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映画『デスノート』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『デスノート』の概要:アニメ化もされた人気コミック「デスノート」の実写映画。死神が落とした「デスノート」を拾ったことから、救世主キラとして殺人を犯していく青年と、世界的名探偵との攻防を描いた。

映画『デスノート』の作品情報

デスノート

製作年:2006年
上映時間:126分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:金子修介
キャスト:藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香、香椎由宇 etc

映画『デスノート』の登場人物(キャスト)

夜神月(藤原竜也)
名前の読み方はライト。妹が1人いる。将来は、警察庁に入る事を目指している青年。頭はキレるが、極度の負けず嫌い。過去に何度か、父の捜査に協力したこともある。司法試験に一発合格している。夜神家の中で唯一、ポテチのコンソメ味を食べる。偶然デスノートを拾い、“キラ”として悪人を粛正していく。
L / 竜崎(松山ケンイチ)
世界的名探偵で、すべてが謎に包まれている存在。キラの殺害条件を知った後は、竜崎と名乗る。猫背で甘党。ICPOに協力していて、キラ捜査のために日本を訪れる。FBIともつながりを持っている。ナオミを部下として使っていたこともあり、彼女の優秀さを認めている。ゲーム感覚で調査を行うため、言動を咎められることも多い。
秋野詩織(香椎由宇)
月のガールフレンド。夜神家とは家族付き合いをしている。キラの存在を快く思っていない。
南空ナオミ(瀬戸朝香)
レイの婚約者。優秀なFBI捜査官で、Lの忠実な部下だったが、レイと結婚するためにFBIを辞めていた。キラの正体を突き止めるため、単独で捜査をする。
レイ・イワマツ(細川茂樹)
FBI捜査官で、ナオミの婚約者。Lの指示で、警察関係者とその家族の周囲を、極秘裏に調査していた。主に、月の周辺を調べていた。
リューク(中村獅童)
デスノートを落とした死神。リンゴが好物で、リンゴを食べられないと癇癪を起すほど。デスノートを触った人間にしか、姿が見えない。

映画『デスノート』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『デスノート』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『デスノート』のあらすじ【起】

世界中の犯罪者たちが、次々と死んでいくようになった。
それを行っているのは“キラ”と呼ばれていた。

法律を学ぶ大学生の夜神月は、興味本位から警察庁のデータベースに忍び込み、司法の限界を知ってしまう。
その後、「DETH NOTE」を拾う月。
名前を書かれた人間は死ぬというノートだった。
名前と顔が一致していなければ効果は無く、名前だけなら心臓麻痺、死因を書けばその通りになるという決まりがあった。

ノートを落としたのは死神リュークだったが、所有権は月にあった。
月は“キラ”として、犯罪者たちを裁くようになった。

警察は、世界的名探偵Lと協力して捜査を行う事になる。
捜査本部長に任命されたのは、月の父だった。

ある日、Lによる全世界同時生中継が行われる。
Lに挑発され、デスノートにLの名前を書く月。
そしてLは死んだ。

だが彼はLの偽物で、司法取引をした死刑囚だった。
しかも放送は関東地区だけで、月の住んでいる地域は限定されてしまう。
Lの推理は続き、キラの正体が大学生だという事も判明する。

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映画『デスノート』のあらすじ【承】

捜査本部のデータにハッキングして、捜査状況を知った月は犯罪者を殺す時間を操作する。
Lは、捜査本部の人間の身内にキラがいると推理した。

やがて月は尾行されるようになる。
警察の人間ではないと確信する月は、相手の名前を知りたがった。
月は、犯罪者が死ぬ前の行動を操れるか実験し始める。
そして銀行強盗犯の1人が逃走中だというニュースを見て、計画を実行に移す。

恋人の詩織とバスに乗り、尾行していた相手に話しかける月。
そして指名手配中の、銀行強盗犯によるバスジャックが起こる。
自分が犯人を捕まえるとデスノートの切れ端に書き、後ろの席に座っていた尾行相手に見せる月。
相手はFBIのレイ・イワマツだと身分を明かし、月を止める。
デスノートの切れ端をつかんだ犯人にはリュークが見え、パニックに陥ってバスから飛び出して死んだ。

