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映画『コクリコ坂から』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『コクリコ坂から』の概要:スタジオジブリの長編アニメーション。宮崎駿と息子、宮崎吾朗の共同作品。時代、そして大人達の都合によって売れ動く、少年少女達の心うちを丁寧に描き出したストーリーが話題。

映画『コクリコ坂から』の作品情報

コクリコ坂から

製作年:2011年
上映時間:95分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー、アニメ
監督:宮崎吾朗
キャスト:長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子 etc

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映画『コクリコ坂から』の登場人物(キャスト)

松崎海(長澤まさみ)
松崎家の長女で、妹達、そして家が経営するコクリコ荘の下宿人達の面倒を見るしっかり者。風間と出会う事でその心が大きく揺さぶられる。
風間俊(岡田准一)
海の一つ上の先輩で、新聞部の部長を務めている。一方で歴史ある建造物、カルチェラタンの取り壊しを中止するための運動に参加している。

映画『コクリコ坂から』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『コクリコ坂から』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『コクリコ坂から』のあらすじ【起】

東京五輪が来年に迫った高度成長期の時分、次々と海外から様々な文化が取り入れられ、横浜の様相も大きく変わりつつありました。横浜には、海という高校二年生の少女が暮らしていました。彼女の父親は早くに亡くなり、母親はアメリカに単身赴任中です。そんな中、彼女は家が経営しているコクリコ荘という下宿先に暮らす人々や自分の妹達の面倒を見ていました。

とても大人びている彼女のもう一つの日課は、港に向けて信号機をあげることでした。元々は船乗りであった父親のために行なっていた行為でしたが、今ではすっかり習慣づいてしまいました。海は気づきませんでしたが、その信号機に毎回返事をしている人物がいました。それは父親の船に同乗している、海の一つ先輩の風間です。

風間は新聞部の部長を務めながら、学校が所有しているカルチェラタンという建物の取り壊しに反対する活動家でもありました。ある日ふとした事から知り合った2人は、急速にその中を縮めていきます。

映画『コクリコ坂から』のあらすじ【承】

風間からカルチェラタンの話を聞くうちに、海もその建物が醸し出す魅力に心惹かれるようになります。そして建物の取り壊しを防ぐ為にも、一度この歴史ある建物を全員で掃除しないかと提案するのでした。発言力のある風間と彼の友人水沼は、学校でも注目を集める人気者でした

海の妹、空もすっかり2人に夢中になり、下宿先の人々に彼らの話を繰り返し語って聞かせます。すると、空の話に興味を持った北斗という下宿人が一度2人に会いたい、と彼らをコクリコ荘へと招待するのでした。

カルチェラタンと等しい歴史を持つコクリコ荘に、風間は目を輝かせます。パーティを楽しんでいた一同でしたが、ふと風間の表情が凍りつきました。彼の目線の先には、海の父親と小野寺、立花という2人の男性が映った写真がありました。その写真と全く同じものが風間の家にもあったのです。風間は、澤村が自分の本当の父親だと直感的に悟りました。つまり、海と風間は兄弟ということになります。

映画『コクリコ坂から』のあらすじ【転】

帰宅した風間は、今まで自分が父親だと信じ疑わなかった人物に澤村について聞きました。すると父親は表情を曇らせ、かつての船乗り仲間だった澤村が、ある日赤ん坊を連れてきて、そして自分はその赤ん坊を引き取ったというのです。海に心惹かれていた風間はその事実を受け止めきれません。

一方その頃、カルチェラタンの大掃除が始まりますが、そこで風間は海に素っ気ない態度を取ってしまいます。怒る海に対して風間は自分たちの父親のこと、自分が戸籍まで調べたことを告げます。これには海もショックを受け、2人の間には亀裂が生じました。

一方カルチェラタンは風間達の呼びかけに応えた大勢の生徒の手によって補修が完了しました。見違えたカルチェラタンに対する取り壊し反対の声はさらに大きくなりますが、海達の願いは届かず、理事会でとうとう取り壊しが決定的となってしまいました。風間達は頭の固い校長では話にならないと、理事長を務める徳丸のもとに直接話をつけにいきます。

映画『コクリコ坂から』の結末・ラスト(ネタバレ)

上の立場でありながらも、徳丸は子供の気持ちを大事にする寛容さを併せ持った大人でした。徳丸は熱心にカルチェラタンについて語る風間達の様子を見て、必ずカルチェラタンを実際に見にいくという約束を交わすのでした。その帰り道、2人の間にはまた微妙な空気が流れました。その空気を打ち破ったのは海です。海は例え血が繋がっていたとしても風間が好きだと告げ、風間もそれに応えました。

その頃、海の母親が帰ってきました。海が母親に風間の事を聞くと、風間の父親は写真に写っていたうちの1人、立花の子であるといいます。風間を残し立花夫妻はこの世を去り、一旦澤村が風間を自分の籍に入れたのです。しかし海も誕生するとなり、2人を育てることが難しくなった為に、風間は今の父親に預けられたのです。一方風間も、同様の内容を写真に写っていたもう1人、小野寺から聞きました。海と風間は血縁者ではなかったのです。2人は改めて心を通いあわせ、そして海は今まで通り風間の乗る船に信号機を掲げるのでした。

映画『コクリコ坂から』の感想・評価・レビュー

好きになるも、血縁関係だという事実に愕然とし、結局勘違いでハッピーエンドというストーリーですね。

拍子抜けする物語ではありますが、劇中の昭和レトロな雰囲気が、今の時代に生きる若い人にとっては面白く映るのではないでしょうか。
私自身、カルチェラタンという西洋風の建物に惹かれましたし、そこで学生たちが運動を起こすのも、当時らしい気概を感じて楽しめたなと思います。(女性 20代)


