葉がぴったりで、頭がいいペイトンが冷静かつ合理的に復讐して行く様子は感心するばかりです。今のCG技術を使えばもっとすごい映像になるはずなのでぜひリメイクしてほしい作品です。