レイたちFBI捜査官を一掃するため、月は計画を練る。

急な仕事で、婚約者のナオミと教会に行く約束を延期したレイは、電車に乗り込んだ。

映画『デスノート』のあらすじ【転】

レイとコンタクトを取り、デスノートに捜査官たちの名前を書かせる月。
名前の下には、彼らが死ぬ前に取る行動が書かれていた。
そして電車から降りたレイは、尾行していたナオミの前で死んだ。

その日のレイの行動は、すべて月に仕組まれたものだった。

Lの指示で極秘捜査をしていたFBI捜査官たちの死により、捜査本部も解散状態になった。
残った警官6人は、Lとの対面を望む。
そして、ホテルの1室でLと顔を合わせる。

自分を竜崎と呼ぶよう指示したLは、顔と名前を知っていればキラは殺人を犯せると知っていた。
そして、死の前の行動を操れる事も推理していた。

FBI捜査官が接触した人物を探り始める竜崎。
そして疑惑がかかった夜神家に、隠しカメラと盗聴器が設置される事になる。

一方、ナオミは独自に調査を行っていた。
そして月の存在にたどり着くと、偽名を使って月に接触する。

家中に仕掛けられた、監視カメラと盗聴器の存在に気付いた月。
数日後、誘拐事件の犯人が逮捕され、キラによる犯行が起こる。
月は、ポテチの袋に隠していたデスノートの切れ端と小型のテレビを使い、監視を欺いていた。

映画『デスノート』の結末・ラスト(ネタバレ)

ナオミから竜崎に、キラの正体を暴くという連絡が入る。
そしてナオミがいる場所の監視カメラ映像を、竜崎たちは見始める。

月は、詩織から美術館に呼び出される。
ナオミは詩織を人質に取り、月に本名を教えて、その場で殺してみるよう挑発する。
だが、そこに警察が到着する。
逃げようとした詩織に威嚇射撃をするナオミだったが、詩織に命中してしまう。
詩織は死に、パニックに陥ったナオミは自殺した。

そのすべては、月が仕組んだことだった。
レイと一緒にいた所を目撃され、婚約者だと教えていたナオミ。
月は、レイとナオミが式を挙げる予定だった教会を訪問して、ナオミの本名を調べあげていた。

そしてナオミが死ぬ前の行動をデスノートに書くと、詩織の名前も書いた。
銃を持つナオミに、自然に殺される形での詩織の死を計算していた月。
愛する人を目の前で失った事で、捜査本部に入れてもらえると計算済みの事だった。

そして捜査本部に入り込み、竜崎と顔を合わせた月。

その頃、ストーカーに追われていたアイドルの弥海砂の前に、もう1冊のデスノートが落ちてきた。

映画『デスノート』の感想・評価・レビュー

漫画が映画になる場合大抵がファンをがっかりさせる結果になるのだが、今作は数少ない成功例だと言えるだろう。原作ファンだったので期待しないで観たが、これはありだと思った。同作の映像作品では一番わかりやすいストーリーで、原作を知らない人でも楽しめる内容だ。ラストは原作とは違っていたが良い終わり方だった。

デスノートにはドラマ版もあり色々な描かれ方がされているが、今作が一番原作ファンも納得するキャスティングだったのではないかと思う。特に松山ケンイチ演じるLが良かった。(女性 30代)


原作の大ファンでしたので、映画が公開された当日に観たことを覚えています。漫画のクオリティがとても高いので、実写版を観たファンの中には批評をする人もいますが、自分は高評価をしたいと思います。もし自分が選ばれてデスノートを手に入れたらどんな行動をするのだろうか。罪人であれば誰でも殺していいのだろうか。倫理的なことなども考えさせられるとても意義のある作品だと思う。藤原竜也ら実力派俳優陣の演技も見所である。(男性 20代)