学生たちが今よりも「みんなで何かをやり遂げる」ことが楽しそうで、一生懸命で、行動的で、良い時代だったのだろうと思いながら観ました。
友人の子を自分の子供として届ける…。現在よりも戸籍の管理などもいい加減だっただろうし、戦中戦後のゴタゴタで実際にありそうな話です。戦友という現在の日本にはない特別な間柄だったこともありますが、人と人の繋がりや思いも、現在より良い時代だったのかもしれません。(女性 40代)


学生運動があった時代のことはよく知らないけれど、皆が夢中で打ち込めるものがあり、目標に向かう姿やその行動力に、熱い思いがあっていいなと思った。
昭和レトロな街並みや、カルチェラタンの西洋建築などは当時を想像してワクワクした。
結局、海と風間との間に血縁関係はなく、2人はこれからも想いを交わすことができるという結末が良かった。
風間の自転車の後ろに海を乗せて坂を下るシーンが、青春らしさが出てて爽やかで印象的。好みの作品。(女性 20代)


宮崎吾郎監督の、原作のある作品を題材にしたジブリ映画。宮崎駿監督の作品が圧倒的過ぎてあまり目立たない作品かもしれませんが、音楽や時代設定などこの時代に生きていたわけではないのにノスタルジックな気持ちになる映画です。劇中特に印象に残っているのが「カルチェラタン」と呼ばれる学生が使っている部室棟です。雑然としていて秘密基地にいるようなワクワク感がある建物です。取り壊し反対のためみんなで大掃除をするシーンがとても好きです。
手嶌葵が歌う劇中歌や主題歌も作品に合っていてとても素敵でした。(女性 20代)


爽やかな青春を描いた温かい物語。男子学生達の熱く、行動的な姿は高校生とは思えないくらい大人びて見える。現代とは全く違うが、この時代は学生が今よりも自発的で元気だったんだろうなと思わされる。

本作品は、特に音楽が好きだ。本作の雰囲気を構成する上で重要と思われる音楽がたくさん登場する。朝にぴったりの「朝ごはんの歌」などは、歌詞も可愛らしく、美味しい和食の匂いが鼻先に蘇る。音楽を通して優しい気持ちになれるシーンがとても多かった。(女性 20代)


カルチェラタンの取り壊しを阻止しようと全員で力を合わせて取り組む学生達の姿が、少し羨ましく感じた。現代では、皆で同じ目的に向かって頑張ることは、ほとんどなくなってしまったように思う。きっと大人になっても、彼らはこの時のことを忘れないのだろうなと思った。数々のジブリ作品を見てきたが、本作も過去の作品に負けず音楽が素晴らしい。主題歌を担当した手嶌葵さんも良かった。どこか哀愁を感じるメロディーと優しい歌声が作品と合っていた。(女性 30代)


学生たちが全力で生きる甘酸っぱい青春映画。学生がとにかく生き生きしていて、今の時代の学生にはなかなか見られない姿だろう。皆が行動派で、カルチェラタンの取り壊し反対運動を行ったり、みんなで大掃除を始めたり、理事長に会いに行ったりとすごいなぁと思ってしまう。
一方で風間俊の海に対する不器用で消極的な姿は、年齢相応、影響されやすい学生ならではだなぁ、としみじみかんじた。
街並みもレトロで美しく、カルチェラタンは一際趣のある洋風の建物、そして戦友の戸籍のない子供を自分の子供として登録し、友人に預ける、といった時代を感じるストーリー。全てが新鮮で、こんなこともあったのだなぁ、と不思議な気持ちを抱いた。(女性 20代)


派手さはないが心があたたかくなるような、ほっこりとする映画だった。昭和のあの雰囲気は一度も見たことないのにどこか懐かしい気持ちになるし、真っすぐで今よりも熱い学生たちの姿は輝いていて憧れた。ジブリ作品お馴染みのおいしそうな食事のシーンもあり、てきぱきと料理や掃除をする生活描写が淡々としているのがリアルでとてもよかった。主人公の二人のキャラクターも素敵で、誠実で熱い風間くんも、芯の強いヒロインもかっこよかった。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    養子縁組とか、親子関係を結ぶなどといった行為が今よりも当たり前のように行われていた時代を考えると、仕方なかったにせよ、残された人達はとても複雑な思いをするのだと感じました。戦友に自分の子を託すというのが選択のひとつとして当たり前にあった時代。今作は勘違いでしたが、実際に恋に落ちた相手が義理の兄妹だったと言うこともあり得るのだと思い、考えさせられました。重いストーリーですが、ラストはハッピーエンドなのでぜひ見てほしい作品です。

  2. yukachi より:

    時代を感じる舞台背景。一昔前の日本の良さが滲み出ている。下宿を切り盛りしている、女子高生でしっかり者の海。学校で知り合った新聞部の風間俊と、お互いに惹かれ合っていった。下宿に彼を招いた直後から、態度が突然よそよそしくなり混乱する海。二人の父親が同じ人物だということを知りショックを受けるも、自分の気持ちは変わらないと力強く言い切る彼女はとてもエネルギーが溢れていた。とても純粋な彼らの想いに、心がとても洗われるような気持ちになる。

  3. 匿名 より:

    ひでぇ言いようだなwwだけどその通り