原作を知った上で観たので、原作との相違を楽しみながら観ました。二部作になっているので仕方ないとも言えますが、本作だけでは伏線で終わってしまった気もして少し微妙。1本の映画としては物足りなさも感じますが、前後半の前半とみれば「月とL対決」への期待感も高まる終わり方で良かったです。

L役がハマっていた松山ケンイチさん。本人は甘い物が苦手だそうで、甘い物を食べているシーンをじっくり観てしまいました。役者さんは役作りも大変ですね。(女性 40代)


主人公が、普通の学生から、行き過ぎる正義を糧に、悪魔のささやきによって豹変していく様子が楽しめる映画でした。警察官を父親にもつ主人公と、デスノートによって、非人道的に裁かれていく犯罪者達、デスノートの凶行を食い止めようと翻弄する日本警察の攻防が見所でした。また、いつでも人の善は、なにか小さいことをきっかけにどこまでも悪に成りうるという事を感じました。なかなか現実的にはない話ですが、ドラマ化されたこともありリアルに感じる一作品です。(女性 20代)


原作を見ずに映画を見たが、分かりやすくまとめており、見やすかった。月を演じた藤原竜也の、周りをよく見て、先を読む観察力や賢さと、Lを演じた松山ケンイチの気味の悪さなど、それぞれのキャラクターの個性が存分に出ていた。またリュークが出てきた時の衝撃はでかかった。月の家族や恋人など、身近な人達の関わりがたくさん出ていたため、見やすいと感じたストーリーでもある。もしデスノートが落ちてきたらどういう行動にでるのか、自分に置き換えて考えてしまった作品でもある。(女性 20代)


漫画の雰囲気を壊すことなく、実写化されている。松山ケンイチさんは見た目からLそのものだった。正直、ここまで似せてくるとは思わなかった。髪型や化粧の力もあるのだろうが、動きとか表情もLの雰囲気をよく捉えていたと思う。あと、リュークが登場したシーンは、あまりにもすばらしい出来に感動すら覚えた。CGって凄い。
ライトとLの緊迫感のある頭脳戦は見応えがあった。原作の漫画を読んだことがない人でも楽しめる作品に仕上がっていると思う。(女性 30代)


魅力的な俳優が出演しているだけで、ある程度作品へとグイグイと引っ張ってくれるものだが、今作は藤原竜也と松山ケンイチ二人の魅力で物語への吸引力が働いていた。

漫画原作は目も当てられない惨状になるものも多いが、今作はそうではない。脚本は原作からアレンジされている場面もあるが、概ね作品の雰囲気を壊さずに保たれている。死神リュークのCGがちゃちなのを除けば、満足度はとても高い。リュークの声優を務めた中村獅童もはまり役だった。(男性 30代)


文字数が多いことで有名な原作漫画ですが、あの緻密なトリックや天才同士のバトルがどんなふうに描かれるのか楽しみに鑑賞しました。
漫画原作の実写映画化というと、大体がファンの期待を大きく裏切るガッカリな結果になってしまうと思います。しかし、今作の場合はファンの期待を軽く超えてくる最高のキャスティングと、最高のストーリーで観客を大満足させてくれました。
藤原竜也演じる夜神月の嫉妬するほどの天才っぷりには脱帽でした。月派、L派と推しを作ってみると続編もさらに楽しめるのでは無いでしょうか。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. しげ より:

    コミックが原作の映画化で注目してしまうのは、キャスティング。松山ケンイチが演じるLはコミック以上に個性的と感じました。特にチュッパチャップスで紅茶を混ぜるあたりは、本当に甘党なのだと強烈に印象付ける場面でした。
    一方、藤原竜也演じる夜神月は原作と比べて、とびっきり印象に残る場面は少なく、自己満足感がよく出ているという印象に留まりました。
    全体を通じて、IT化が進んでいてデータ解析などの進め方はハイテクな割に、夜神月の不法アクセスには気づかない辺りはデスノートの力なのかと思うようにするとスッキリ見られる作品でした。

  2. yuma より:

    原作のキャラクターに藤原竜也と松山ケンイチは本当にハマっていた。この2人以外は考えられないほどだった。
    死神もリアルに描かれていて、2006年の作品とは思えないほどだった。原作とは多少ストーリーが違う部分もあったが、こっちもありだなと感じた。
    映画は前編と後編に分かれているが、後編への期待が増す良い終わり方だと思った。
    実写化でデスノートの世界観を作り出すのはなかなか難しかったと思うが、藤原竜也と松山ケンイチの演技力、そして映像技術によって上手く表せていたと思う。

  3. 瑞季 より:

    原作が大好きでずっと読んでいたので、映画化と聞いたとき、正直どうなってしまうのだろうかと思いました。実写化されたこの作品はつっこみどころがなかったとは言えないですが、夜神ライト役の藤原竜也さんとL役の松山ケンイチさんがぴったりキャラにハマっていて、この二人が引っ張りデスノートの世界が出来上がっていたと思います。

    また、今の最新のCG技術と比べてしまうと見劣りしてしまうとは思いますが、当時映画の中で初めて架空のキャラクター達を見て、CGってこんなに進化していたのだと、とても驚いた記憶がある作品です。

  4. より:

    漫画の設定を忠実に抑えつつ、ほんのり新しい展開が入れ込まれており、漫画だけでは伝わりきらないスリルがしっかりと表現されている印象。リュークは完全にCGとなっているが、違和感無く存在している。個人的にはキラよりも、Lのキャラクター性がどんぴしゃなので、思わずL側を応援したくなってしまう。漫画を知らなくても、しっかりストーリーが組まれているので、何も問題なく世界観に入り込めるだろう。

  5. 匿名 より:

    デスノートの見どころはやはり、夜神月とLの対決。本編で直接対峙するのは後半だがそれはストーリーの構成上やむを得ないといえる。今作では漫画と多少の差異はあれど、直接の面識がない所での対決がメインで描かれている。不思議な点は漫画と異なって、関東でのLの放送が英語での放送になっている所だ。原作で実現出来なかった事を再現したのだと思うがその点をもう少し強調しても良かったのではと思う。

    ほとんど原作に沿って作られているのであまり、原作からのバージョン変化は期待できない。

  6. 匿名 より:

    デスノートのシンプルさと使い方。これは原作通り。ただ、死因前を操る点で南空ナオミの場合が異なっていた。ここが、原作とは違って見どころとしてスケールを広げていると思える。南空ナオミを殺すにあたって月の彼女も一緒に殺す時点で今作の月の死神ぶりが伺えると言える。

  7. 匿名 より:

    役どころは非常に良かったと言える。個人的には、Lが原作とマッチしていたと思う。少し局長が若く見えたがその点はさして気になるほどでもない。
     月のデスノートを使う動機が原作より重さを感じられる所が映画バージョンとして上手く編集されていたと思う。
    しかし、デスノートというアイテムを私欲のためにもっと使うシーンをいつか見てみたいと個人的には思う。
    名前を書いたものが、「夜神月に現金3000000円を手渡した後に失踪」とかやれば、現金でなくとも資金面を得る事は簡単だと思いますしね。(漫画では株関係で多少ありましたが、もっとわかりやすくても良かったかも…)
    まとめとしては、評価はまずまず。原作を知らなくても能力が単純なので入り込みやすいと思います。
    次回作で終わる二部構成ですが、話も短いですし、是非観てほしい作品です。

  8. 匿名 より:

    なぜ漫画とストーリー展開を若干変更したのか。
    これは、ストーリーの凝縮である。変化内容としてはほとんど文句なし。弥 海砂の登場が少し早い気がしたが、次回作へのつなぎもあるのでしょうがない。
    ただ、もっと月がノートの大量の名前を書き込むシーンを大きく扱った方が楽しめたと思う。今作では、その点があっさり済ませすぎていたと感じられた。